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いろんな意味での初イベントに参加しますよ!
204:理解
しおりを挟むジルドの部屋に見学に行ったら、丁度畳の上に(緑)が湧いていた。
(緑)はたくさんいるからどうぞと言われ、有り難く捕獲させてもらう。
今度ヨミの子が湧いたら、ジルドにあげる約束をした。
レイの部屋へ行くと、小屋作成で使った魔獣の皮を出しっぱなしにしてあり、そこに(青)が湧いていた。
(金)か(銀)と交換したいと言うので、こちらも有り難く捕獲させてもらう。
別に交換条件がなくても、ヨミもリルも文句など言わないと思うが……
次に湧いたら、捕獲せずにレイとジルドを呼ぼう。
飼育係としてカラフル兎の基本色を何匹か貰っていた上に、ジルドとレイの部屋でも更にゲットした。
オーベは、俺にも(黄)を二匹渡したところで、斗苫斗的にマグカップを貸し出していた。
「黄色しか出ないよ~」と笑って渡していたが、斗苫斗的の目的はマグカップそのものだったようだ。
「魔法付与された魔導具なんですよ、これ。錬金術で同じようなの作れないかな?と思いまして」
錬金術で作った物は魔導具では無いの?と、うっかり聞いてしまったら、「魔導具もありますが……」と事細かに色々説明された。
だが、すまん。ほとんど理解できなかった。
自室に戻り、兎小屋を眺める。
ジルドとレイの部屋は俺の部屋と違い色々と物が置いてあるので、従魔達は部屋で留守番をしていた。
カラフル兎を見つめる俺の周りに、ガルムを筆頭に全員集まってくる。
「テラ、そろそろドーロを小屋に戻さないとだぞ」
<は~い>
腕の中のドーロを、そっと小屋の中へ降ろすテラ。
最初と違って、ドーロも抵抗しない。
「おでこに角のアクセサリーとか付けられないのかな?」
思わずポツリと呟いた。
ミニチュアヨミにしたい。
<主よ、何を馬鹿な事を言っているのかい?>
まさかのリルに諭されました。
インベントリからホットケーキと、キャベツの塩昆布和えを出す。
甘い物としょっぱい物の無限ループ。
勿論、従魔達と一緒の食事だ。
食事と言っても間食なので、リビングではなく自室である。
<ホットケーキとキャベツを交互に食べると止まらぬな>
そうでしょう、そうでしょう。
そこは人間も従魔も変わらないのだな。
<この昆布?の味が絶妙なのだね>
美食家のリルも認める味の昆布は、異界人が作った物だ。
<きゅ!>
ヨミの皿が空になったので、追加を置いてやる。
因みにヨミは交互ではなく、ホットケーキ2にキャベツ1で食べている。
<ホットケーキ美味しいね~。ドーロも食べられたら良いのにね~>
テラの思考はドーロばかりだな。
ほんとにイベント終了後に、カラフル兎残せないかな。
食事の後は、ジルドとレイと咲樹と合流し、ログアウトする事にした。
なぜおやつに呼ばなかった!?と責められたが、むしろなぜ呼ばなければいけない?
うちの子達との楽しい時間を邪魔しないように!
ログアウト前の抱きつきモフモフ、頬擦りスベスベをしっかり堪能してから、従魔達に別れを告げた。
オーベはまだ残っていたが、ユズコはひと足先にログアウトしていた。
「私も一緒にやる!」とゲーム内に突撃して来ないユズコの彼女は、とても大人だと思う今日この頃。
たとえちんこに悪戯描きする人でもな!
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