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いろんな意味での初イベントに参加しますよ!
221:好転
しおりを挟むコイツらは、いつまでうちに居るつもりなのだろう?
当たり前のように寝る場所ジャンケンを始める悪友達。
もう1組客用布団を用意するべきか?
だが、収納場所がなぁ。
三人も泊まる事など、1年に1回有るか無いかだしな。
ここは、双子に仲良く……無理だよな。
知ってた。
いっその事、俺もジャンケンに混じろうか……
おはようございます。
楽しいカラフル兎イベントも今日まで。
昨日は、運営への要望掲示板に、カラフル兎のイベント後の待遇の希望を悪友達と書き込みした。
似たような書き込みが多かったので、ちょっと期待している。
全匹残されても困るが……選別する自信は無い。
だって選ばなかった兎は消滅するって事だろ?無理だ。耐えられん。
なので、困るが全匹残してくれ!
昨日書き込みした掲示板をチェック。
それほど早く反応があるとは思えないが、もし良い情報が少しでもあったら、最終日を蟠りなく過ごせるからな。
「何か公式から反応あったか?」
現実咲樹が後ろからパソコンの画面を覗き込んでくる。
俺を足の間に入れて座るのはやめて欲しいのだが。
左右を当たり前のように双子が固める。
高校時代の昼休み、スマホや漫画を皆で見る時の定位置がコレだったな。
「昔ほど体格差ないのだからやめろ、馬鹿が」
俺の肩に顎を乗せてきた咲樹の頭を叩く。
地味に肩が痛い。
「これ、運営の書き込みじゃないか?」
画面から意識を逸らしていた俺達に、現実ジルドが声を掛けてくる。
「そうですね。ここは公式掲示板なので、投稿者の名前は変えられませんから」
現実レイが咲樹の顔をグイグイ押しながら、ジルドの台詞を肯定する。
レイが咲樹を邪険にするのも、高校時代と同じ。
懐かしいなぁ。
幻想世界での過度のスキンシップのせいか、社会人になってからほぼ無くなった接触が、学生の頃と同じレベルになっている。
良いのか悪いのか……楽しいから良いか。
ログインしました。
<主、息災だったか?>
「あぁ、今日は特に気分が良い」
ガルムに抱きつき、リルの全身を撫で、ヨミを抱き上げ頬擦りし、テラも背中と頭を撫でてやる。
そして今日は、ドーロを両手で持ち顔を近付ける。
ドーロも顔を近付けてきて、鼻をフンフンする。
「ドーロ!希望者は、カラフル兎をペットとして飼える事になりそうだぞ!」
ログイン直前に仕入れた情報を従魔達に報告する。
掲示板には『詳しい方法やルールなどは、決定次第発表する』とされてはいたが、カラフル兎自体はイベント後も残すと確約されていた。
ペット枠で、所有数はイベントの順位や獲得数で変わるらしい。
どうしよう。
部屋の中で飼うか、専用の小屋を建てるか。
庭には既にレイが建てた白狐と月兎の小屋が在る。
あれ?ジルドが建てたのだったか?
まぁ、どっちでも大して変わらないが。
悪友達もおそらくカラフル兎を希望するだろう。
特に双子とユズコは間違いない。
一緒に飼う事になるなら、やはり専用の小屋が必要か。
従魔達は出入りできるが、害のある物は入れないようにして……でも野菜畑にカラフル兎達が勝手に行けるようにしないと、餓死しちゃうよな。
あぁ!大変だ。色々考えなきゃ!
<主、ニヤニヤしてちょっと気持ち悪くないかい?>
リルに失礼な事を言われた。
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