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第十九章
第323話 もう一人の
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ノルンが去った後、俺は白竜クトゥルスの頭部へ近付く。
目は開けているが、焦点が合っていないようだ。
もう目も見えていないのだろう。
死期を迎えて数千年経っているそうだが、悠久の時を生きる竜種にとっては数千年などほんの僅かな時間。
クトゥルスと雷の神は対と言っていた。
エルウッドの血の秘密は不老不死だ。
ではその対となる白竜の秘密とは……。
これは一旦帰ってシドと話すべきだと感じた。
あの老人……ノルンのこともだ。
「エルウッド。ヴァルディ。行こう」
「ウォン」
「ヒヒィィン」
俺は最後にクトゥルスへ最敬礼する。
これはラルシュ王国の正式な礼式で、古代王国の礼式を元に皆で作ったものだ。
「クトゥルス、どうかお元気で」
わずかに頭部が動いたような気がする。
白竜も挨拶してくれたのだろうか。
俺たちはその場を離れ、王の赤翼に戻る。
ノルンの言う通り、船体は無事だった。
ここでは何もしなかったようだ。
――
五日後、俺はアフラの王城へ帰還し、臣下の出迎えや、諸々の手続きを終えた。
翌日にシドを誘い、旅する宮殿内にあるシドの研究室へ向かう。
「忙しいところ悪いね」
「何を仰いますか。陛下が臣下を呼ぶ。これは当然のことです」
「まあそうなんだけど……」
シドが珈琲を淹れてくれた。
カップを受け取る。
「これはシドにも関わる話だ」
俺は全てを伝えた。
ベルフォン遺跡に入ったこと。
ベルフォン遺跡がエルウッドの故郷だったこと。
白竜クトゥルスがいたこと。
ノルンに会ったこと。
生き返る毒を作ったのはノルンだったこと。
ノルンが黒竜を使役していること。
クトゥルスと雷の神たるエルウッドが対だったこと。
そして、ノルンの本名がノルン・サージェント・バレーだったこと。
シドは話を聞いて動かなかった。
いや、動けなかったようだ。
額から汗が落ちていることにも気付いてない。
俺は声をかけず、ゆっくりと珈琲を飲む。
珈琲を飲み干すと、シドが額の汗に気付きハンカチで拭った。
「どれも信じがたい話だ……」
「ノルンが言っていたことだし、信憑性は分からないよ」
「いや……信憑性は高い。それに辻褄が合うのだよ」
シドが冷めた珈琲を飲む。
「ノルン・サージェント・バレーはな。……古代王国の初代国王の名前なんだ」
「な! なんだって!」
冷静を装っているが、シドの言葉遣いが素に戻っている。
動揺している証拠だ。
まあ俺は気にしないからいいのだが。
「古代王国って一万年間も続いた王国でしょ?」
「そうだ。今から一万二千年前に建国され、二千年に滅亡した。私は古代王国最後の王太子だった。滅亡間際の混乱で不老不死にされたから王にはならず、国家は滅亡した」
シドが言葉遣いに気付いたようで「失礼しました」と謝ってきた。
俺はそのまま普通に話すように促す。
「古代王国の最盛期は、それはもう栄華を極めた。世界の全てを手に入れ、何体かの竜種すら従えたそうだ」
「ノルンは黒竜を使役している」
「黒竜ウェスタード。竜種でも最強格だ。最も深き洞窟に住んでいたとされる。そしてその場所は現在のデ・スタル連合国だ」
「ノルンはデ・スタル連合国の宰相……」
少しずつ繋がっていく。
「それにしても、白竜クトゥルスがベルフォン遺跡にいるとは知らなかった。しかも、この遺跡がクトゥルスの墓として作られていたとはな」
「シドでも知らない情報をノルンは知っていたのか」
「ああ、そうだな……。もしかしたら……」
「ん? どうした?」
シドがポットの珈琲を注ぎ、そのままカップを見つめていた。
「ノルンの不老不死は確定だろう」
「バカな! シド以外に不老不死だって?」
「そうだ。しかも私よりも先に不老不死になっているのだ」
雷の神は不老不死の石の素材となったことで、二千年前に狩られた。
それよりも遥か以前に、同じようなことが起こってたということか。
「初代国王と同一人物なら、一万二千年も生きていることになる」
「そういえば、シドのことをシドの小僧ってずっと言ってたよ」
「私の祖先だ。一万年もの歳月だから、血の繋がりは分からんがな」
ノルンは不老不死の可能性が非常に高い。
これまでの言動や行動を当てはめていくと、シドの言う通り辻褄が合う。
「ノルンは世界会議に参加するそうだよ」
「ふむ。向こうがどう出るかだな」
「俺の予想だと、ノルンは黒竜の存在と毒を世界にばら撒くことを仄めかし、各国に対し宣戦布告すると思う。解毒剤はノルンしか知らないと言っていたから、その場で身柄拘束は無理だ。そもそも不老不死だ。殺すこともできない」
シドが腕を組みながら、大きく息を吐き「確かにそうだな」と呟いた。
「ひとまずこのことは俺とシドの秘密だ。世界会議の結果によって、レイやオルフェリアにも説明する」
「分かった。ギルドでもデ・スタル連合国の動向を調査しておこう。戦争はとにかく金と物資と食料が必要だからな」
シドが保冷庫から瓶に入った麦酒を二本取り出す。
「戦争は何としてでも止めたい。私は幾度となく見てきたが悲惨だぞ」
「ああ、俺の国では戦争なんて起こさせない。大切な国民を守る」
「うむ、頼もしいぞ。それに戦争なんて始まったら、この美味い麦酒が飲めなくなるぞ」
「そうだな。それは阻止したいな」
シドから麦酒を受け取った。
「でもシドは酒が弱いだろ?」
「な! それは関係ないだろう! 味を楽しんでるのだ!」
「アハハ、そういうことにしておくよ」
俺たちは久しぶりに二人で乾杯した。
目は開けているが、焦点が合っていないようだ。
もう目も見えていないのだろう。
死期を迎えて数千年経っているそうだが、悠久の時を生きる竜種にとっては数千年などほんの僅かな時間。
クトゥルスと雷の神は対と言っていた。
エルウッドの血の秘密は不老不死だ。
ではその対となる白竜の秘密とは……。
これは一旦帰ってシドと話すべきだと感じた。
あの老人……ノルンのこともだ。
「エルウッド。ヴァルディ。行こう」
「ウォン」
「ヒヒィィン」
俺は最後にクトゥルスへ最敬礼する。
これはラルシュ王国の正式な礼式で、古代王国の礼式を元に皆で作ったものだ。
「クトゥルス、どうかお元気で」
わずかに頭部が動いたような気がする。
白竜も挨拶してくれたのだろうか。
俺たちはその場を離れ、王の赤翼に戻る。
ノルンの言う通り、船体は無事だった。
ここでは何もしなかったようだ。
――
五日後、俺はアフラの王城へ帰還し、臣下の出迎えや、諸々の手続きを終えた。
翌日にシドを誘い、旅する宮殿内にあるシドの研究室へ向かう。
「忙しいところ悪いね」
「何を仰いますか。陛下が臣下を呼ぶ。これは当然のことです」
「まあそうなんだけど……」
シドが珈琲を淹れてくれた。
カップを受け取る。
「これはシドにも関わる話だ」
俺は全てを伝えた。
ベルフォン遺跡に入ったこと。
ベルフォン遺跡がエルウッドの故郷だったこと。
白竜クトゥルスがいたこと。
ノルンに会ったこと。
生き返る毒を作ったのはノルンだったこと。
ノルンが黒竜を使役していること。
クトゥルスと雷の神たるエルウッドが対だったこと。
そして、ノルンの本名がノルン・サージェント・バレーだったこと。
シドは話を聞いて動かなかった。
いや、動けなかったようだ。
額から汗が落ちていることにも気付いてない。
俺は声をかけず、ゆっくりと珈琲を飲む。
珈琲を飲み干すと、シドが額の汗に気付きハンカチで拭った。
「どれも信じがたい話だ……」
「ノルンが言っていたことだし、信憑性は分からないよ」
「いや……信憑性は高い。それに辻褄が合うのだよ」
シドが冷めた珈琲を飲む。
「ノルン・サージェント・バレーはな。……古代王国の初代国王の名前なんだ」
「な! なんだって!」
冷静を装っているが、シドの言葉遣いが素に戻っている。
動揺している証拠だ。
まあ俺は気にしないからいいのだが。
「古代王国って一万年間も続いた王国でしょ?」
「そうだ。今から一万二千年前に建国され、二千年に滅亡した。私は古代王国最後の王太子だった。滅亡間際の混乱で不老不死にされたから王にはならず、国家は滅亡した」
シドが言葉遣いに気付いたようで「失礼しました」と謝ってきた。
俺はそのまま普通に話すように促す。
「古代王国の最盛期は、それはもう栄華を極めた。世界の全てを手に入れ、何体かの竜種すら従えたそうだ」
「ノルンは黒竜を使役している」
「黒竜ウェスタード。竜種でも最強格だ。最も深き洞窟に住んでいたとされる。そしてその場所は現在のデ・スタル連合国だ」
「ノルンはデ・スタル連合国の宰相……」
少しずつ繋がっていく。
「それにしても、白竜クトゥルスがベルフォン遺跡にいるとは知らなかった。しかも、この遺跡がクトゥルスの墓として作られていたとはな」
「シドでも知らない情報をノルンは知っていたのか」
「ああ、そうだな……。もしかしたら……」
「ん? どうした?」
シドがポットの珈琲を注ぎ、そのままカップを見つめていた。
「ノルンの不老不死は確定だろう」
「バカな! シド以外に不老不死だって?」
「そうだ。しかも私よりも先に不老不死になっているのだ」
雷の神は不老不死の石の素材となったことで、二千年前に狩られた。
それよりも遥か以前に、同じようなことが起こってたということか。
「初代国王と同一人物なら、一万二千年も生きていることになる」
「そういえば、シドのことをシドの小僧ってずっと言ってたよ」
「私の祖先だ。一万年もの歳月だから、血の繋がりは分からんがな」
ノルンは不老不死の可能性が非常に高い。
これまでの言動や行動を当てはめていくと、シドの言う通り辻褄が合う。
「ノルンは世界会議に参加するそうだよ」
「ふむ。向こうがどう出るかだな」
「俺の予想だと、ノルンは黒竜の存在と毒を世界にばら撒くことを仄めかし、各国に対し宣戦布告すると思う。解毒剤はノルンしか知らないと言っていたから、その場で身柄拘束は無理だ。そもそも不老不死だ。殺すこともできない」
シドが腕を組みながら、大きく息を吐き「確かにそうだな」と呟いた。
「ひとまずこのことは俺とシドの秘密だ。世界会議の結果によって、レイやオルフェリアにも説明する」
「分かった。ギルドでもデ・スタル連合国の動向を調査しておこう。戦争はとにかく金と物資と食料が必要だからな」
シドが保冷庫から瓶に入った麦酒を二本取り出す。
「戦争は何としてでも止めたい。私は幾度となく見てきたが悲惨だぞ」
「ああ、俺の国では戦争なんて起こさせない。大切な国民を守る」
「うむ、頼もしいぞ。それに戦争なんて始まったら、この美味い麦酒が飲めなくなるぞ」
「そうだな。それは阻止したいな」
シドから麦酒を受け取った。
「でもシドは酒が弱いだろ?」
「な! それは関係ないだろう! 味を楽しんでるのだ!」
「アハハ、そういうことにしておくよ」
俺たちは久しぶりに二人で乾杯した。
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