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第一章 第一幕 「傀儡を追うは、少年少女」
第十九話 「貫く暗闇」
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【19:30】
……その行動の結果を、見るまでは。
さっき俺がナイフで攻撃した時は、無意味だったはずなのに。
「新入り……!?」
弾丸が通った部分、人間の部位で言うと左の大腿辺りだろうか。
そこには、ぽっかりと穴が空いていた。まるで、俺がアスファルトでできた三枚の壁を撃ち抜いた時のように。
……こいつ、なんで物理攻撃で穴を開けられているんだ? さっきまで物理が効かない敵だった筈だろうに。
ただでさえ、この事態は意味がわからない。全くもって、理解が追いつかない。
だが、奇妙な事態はもう一つ追加される事になる。奴が、かなり驚いたような所作を取ったのだ。貫かれた部位を見るような動きをして、上半身を後ろに下げたのだ。
そもそも、奴に視界があるのか? あるとして、本体と共有しているのか?
どちらにせよ、人間くさい動きだった。輪郭の動かし方だけで、読み取れるほど感情に溢れていた。今の今まで、感情表現の一つもしなかったくせに。
一瞬で発生した疑念の数々をかき消すように、少佐が声を上げる。
「撃て、撃てっ!」
少佐がそう掛け声を出すのと、大尉が民間人を下げるのが同時くらいだ。そして少佐が発砲し、続いて大尉も発砲する。見事な連携と言うべきなのだろうが、効果をなしてはいなかった。むしろ、分からないことが増えるばかり。
大尉と少佐の銃撃は、奴には効果を及ぼさない。俺の撃った自動拳銃よりも遥かに威力が高い、ライフル弾を叩き込んだのにだ。ますます分からない。こいつの弱点は何なんだ?
「ダメだ、効かない! どうなってるんだよ、こいつは!」
「俺じゃ倒せない、とにかく民間人を下げます!」
「ああ、頼む!
おい新入り、ボサっとしてないで撃て!」
「っ!了解!」
声をかけられたことで思考を現実の方へ引き戻され、言われるがままに発砲する。今度は、穴から少しずれた位置だ。
そうして俺の銃から放たれた弾丸は、やはり影を貫いて穴を開ける。今度はさっきの穴の左右に一つずつ穴を開けてみる。
すると今度もまた貫通し、合計三発分の穴が空く。
誤解しないよう言っておくが、穴というのは弾丸でできるような小さな穴ではない。アニメや漫画でよく表現されるような、少しデカめの穴だ。
三発撃ち込むだけで大腿部がほぼ消えてしまうくらい、と言うと分かりやすいか。
そして、そこを起点に影がバランスを崩して転倒する。
何故影がバランスを崩すのか、何故わざわざ転倒する動きをするのか、それはまだ謎だ。しかし、それは一旦置いておく。その謎は置いておき、今起こっている事象に集中しよう。
バランスを崩す過程で、弾丸を撃ち込んだ部位がついに千切れたのだ。すると当然、大腿から上と下で分離する。これは、至極当然……ではないが、バランスを崩して転倒する位だからな。まあ納得はできるといえる。
そして、問題はここから。あの影で千切れた左足太腿から下の部分が、消え去ったのだ。それはまるで、朝日によって暗闇が晴れていくように。
「やったか……?」
「いえ、足を破壊しただけです。致命傷じゃない、放っておけば攻撃されますよ。」
「クソッ、大尉! 何してるんだ、とっとと民間人を下げないか! この状況じゃ、遮蔽物にもならないぞ!」
焦りながらも、彼は指示を出す。どうせ大尉がいても攻撃できない以上、これは最適解だろう。
しかし、彼が指示のため後ろを向いたその瞬間。運の悪い事に、黒い影が起き上がった。
見ると、手を振り上げている。それが意味する事を理解できたのは、やはり俺しかいない。
左腕で彼を掴もうと、あわよくば逃がそうとして、気づいた。今自分が置かれている状態に。
掴むための左腕など、どこにある?右でやろうにも一瞬動作が遅れるし、誰も奴に反撃できない状況になってしまう。
かと言って、言葉で伝えても同じ事だ。反応のディレイは、どうしても避けられない。
俺がその場で取れる行動は、たった一つだった。
「でぇああっ!」
俺の体重、約57キロ。腕が無くなった分重量は減っているだろうが、人の一人を動かすだけなら十二分の重さだ。それに、二ヶ月間の訓練でついた筋肉は伊達ではない。
やはりというべきか、俺の目論見通りに事は進む。少佐を退かし、攻撃から救い出した。もちろん、奴には銃を向けながら。
狙うのは、腕を振り上げられた事で露出した肩。所謂、意趣返しというやつだ。己の勝利を確信しつつ人差し指を曲げると、発砲による爆音と共に黒い影に穴が開けられる。そのまま連続して発砲し続けると、腕との接続が曖昧になっていく。
そこからはそう待つ事なく、腕と体が泣き別れになっていく。嫌な事に、こいつはまたも人間的な苦しみ方をしていた。だが、二度目ともなれば感じる事も減るだろう。
そしてそれとほぼ同時、相川さんが驚いた様子で上げた叫び声を俺たちは聞いた。
さっき彼が制圧に行った、右の部屋からだ。
どうせロクに動けない影野郎を尻目に、彼の方に視線をやる。
そこに映っていたのは……血の海となり、男が倒れているベビーベッド。そして、その横で驚いている相川さんの姿だった。
さっきまではいなかった男に恐怖しつつも、敵の出どころを探るべく周囲を見回す。
「幸樹君、上だ。こいつは上から落ちてきたんだ。」
そう言われて上を見てみると、天井の中央部分に四角の穴が空いている。丁度、人間一人位ならば通れそうな大きさだ。
「なるほど……という事は、ここに?」
「ああ、あるだろうね。僕たちの目標物が。」
前川さんがそう言った時、俺は見ていた。
ベビーベッドの上の男が、ゆっくりながらも起き上がる所を。そしてその男には、片腕と左足が無いという事に俺は気づく。そしてそれは、人為的なもの。傷口は新しく、血が床に滴り落ちている所が見えた。
“こいつはヤバい”と直感で理解し、二歩ほど後退。それを察してか、前川さんも下がってきた。
こいつは、後ろにいる影の本体だ。その証拠に、こいつの後ろには影がない。まるで写真の中から出てきたようで、不気味だな。
「おいお前、もう動くな! どうせ残ってる奴はお前一人なんだ、勝ち目などない! 投降しろ!」
少佐もやってきて、男に銃を突きつける。
「おのれぇ……おのれぇ……!
小僧、お前、ものを動かす能力だったな……能力で光を収束させて、影に当てたか……!」
こいつ自身は、俺の攻撃の謎を解いたと思っている事だろう。しかし実際、俺にも『え、そうなの?』としか言いようがない。
とはいえ、論理としては割と間違っていないのかもしれない。俺は無意識にこいつへの攻撃方法を実行していた……としか、考えられないな。つまり、そういう事なんだろう。
「そうだ。お前の能力では、決して俺には勝てない。諦める事だな。」
「諦める、だと……? 小僧が、舐めるなよ!」
死にたいのかは知らないが、残っていた右腕で服の内側からナイフを取り出す。その行動を見て、俺含む全員が銃を向けた。
「おい、本当に撃つぞ! やめろ!」
「やかましい! 研究所から逃げ出した、Sタイプの失敗さ……」
言い切る前に、銃声が響く。当然ながら男は倒れ、もう声を発する事はなくなった。
「中佐、何故撃った!? 何か喋っていたし、こいつから情報を抜き取れるかもしれないんだぞ!」
「それは今の我々の任務ではない。」
少佐が問い詰めても、返ってきたのは、たった一言だった。普段なら何とも思わないのだろうが、今の彼の言葉には……何と言えば良いだろうか。凄味、という言葉が一番近いだろうか?
とにかく、凄味があった。
前川さんが何故、ここまで男が何か喋ることを嫌ったのか。そして男が死ぬ直前、俺に言った“Sタイプの失敗”という言葉の続き。
結局俺は、自分の事さえよく分かっていない。親の事や能力も、そして自分が何に関わっているのかさえも。
知らない事が、多すぎるな……。
……その行動の結果を、見るまでは。
さっき俺がナイフで攻撃した時は、無意味だったはずなのに。
「新入り……!?」
弾丸が通った部分、人間の部位で言うと左の大腿辺りだろうか。
そこには、ぽっかりと穴が空いていた。まるで、俺がアスファルトでできた三枚の壁を撃ち抜いた時のように。
……こいつ、なんで物理攻撃で穴を開けられているんだ? さっきまで物理が効かない敵だった筈だろうに。
ただでさえ、この事態は意味がわからない。全くもって、理解が追いつかない。
だが、奇妙な事態はもう一つ追加される事になる。奴が、かなり驚いたような所作を取ったのだ。貫かれた部位を見るような動きをして、上半身を後ろに下げたのだ。
そもそも、奴に視界があるのか? あるとして、本体と共有しているのか?
どちらにせよ、人間くさい動きだった。輪郭の動かし方だけで、読み取れるほど感情に溢れていた。今の今まで、感情表現の一つもしなかったくせに。
一瞬で発生した疑念の数々をかき消すように、少佐が声を上げる。
「撃て、撃てっ!」
少佐がそう掛け声を出すのと、大尉が民間人を下げるのが同時くらいだ。そして少佐が発砲し、続いて大尉も発砲する。見事な連携と言うべきなのだろうが、効果をなしてはいなかった。むしろ、分からないことが増えるばかり。
大尉と少佐の銃撃は、奴には効果を及ぼさない。俺の撃った自動拳銃よりも遥かに威力が高い、ライフル弾を叩き込んだのにだ。ますます分からない。こいつの弱点は何なんだ?
「ダメだ、効かない! どうなってるんだよ、こいつは!」
「俺じゃ倒せない、とにかく民間人を下げます!」
「ああ、頼む!
おい新入り、ボサっとしてないで撃て!」
「っ!了解!」
声をかけられたことで思考を現実の方へ引き戻され、言われるがままに発砲する。今度は、穴から少しずれた位置だ。
そうして俺の銃から放たれた弾丸は、やはり影を貫いて穴を開ける。今度はさっきの穴の左右に一つずつ穴を開けてみる。
すると今度もまた貫通し、合計三発分の穴が空く。
誤解しないよう言っておくが、穴というのは弾丸でできるような小さな穴ではない。アニメや漫画でよく表現されるような、少しデカめの穴だ。
三発撃ち込むだけで大腿部がほぼ消えてしまうくらい、と言うと分かりやすいか。
そして、そこを起点に影がバランスを崩して転倒する。
何故影がバランスを崩すのか、何故わざわざ転倒する動きをするのか、それはまだ謎だ。しかし、それは一旦置いておく。その謎は置いておき、今起こっている事象に集中しよう。
バランスを崩す過程で、弾丸を撃ち込んだ部位がついに千切れたのだ。すると当然、大腿から上と下で分離する。これは、至極当然……ではないが、バランスを崩して転倒する位だからな。まあ納得はできるといえる。
そして、問題はここから。あの影で千切れた左足太腿から下の部分が、消え去ったのだ。それはまるで、朝日によって暗闇が晴れていくように。
「やったか……?」
「いえ、足を破壊しただけです。致命傷じゃない、放っておけば攻撃されますよ。」
「クソッ、大尉! 何してるんだ、とっとと民間人を下げないか! この状況じゃ、遮蔽物にもならないぞ!」
焦りながらも、彼は指示を出す。どうせ大尉がいても攻撃できない以上、これは最適解だろう。
しかし、彼が指示のため後ろを向いたその瞬間。運の悪い事に、黒い影が起き上がった。
見ると、手を振り上げている。それが意味する事を理解できたのは、やはり俺しかいない。
左腕で彼を掴もうと、あわよくば逃がそうとして、気づいた。今自分が置かれている状態に。
掴むための左腕など、どこにある?右でやろうにも一瞬動作が遅れるし、誰も奴に反撃できない状況になってしまう。
かと言って、言葉で伝えても同じ事だ。反応のディレイは、どうしても避けられない。
俺がその場で取れる行動は、たった一つだった。
「でぇああっ!」
俺の体重、約57キロ。腕が無くなった分重量は減っているだろうが、人の一人を動かすだけなら十二分の重さだ。それに、二ヶ月間の訓練でついた筋肉は伊達ではない。
やはりというべきか、俺の目論見通りに事は進む。少佐を退かし、攻撃から救い出した。もちろん、奴には銃を向けながら。
狙うのは、腕を振り上げられた事で露出した肩。所謂、意趣返しというやつだ。己の勝利を確信しつつ人差し指を曲げると、発砲による爆音と共に黒い影に穴が開けられる。そのまま連続して発砲し続けると、腕との接続が曖昧になっていく。
そこからはそう待つ事なく、腕と体が泣き別れになっていく。嫌な事に、こいつはまたも人間的な苦しみ方をしていた。だが、二度目ともなれば感じる事も減るだろう。
そしてそれとほぼ同時、相川さんが驚いた様子で上げた叫び声を俺たちは聞いた。
さっき彼が制圧に行った、右の部屋からだ。
どうせロクに動けない影野郎を尻目に、彼の方に視線をやる。
そこに映っていたのは……血の海となり、男が倒れているベビーベッド。そして、その横で驚いている相川さんの姿だった。
さっきまではいなかった男に恐怖しつつも、敵の出どころを探るべく周囲を見回す。
「幸樹君、上だ。こいつは上から落ちてきたんだ。」
そう言われて上を見てみると、天井の中央部分に四角の穴が空いている。丁度、人間一人位ならば通れそうな大きさだ。
「なるほど……という事は、ここに?」
「ああ、あるだろうね。僕たちの目標物が。」
前川さんがそう言った時、俺は見ていた。
ベビーベッドの上の男が、ゆっくりながらも起き上がる所を。そしてその男には、片腕と左足が無いという事に俺は気づく。そしてそれは、人為的なもの。傷口は新しく、血が床に滴り落ちている所が見えた。
“こいつはヤバい”と直感で理解し、二歩ほど後退。それを察してか、前川さんも下がってきた。
こいつは、後ろにいる影の本体だ。その証拠に、こいつの後ろには影がない。まるで写真の中から出てきたようで、不気味だな。
「おいお前、もう動くな! どうせ残ってる奴はお前一人なんだ、勝ち目などない! 投降しろ!」
少佐もやってきて、男に銃を突きつける。
「おのれぇ……おのれぇ……!
小僧、お前、ものを動かす能力だったな……能力で光を収束させて、影に当てたか……!」
こいつ自身は、俺の攻撃の謎を解いたと思っている事だろう。しかし実際、俺にも『え、そうなの?』としか言いようがない。
とはいえ、論理としては割と間違っていないのかもしれない。俺は無意識にこいつへの攻撃方法を実行していた……としか、考えられないな。つまり、そういう事なんだろう。
「そうだ。お前の能力では、決して俺には勝てない。諦める事だな。」
「諦める、だと……? 小僧が、舐めるなよ!」
死にたいのかは知らないが、残っていた右腕で服の内側からナイフを取り出す。その行動を見て、俺含む全員が銃を向けた。
「おい、本当に撃つぞ! やめろ!」
「やかましい! 研究所から逃げ出した、Sタイプの失敗さ……」
言い切る前に、銃声が響く。当然ながら男は倒れ、もう声を発する事はなくなった。
「中佐、何故撃った!? 何か喋っていたし、こいつから情報を抜き取れるかもしれないんだぞ!」
「それは今の我々の任務ではない。」
少佐が問い詰めても、返ってきたのは、たった一言だった。普段なら何とも思わないのだろうが、今の彼の言葉には……何と言えば良いだろうか。凄味、という言葉が一番近いだろうか?
とにかく、凄味があった。
前川さんが何故、ここまで男が何か喋ることを嫌ったのか。そして男が死ぬ直前、俺に言った“Sタイプの失敗”という言葉の続き。
結局俺は、自分の事さえよく分かっていない。親の事や能力も、そして自分が何に関わっているのかさえも。
知らない事が、多すぎるな……。
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