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クランハウスに行く為に『しきしま』目指して頑張りま……す?
34:クラン証と従魔とご飯
しおりを挟む今度こそ、クラン証を作ってもらいに来ましたよ!
偽造防止の為、職人ギルドに認められた人しかクラン証って作れないとか、規則が凄い。
だから、いくらそっくりな偽物を作ってもバレるのだとか。
俺達はペンダントだが、制服やマント、武器や防具で揃えるクランもある。それぞれの職人がいるらしい。
奥が深い、幻想世界。
俺のクラン証は、真ん中の魔石が空色。ガルムとヨミも、俺の瞳の色の魔石にした。
因みに、咲樹は青、オーベは金、ユズコは青銀、レイは赤、ジルドは紅。
クラン証はペンダントトップ部分だけで、それを通す鎖やら紐やらは、各自好きに買う事になった。
この辺のバラバラ加減が俺達らしい。
ガルムはともかく、ヨミはサイズが変わっても首が絞まらない物を選ばないとな。
ガルムのは、俺の持ち手を付けて手綱代わりになるのでも良いよな。草原をガルムの全力疾走で……落ちたら死ぬな、俺。
「クラン証が出来るのに1日掛かるって~。1回落ちて、再集合にしようか~」
オーベの言葉に、皆してウィンドウを開く。
現実時間でほぼ12時だ。
「私用を済ませたいから、4時間欲しいかな」
唇を尖らせ顎に人差し指を当てながら、シナを作る咲樹。お前のイメージわかったぞ。マリリンモンローだな。俺も好きだ。
「それじゃ4時間後に噴水前だね~」
あ、俺が噴水前にログインするからですね。
<主達は、約2日帰って来ないのだな>
住人には、現実時間が幻想世界時間に変換されて聞こえるらしい。多分、従魔も同じなのだろう。
「喧嘩しちゃダメだよ」
ガルムの背中にヨミを乗せる。
<きゅ!>
「あれ?そういえば、ご飯とかどうしてたの?昨日とか」
俺が寝ている間に、少なくとも2日以上経ってる。
<塀を越えて外に狩りに行った>
……聞かなかった事にして良いのかな?
「狩られないように気を付けろよ!」
ユズコがガルムの肩辺りをポンポンと叩く。
うん。良いみたいだ。
ガルムとヨミにもう一度挨拶して、ログアウトした。
もう事件は起こさないでください。フラグじゃないです。
今日の昼飯は蕎麦。和食が食べたくなったけど、ガッツリ作る時間はない。
蕎麦はスーパーで売ってる乾麺だが、ちゃんと蕎麦粉のが多い物を選んで買ってる。原材料名って、多い順に書いてあるからな。安い蕎麦は小麦粉のが多い。
でも汁はこだわりなく、追いがつおの物を使用。鶏肉、玉葱、溶き卵を入れて七味唐辛子をたっぷりかけていただきます。
俺は、一年中温かい派です。
幻想世界でも追いがつおツユって売ってるのかな。
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