ほんわりゲームしてます

仲村 嘉高

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いろんな意味での初イベントに参加しますよ!

176:収穫したら調理、合ってるけど

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 テラに返品されたヘルムを手に、斗苫斗的ととまとまとは帰って行った。
 デザイン?重さ?とブツブツ言ってたのは、聞こえないフリをした。面倒だから。

 テラの装備を鑑定すると、途轍も無く優秀だった。
 汚れやサビが付かないのは勿論、自己修復機能付き。
 防御力アップに魔力アップ。攻撃力アップに魔法効果アップ。
 魔法攻撃半減ってのは、こっちが受けた場合の効果だよな?

 ただでさえ強いドラゴネットを、ここまで強化して良いのだろうか?
 あれ?本来なら最前線とかに居るべきじゃないか?うちの子達。
 行かないけどな。



「さぁ、芋煮しよう!」
 魔物大根を籠一杯に持っているユズコがそんな事を言い出す。
 多分、大鍋で作るテレビとかで見るあの芋煮の事だろう。
「そもそも芋はどこだ?」
 肝心の里芋が無いのだが?
 ユズコが指差した先に、コロポックルが居そうな葉がある。いや、あれはふきか。
 猫バスが出てくるアニメでデカイもののけが傘がわりにしてた葉か?あれ、所沢らしいし。

「芋煮が出来るような大きな鍋がないだろう」
 俺の問いに、ジャーン!みたいな感じで大鍋を出したのは全身血まみれ……ではなく、蕃茄トマト塗れのオーベだ。
 その横の咲樹が持つ籠の中では、魔物蕃茄達が『無念』とか各々おのおの呟いている。
 勝率は悪そうだ。だから尚更失敗した蕃茄達は悔しいのだろう。

「あっちで工房の人達が準備してるはずだよ~」
 俺の知らないところで、芋煮会の準備は進んでいたようである。
 オーベは、俺に見せる為だけに大鍋を持って来たのか?


 芋煮会会場では、既に大掛かりな準備が進んでいた。
 工房のオッサン、目黒、名取、燕、三条が鍋とかまどの準備を整えている。
 指示をしているのは、レイ。ここに居たのか。
 それにしても、まるでキャンプ場のように野外調理施設が整っている。
「持ち運び出来る特性キッチン!」
 燕と三条が対象的ポーズで胸を張りピースしてくる。

 だが、何日も掛けて冒険しない俺には、無用の長物だ。そのようにイマイチな俺の反応にも関わらず、説明が始まる。
「水の供給は魔石を使用しているから余程の事がなければずっと使えるし使用済みの水は酸素と水素と不純物に分けて酸素と水素は加熱する為の燃料にして不純物は一カ所にまとめてそれを」
「聞いてもわからん。凄い事は理解した」
 そして、息継ぎしろ。どっちだかわからないが相変わらずだな。



 燕と三条は料理が出来るそうで、トマトリゾットを作ってくれるそうだ。
 材料の魔物蕃茄と魔物青椒ピーマン、魔物玉葱、ベーコンなどを慣れた手つきで刻んでいく。
 思わず見惚れていたら、レイに袖を引かれた。
「ヴィンは、魔物里芋の収穫ですよ」
 俺と一緒に調理風景を眺めていた従魔達も、魔物里芋畑へと連行された。

 因みに、咲樹は収穫した魔物野菜達を魔法で洗浄している。
 ジルドは、咲樹の洗った野菜達を切断。
 包丁ではなく魔法で切っているので、切断で合っていると思う。
 綺羅は、切断された野菜を鍋に入れる係。
 綺羅。嫌だったら断って良いからな!?
 すっかりうちのクランの雑用係になってるぞ?


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