278 / 414
第十六章
第267話 二人の帰還
しおりを挟む
俺とレイはアフラに帰還した。
七ヶ月ぶりだ。
街の前まで来ると、街には柵と門が作られていることに驚く。
「凄い! レイ、柵と門だよ! うわー、街らしくなってきたな!」
「ふふふ、そうね。これでモンスターの侵入も防げるわね」
以前のアフラはモンスターの侵入があり、その都度俺やレイ、駐留している騎士団が対応していた。
門は幅十メデルトで両開きの扉タイプだ。
木製だが鉄の枠で補強されており、シンプルで美しい模様の彫刻がされている。
細部まで手を抜かない仕事は、間違いなくトーマス工房製だ。
「アル! レイ! おかえりなさい!」
「オルフェリア! ただいま!」
門まで出迎えに来てくれたオルフェリア。
俺たちはサルガの街で手紙を書き、帰還予定日を知らせていた。
「無事に帰ってきてくれて嬉しいです!」
「ふふふ、オルフェリア久しぶりね」
オルフェリアはレイに抱きつき、そして俺に抱きついてきた。
「君たち、もっとゆっくりしても良かったのだぞ?」
シドの声だ。
オルフェリアの後ろから、シドがゆっくりと歩いてきた。
「シド! ただいま!」
「ああ、おかえり」
俺はシドと握手をする。
「長旅ご苦労だったな。疲れただろう。今日はゆっくり休んでくれ。また明日改めてゆっくりと……」
「ウォウウォウ!」
シドが話している最中、物凄いスピードで走り寄ってくる銀色の影。
そのまま俺の身体に飛び込んできた。
「エルウッド!」
「ウォウウォウ!」
俺はエルウッドを抱きかかえる。
「エルウッド! 久しぶりだ! 元気だったか!」
「ウォンウォン!」
エルウッドの頭をくしゃくしゃに撫でた。
レイも手を伸ばし、エルウッドの頭を撫でている。
「エルウッド! 元気だった?」
「クゥゥゥゥン」
レイが言葉をかけると、エルウッドは甘えるようにレイへ近付く。
「あら? エルウッド、少し大きくなってない?」
「そうなんだよ。今抱えたら、以前より重いことに気付いたよ」
「ウォウウォウ!」
すると、シドが俺とレイの肩に手を乗せた。
「ハッハッハ、オルフェリアの美味い料理をたくさん食べたからな」
「まるで俺の料理が不味かったみたいな言い方だな」
「ウォンウォン!」
「そんなことはないと言ってるぞ。ハッハッハ」
街に入ると、作業中の騎士たちが手を止め敬礼し、俺とレイを迎えてくれた。
しかしその顔は若干恐怖というか強張っている。
「君たち、王都で色々とやらかしただろ? 騎士団の中で君たちの噂が恐ろしいことになってるぞ?」
「どういうこと?」
「騎士団大会でレイが圧倒的な優勝。アルとレイの人間を越えた戦い。さらにアルにいたっては団長含めて全隊長を瞬殺したとな」
「な! なんでそれを!」
「目撃者がいるからな。ハッハッハ」
レイが大きな溜め息をつく。
「……リマね。全くしょうがないわ。あとできっちり叱っておかなくちゃ」
俺たちはアフラの中心部にある事務所へ入った。
リビングのソファーに座り込むと、オルフェリアが珈琲を淹れるためキッチンへ向かう。
「君たちの結婚式の様子を聞いたぞ。結婚の承認は女王陛下で、宰相と大司教が立会人なぞ前代未聞だ。ハッハッハ」
「ヴィクトリアが張り切ったのよ。それでも大事にならないようにしたつもりなのよ? もし前もって知ってたら、あの子は各国に招待状を送るところだったんだから」
「ハッハッハ。まあヴィクトリア陛下はレイを慕っているからな。嬉しいじゃないか」
「そうね。気持ちは嬉しいわよ」
オルフェリアがキッチンから戻ってきた。
俺とレイ、シドとオルフェリアの四人が揃う。
久しぶりだ。
「アルは珈琲ですけど、レイも珈琲でいいですか?」
「もちろんよ。旅の間、オルフェリアの珈琲が飲みたくなっていたのよ」
「フフ、レイにそう言ってもらえるなんて嬉しいです」
オルフェリアが焙煎した珈琲は本当に美味い。
紅茶好きなレイも、オルフェリアの珈琲は好んで飲んでいた。
俺はもちろんオルフェリアの珈琲が大好物だ。
「あ、そうだシド。イーセ王国にシドの年齢は百五十歳で、寿命が二百年と伝えたよ」
「そうか。やはり疑っていたか。上手く騙せたのか?」
「ああ、レイが良い反応してくれたからね」
シドの顔を恨めしそうに見つめているレイ。
「全く……アルが不老不死をバラすんじゃないかと思って一瞬驚いたわよ」
「すまんすまん、これはアルにだけ伝えていたことなんだ」
「まあでも、結果として上手く行ったから良かったわよ」
「ああ、ありがとう。今後も他国にバレそうならこの話をする」
「分かったわ」
「さて、君たちが不在だった間の要点だけ伝える。今日は帰ってゆっくり休んでくれ。明日改めて会議を行う」
「分かったわ」
シドがその内容を教えてくれた。
飛空船は二ヶ月後に完成予定。
エマレパ皇国で竜種の活動確認。
新国家の基盤となる憲法が完成。
騎士団を退団したリマが到着。
そして、俺たちの結婚祝いが、続々と到着しているとのことだ。
「そうだ。ウグマで君たちの使用人だった四人も到着してるぞ。君たちの家をトーマス兄弟が張り切って増築したから、住み込みで働いてもらっている」
「本当に! それは嬉しいな」
「彼らの給与はちゃんと払ってるぞ」
「え? 給与は俺たちが払うよ?」
「いや、大丈夫だ。国家の予算から出す。給与体系も決まったから、それも明日話す」
「分かった」
俺とレイは事務所を出て自宅に帰る。
事務所と自宅の距離は五十メデルトほどだ。
「あれは?」
視力が良い俺は、玄関前に立つ四人の姿に気付く。
帝国のウグマで、俺とレイの使用人をやってくれていた四人だ。
執事で財産管理をしているステム・ソーガン。
メイドのエルザ・ルーイとマリン・バイスキン。
庭師で馬の世話ががりのミック・ケイド。
「うわー! 皆久しぶり!」
「アル様、レイ様。お久しぶりでございます!」
代表して執事のステムが挨拶してくれた。
そして自宅に入り、全員でテーブルにつく。
「竜種の討伐おめでとうございます! そして、ご結婚おめでとうございます!」
「ありがとう!」
「私たちは今後もアル様とレイ様にお仕えしたく、許可をいただければと存じます」
「もちろんだよ! 本当にありがとう! でもいいの? 辺境の地だよ? 皆の生活もあるでしょ?」
「問題ございません。全員がお仕えしたいという意志で参っております。しかし驚きました。まさか建国されるとは」
「そうなんだよ。俺たちは国家の代表になるんだけど、皆にも色々と協力してもらうし、大変なこともあるかもしれない。だからさ、何かあったらすぐに言ってね」
「ご配慮ありがとうございます」
皆の表情は笑顔だった。
こうして皆とまた一緒に過ごせることがとても嬉しい。
その夜は、エルザとマリンが腕によりをかけてご馳走を作ってくれた。
久しぶりに味わう二人の料理に感動。
使用人とはいえ大切な仲間だ。
全員で食卓を囲み夜を過ごした。
七ヶ月ぶりだ。
街の前まで来ると、街には柵と門が作られていることに驚く。
「凄い! レイ、柵と門だよ! うわー、街らしくなってきたな!」
「ふふふ、そうね。これでモンスターの侵入も防げるわね」
以前のアフラはモンスターの侵入があり、その都度俺やレイ、駐留している騎士団が対応していた。
門は幅十メデルトで両開きの扉タイプだ。
木製だが鉄の枠で補強されており、シンプルで美しい模様の彫刻がされている。
細部まで手を抜かない仕事は、間違いなくトーマス工房製だ。
「アル! レイ! おかえりなさい!」
「オルフェリア! ただいま!」
門まで出迎えに来てくれたオルフェリア。
俺たちはサルガの街で手紙を書き、帰還予定日を知らせていた。
「無事に帰ってきてくれて嬉しいです!」
「ふふふ、オルフェリア久しぶりね」
オルフェリアはレイに抱きつき、そして俺に抱きついてきた。
「君たち、もっとゆっくりしても良かったのだぞ?」
シドの声だ。
オルフェリアの後ろから、シドがゆっくりと歩いてきた。
「シド! ただいま!」
「ああ、おかえり」
俺はシドと握手をする。
「長旅ご苦労だったな。疲れただろう。今日はゆっくり休んでくれ。また明日改めてゆっくりと……」
「ウォウウォウ!」
シドが話している最中、物凄いスピードで走り寄ってくる銀色の影。
そのまま俺の身体に飛び込んできた。
「エルウッド!」
「ウォウウォウ!」
俺はエルウッドを抱きかかえる。
「エルウッド! 久しぶりだ! 元気だったか!」
「ウォンウォン!」
エルウッドの頭をくしゃくしゃに撫でた。
レイも手を伸ばし、エルウッドの頭を撫でている。
「エルウッド! 元気だった?」
「クゥゥゥゥン」
レイが言葉をかけると、エルウッドは甘えるようにレイへ近付く。
「あら? エルウッド、少し大きくなってない?」
「そうなんだよ。今抱えたら、以前より重いことに気付いたよ」
「ウォウウォウ!」
すると、シドが俺とレイの肩に手を乗せた。
「ハッハッハ、オルフェリアの美味い料理をたくさん食べたからな」
「まるで俺の料理が不味かったみたいな言い方だな」
「ウォンウォン!」
「そんなことはないと言ってるぞ。ハッハッハ」
街に入ると、作業中の騎士たちが手を止め敬礼し、俺とレイを迎えてくれた。
しかしその顔は若干恐怖というか強張っている。
「君たち、王都で色々とやらかしただろ? 騎士団の中で君たちの噂が恐ろしいことになってるぞ?」
「どういうこと?」
「騎士団大会でレイが圧倒的な優勝。アルとレイの人間を越えた戦い。さらにアルにいたっては団長含めて全隊長を瞬殺したとな」
「な! なんでそれを!」
「目撃者がいるからな。ハッハッハ」
レイが大きな溜め息をつく。
「……リマね。全くしょうがないわ。あとできっちり叱っておかなくちゃ」
俺たちはアフラの中心部にある事務所へ入った。
リビングのソファーに座り込むと、オルフェリアが珈琲を淹れるためキッチンへ向かう。
「君たちの結婚式の様子を聞いたぞ。結婚の承認は女王陛下で、宰相と大司教が立会人なぞ前代未聞だ。ハッハッハ」
「ヴィクトリアが張り切ったのよ。それでも大事にならないようにしたつもりなのよ? もし前もって知ってたら、あの子は各国に招待状を送るところだったんだから」
「ハッハッハ。まあヴィクトリア陛下はレイを慕っているからな。嬉しいじゃないか」
「そうね。気持ちは嬉しいわよ」
オルフェリアがキッチンから戻ってきた。
俺とレイ、シドとオルフェリアの四人が揃う。
久しぶりだ。
「アルは珈琲ですけど、レイも珈琲でいいですか?」
「もちろんよ。旅の間、オルフェリアの珈琲が飲みたくなっていたのよ」
「フフ、レイにそう言ってもらえるなんて嬉しいです」
オルフェリアが焙煎した珈琲は本当に美味い。
紅茶好きなレイも、オルフェリアの珈琲は好んで飲んでいた。
俺はもちろんオルフェリアの珈琲が大好物だ。
「あ、そうだシド。イーセ王国にシドの年齢は百五十歳で、寿命が二百年と伝えたよ」
「そうか。やはり疑っていたか。上手く騙せたのか?」
「ああ、レイが良い反応してくれたからね」
シドの顔を恨めしそうに見つめているレイ。
「全く……アルが不老不死をバラすんじゃないかと思って一瞬驚いたわよ」
「すまんすまん、これはアルにだけ伝えていたことなんだ」
「まあでも、結果として上手く行ったから良かったわよ」
「ああ、ありがとう。今後も他国にバレそうならこの話をする」
「分かったわ」
「さて、君たちが不在だった間の要点だけ伝える。今日は帰ってゆっくり休んでくれ。明日改めて会議を行う」
「分かったわ」
シドがその内容を教えてくれた。
飛空船は二ヶ月後に完成予定。
エマレパ皇国で竜種の活動確認。
新国家の基盤となる憲法が完成。
騎士団を退団したリマが到着。
そして、俺たちの結婚祝いが、続々と到着しているとのことだ。
「そうだ。ウグマで君たちの使用人だった四人も到着してるぞ。君たちの家をトーマス兄弟が張り切って増築したから、住み込みで働いてもらっている」
「本当に! それは嬉しいな」
「彼らの給与はちゃんと払ってるぞ」
「え? 給与は俺たちが払うよ?」
「いや、大丈夫だ。国家の予算から出す。給与体系も決まったから、それも明日話す」
「分かった」
俺とレイは事務所を出て自宅に帰る。
事務所と自宅の距離は五十メデルトほどだ。
「あれは?」
視力が良い俺は、玄関前に立つ四人の姿に気付く。
帝国のウグマで、俺とレイの使用人をやってくれていた四人だ。
執事で財産管理をしているステム・ソーガン。
メイドのエルザ・ルーイとマリン・バイスキン。
庭師で馬の世話ががりのミック・ケイド。
「うわー! 皆久しぶり!」
「アル様、レイ様。お久しぶりでございます!」
代表して執事のステムが挨拶してくれた。
そして自宅に入り、全員でテーブルにつく。
「竜種の討伐おめでとうございます! そして、ご結婚おめでとうございます!」
「ありがとう!」
「私たちは今後もアル様とレイ様にお仕えしたく、許可をいただければと存じます」
「もちろんだよ! 本当にありがとう! でもいいの? 辺境の地だよ? 皆の生活もあるでしょ?」
「問題ございません。全員がお仕えしたいという意志で参っております。しかし驚きました。まさか建国されるとは」
「そうなんだよ。俺たちは国家の代表になるんだけど、皆にも色々と協力してもらうし、大変なこともあるかもしれない。だからさ、何かあったらすぐに言ってね」
「ご配慮ありがとうございます」
皆の表情は笑顔だった。
こうして皆とまた一緒に過ごせることがとても嬉しい。
その夜は、エルザとマリンが腕によりをかけてご馳走を作ってくれた。
久しぶりに味わう二人の料理に感動。
使用人とはいえ大切な仲間だ。
全員で食卓を囲み夜を過ごした。
17
お気に入りに追加
184
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界でパッシブスキル「魅了」を得て無双する〜最強だけど最悪なスキルに振り回されてます〜
蒼井美紗
ファンタジー
突然異世界に飛ばされた涼太は、何故か最大レベルの魅了スキルを得た。しかしその魅了が常時発動のパッシブスキルで、近づいた全ての人や魔物までをも魅了してしまう。
綺麗な女性ならまだ良いけど、ムキムキの筋肉が目をハートにして俺に迫ってくるとか……マジで最悪だ!
何なんだよこのスキル、俺を地球に帰してくれ!
突然異世界に飛ばされて、最強だけど最悪なスキルを得た主人公が、地球への帰り方を探しながら異世界を冒険する物語です。
※カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ド田舎からやってきた少年、初めての大都会で無双する~今まで遊び場にしていたダンジョンは、攻略不可能の規格外ダンジョンだったみたい〜
むらくも航
ファンタジー
ド田舎の村で育った『エアル』は、この日旅立つ。
幼少の頃、おじいちゃんから聞いた話に憧れ、大都会で立派な『探索者』になりたいと思ったからだ。
そんなエアルがこれまでにしてきたことは、たった一つ。
故郷にあるダンジョンで体を動かしてきたことだ。
自然と共に生き、魔物たちとも触れ合ってきた。
だが、エアルは知らない。
ただの“遊び場”と化していたダンジョンは、攻略不可能のSSSランクであることを。
遊び相手たちは、全て最低でもAランクオーバーの凶暴な魔物たちであることを。
これは、故郷のダンジョンで力をつけすぎた少年エアルが、大都会で無自覚に無双し、羽ばたいていく物語──。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった
さくらはい
ファンタジー
主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ――
【不定期更新】
1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。
性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。
良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる