267 / 414
第十五章
第257話 初めての国へ
しおりを挟む
全ての作業や手続きが終わり、出発の朝となった。
カミラさんとデイヴが見送ってくれる。
「師匠、姉の結婚式をよろしくお願いします!」
「だからデイヴ、俺は師匠じゃないって。でも、君の姉さんの結婚式は盛大にお祝いしてくるよ」
デイヴと握手した。
「アルさん、またぜひ遊びにいらしてくださいね」
「はい、もちろんです!」
「次はこの子を抱っこして欲しいです」
そう言ってお腹をさするカミラさんだった。
俺たちはカミラさん夫妻に別れを告げ、ファステルに会うためアセンを出発。
カミラさんはファステルへ手紙を送ってくれたし、結婚式の招待状も持たせてくれたので問題ないだろう。
そして、レイのドレスは一ヶ月半後に現地へ到着するとのこと。
ファステルの嫁ぎ先はエマレパ皇国。
イーセ王国の南東にあり、フォルド帝国の南に位置する四大国家の一つだ。
ちなみに四大国家とは世界最古のフォルド帝国を筆頭に、クリムゾン王国、イーセ王国、エマレパ皇国となる。
俺は初めて行く国だ。
「レイは行ったことある?」
「ええ、前陛下の外遊の護衛で行ったわ。あの国はイーセ王国やフォルド帝国とは文化が全く違うのよ。面白いわよ。特に料理が美味しいのよね」
「へえ、楽しみだな」
「そういえば、あなたはエマレパ語を話せないわよね?」
「うん、挨拶くらいは父親に教わったけど、会話まではできない。レイは?」
「まあ私は一応全世界の言語を話せるから問題ないわね」
「え! そ、それって凄くない? やっぱりレイって異常だよね?」
「そんなことないわよ! シドだって話せるし、外交官になると覚えなければいけないもの。それに覚える言語って実際は七つだもの。簡単よ」
「いやいや、簡単なわけないって……」
「エマレパ語はイーセ語に似てるから、あなたもすぐに覚えるわよ。それにあなたは国を興すのよ。覚えなさい」
「う、分かった。努力します」
王国内の旅は安全で、盗賊やモンスターに遭遇することはなかった。
そのおかげで、道中はエマレパ語の勉強に集中できた。
アセンを出発してから二十日が経過。
イーセ王国の国境の街オルモストに到着。
オルモストを超えると、目的のエマレパ皇国だ。
オルモストは十一番隊が守護するワインド地方にある。
この旅ではなるべく騎士団に遭遇しないようにしているが、国境警備隊は騎士団の編成だ。
否が応でも騎士に遭遇する。
俺とレイが国境に来たことで、小隊長は大緊張していた。
Sランクの冒険者カードを見せ、所定の手続きを行い、何事もなく手続きは終了。
小隊長が見送ってくれた。
「アル様! レイ様! 旅の安全に祝福を!」
「十一番隊の未来に祝福を!」
騎士団流の挨拶を交わし、エマレパ皇国へ入国。
エマレパ皇国の国境の街はルピオンという。
入国審査の受付で、冒険者カードを見せる。
エマレパ皇国にも冒険者ギルドはあるので、冒険者カードは有効だ。
ただ、入国管理官は初めて見るSランクの冒険者カードに驚いている様子だった。
レイがエマレパ語で全て対応してくれたこともあり、スムーズに入国。
街に入ると、イーセ王国側のオルモストとは全く別の景色に驚く。
初めて見るエマレパ皇国の建物。
異国情緒溢れる作りに、俺は目を奪われた。
ほとんどの建物が薄黄色の砂岩で作られている。
建物の形状も全体的に四角い。
「エマレパ皇国は台風の上陸が多いのよ。そのため石造りの家となっているわ」
「イーセ王国南のマルソル内海で発生した台風は、最南部のクラップ山脈を越えることができず、東に進路を向ける。そうすると、東のエマレパ皇国に台風が移動するんだよね。本で読んだことがあるよ」
「ええ、そうね。だから、エマレパ皇国は安定した土地を求めて、イーセ王国へ攻め込んだことがあるのよ。過去何度も戦争があったわ」
イーセ国王とエマレパ皇国の戦争は歴史上何度も行われていた。
とはいえ、最後の戦争は百年前だ。
現在は和平条約が結ばれており、友好関係が続いている。
「今日はこのルピオンで一泊するわよ」
「ああ、分かったよ」
ルピオンで最高級の宿に宿泊することにした。
エマレパ皇国の物価は比較的安く、料金は金貨1枚だった。
イーセ国王なら金貨3枚から4枚はするだろう。
チェックインを済ませ、宿の高級レストランで夕食を取る。
香辛料が効いた料理の数々に、ただ驚くばかりだった。
「ゴホッ! か、辛い!」
「ほら、お水よ」
俺は辛さで悶絶するが、レイは平然としていた。
「ゴホッ、ゴホッ。レ、レイは平気なの?」
「そうね。辛いものは好きよ」
「辛いってレベルじゃないよ……」
「そう? 美味しいじゃない」
「うう、辛い。それにしても、レイって苦手ものがないよね? 完璧すぎてちょっと引くよ」
「やめてよ。私だって苦手な物はあるわよ」
「それって何?」
「えーと、えーと、えーと。とにかく……あるのよ!」
「アハハ。ないじゃん!」
レイは暗闇を怖がる。
だが、それはここではあえて触れないでおく。
翌日、ルピオンを出発。
エマレパ皇国の首都は皇都タルースカだ。
ルピオンから南東へ約八百キデルトの距離。
俺とレイは馬を並べ街道を進む。
「ファステルの結婚式は皇都でしょ? 詳しい状況を聞いてないけど、行けば分かるのかな」
「そうね。一応迎えがあるそうよ。あ、そうえいば、ヴィクトリアも皇帝陛下の結婚式で皇都へ行くと言っていたわね」
「確かに! ん? ね、ねえ、まさかファステルの結婚相手って皇帝陛下じゃないよね?」
「え? そ、そうね……可能性はゼロではないでしょうけど、王族や皇族の結婚って想像以上に大変なのよ。地位や家柄、血筋が最も重要だわ。ファステルは、ほら、その……」
レイが言葉を濁す。
「そうだね。ファステルは平民だし、親もいない。弟と二人で一生懸命生きてきた」
ファステルの生活は楽ではなかった。
家を失った時は絶望の果てに立ち、本気で死のうと思っていたほどだ。
それがカミラさんの宝石店に就職して、ようやく安定した生活を送れるようになった。
そんなファステルを、俺は心から尊敬していた。
カミラさんとデイヴが見送ってくれる。
「師匠、姉の結婚式をよろしくお願いします!」
「だからデイヴ、俺は師匠じゃないって。でも、君の姉さんの結婚式は盛大にお祝いしてくるよ」
デイヴと握手した。
「アルさん、またぜひ遊びにいらしてくださいね」
「はい、もちろんです!」
「次はこの子を抱っこして欲しいです」
そう言ってお腹をさするカミラさんだった。
俺たちはカミラさん夫妻に別れを告げ、ファステルに会うためアセンを出発。
カミラさんはファステルへ手紙を送ってくれたし、結婚式の招待状も持たせてくれたので問題ないだろう。
そして、レイのドレスは一ヶ月半後に現地へ到着するとのこと。
ファステルの嫁ぎ先はエマレパ皇国。
イーセ王国の南東にあり、フォルド帝国の南に位置する四大国家の一つだ。
ちなみに四大国家とは世界最古のフォルド帝国を筆頭に、クリムゾン王国、イーセ王国、エマレパ皇国となる。
俺は初めて行く国だ。
「レイは行ったことある?」
「ええ、前陛下の外遊の護衛で行ったわ。あの国はイーセ王国やフォルド帝国とは文化が全く違うのよ。面白いわよ。特に料理が美味しいのよね」
「へえ、楽しみだな」
「そういえば、あなたはエマレパ語を話せないわよね?」
「うん、挨拶くらいは父親に教わったけど、会話まではできない。レイは?」
「まあ私は一応全世界の言語を話せるから問題ないわね」
「え! そ、それって凄くない? やっぱりレイって異常だよね?」
「そんなことないわよ! シドだって話せるし、外交官になると覚えなければいけないもの。それに覚える言語って実際は七つだもの。簡単よ」
「いやいや、簡単なわけないって……」
「エマレパ語はイーセ語に似てるから、あなたもすぐに覚えるわよ。それにあなたは国を興すのよ。覚えなさい」
「う、分かった。努力します」
王国内の旅は安全で、盗賊やモンスターに遭遇することはなかった。
そのおかげで、道中はエマレパ語の勉強に集中できた。
アセンを出発してから二十日が経過。
イーセ王国の国境の街オルモストに到着。
オルモストを超えると、目的のエマレパ皇国だ。
オルモストは十一番隊が守護するワインド地方にある。
この旅ではなるべく騎士団に遭遇しないようにしているが、国境警備隊は騎士団の編成だ。
否が応でも騎士に遭遇する。
俺とレイが国境に来たことで、小隊長は大緊張していた。
Sランクの冒険者カードを見せ、所定の手続きを行い、何事もなく手続きは終了。
小隊長が見送ってくれた。
「アル様! レイ様! 旅の安全に祝福を!」
「十一番隊の未来に祝福を!」
騎士団流の挨拶を交わし、エマレパ皇国へ入国。
エマレパ皇国の国境の街はルピオンという。
入国審査の受付で、冒険者カードを見せる。
エマレパ皇国にも冒険者ギルドはあるので、冒険者カードは有効だ。
ただ、入国管理官は初めて見るSランクの冒険者カードに驚いている様子だった。
レイがエマレパ語で全て対応してくれたこともあり、スムーズに入国。
街に入ると、イーセ王国側のオルモストとは全く別の景色に驚く。
初めて見るエマレパ皇国の建物。
異国情緒溢れる作りに、俺は目を奪われた。
ほとんどの建物が薄黄色の砂岩で作られている。
建物の形状も全体的に四角い。
「エマレパ皇国は台風の上陸が多いのよ。そのため石造りの家となっているわ」
「イーセ王国南のマルソル内海で発生した台風は、最南部のクラップ山脈を越えることができず、東に進路を向ける。そうすると、東のエマレパ皇国に台風が移動するんだよね。本で読んだことがあるよ」
「ええ、そうね。だから、エマレパ皇国は安定した土地を求めて、イーセ王国へ攻め込んだことがあるのよ。過去何度も戦争があったわ」
イーセ国王とエマレパ皇国の戦争は歴史上何度も行われていた。
とはいえ、最後の戦争は百年前だ。
現在は和平条約が結ばれており、友好関係が続いている。
「今日はこのルピオンで一泊するわよ」
「ああ、分かったよ」
ルピオンで最高級の宿に宿泊することにした。
エマレパ皇国の物価は比較的安く、料金は金貨1枚だった。
イーセ国王なら金貨3枚から4枚はするだろう。
チェックインを済ませ、宿の高級レストランで夕食を取る。
香辛料が効いた料理の数々に、ただ驚くばかりだった。
「ゴホッ! か、辛い!」
「ほら、お水よ」
俺は辛さで悶絶するが、レイは平然としていた。
「ゴホッ、ゴホッ。レ、レイは平気なの?」
「そうね。辛いものは好きよ」
「辛いってレベルじゃないよ……」
「そう? 美味しいじゃない」
「うう、辛い。それにしても、レイって苦手ものがないよね? 完璧すぎてちょっと引くよ」
「やめてよ。私だって苦手な物はあるわよ」
「それって何?」
「えーと、えーと、えーと。とにかく……あるのよ!」
「アハハ。ないじゃん!」
レイは暗闇を怖がる。
だが、それはここではあえて触れないでおく。
翌日、ルピオンを出発。
エマレパ皇国の首都は皇都タルースカだ。
ルピオンから南東へ約八百キデルトの距離。
俺とレイは馬を並べ街道を進む。
「ファステルの結婚式は皇都でしょ? 詳しい状況を聞いてないけど、行けば分かるのかな」
「そうね。一応迎えがあるそうよ。あ、そうえいば、ヴィクトリアも皇帝陛下の結婚式で皇都へ行くと言っていたわね」
「確かに! ん? ね、ねえ、まさかファステルの結婚相手って皇帝陛下じゃないよね?」
「え? そ、そうね……可能性はゼロではないでしょうけど、王族や皇族の結婚って想像以上に大変なのよ。地位や家柄、血筋が最も重要だわ。ファステルは、ほら、その……」
レイが言葉を濁す。
「そうだね。ファステルは平民だし、親もいない。弟と二人で一生懸命生きてきた」
ファステルの生活は楽ではなかった。
家を失った時は絶望の果てに立ち、本気で死のうと思っていたほどだ。
それがカミラさんの宝石店に就職して、ようやく安定した生活を送れるようになった。
そんなファステルを、俺は心から尊敬していた。
17
お気に入りに追加
185
あなたにおすすめの小説
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

外れスキル【転送】が最強だった件
名無し
ファンタジー
三十路になってようやくダンジョン入場試験に合格したケイス。
意気揚々と冒険者登録所に向かうが、そこで貰ったのは【転送】という外れスキル。
失意の中で故郷へ帰ろうとしていた彼のもとに、超有名ギルドのマスターが訪れる。
そこからケイスの人生は目覚ましく変わっていくのだった……。

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる