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いろんな意味での初イベントに参加しますよ!
180:祖母の思い出
しおりを挟む芋煮会を幻想世界時間で3時間ほど楽しんでから、ログアウトした。
ミロは結局、御狐様と管狐と鳥兜を喚んでいた。
和妖怪ばかりなのが、ちょっと心擽られる。
召喚師に転職した場所が『日出処』なのだろうか?
サモナー限定クエストで仲間にしてるようだし。
しかし濃い2日間だった。現実では約6時間だから、2日半?
他の人の魔物野菜畑も見てみたいな。
うちの畑はクランの敷地内だから、ほぼ外からは見えないが、個人の趣味範囲とかファーマーなら、外からでも見える畑だよな。
とりあえず、はれひめの畑を今度見せてもらおう。
おやすみなさい。
おはようございます。
気分的には、あれだ。宿屋のベッドに横になるとすぐにテ~レッテ~レッテッテッテ~と鳴って朝になるRPG。
夢も見ずに熟睡したようだ。
もそもそと起き出して、とりあえず簡単な朝食。
パンにハムとチーズを載せて焼く。温めた豆乳にインスタントコーヒー投入。
昨日の残りのキャベツと塩昆布。
バランスは悪くない?か?
今日の予定。
部屋の簡単な掃除。
大掃除は昨日終わっていて、正月飾りの小さいお供えの鏡餅も飾ってある。玄関とキッチンとリビング。
狭いのに3つも飾ったのは、鏡餅が可愛かったからだ。
玄関のしめ飾りも飾ってある。
一夜飾りにならないように、30日に頑張って大掃除したからな。
あぁ、正月用にのっぺを作るか。
内容は昨日の芋煮とあまり変わらないな。
里芋、人参、大根、鶏肉、ごぼう、なめこ、ちくわ。芋煮と違うのは、全て角切りが基本。
いくらは入れないのが我が家流。
関東から出た事のない我が家がなぜのっぺを正月に食べるかというと、母方の祖母が新潟出身だからだ。
全国共通だと思っていた子供の頃。
あ!正月と言えばお雑煮だ!
鶏がらスープって、和風味にも使えるのか?
いや、買い置き無いし、普通に顆粒の和風だしで良いか。
豆腐、鶏肉、大根、人参、ほうれん草は後からか。ナルトはどうするかな、悩む。
昔の人は食材を無駄にしないように、同じ野菜を使いまわしたのか?
のっぺと雑煮の具がほぼ同じな我が家。
祖母は本物の鶏ガラで出汁を取っていた。身が残っていると美味しくないと、さっと茹でて身を剥がしてから使っていた。
ワイルド。
そういえば子供の頃、鰹節をカンナで削るのが楽しかったな。
今思えば、下手くそな削りカスみたいな削り節だっただろうに、祖母は「ありがとうね、助かるよ」といつも言ってくれていた。
俺が一人暮らしでも料理をするのは、祖母の影響かもしれない。
しかし正月料理とかはきちんと作る祖母だったが、普段の料理は意外といい加減だった。
ちょっと失敗すると「卵でとじようか」と、何でも玉子とじにしてしまう。
味の濃い炒め物や不思議な味の味噌汁はまだ解るが、茹で過ぎた柔らかい蕎麦も「卵とじにすれば美味しい」の理屈はイマイチ理解できなかった。
だってあくまでとじるのは汁の方であって、麺はそのままだからな。
面倒だからと、朝食が卵かけご飯とお新香と味噌汁だけの事も多かった。
お新香は自家製の糠漬けだったから、今思えば贅沢な朝食だ。
味噌汁は豆腐と長ネギ。
当時は毎日豆腐屋が来ていた東京下町の祖母の家。母の生家。
土地開発で既にないけどな!
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