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第十四章
第242話 噂の少女
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「何をバカなことを言ってるんだ……。レイが誘うわけないだろ」
男はレイの美貌に我慢できなくなったのだろう。
だが、あと三日で街へ着くのだ。
金貨五十枚もあれば花街で豪遊できる。
なぜ我慢できないのか。
本当にバカな男だ。
「オマエ! その手を離」
アタシが剣を抜き警告の声を張り上げた瞬間、レイは男の手を振りほどき突きを放つ。
恐ろしいほどのスピードと正確さで、急所へ放たれた突き。
男の喉に突き刺さった。
「ゴボッ! ゴゴッゴボッ……ヒュー……ヒュー……ヒュ……」
男の口から血が溢れ、呼吸をする度に喉から血が飛び散る。
そして、男は前のめりに倒れた。
「し、死んだ……」
アタシは剣を抜いたが、さすがに殺すつもりなんてない。
だが、レイは躊躇なく男を殺した。
アタシは驚いて声が出ない。
冒険者のアタシでも、今まで人を殺したことはないからだ。
「だからあれほどレイに構うなと言ったのに……。仕方がない。この始末は私がする」
後ろから声が聞こえた。
振り返るとナタリーが立っている。
「だ、だからといって、十三歳の子が躊躇なく人を殺すのか? ど、どういうことなんだよ!」
「事情があるのだ」
「じ、事情だと!」
「……今はこうだが、この子はきっと変わる」
ナタリーの顔はどこか悲しげだった。
その日の夜はレイをテントに寝かせ、アタシとナタリーで見張りを交代。
そして数日後、アタシたちはギルドへ帰還。
ナタリーはそのまま支部長室へ向かった。
クエストの報告と、男の後始末だろう。
しかし、どう責任を取るのだろうか。
その間、アタシはレイとロビーで待つ。
正直気まずい。
アタシから何か話題を振らねば、この間は持たない。
レイから話しかけてくるようなことは絶対にないからだ。
「なあレイ。賭博場のルーレットで数字が分かったのはなぜだい?」
「ルーレットの回転速度、白球を投げ入れる角度、ディーラーのくせで分かる」
「は? わ、分かるわけねーだろ!」
さらっと凄まじいことを言ってのけた。
そんなことは人間に不可能だ。
だが、私は閃いた。
「待てよ? レイと賭博場へ行けば大金持ちじゃん!」
「ギャンブルなんて嫌い」
レイが細剣の柄に手を置く。
まずい、斬られるかもしれない。
「ま、待て! 冗談だろ! ってかナタリーとは行ってただろ!」
「あなたを探すため。あの時に稼いだ金貨は全て寄付した」
「き、寄付だと?」
表情はほとんど動かないものの、レイの言うことは私よりもほんの少しだけ立派だった。
「レイ、リマ。待たせたな」
次に何を話そうか悩んでいると、ナタリーが戻ってきた。
もう話すことはなかったので助かる。
「あの男のことは不問になった。少しだけ権力も使ったがな。ギルドはこちらの言い分を全て聞いてくれたよ」
「権力? Aランクにもなるとそんなこともできるのか?」
「まあそんなところだ。ふふふ」
ナタリーは笑いながら革袋を出してきた。
「リマ、今回の報酬だ。金貨が七十五枚入っている」
「な、七十五枚だと!?」
「そうだ。あの男の分が不要になったから上乗せしたぞ」
「マジか! それはありがたい!」
ずっしりと重い革袋を持つ。
これほどの報酬は初めてだ。
クエストは大変だったし、信じられない事件も起こったが、参加して本当に良かった。
「くうう! やったぜ! これで大金持ちだ!」
アタシは小躍りした。
そして、今後もナタリーたちとクエストへ行けば、大儲けできるんじゃないかと思った。
「ナタリー! これからも……」
だが、冷静に考えると二人はAランクとBランクの冒険者だ。
Dランクのアタシなんかと格が違う。
今回は特別に支部長権限の承認があったが、通常なら一緒のクエストへ行けない。
「あ、やっぱダメだ」
そんなアタシの姿を見ていたナタリーは、腕を組み笑っていた。
「リマ。良かったら、私たちのパーティーに参加しないか?」
「え? アンタたちのパーティーに?」
「ああ、そうだ。レイが珍しく人に懐いた。レイはリマのことを気に入ったようだ」
レイがアタシに懐いただと?
そうは思えないが……。
だが、正直嬉しい。
「で、でもランクが……。アタシはランクが足りないよ」
「その報酬でBランクを受けに行け。足りない分は私が払おう」
「え! ヤダよ! この金でギャンブルするんだよ!」
「ダメだ!」
アタシは後日、強引に試験場へ連れてかれ地獄の共通試験を受けた。
なんとか合格し、Bランクの討伐試験を受験。
これも無事に合格した。
試験代の金貨は合計で百一枚。
アタシが七十枚支払い、足りない分をナタリーが払ってくれた。
なお、先日の金貨七十五枚の報酬から、五枚は強制的に借金返済に充てられたのだった。
それからアタシたちは、いくつものクエストをクリア。
Aランクを筆頭にした女三人パーティーだ。
冒険者ギルドで話題になっていたのは言うまでもない。
さらに最年少で十三歳のレイは、その強さと容姿から冒険者の中で大きな噂となる。
「女三人組のパーティーを知ってるか?」
「ああ、Aランク一人とBランク二人だろ?」
「そこに妖精の生まれ変わりがいるらしい」
「違う。世にも恐ろしい残虐な少女だ」
「悪魔の子供と聞いたぞ?」
「バカ! あの子は地上に舞い降りた天使だよ!」
「ああ、実際には見たが、驚くほど美しいぞ」
様々な噂が飛び交い、レイは瞬く間に時の人となった。
男はレイの美貌に我慢できなくなったのだろう。
だが、あと三日で街へ着くのだ。
金貨五十枚もあれば花街で豪遊できる。
なぜ我慢できないのか。
本当にバカな男だ。
「オマエ! その手を離」
アタシが剣を抜き警告の声を張り上げた瞬間、レイは男の手を振りほどき突きを放つ。
恐ろしいほどのスピードと正確さで、急所へ放たれた突き。
男の喉に突き刺さった。
「ゴボッ! ゴゴッゴボッ……ヒュー……ヒュー……ヒュ……」
男の口から血が溢れ、呼吸をする度に喉から血が飛び散る。
そして、男は前のめりに倒れた。
「し、死んだ……」
アタシは剣を抜いたが、さすがに殺すつもりなんてない。
だが、レイは躊躇なく男を殺した。
アタシは驚いて声が出ない。
冒険者のアタシでも、今まで人を殺したことはないからだ。
「だからあれほどレイに構うなと言ったのに……。仕方がない。この始末は私がする」
後ろから声が聞こえた。
振り返るとナタリーが立っている。
「だ、だからといって、十三歳の子が躊躇なく人を殺すのか? ど、どういうことなんだよ!」
「事情があるのだ」
「じ、事情だと!」
「……今はこうだが、この子はきっと変わる」
ナタリーの顔はどこか悲しげだった。
その日の夜はレイをテントに寝かせ、アタシとナタリーで見張りを交代。
そして数日後、アタシたちはギルドへ帰還。
ナタリーはそのまま支部長室へ向かった。
クエストの報告と、男の後始末だろう。
しかし、どう責任を取るのだろうか。
その間、アタシはレイとロビーで待つ。
正直気まずい。
アタシから何か話題を振らねば、この間は持たない。
レイから話しかけてくるようなことは絶対にないからだ。
「なあレイ。賭博場のルーレットで数字が分かったのはなぜだい?」
「ルーレットの回転速度、白球を投げ入れる角度、ディーラーのくせで分かる」
「は? わ、分かるわけねーだろ!」
さらっと凄まじいことを言ってのけた。
そんなことは人間に不可能だ。
だが、私は閃いた。
「待てよ? レイと賭博場へ行けば大金持ちじゃん!」
「ギャンブルなんて嫌い」
レイが細剣の柄に手を置く。
まずい、斬られるかもしれない。
「ま、待て! 冗談だろ! ってかナタリーとは行ってただろ!」
「あなたを探すため。あの時に稼いだ金貨は全て寄付した」
「き、寄付だと?」
表情はほとんど動かないものの、レイの言うことは私よりもほんの少しだけ立派だった。
「レイ、リマ。待たせたな」
次に何を話そうか悩んでいると、ナタリーが戻ってきた。
もう話すことはなかったので助かる。
「あの男のことは不問になった。少しだけ権力も使ったがな。ギルドはこちらの言い分を全て聞いてくれたよ」
「権力? Aランクにもなるとそんなこともできるのか?」
「まあそんなところだ。ふふふ」
ナタリーは笑いながら革袋を出してきた。
「リマ、今回の報酬だ。金貨が七十五枚入っている」
「な、七十五枚だと!?」
「そうだ。あの男の分が不要になったから上乗せしたぞ」
「マジか! それはありがたい!」
ずっしりと重い革袋を持つ。
これほどの報酬は初めてだ。
クエストは大変だったし、信じられない事件も起こったが、参加して本当に良かった。
「くうう! やったぜ! これで大金持ちだ!」
アタシは小躍りした。
そして、今後もナタリーたちとクエストへ行けば、大儲けできるんじゃないかと思った。
「ナタリー! これからも……」
だが、冷静に考えると二人はAランクとBランクの冒険者だ。
Dランクのアタシなんかと格が違う。
今回は特別に支部長権限の承認があったが、通常なら一緒のクエストへ行けない。
「あ、やっぱダメだ」
そんなアタシの姿を見ていたナタリーは、腕を組み笑っていた。
「リマ。良かったら、私たちのパーティーに参加しないか?」
「え? アンタたちのパーティーに?」
「ああ、そうだ。レイが珍しく人に懐いた。レイはリマのことを気に入ったようだ」
レイがアタシに懐いただと?
そうは思えないが……。
だが、正直嬉しい。
「で、でもランクが……。アタシはランクが足りないよ」
「その報酬でBランクを受けに行け。足りない分は私が払おう」
「え! ヤダよ! この金でギャンブルするんだよ!」
「ダメだ!」
アタシは後日、強引に試験場へ連れてかれ地獄の共通試験を受けた。
なんとか合格し、Bランクの討伐試験を受験。
これも無事に合格した。
試験代の金貨は合計で百一枚。
アタシが七十枚支払い、足りない分をナタリーが払ってくれた。
なお、先日の金貨七十五枚の報酬から、五枚は強制的に借金返済に充てられたのだった。
それからアタシたちは、いくつものクエストをクリア。
Aランクを筆頭にした女三人パーティーだ。
冒険者ギルドで話題になっていたのは言うまでもない。
さらに最年少で十三歳のレイは、その強さと容姿から冒険者の中で大きな噂となる。
「女三人組のパーティーを知ってるか?」
「ああ、Aランク一人とBランク二人だろ?」
「そこに妖精の生まれ変わりがいるらしい」
「違う。世にも恐ろしい残虐な少女だ」
「悪魔の子供と聞いたぞ?」
「バカ! あの子は地上に舞い降りた天使だよ!」
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