51 / 506
クランハウスに部屋を貰ったから、快適空間にしたいと思う
51 :これからの予定
しおりを挟むとりあえず新たに3箱貰って、空いたらもう3つと頼んだら「空くかい!これからもっと混んでくわ!!」と言われた。
お姉さんは、似非関西人キャラで行く事に決めたのだろうか。
「お待たせ。私の分もある?」
「別に待ってないが、食べたいならあるぞ」
ギャラリーを引き連れた咲樹が現れた。片手にメモをヒラヒラさせながら、モンローウォークで近付いて来る。
「んもう、可愛い顔して意地悪ね」
俺の手からタコ焼きを1箱取り、レイの持っているものと交換する。
俺が首を傾げると、わざと拗ねた顔をする。あざとい。
「もう、忘れたの?私、猫舌なの!」
あ、忘れてた。でも猫舌じゃなくて、昔タコ焼きで火傷したから、熱いタコ焼きだけ苦手だったよな?ラーメンとか普通に食うもんな?
「はい。お待たせ、ガルム」
新しいタコ焼きをガルムの前に置く。
<すまぬな、主>
舌舐めずりする顔は、ちょっと怖かった。
「はい、ユズコ」
新しいタコ焼きを渡して、前に渡したタコ焼きは返してもら……残り1個。
「ヨミは熱いのと食べやすい温度はどっちが良い?」
<きゅ!>
ユズコの持っている少し冷めた方へ顔を向けて鳴く。
「うはは。お前も猫舌か?」
タコ焼きを摘んでヨミに渡すユズコ。咲樹は猫舌じゃないけどな。
咲樹が連れて来たギャラリーも、ほとんどがタコ焼き屋に並んだ。もしかして、俺が思っている以上に友人達の影響は大きいのかもしれない。
「俺はこれから家具職人を探すけど、皆は?」
「私も家具頼みたいから、一緒に行くわ」
え?咲樹の部屋って、他より充実ってか完成してなかった?
「部屋の広さを大きくしたのよ」
ウィンクしてくる。ギャラリーがうるさいからやめろ。
「私は、オーベにタコ焼きを持って帰るとするか。『日出処』で見た調度品の話もしたいしな」
そしたら、部屋の整理も手伝ってやれ、ジルド。
「俺は、ヴィン達と一緒に買い物行くな!」
そんな良い笑顔で宣言しなくて良いぞ、ユズコ。でもお前、家具職人に注文したんだよな?既に。
「ん?」
「いや、別に」
ホームセンターとか、見てるだけで楽しいのは解るから何も言うまい。
「あ、忘れてた。はい、こ~れ」
さっきからヒラヒラさせていた紙を渡された。
「オーベからの……伝言?」
伝言?と疑問系で言われたので、伝言ではないのだろうか。
うん。伝言……かな。
長葱多めの炒飯
鳥ごはん
玉葱ご飯でのカレー
りんごのホットケーキ
トマトとチーズのホットケーキ
ハヤトウリの煮物
これって、オーベが俺ん家で食べたメニューじゃんか!
単なる料理のリクエストだよ!
因みにカレーはレトルトだった。
ハヤトウリなんてピンポイントな野菜売ってるのか?
とにかく、家具を見た後は、食材を買いに行く事に決定したようだ。
その場にいないのに仕切るとは、さすがオーベである。
応援ありがとうございます!
157
お気に入りに追加
1,000
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる