113 / 506
逃げたい……けど、誰も同意してくれそうもないのはなぜだろう
113:テロリスト!?
しおりを挟むログインしました。街の噴水前です。
レイと咲樹、それからミロとココアにログインしましたメッセージを送る。
街中を見て回りたいけど、時間もそれほどないし皆を呼び出してモフモフするのが正解か?
「ガルム。皆、何してる?」
<おぉ!主か。ヨミはオオカミを刺しておって、テラは毒蛇を齧っておるな>
あ、戦闘中でしたか。すみません。
ん?毒蛇?
『commerce(コマース)』の近くに毒蛇なんて居たか?
「ガルム達、今どこにいる?」
<主達のいる街より先にある沼地だな。テラの好物である毒蛇が多量にいるので狩りに来たのだ>
そうですか。好物の毒蛇ですか。
その毒蛇の名前は、聞かない方が俺の為なのでしょうね。
<<主~!あのね、殺人蛇のね、魔石がね、美味しいんだよ!>>
「そうかぁ。良かったな、テラ」
良かったよ。蛇をバリバリ食べるわけじゃ無いのか。
そして、あえて聞かなかったのに、ご丁寧に名前も教えてくれたのか……ははは、殺人蛇ですか、そうですか。
<きゅ!>
「ヨミも頑張って倒したのか?」
<きゅぅ!!>
姿が見えなくて良かった。多分、今頃血みどろだな、ヨミ。血みどろと血塗れ、どっちが酷い状態なのだろうか?
さて困った。今召喚したら、血みどろ?血塗れ?の従魔三匹が現れるわけか。
阿鼻叫喚な噴水前広場を容易に想像できた。
何で死体は消えるのに、飛び散った血は消えないのだろうか。
まぁ、どこかで命を奪うという実感を持たせないと、現実でも簡単に命を奪う馬鹿が出るのかもな。
「ガルム、因みにヨミは今、何色?」
<赤茶色だな>
それ、乾いた血の色だよな!?
「テラは?」
<赤茶と紫のまだらになっておるな>
それ、血と毒じゃないか?大丈夫なの!?テラ。
「ガルムは?」
<儂は斬撃を飛ばしていたので、何も浴びておらんぞ>
ガルムが大丈夫なら、ヨミは小さいサイズになれば目立たないな。テラは元々小さいし。
ガルムの毛に埋れれば、見えなくないか?
よし、呼んでしまえ。
「ガルム、ヨミ、テラ、呼ぶぞ。召喚」
従魔は来ず、なんと[警告]が出た。
〈今呼ぶと、テラに付いている毒で街が汚染されます。召喚続けますか?〉
続けますか?じゃねぇわ!!
これで召喚したら、俺テロリスト確定では?
ゲームの中とはいえ、犯罪者にはなりたくない。
「スマン、毒が蔓延するから街には呼べないみたいだ。そっちに行くまで大人しく待っていてくれ」
<<は~い>>
シュンとしているテラが見えるようだ。
<きゅぅ……>
ちょ、俺が悪いみたいな気分になるから、マジでやめてください。
264
お気に入りに追加
1,457
あなたにおすすめの小説

悪役令嬢、資産運用で学園を掌握する 〜王太子?興味ない、私は経済で無双する〜
言諮 アイ
ファンタジー
異世界貴族社会の名門・ローデリア学園。そこに通う公爵令嬢リリアーナは、婚約者である王太子エドワルドから一方的に婚約破棄を宣言される。理由は「平民の聖女をいじめた悪役だから」?——はっ、笑わせないで。
しかし、リリアーナには王太子も知らない"切り札"があった。
それは、前世の知識を活かした「資産運用」。株式、事業投資、不動産売買……全てを駆使し、わずか数日で貴族社会の経済を掌握する。
「王太子?聖女?その程度の茶番に構っている暇はないわ。私は"資産"でこの学園を支配するのだから。」
破滅フラグ?なら経済で粉砕するだけ。
気づけば、学園も貴族もすべてが彼女の手中に——。
「お前は……一体何者だ?」と動揺する王太子に、リリアーナは微笑む。
「私はただの投資家よ。負けたくないなら……資本主義のルールを学びなさい。」
学園を舞台に繰り広げられる異世界経済バトルロマンス!
"悪役令嬢"、ここに爆誕!

侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!

我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★

あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?

ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜
望月かれん
ファンタジー
中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。
戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。
暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。
疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。
なんと、ぬいぐるみが喋っていた。
しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。
天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。
※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。
婚約破棄されましたが、帝国皇女なので元婚約者は投獄します
けんゆう
ファンタジー
「お前のような下級貴族の養女など、もう不要だ!」
五年間、婚約者として尽くしてきたフィリップに、冷たく告げられたソフィア。
他の貴族たちからも嘲笑と罵倒を浴び、社交界から追放されかける。
だが、彼らは知らなかった――。
ソフィアは、ただの下級貴族の養女ではない。
そんな彼女の元に届いたのは、隣国からお兄様が、貿易利権を手土産にやってくる知らせ。
「フィリップ様、あなたが何を捨てたのかーー思い知らせて差し上げますわ!」
逆襲を決意し、華麗に着飾ってパーティーに乗り込んだソフィア。
「妹を侮辱しただと? 極刑にすべきはお前たちだ!」
ブチギレるお兄様。
貴族たちは青ざめ、王国は崩壊寸前!?
「ざまぁ」どころか 国家存亡の危機 に!?
果たしてソフィアはお兄様の暴走を止め、自由な未来を手に入れられるか?
「私の未来は、私が決めます!」
皇女の誇りをかけた逆転劇、ここに開幕!

美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった

無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる