187 / 506
いろんな意味での初イベントに参加しますよ!
187:新年!
しおりを挟む《新年のカウントダウンが始まります》
おおぉ!ワールドアナウンスでのカウントダウン!
当たり前だけど、幻想世界だけでなく現実でも新年を迎える。
《60》
《50》
あ、レイが部屋から出て来た。
何かやり切った!みたいな顔してるな。
何してたのか気になる。
《40》
うわぁ、疲れた顔のオーベが部屋から出て来た。これは前にも見たからわかる。
部屋の中が収拾付かなくなってるな。
まだ終わってなかったのか、模様替え。
《30》
咲樹も出て……?何だ、その衣装は。
透けてるけど、肌は見えない。体の線がシルエットでわかる感じ。
そして妙にキラキラしてる。
あれか、晴れ着か?新年用の。
《20》
ジルドも部屋から出て来た。
紋付き袴なのは、正月だからか。
美形は何でも似合うな。
ジルドは黒髪だから、尚更似合うのだろう。
《10》
「ギリギリセーフ?セーフだな!」
ユズコが部屋から飛び出して来た。
いや、お前は年明けしてから来た方が良かったのでは?
彼氏としてはアウトだろう。
またちんこに顔書かれても知らないからな。
《9》
《8》
《7》
急いで料理をテーブルに並べる。
咲樹もインベントリから、高そうなグラスを出す。
獣魔用と思われる皿も、ちょっとお洒落な物を用意してくれている。
テラ用だけ手に持てるデザインにしてあるのも、咲樹の気遣いだろう。
《6》
《5》
ジルドとレイがアルコールを、オーベがソフトドリンクを注ぐ。
《4》
《3》
ガルム、ヨミ、テラ、リルの前に、手分けして飲み皿を置いていく。
「まだ飲んじゃ駄目よ」
人差し指を顎に当てて軽く首を傾げる、あざとい仕草をする咲樹に、従魔達が神妙な顔で頷いてみせる。
《2》
全員でグラスを持つ。
《1》
深呼吸。
《新年明けましておめでとうございます。今年も幻想世界を宜しくお願い申し上げます》
「明けましておめでとう!」
「Happy New Year!」
「イェーイ!新年!」
「明けましておめでとうございます」
「おめでと~う」
乾杯をして、それぞれが一口飲む。
すまん。一口ではなく、グラスの半分以上が空いた。
獣魔達にも、新年の挨拶をする。
ガルムにモフンと抱きつくと、ヨミが右肩、リルが左肩に乗り、テラが頭の上に乗った。
「明けましておめでとう~今年も宜しくな~」
ガルムに頬擦りすると、両肩の二匹が寄って来るトリプル頬擦り。
テラも頭頂にスリスリしてくるので、フォーススリスリだな。
《カラフル兎が放たれました。小さいので、うっかり潰さないようにご注意ください》
怖っ!スプラッタかよ。
踏んだら、潰れたトマト状態ってか!?
トマト……?
テーブルの上に、皿からこぼれたのかプチト、違うミニトマトが落ちてる。
収穫したミニトマトを、皿に山積みにして置いてあるのだ。
でもちょっと、他のミニトマトより大きくないか?
モゾリ。
ミニトマトが動いた。
そぉっと手を伸ばし、ふんわりと掴む。
温かい。そして柔らかい。更にふわふわ。
両手に持ち直し、そっと手を開く。
きゅるんとした目と見つめ合う。
「カラフル兎の赤ゲット!」
まさかの新年早々に、カラフル兎(赤)を捕まえた。
232
お気に入りに追加
1,465
あなたにおすすめの小説

もふもふで始めるVRMMO生活 ~寄り道しながらマイペースに楽しみます~
ゆるり
ファンタジー
☆第17回ファンタジー小説大賞で【癒し系ほっこり賞】を受賞しました!☆
ようやくこの日がやってきた。自由度が最高と噂されてたフルダイブ型VRMMOのサービス開始日だよ。
最初の種族選択でガチャをしたらびっくり。希少種のもふもふが当たったみたい。
この幸運に全力で乗っかって、マイペースにゲームを楽しもう!
……もぐもぐ。この世界、ご飯美味しすぎでは?
***
ゲーム生活をのんびり楽しむ話。
バトルもありますが、基本はスローライフ。
主人公は羽のあるうさぎになって、愛嬌を振りまきながら、あっちへこっちへフラフラと、異世界のようなゲーム世界を満喫します。
カクヨム様でも公開しております。

国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」

【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】

『完結済』ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…

なんだって? 俺を追放したSS級パーティーが落ちぶれたと思ったら、拾ってくれたパーティーが超有名になったって?
名無し
ファンタジー
「ラウル、追放だ。今すぐ出ていけ!」
「えっ? ちょっと待ってくれ。理由を教えてくれないか?」
「それは貴様が無能だからだ!」
「そ、そんな。俺が無能だなんて。こんなに頑張ってるのに」
「黙れ、とっととここから消えるがいい!」
それは突然の出来事だった。
SSパーティーから総スカンに遭い、追放されてしまった治癒使いのラウル。
そんな彼だったが、とあるパーティーに拾われ、そこで認められることになる。
「治癒魔法でモンスターの群れを殲滅だと!?」
「え、嘘!? こんなものまで回復できるの!?」
「この男を追放したパーティー、いくらなんでも見る目がなさすぎだろう!」
ラウルの神がかった治癒力に驚愕するパーティーの面々。
その凄さに気が付かないのは本人のみなのであった。
「えっ? 俺の治癒魔法が凄いって? おいおい、冗談だろ。こんなの普段から当たり前にやってることなのに……」

異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。

没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~
土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。
しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。
そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。
両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。
女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる