11 / 14
11 真実1
しおりを挟む
◇◆◇
一年ぶりに見たリオ様の長い黒髪は短く切り落とされていた。
太陽の日差し溢れるこの国で、日に焼かれていたのだろう。浅黒い肌になっていて、その健康そうな顔に美しい笑みを浮かべて私を見つめていた。
「久しぶりだな。エミリア」
「……リオ様」
漆黒の輝く瞳はまっすぐに私に向けられ、その表情には喜びを感じさせる。
「ずっと会いたかった。あの時の礼を言いたかったのだ」
「そんな、私の方こそです。リオ様……」
私は混乱していた。
ここは魔法研究所。私が配属されて、その初日に紹介された上司がリオ様だ。
「お元気で……いらっしゃいましたか?」
「ああ、あれからこの国に保護されていた。エミリアも元気でいたか?」
「ええ……ええ」
無事で生きていらっしゃった……!
それだけで泣きそうに嬉しい。
リオ様はあの日のやつれたお姿からは想像出来ないくらいに、生き生きとしている。きっとイシュハル様はリオ様を守ってくださっていたのだろう。
「どういうことですか?リオ様は魔法研究所にいらっしゃったんですか?」
「そうだ。イシュハルに依頼され、俺自身も望んで、魔道具の開発に携わっていた。やっとエミリアを呼び寄せられるほどに開発が進んできた」
「私を……?」
リオ様は微笑むと、研究所の中を案内してくれる。研究員たちを紹介してくれて、最後に建物の地下にある研修室に辿り着く。
「ここに入れる者は限られている」
「はい」
地下には柱がありながらも仕切り壁のない広い空間が広がっていた。
檻のようなところに入っている獣のようなものに目をやると、そこに入っているのは魔物だった。
「ひっ……!!」
「大丈夫だ」
リオ様は安心させるように言った。
「あの檻が分かるか」
リオ様はひと際暴れまわる魔物を閉じ込めた檻を指を指した。小さな黒い塊のような魔物が私たちに向けて飛び回っている。
「はい……」
「魔物は人の持つ強い魔力に反応し、恐れ攻撃しようとしてくるのだ。俺の魔力ならば、檻から出せば命を奪おうとしてくる」
「は、はい……」
「だが……こうすると」
そう言うとリオ様は箱から小さな魔道具を取り出し、それを机の上に置く。
そうして私を促して檻とは反対方向に歩いていく。
すると魔物は魔道具に飛び掛かろうとするように暴れていて、私たちの方は見ていない。
「膨大な魔力を詰め込んだ魔道具だ。魔物はあれを敵だと認識している」
「あんなものどうやって……」
魔道具の致命的なところは、強すぎる魔力を与えようとすると壊れてしまうところだ。
だから良い効果を得るものを作る成功率は低くて、貴族の一部の間にしか魔道具は出回っていない。
「……魔法国家ミーニアムですでに開発されていたのだ。それを、フィリアでも同じものを作れるところまで来た。今はその次の段階に進んでいる」
「ミーニアムで……?」
「ああそうだ。俺たちの祖国だ」
嫌な予感がする。イシュハル様も言っていたではないか。人為的に起こせたらどうする?と。
「今は具体的に言うと、これの機能を進化させたものを作っている」
そう言ってリオ様は私の胸のペンダントにそっと触れた。
お父様が残してくれた、魔物除けの機能の付与された魔道具。
「魔物除けの魔術は……人の放つ魔力を中和し、魔物から感知させないようにするものだ。その魔術そのものを使える者が少ないから魔道具として出回っているものも少ない。開発しているものには、あの魔力を注ぎこんだ魔道具を無効化させる役割が出来るものを期待している。エミリアにも協力してもらいたい」
ああ……と私は頭を抱えたくなる。
「あの魔道具は魔物をおびき寄せることが出来るんですね?」
「そうだ」
「私のうちの領地は、たて続けの災害に襲われました。魔物が関与していましたか?」
「ああ、エミリア・バートン。同級生だった君を、俺は思い出している」
「え?」
「バートン領の災害は兄が亡くなった場所だ……恐らく。雨を呼ぶ魔物は土砂崩れくらいなら容易く起こせる。数を集めれば、水害を起こすことも可能だろう」
「……そんな……そんな!!」
どうしようもなかったと、何も出来なかったと、無力な自分を責め続けていたけれど、それが誰かの手によって引き起こされていただなんて考えたこともない。
「ならば私がこれを貰っていてはいけなかったのに、領地のお父様が持っているべきだったのに!」
泣きながらペンダントを握り締めて気付いてしまう。お父様は分かっていて私に渡した……?
「私だけは助けるために……私に託した……?」
何かあっても私だけは生き残れるようにお父様はペンダントを私の首にかけたの?
「お父様……!」
「エミリア……」
ぼろぼろと涙の止まらない私の肩をリオ様が抱きしめる。
「聞いてくれエミリア」
涙の向こうに真剣な表情のリオ様がいる。
「過去は変えられない。けれど、もう二度と同じことは起こさせない。そのために俺はここにいる。未来の被害は俺が、俺たちが防ぐ」
ぐっと強く肩を握られる。
「俺は約束を守る。必ず守ると誓う。そして、エミリア、君の悲しみにも寄り添う。涙が枯れるまで泣いていて構わない」
そう言ったリオ様にそっと頭を撫でられ、思わず声を上げて泣いてしまうと、今度は優しく抱きしめられた。
一年ぶりのリオ様の胸の中は、何も変わらず温かかった。
もう二度と逢えないと思っていたのに、あんな旅の途中の口約束を覚えていてくれて、また誓ってくれた。
「リオ様……会いたかったです」
「俺もだ」
「寂しかったです」
「……俺もだ」
同じ気持ちでいたなんて、そんなことあるんだろうか。泣きながら不思議な気持ちで顔を上げると、リオ様は言った。
「エミリアに顔向け出来るようになれるまで会えないと思っていたんだ」
「顔向けですか?」
「俺が情けない男だということだ」
首を傾げる私を見てリオ様は困ったように笑った。
そんなことないのに。リオ様はいつだって格好良いのに。そう思う私を、リオ様は愛しい者を見つめるような眼差しで見つめ、撫でてくれている。
そうしてそのまま涙が止まるまでリオ様は私を抱きしめてくれていた。
一年ぶりに見たリオ様の長い黒髪は短く切り落とされていた。
太陽の日差し溢れるこの国で、日に焼かれていたのだろう。浅黒い肌になっていて、その健康そうな顔に美しい笑みを浮かべて私を見つめていた。
「久しぶりだな。エミリア」
「……リオ様」
漆黒の輝く瞳はまっすぐに私に向けられ、その表情には喜びを感じさせる。
「ずっと会いたかった。あの時の礼を言いたかったのだ」
「そんな、私の方こそです。リオ様……」
私は混乱していた。
ここは魔法研究所。私が配属されて、その初日に紹介された上司がリオ様だ。
「お元気で……いらっしゃいましたか?」
「ああ、あれからこの国に保護されていた。エミリアも元気でいたか?」
「ええ……ええ」
無事で生きていらっしゃった……!
それだけで泣きそうに嬉しい。
リオ様はあの日のやつれたお姿からは想像出来ないくらいに、生き生きとしている。きっとイシュハル様はリオ様を守ってくださっていたのだろう。
「どういうことですか?リオ様は魔法研究所にいらっしゃったんですか?」
「そうだ。イシュハルに依頼され、俺自身も望んで、魔道具の開発に携わっていた。やっとエミリアを呼び寄せられるほどに開発が進んできた」
「私を……?」
リオ様は微笑むと、研究所の中を案内してくれる。研究員たちを紹介してくれて、最後に建物の地下にある研修室に辿り着く。
「ここに入れる者は限られている」
「はい」
地下には柱がありながらも仕切り壁のない広い空間が広がっていた。
檻のようなところに入っている獣のようなものに目をやると、そこに入っているのは魔物だった。
「ひっ……!!」
「大丈夫だ」
リオ様は安心させるように言った。
「あの檻が分かるか」
リオ様はひと際暴れまわる魔物を閉じ込めた檻を指を指した。小さな黒い塊のような魔物が私たちに向けて飛び回っている。
「はい……」
「魔物は人の持つ強い魔力に反応し、恐れ攻撃しようとしてくるのだ。俺の魔力ならば、檻から出せば命を奪おうとしてくる」
「は、はい……」
「だが……こうすると」
そう言うとリオ様は箱から小さな魔道具を取り出し、それを机の上に置く。
そうして私を促して檻とは反対方向に歩いていく。
すると魔物は魔道具に飛び掛かろうとするように暴れていて、私たちの方は見ていない。
「膨大な魔力を詰め込んだ魔道具だ。魔物はあれを敵だと認識している」
「あんなものどうやって……」
魔道具の致命的なところは、強すぎる魔力を与えようとすると壊れてしまうところだ。
だから良い効果を得るものを作る成功率は低くて、貴族の一部の間にしか魔道具は出回っていない。
「……魔法国家ミーニアムですでに開発されていたのだ。それを、フィリアでも同じものを作れるところまで来た。今はその次の段階に進んでいる」
「ミーニアムで……?」
「ああそうだ。俺たちの祖国だ」
嫌な予感がする。イシュハル様も言っていたではないか。人為的に起こせたらどうする?と。
「今は具体的に言うと、これの機能を進化させたものを作っている」
そう言ってリオ様は私の胸のペンダントにそっと触れた。
お父様が残してくれた、魔物除けの機能の付与された魔道具。
「魔物除けの魔術は……人の放つ魔力を中和し、魔物から感知させないようにするものだ。その魔術そのものを使える者が少ないから魔道具として出回っているものも少ない。開発しているものには、あの魔力を注ぎこんだ魔道具を無効化させる役割が出来るものを期待している。エミリアにも協力してもらいたい」
ああ……と私は頭を抱えたくなる。
「あの魔道具は魔物をおびき寄せることが出来るんですね?」
「そうだ」
「私のうちの領地は、たて続けの災害に襲われました。魔物が関与していましたか?」
「ああ、エミリア・バートン。同級生だった君を、俺は思い出している」
「え?」
「バートン領の災害は兄が亡くなった場所だ……恐らく。雨を呼ぶ魔物は土砂崩れくらいなら容易く起こせる。数を集めれば、水害を起こすことも可能だろう」
「……そんな……そんな!!」
どうしようもなかったと、何も出来なかったと、無力な自分を責め続けていたけれど、それが誰かの手によって引き起こされていただなんて考えたこともない。
「ならば私がこれを貰っていてはいけなかったのに、領地のお父様が持っているべきだったのに!」
泣きながらペンダントを握り締めて気付いてしまう。お父様は分かっていて私に渡した……?
「私だけは助けるために……私に託した……?」
何かあっても私だけは生き残れるようにお父様はペンダントを私の首にかけたの?
「お父様……!」
「エミリア……」
ぼろぼろと涙の止まらない私の肩をリオ様が抱きしめる。
「聞いてくれエミリア」
涙の向こうに真剣な表情のリオ様がいる。
「過去は変えられない。けれど、もう二度と同じことは起こさせない。そのために俺はここにいる。未来の被害は俺が、俺たちが防ぐ」
ぐっと強く肩を握られる。
「俺は約束を守る。必ず守ると誓う。そして、エミリア、君の悲しみにも寄り添う。涙が枯れるまで泣いていて構わない」
そう言ったリオ様にそっと頭を撫でられ、思わず声を上げて泣いてしまうと、今度は優しく抱きしめられた。
一年ぶりのリオ様の胸の中は、何も変わらず温かかった。
もう二度と逢えないと思っていたのに、あんな旅の途中の口約束を覚えていてくれて、また誓ってくれた。
「リオ様……会いたかったです」
「俺もだ」
「寂しかったです」
「……俺もだ」
同じ気持ちでいたなんて、そんなことあるんだろうか。泣きながら不思議な気持ちで顔を上げると、リオ様は言った。
「エミリアに顔向け出来るようになれるまで会えないと思っていたんだ」
「顔向けですか?」
「俺が情けない男だということだ」
首を傾げる私を見てリオ様は困ったように笑った。
そんなことないのに。リオ様はいつだって格好良いのに。そう思う私を、リオ様は愛しい者を見つめるような眼差しで見つめ、撫でてくれている。
そうしてそのまま涙が止まるまでリオ様は私を抱きしめてくれていた。
185
お気に入りに追加
352
あなたにおすすめの小説
陰謀は、婚約破棄のその後で
秋津冴
恋愛
王国における辺境の盾として国境を守る、グレイスター辺境伯アレクセイ。
いつも眠たそうにしている彼のことを、人は昼行灯とか怠け者とか田舎者と呼ぶ。
しかし、この王国は彼のおかげで平穏を保てるのだと中央の貴族たちは知らなかった。
いつものように、王都への定例報告に赴いたアレクセイ。
彼は、王宮の端でとんでもないことを耳にしてしまう。
それは、王太子ラスティオルによる、婚約破棄宣言。
相手は、この国が崇めている女神の聖女マルゴットだった。
一連の騒動を見届けたアレクセイは、このままでは聖女が謀殺されてしまうと予測する。
いつもの彼ならば関わりたくないとさっさと辺境に戻るのだが、今回は話しが違った。
聖女マルゴットは彼にとって一目惚れした相手だったのだ。
無能と蔑まれていた辺境伯が、聖女を助けるために陰謀を企てる――。
他の投稿サイトにも別名義で掲載しております。
この話は「本日は、絶好の婚約破棄日和です。」と「王太子妃教育を受けた私が、婚約破棄相手に復讐を果たすまで。」の二話の合間を描いた作品になります。
宜しくお願い致します。
処刑される未来をなんとか回避したい公爵令嬢と、その公爵令嬢を絶対に処刑したい男爵令嬢のお話
真理亜
恋愛
公爵令嬢のイライザには夢という形で未来を予知する能力があった。その夢の中でイライザは冤罪を着せられ処刑されてしまう。そんな未来を絶対に回避したいイライザは、予知能力を使って未来を変えようと奮闘する。それに対して、男爵令嬢であるエミリアは絶対にイライザを処刑しようと画策する。実は彼女にも譲れない理由があって...
【完結済】冷血公爵様の家で働くことになりまして~婚約破棄された侯爵令嬢ですが公爵様の侍女として働いています。なぜか溺愛され離してくれません~
北城らんまる
恋愛
**HOTランキング11位入り! ありがとうございます!**
「薄気味悪い魔女め。おまえの悪行をここにて読み上げ、断罪する」
侯爵令嬢であるレティシア・ランドハルスは、ある日、婚約者の男から魔女と断罪され、婚約破棄を言い渡される。父に勘当されたレティシアだったが、それは娘の幸せを考えて、あえてしたことだった。父の手紙に書かれていた住所に向かうと、そこはなんと冷血と知られるルヴォンヒルテ次期公爵のジルクスが一人で住んでいる別荘だった。
「あなたの侍女になります」
「本気か?」
匿ってもらうだけの女になりたくない。
レティシアはルヴォンヒルテ次期公爵の見習い侍女として、第二の人生を歩み始めた。
一方その頃、レティシアを魔女と断罪した元婚約者には、不穏な影が忍び寄っていた。
レティシアが作っていたお守りが、実は元婚約者の身を魔物から守っていたのだ。そんなことも知らない元婚約者には、どんどん不幸なことが起こり始め……。
※ざまぁ要素あり(主人公が何かをするわけではありません)
※設定はゆるふわ。
※3万文字で終わります
※全話投稿済です
婚約破棄された上に魔力が強すぎるからと封印された令嬢は魔界の王とお茶を飲む
阿佐夜つ希
恋愛
伯爵令嬢ラティミーナは、生まれつき魔力量が人並み外れているせいで人々から避けられていた。それは婚約者である王子も同様だった。
卒業記念パーティーで王子から婚約破棄を宣言され、ほっとするラティミーナ。しかし王子は婚約破棄だけでは終わらせてはくれなかった。
「もはや貴様は用済みだ。よって貴様に【封印刑】を科す!」
百年前に禁じられたはずの刑罰が突如として下され、ラティミーナは魔法で作られた牢に閉じ込められてしまうのだった――。
※小説家になろう、エブリスタにも投稿しています。
婚約破棄されて幽閉された毒王子に嫁ぐことになりました。
氷雨そら
恋愛
聖女としての力を王国のために全て捧げたミシェルは、王太子から婚約破棄を言い渡される。
そして、告げられる第一王子との婚約。
いつも祈りを捧げていた祭壇の奥。立ち入りを禁止されていたその場所に、長い階段は存在した。
その奥には、豪華な部屋と生気を感じられない黒い瞳の第一王子。そして、毒の香り。
力のほとんどを失ったお人好しで世間知らずな聖女と、呪われた力のせいで幽閉されている第一王子が出会い、幸せを見つけていく物語。
前半重め。もちろん溺愛。最終的にはハッピーエンドの予定です。
小説家になろう様にも投稿しています。
完結 貴族生活を棄てたら王子が追って来てメンドクサイ。
音爽(ネソウ)
恋愛
王子の婚約者になってから様々な嫌がらせを受けるようになった侯爵令嬢。
王子は助けてくれないし、母親と妹まで嫉妬を向ける始末。
貴族社会が嫌になった彼女は家出を決行した。
だが、有能がゆえに王子妃に選ばれた彼女は追われることに……
異世界転移聖女の侍女にされ殺された公爵令嬢ですが、時を逆行したのでお告げと称して聖女の功績を先取り実行してみた結果
富士とまと
恋愛
公爵令嬢が、異世界から召喚された聖女に婚約者である皇太子を横取りし婚約破棄される。
そのうえ、聖女の世話役として、侍女のように働かされることになる。理不尽な要求にも色々耐えていたのに、ある日「もう飽きたつまんない」と聖女が言いだし、冤罪をかけられ牢屋に入れられ毒殺される。
死んだと思ったら、時をさかのぼっていた。皇太子との関係を改めてやり直す中、聖女と過ごした日々に見聞きした知識を生かすことができることに気が付き……。殿下の呪いを解いたり、水害を防いだりとしながら過ごすあいだに、運命の時を迎え……え?ええ?
泣き虫令嬢は自称商人(本当は公爵)に愛される
琴葉悠
恋愛
エステル・アッシュベリーは泣き虫令嬢と一部から呼ばれていた。
そんな彼女に婚約者がいた。
彼女は婚約者が熱を出して寝込んでいると聞き、彼の屋敷に見舞いにいった時、彼と幼なじみの令嬢との不貞行為を目撃してしまう。
エステルは見舞い品を投げつけて、馬車にも乗らずに泣きながら夜道を走った。
冷静になった途端、ごろつきに囲まれるが謎の商人に助けられ──
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる