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犀河原慧十郎の初恋(4)
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短い間に色んなことが起こり過ぎた。
(若君様を好きになっただけだったのに……)
私のちょろいくらいの一目惚れは、一瞬で過去の出来事に結びついてしまった。
今更だけど……もしかして、一目惚れじゃなかったんだよね。きっと、魂に刻まれているような恋心を思い出してしまったんだ。それか何度でも恋してしまうくらい好みなのか。両方な気がするのだけれど……。
兎にも角にも。カッコよくて麗しい、学校でも憧れの人であるあの人を、また好きになってしまった。
そして……もう一つ大事なことだけど。
何度恋をしても、私は特に好かれてるわけでも何でもないってことだ。
将来を誓い合った子供時代があったとは言え、彼から向けられた愛とか恋とかは、はなからなかった。
あえて言えばちょっと親しかった、仲が良かった、それくらいの関係。しかも子供時代。私たちは、もう大人の一歩手前なのだから、懐かしいねといつか語り合うことがあるかもしれないくらいの遠い昔のことだ。
そんな私が、若君様のおそばに近づくために、花嫁候補として名乗りを上げる!
……なんてことをした日には、若君様はきっと驚かれることだろう。私もびっくりだ。
それでも。
それでも私は、もう一度、彼と親しくなりたい。そこにはあまり、恋を叶えることは考えていない。そもそも彼は人の愛し方が分からないと言っていた人だ。誰かを好きになる姿がちょっと想像が出来ない。
あの時手を離してしまった小さな男の子の力になりたい。
今また恋をしたあの人に、少しでも優しくしたい。
(私は何が出来るんだろう……)
ずっと、考えていたのだ。
陽奈のことがあって、過去のことも思い出して、私はもう一族から離れて生きていこうとは思わない。ならば私の出来る最善を尽くして、役にも立ちたいと思う。
私は、かつての鬼の血と人の血をバランス良く引き継いだ、生きるのに苦労しない、普通に生きられるだけの、普通の子だという。でも、一族の中では特殊な子。たぶん貴重な存在。
(つまり、どうしたらいいんだろう……)
私にも、何か出来ることがあるのかな。私は、サイキを消すことが出来るみたい。
でもまだ……自覚してから試せる機会もなくてよく分からない。
両親の事故の時に役立たなかったように、今何か起きても、きっとまた役立たずだと思う。力を使いこなすようになれるには、どうしたらいいんだろう。
お義父さまは私にはサイキは通用しないと言っていたけれど、実際若君様のサイキには掛かってるし、みんなとの共鳴も出来たし、過去の記憶も見させてもらえた。どういうときに私の中のサイキは使えるようになってるんだろう。
役立てるようになれれば、若君様に少しでも近づけるのかもしれない。
(とはいえ、思考の限界だ)
一人で悩んでも、何も思いつかない。諦めて陽奈に相談したいとメッセを送った。
そして翌日の昼休み。保健室横の空き教室に入ると、眼鏡の似合う頭の良さそうな男の子がいた。制服を着た猪瀬くんが、足を組んで椅子に腰掛けている。
「……あれー?」
お弁当箱を片手に立ちすくむ。
なぜ猪瀬くんが学校に。猪瀬くんって立派な引きこもりなんじゃなかったっけ。
「INO、連れて来たよ」
まだハンドルネームで呼んでるんだ、と思う。
猪瀬くんは鼻を鳴らすように答える。
「久しぶりに来たが……案外、なんでもなかったな」
「私たち同じクラスだから、明日からクラスの方にも行こうと思って」
あ、とうとう、クラスの方にも出席するんだね。
「ちょっと緊張するけど」
「おれもだが、大丈夫だろ」
「うん」
不思議な気持ちだ。
不登校の陽奈のために同じ学校に入学したのに、陽奈も猪瀬くんも笑えている。
「昼、俺も一緒に食べて良いか?」
「うん!もちろんだよ」
机をガタガタと並べ直す。
あれ?むしろ私がお邪魔じゃないのかな、と思いながらも二人は気にする様子もなく食べはじめた。
「それであれからどうなったんだ?」
「え?」
「他にもなにか思い出したのか?相談があるんだろ」
「何でも聞くよ」
ああ、それで猪瀬くんは学校に来てくれたのかな、と二人の思いやりにじんわりとした気持ちになる。
「昨日、ご当主さまにお会いしました」
「え……」
「急だな」
確かに急だったしびっくりしましたとも。
早速ご当主様から聞いたことを確認する。
「二人が婚約するって聞いたよ」
「……ぶっ」
「ふえ!」
二人が咳き込んで、真っ赤になって狼狽えている。
「あ、あのね……」
「もう伝わっているのか!?」
「うん。陽奈は元々婚約者候補じゃなかったんだって言ってました」
二人は口を開けて顔を見合わせる。
「え……?ええ?」
「初耳だが……いや、美月さんがいるのだから、そうだったのか」
え、私関係ある?
「あのね美月ちゃん、まだ決まってないの。お互いの家で話したらとんとん拍子に話が進んで、驚いてる。本家の了承を貰えただけで、これからのこともなんにもなんだけど。だから言うのが遅くなってごめんね」
「ううん。良かったね。本当に、安心した。猪瀬くんも、良かったね」
「ああ……美月さん。ありがとう」
二人はそっと手を重ねて、信頼し合うように視線を重ねた。
ああ、恋人ってこういう感じなんだな、って実感する。
きっと双子だから分かるんだ。
陽奈が誰かといて、こんなにも幸せそうな表情をしているのをみたことがないし、お互いが想いあってるのが伝わってくる気がした。
猪瀬くんは考えるようにしてから、顔をあげて言った。
「君の存在があったから、一歩進めたんだ。ありがとう」
「そんなことないよ、私はなんにも……」
ううん、と陽奈が首を振る。
「美月ちゃんは、ずっと寄り添ってくれて、味方でいてくれた。それに、一族から外れてるのにのほほんとしていて、外の世界でも生きていけるって思わせてくれたの。囚われなくてもいいって。すごく安心したんだよ」
なんてこと。私の普通ライフが安心感を与えていたとは。
「一人じゃないと思えたから、私は大丈夫だと思えたの」
猪瀬くんも続けて言う。
「君が力を貸してくれたからこそ、俺は知らなかった君と慧十郎のことを知った。知らなければ、こんなにも早く陽奈との仲を進められなかった」
猪瀬くんは笑う。
「まだこれからやることは山積みだし、先は見えないが、それでも……。俺に出来ることを頑張って行きたいと思う」
ずっと学校をお休みしていた二人が、今ここにいることだけでもきっとすごいことなんだ。
高校を卒業してからも進学や就職をして、そのあとに結婚となれば、確かにまだまだ先は長いよね。
「美月さんにも、陽菜にも、とても感謝している」
「私もだよ」
「なぁ、美月さん。君のためなら、俺たちがいつでも相談に乗る。他にも何か思い出したことがあるか?」
そんな優しい言葉に、泣きそうになる。
「相談してもいいの?」
「ああもちろんだ」
昼休みの時間は残り少なく、放課後の約束をする。
猪瀬くんが剣も巻き込んでもいいかと聞いたので、構わないと答えた。
剣くんは、口は悪いし配慮の足りない部分もあるけれど、思ったよりずっと親身になってくれていたから。
放課後、空き教室で私は三人にご当主さまから聞いた話を伝えた。
ご先祖の記憶に関してはぼんやりとだけ。
私たちは鬼と人の子の子孫であること。私は合いの子として、一族待望の能力に苦しまない存在として生まれてこれたということ。
だから若君様の婚約者候補だったけど、若君様の10歳の誕生日に記憶を失ってから私は一族を抜けて、若君様は跡継ぎではなくなったこと。
三人は話を聞いてから考えるようにしていたけど、真っ先に口を開いたのは剣くんだ。
「なんだよ、それ……」
悔しそうに、顔を歪ませて言う。
「若君様も、若君様だ!!」
「え……?」
突然の悪態に困惑する。
「全部、お前のためじゃん。記憶を消したのも、お前のこと目立たなくさせてるのも、お前の能力明かさないのも、若君様が跡継ぎをやめたのも、全部、お前を一族から離れさせるためじゃん!」
私のため?
「なぁ、俺はそう思ったが、言ってること、間違ってるか!?」
剣くんの言葉に、猪瀬くんと陽奈は顔を見合わせて困ったような顔をする。
否定しない。二人も、そう思ったということだ。
「確かに跡継ぎとなるのなら、いずれ、美月さんと婚姻させようと言う話が再度出ただろうな」
「だから、弟に譲ったの……?」
猪瀬くんと陽奈が言う。
「俺……若君様のこと、なんにも分かってなかったんじゃん……」
顔を伏せて、剣くんが萎んだような声で言った。
(違う……)
途方に暮れたような気持ちになる。
なんにも分かってなかったのは、私なんだ。
(若君様を好きになっただけだったのに……)
私のちょろいくらいの一目惚れは、一瞬で過去の出来事に結びついてしまった。
今更だけど……もしかして、一目惚れじゃなかったんだよね。きっと、魂に刻まれているような恋心を思い出してしまったんだ。それか何度でも恋してしまうくらい好みなのか。両方な気がするのだけれど……。
兎にも角にも。カッコよくて麗しい、学校でも憧れの人であるあの人を、また好きになってしまった。
そして……もう一つ大事なことだけど。
何度恋をしても、私は特に好かれてるわけでも何でもないってことだ。
将来を誓い合った子供時代があったとは言え、彼から向けられた愛とか恋とかは、はなからなかった。
あえて言えばちょっと親しかった、仲が良かった、それくらいの関係。しかも子供時代。私たちは、もう大人の一歩手前なのだから、懐かしいねといつか語り合うことがあるかもしれないくらいの遠い昔のことだ。
そんな私が、若君様のおそばに近づくために、花嫁候補として名乗りを上げる!
……なんてことをした日には、若君様はきっと驚かれることだろう。私もびっくりだ。
それでも。
それでも私は、もう一度、彼と親しくなりたい。そこにはあまり、恋を叶えることは考えていない。そもそも彼は人の愛し方が分からないと言っていた人だ。誰かを好きになる姿がちょっと想像が出来ない。
あの時手を離してしまった小さな男の子の力になりたい。
今また恋をしたあの人に、少しでも優しくしたい。
(私は何が出来るんだろう……)
ずっと、考えていたのだ。
陽奈のことがあって、過去のことも思い出して、私はもう一族から離れて生きていこうとは思わない。ならば私の出来る最善を尽くして、役にも立ちたいと思う。
私は、かつての鬼の血と人の血をバランス良く引き継いだ、生きるのに苦労しない、普通に生きられるだけの、普通の子だという。でも、一族の中では特殊な子。たぶん貴重な存在。
(つまり、どうしたらいいんだろう……)
私にも、何か出来ることがあるのかな。私は、サイキを消すことが出来るみたい。
でもまだ……自覚してから試せる機会もなくてよく分からない。
両親の事故の時に役立たなかったように、今何か起きても、きっとまた役立たずだと思う。力を使いこなすようになれるには、どうしたらいいんだろう。
お義父さまは私にはサイキは通用しないと言っていたけれど、実際若君様のサイキには掛かってるし、みんなとの共鳴も出来たし、過去の記憶も見させてもらえた。どういうときに私の中のサイキは使えるようになってるんだろう。
役立てるようになれれば、若君様に少しでも近づけるのかもしれない。
(とはいえ、思考の限界だ)
一人で悩んでも、何も思いつかない。諦めて陽奈に相談したいとメッセを送った。
そして翌日の昼休み。保健室横の空き教室に入ると、眼鏡の似合う頭の良さそうな男の子がいた。制服を着た猪瀬くんが、足を組んで椅子に腰掛けている。
「……あれー?」
お弁当箱を片手に立ちすくむ。
なぜ猪瀬くんが学校に。猪瀬くんって立派な引きこもりなんじゃなかったっけ。
「INO、連れて来たよ」
まだハンドルネームで呼んでるんだ、と思う。
猪瀬くんは鼻を鳴らすように答える。
「久しぶりに来たが……案外、なんでもなかったな」
「私たち同じクラスだから、明日からクラスの方にも行こうと思って」
あ、とうとう、クラスの方にも出席するんだね。
「ちょっと緊張するけど」
「おれもだが、大丈夫だろ」
「うん」
不思議な気持ちだ。
不登校の陽奈のために同じ学校に入学したのに、陽奈も猪瀬くんも笑えている。
「昼、俺も一緒に食べて良いか?」
「うん!もちろんだよ」
机をガタガタと並べ直す。
あれ?むしろ私がお邪魔じゃないのかな、と思いながらも二人は気にする様子もなく食べはじめた。
「それであれからどうなったんだ?」
「え?」
「他にもなにか思い出したのか?相談があるんだろ」
「何でも聞くよ」
ああ、それで猪瀬くんは学校に来てくれたのかな、と二人の思いやりにじんわりとした気持ちになる。
「昨日、ご当主さまにお会いしました」
「え……」
「急だな」
確かに急だったしびっくりしましたとも。
早速ご当主様から聞いたことを確認する。
「二人が婚約するって聞いたよ」
「……ぶっ」
「ふえ!」
二人が咳き込んで、真っ赤になって狼狽えている。
「あ、あのね……」
「もう伝わっているのか!?」
「うん。陽奈は元々婚約者候補じゃなかったんだって言ってました」
二人は口を開けて顔を見合わせる。
「え……?ええ?」
「初耳だが……いや、美月さんがいるのだから、そうだったのか」
え、私関係ある?
「あのね美月ちゃん、まだ決まってないの。お互いの家で話したらとんとん拍子に話が進んで、驚いてる。本家の了承を貰えただけで、これからのこともなんにもなんだけど。だから言うのが遅くなってごめんね」
「ううん。良かったね。本当に、安心した。猪瀬くんも、良かったね」
「ああ……美月さん。ありがとう」
二人はそっと手を重ねて、信頼し合うように視線を重ねた。
ああ、恋人ってこういう感じなんだな、って実感する。
きっと双子だから分かるんだ。
陽奈が誰かといて、こんなにも幸せそうな表情をしているのをみたことがないし、お互いが想いあってるのが伝わってくる気がした。
猪瀬くんは考えるようにしてから、顔をあげて言った。
「君の存在があったから、一歩進めたんだ。ありがとう」
「そんなことないよ、私はなんにも……」
ううん、と陽奈が首を振る。
「美月ちゃんは、ずっと寄り添ってくれて、味方でいてくれた。それに、一族から外れてるのにのほほんとしていて、外の世界でも生きていけるって思わせてくれたの。囚われなくてもいいって。すごく安心したんだよ」
なんてこと。私の普通ライフが安心感を与えていたとは。
「一人じゃないと思えたから、私は大丈夫だと思えたの」
猪瀬くんも続けて言う。
「君が力を貸してくれたからこそ、俺は知らなかった君と慧十郎のことを知った。知らなければ、こんなにも早く陽奈との仲を進められなかった」
猪瀬くんは笑う。
「まだこれからやることは山積みだし、先は見えないが、それでも……。俺に出来ることを頑張って行きたいと思う」
ずっと学校をお休みしていた二人が、今ここにいることだけでもきっとすごいことなんだ。
高校を卒業してからも進学や就職をして、そのあとに結婚となれば、確かにまだまだ先は長いよね。
「美月さんにも、陽菜にも、とても感謝している」
「私もだよ」
「なぁ、美月さん。君のためなら、俺たちがいつでも相談に乗る。他にも何か思い出したことがあるか?」
そんな優しい言葉に、泣きそうになる。
「相談してもいいの?」
「ああもちろんだ」
昼休みの時間は残り少なく、放課後の約束をする。
猪瀬くんが剣も巻き込んでもいいかと聞いたので、構わないと答えた。
剣くんは、口は悪いし配慮の足りない部分もあるけれど、思ったよりずっと親身になってくれていたから。
放課後、空き教室で私は三人にご当主さまから聞いた話を伝えた。
ご先祖の記憶に関してはぼんやりとだけ。
私たちは鬼と人の子の子孫であること。私は合いの子として、一族待望の能力に苦しまない存在として生まれてこれたということ。
だから若君様の婚約者候補だったけど、若君様の10歳の誕生日に記憶を失ってから私は一族を抜けて、若君様は跡継ぎではなくなったこと。
三人は話を聞いてから考えるようにしていたけど、真っ先に口を開いたのは剣くんだ。
「なんだよ、それ……」
悔しそうに、顔を歪ませて言う。
「若君様も、若君様だ!!」
「え……?」
突然の悪態に困惑する。
「全部、お前のためじゃん。記憶を消したのも、お前のこと目立たなくさせてるのも、お前の能力明かさないのも、若君様が跡継ぎをやめたのも、全部、お前を一族から離れさせるためじゃん!」
私のため?
「なぁ、俺はそう思ったが、言ってること、間違ってるか!?」
剣くんの言葉に、猪瀬くんと陽奈は顔を見合わせて困ったような顔をする。
否定しない。二人も、そう思ったということだ。
「確かに跡継ぎとなるのなら、いずれ、美月さんと婚姻させようと言う話が再度出ただろうな」
「だから、弟に譲ったの……?」
猪瀬くんと陽奈が言う。
「俺……若君様のこと、なんにも分かってなかったんじゃん……」
顔を伏せて、剣くんが萎んだような声で言った。
(違う……)
途方に暮れたような気持ちになる。
なんにも分かってなかったのは、私なんだ。
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