上 下
180 / 506
いろんな意味での初イベントに参加しますよ!

180:祖母の思い出

しおりを挟む
 


 芋煮会を幻想世界ファンタジーワールド時間で3時間ほど楽しんでから、ログアウトした。
 ミロは結局、御狐様と管狐と鳥兜をんでいた。
 和妖怪ばかりなのが、ちょっと心くすぐられる。
 召喚師サモナーに転職した場所が『日出処』なのだろうか?
 サモナー限定クエストで仲間にしてるようだし。

 しかし濃いだった。現実リアルでは約6時間だから、2日半?
 他の人の魔物野菜畑も見てみたいな。
 うちの畑はクランの敷地内だから、ほぼ外からは見えないが、個人の趣味範囲とかファーマーなら、外からでも見える畑だよな。
 とりあえず、はれひめの畑を今度見せてもらおう。
 おやすみなさい。



 おはようございます。
 気分的には、あれだ。宿屋のベッドに横になるとすぐにテ~レッテ~レッテッテッテ~と鳴って朝になるRPG。
 夢も見ずに熟睡したようだ。
 もそもそと起き出して、とりあえず簡単な朝食。
 パンにハムとチーズを載せて焼く。温めた豆乳にインスタントコーヒー投入。
 昨日の残りのキャベツと塩昆布。
 バランスは悪くない?か?

 今日の予定。
 部屋の簡単な掃除。
 大掃除は昨日終わっていて、正月飾りの小さいお供えの鏡餅も飾ってある。玄関とキッチンとリビング。
 狭いのに3つも飾ったのは、鏡餅が可愛かったからだ。
 玄関のしめ飾りも飾ってある。
 一夜飾りにならないように、30日に頑張って大掃除したからな。

 あぁ、正月用にを作るか。
 内容は昨日の芋煮とあまり変わらないな。
 里芋、人参、大根、鶏肉、ごぼう、なめこ、ちくわ。芋煮と違うのは、全て角切りが基本。
 いくらは入れないのが我が家流。
 関東から出た事のない我が家がなぜのっぺを正月に食べるかというと、母方の祖母が新潟出身だからだ。
 全国共通だと思っていた子供の頃。

 あ!正月と言えばお雑煮だ!
 鶏がらスープって、和風味にも使えるのか?
 いや、買い置き無いし、普通に顆粒の和風だしで良いか。
 豆腐、鶏肉、大根、人参、ほうれん草は後からか。ナルトはどうするかな、悩む。
 昔の人は食材を無駄にしないように、同じ野菜を使いまわしたのか?
 のっぺと雑煮の具がほぼ同じな我が家。
 祖母は本物の鶏ガラで出汁を取っていた。身が残っていると美味しくないと、さっと茹でて身を剥がしてから使っていた。
 ワイルド。

 そういえば子供の頃、鰹節をカンナで削るのが楽しかったな。
 今思えば、下手くそな削りカスみたいな削り節だっただろうに、祖母は「ありがとうね、助かるよ」といつも言ってくれていた。
 俺が一人暮らしでも料理をするのは、祖母の影響かもしれない。

 しかし正月料理とかはきちんと作る祖母だったが、普段の料理は意外といい加減だった。
 ちょっと失敗すると「卵でとじようか」と、何でも玉子とじにしてしまう。
 味の濃い炒め物や不思議な味の味噌汁はまだ解るが、茹で過ぎた柔らかい蕎麦も「卵とじにすれば美味しい」の理屈はイマイチ理解できなかった。
 だってあくまでとじるのは汁の方であって、麺はそのままだからな。

 面倒だからと、朝食が卵かけご飯とお新香と味噌汁だけの事も多かった。
 お新香は自家製の糠漬けだったから、今思えば贅沢な朝食だ。
 味噌汁は豆腐と長ネギ。
 当時は毎日豆腐屋が来ていた東京下町の祖母の家。母の生家。
 土地開発で既にないけどな!


しおりを挟む
感想 26

あなたにおすすめの小説

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

継母の心得 〜 番外編 〜

トール
恋愛
継母の心得の番外編のみを投稿しています。 【本編第一部完結済、2023/10/1〜第二部スタート☆書籍化 2024/11/22ノベル5巻、コミックス1巻同時刊行予定】

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!

八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。 『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。 魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。 しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も… そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。 しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。 …はたして主人公の運命やいかに…

全能で楽しく公爵家!!

山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。 未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう! 転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。 スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。 ※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。 ※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。

実は家事万能な伯爵令嬢、婚約破棄されても全く問題ありません ~追放された先で洗濯した男は、伝説の天使様でした~

空色蜻蛉
恋愛
「令嬢であるお前は、身の周りのことは従者なしに何もできまい」 氷薔薇姫の異名で知られるネーヴェは、王子に婚約破棄され、辺境の地モンタルチーノに追放された。 「私が何も出来ない箱入り娘だと、勘違いしているのね。私から見れば、聖女様の方がよっぽど箱入りだけど」 ネーヴェは自分で屋敷を掃除したり美味しい料理を作ったり、自由な生活を満喫する。 成り行きで、葡萄畑作りで泥だらけになっている男と仲良くなるが、実は彼の正体は伝説の・・であった。

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~

雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。 他作品の詳細はこちら: 『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】 『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】 『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】

卒業パーティーで魅了されている連中がいたから、助けてやった。えっ、どうやって?帝国真拳奥義を使ってな

しげむろ ゆうき
恋愛
 卒業パーティーに呼ばれた俺はピンク頭に魅了された連中に気づく  しかも、魅了された連中は令嬢に向かって婚約破棄をするだの色々と暴言を吐いたのだ  おそらく本意ではないのだろうと思った俺はそいつらを助けることにしたのだ

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

処理中です...