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第十二章
第199話 決戦の意思
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午前中に下山開始。
特にトラブルもなく、夕方には無事アフラの街へ戻った。
「アル! おかりなさい!」
オルフェリアが出迎えてくれた。
「ただいま、オルフェリア」
「一週間も山にこもって疲れたでしょう? まずはお風呂に入ってきてください。その間に夕食を支度しますね。何か食べたいものはありますか?」
「ありがとう。じゃあ、お言葉に甘えて……黒森豚の蜂蜜酒煮込みが食べたい。あれ美味しいんだよなあ」
「フフ、分かりました。ちょうど黒森豚を買ってあるので作りますね」
「ほんと! やったね!」
オルフェリアの料理はとても美味い。
数々の美食を経験しているシドやレイも絶賛するほどだ。
オルフェリアが夕食を作ってる間、先にレイが風呂に入り、続いて俺とエルウッドが入る。
風呂から出るとオルフェリアの料理は完成していた。
黒森豚の蜂蜜酒煮込み、大虹鱒の塩焼き、秋野菜のサラダ、パン、葡萄酒ととても豪華な内容だ。
「釣り大会以降、騎士団の方たちが休暇で釣りを楽しんでるようで、釣った魚を差し入れしてくださるのですよ」
「それはありがたいね」
「フフ、皆さんレイに食べて欲しいようですよ」
オルフェリアが笑顔でレイの顔に目を向ける。
「そうなのね。じゃあ、明日にでも団員にお礼を伝えなきゃ」
「フフ、そんなことしたら、皆さんさらに頑張って釣ってしまうでしょうね。ここにいると、レイの騎士団に対する影響力の高さに驚く毎日ですもの。フフ」
シドがリビングに入ってきた。
いつものニヤついた表情だ。
オルフェリアの会話を聞いていたのだろう。
「ハッハッハ、そりゃそうだ。レイは騎士団千年の歴史の中で最も強く、最も賢く、そして最も美しいからな。国民から絶大なる人気を誇るヴィクトリア女王陛下よりも人気があるほどだぞ?」
「もう、バカなこと言ってないの。食事にしましょう」
レイはあまり気にしていないが、レイの影響力は本当に凄まじい。
新しい国に住民を迎え入れるとなると、騎士団からも移住者が出てしまうかもしれない。
リマだって、まだ存在もしない新しい国の騎士団に入りたがってるほどだ。
俺たちが食事を終えると同時に、ユリア、ジョージ、ローザがリビングへ入ってきた。
三人は別の場所で食事をしてきたそうだ。
全員がテーブルにつく。
「皆揃ったから偵察の報告をするよ」
「うむ。頼む」
俺は火山での出来事を報告。
ヴェルギウスはアフラ火山の西側、標高四千五百メデルト付近にいたこと。
そこで溶岩に浸かっていたことを伝えた。
さらに途中で黒風馬の容姿に酷似している生物、火の神に遭遇したことも包み隠さず話した。
始祖の出現に関しては全員が驚く。
ジョージにいたっては口から泡を吹いて倒れそうになっており、オルフェリアが急いで水を飲ませていた。
「火の神が出現した意図は分からないけどね」
「そうだな。ひとまず始祖のことは置いておこう。我々の考えが及ぶ相手ではないしな」
シドが右手の指で顎を触りながら考えている。
「それよりも、ヴェルギウスが溶岩に浸かっていたのが気になるな」
「ああ。溶岩に浸かって回復しているのかもしれない」
俺とシドが話していると、興奮状態からジョージが復活した。
どうやら冷静さを取り戻したようだ。
「シド様、もしかしたら傷を回復させつつ、溶岩で鱗を強化してるやもしれませぬぞ」
「むっ? どういうことだ?」
「ヴェルギウスの尻尾を研究しておりましたら、鱗の表面が溶岩で覆われた部分を発見したのですじゃ。当初はただ溶岩が付着しただけだと思っておったのですが、今の話を聞くと、溶岩でコーティングして鱗をさらに強化してるように思えるのですじゃ」
「なるほど。考えられるな」
「それにアルが骨まで砕いた左足や、切れた尻尾の傷口も溶岩で強固になってるやもしれませぬ」
「うむ。ヴェルギウスも相応に強化されていると考えたほうがよさそうだな」
ローザが右手を上げた。
「ヴェルギウスが強化されたとしても、こちらも同じことです。ヴェルギウスの尻尾から作った武器が完成しました」
「本当か!」
「はい、明日改めて説明しますが、世界で唯一ヴェルギウスに対抗できる剣です」
「そうか! でかしたぞローザ!」
シドが歓喜している。
確かにヴェルギウスの素材でローザが作った剣があれば、強固な鱗にも対抗できるだろう。
ローザの話を聞いて、俺はヴェルギウス討伐の意思を皆に伝えることにした。
「ヴェルギウスはこれまで戦ってきたモンスターで最強だ。理不尽なほど強い。俺は二回戦って、二回とも重症を負わされた。だが、こちらも確実に追い詰めている。居場所も突き止めた。ヴェルギウスの傷が治る前に討伐したい。次が最後だ」
「そうだな。ローザの武器も完成したことだし、こちらの準備は整った……か」
「それに騎士団だって、いつまでもこの地にいられないだろう?」
レイが笑顔で俺の顔を見た。
「ふふふ、その点は大丈夫よ。世界会議の議題に上がったことで、ヴェルギウス討伐は世界的に注目されてるわ。だから騎士団の滞在に関しては、この街の建設業務も含めて、女王陛下が許可してくださっているのよ。それに建設費はこちらで負担しているから王国にとっても利益になるもの」
「そうなんだ」
「ええ。でもそうね。アルの言う通り、いつまでも騎士団の働きに甘えていられないわ」
シドが全員の顔を見渡す。
「よし分かった。アルがやる気なら、近日中にヴェルギウス討伐戦を行うことにしよう」
「シド、決戦はこの地だろう?」
「そうだ。火山で討伐してもヴェルギウスを運ぶことができない。この街の未開発地で戦うのが理想だ」
「じゃあ俺がヴェルギウスを誘い出す。ヴェルギウスは俺を完全に認識しているはずだ。だから俺が火山に登って誘い出すよ」
「さすがは人類で初めて竜種に憎まれた男だ。ハッハッハ」
レイが心配そうな表情を浮かべ、俺の顔を見つめる。
「アル、私も行く?」
「いや今回は一人で行く。一気に登って全速力で下りてくる。俺一人の方が絶対に早い。しかも下りてきて即座に戦闘だ。レイとエルウッドは討伐場所で待機して体力温存してくれ」
「そうね。誘い出すのであれば、アル一人がいいわね。分かったわ」
「ウォンウォンウォン!」
だがエルウッドは不満そうだ。
「エルウッド、我慢してくれ。今回の戦いはエルウッドが最も重要なんだ。だから体力を温存しておいてくれよ」
「クウゥゥン」
渋々納得してくれたエルウッド。
「シド、明日ローザの剣を確認する。それから諸々の準備を行うから、一週間後でどうかな?」
「うむ、いいだろう。では諸君、一週間後にヴェルギウス討伐作戦を行う。レイ、騎士団へ連絡を頼む。被害が出るかもしれん。騎士団、トーマス工房、そして君たち三人はサルガに避難すべきだ。アルとレイとエルウッドが討伐、私とオルフェリアでサポートする」
すると、ここまで黙っていたユリアが立ち上がった。
「シド様、私達はアルについていくと決めた時から運命共同体ですわ。危険があろうとも一緒にいます。だってそうでしょう。これから国を作るのですよ? 危険だからといって避難できないでしょう?」
「そうですじゃ! この目でヴェルギウスの戦いを見るのですじゃ! 人類のためにも竜種を研究するのですじゃ」
「ククク、私が作った武器で竜種を倒すのですよ? 私が見届けなくてどうするのです?」
ユリアに同調するジョージ、ローザ。
シドは三人の意見に溜息をつきながらも、どこか嬉しそうな表情だ。
「シド、騎士団も同じだと思うわよ?」
「トーマス工房の連中も残ると言うよ?」
レイと俺も、シドへ伝えた。
「分かった分かった。まったく……仕方がないな。残りたい者は残るがいい。責任は持たぬぞ」
この街にいる全員が竜種の恐怖にさらされながら、何もない状態から街を作り始めたのだ。
ここまできたら全員でヴェルギウス討伐を達成したいのは当然だろう。
特にトラブルもなく、夕方には無事アフラの街へ戻った。
「アル! おかりなさい!」
オルフェリアが出迎えてくれた。
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「一週間も山にこもって疲れたでしょう? まずはお風呂に入ってきてください。その間に夕食を支度しますね。何か食べたいものはありますか?」
「ありがとう。じゃあ、お言葉に甘えて……黒森豚の蜂蜜酒煮込みが食べたい。あれ美味しいんだよなあ」
「フフ、分かりました。ちょうど黒森豚を買ってあるので作りますね」
「ほんと! やったね!」
オルフェリアの料理はとても美味い。
数々の美食を経験しているシドやレイも絶賛するほどだ。
オルフェリアが夕食を作ってる間、先にレイが風呂に入り、続いて俺とエルウッドが入る。
風呂から出るとオルフェリアの料理は完成していた。
黒森豚の蜂蜜酒煮込み、大虹鱒の塩焼き、秋野菜のサラダ、パン、葡萄酒ととても豪華な内容だ。
「釣り大会以降、騎士団の方たちが休暇で釣りを楽しんでるようで、釣った魚を差し入れしてくださるのですよ」
「それはありがたいね」
「フフ、皆さんレイに食べて欲しいようですよ」
オルフェリアが笑顔でレイの顔に目を向ける。
「そうなのね。じゃあ、明日にでも団員にお礼を伝えなきゃ」
「フフ、そんなことしたら、皆さんさらに頑張って釣ってしまうでしょうね。ここにいると、レイの騎士団に対する影響力の高さに驚く毎日ですもの。フフ」
シドがリビングに入ってきた。
いつものニヤついた表情だ。
オルフェリアの会話を聞いていたのだろう。
「ハッハッハ、そりゃそうだ。レイは騎士団千年の歴史の中で最も強く、最も賢く、そして最も美しいからな。国民から絶大なる人気を誇るヴィクトリア女王陛下よりも人気があるほどだぞ?」
「もう、バカなこと言ってないの。食事にしましょう」
レイはあまり気にしていないが、レイの影響力は本当に凄まじい。
新しい国に住民を迎え入れるとなると、騎士団からも移住者が出てしまうかもしれない。
リマだって、まだ存在もしない新しい国の騎士団に入りたがってるほどだ。
俺たちが食事を終えると同時に、ユリア、ジョージ、ローザがリビングへ入ってきた。
三人は別の場所で食事をしてきたそうだ。
全員がテーブルにつく。
「皆揃ったから偵察の報告をするよ」
「うむ。頼む」
俺は火山での出来事を報告。
ヴェルギウスはアフラ火山の西側、標高四千五百メデルト付近にいたこと。
そこで溶岩に浸かっていたことを伝えた。
さらに途中で黒風馬の容姿に酷似している生物、火の神に遭遇したことも包み隠さず話した。
始祖の出現に関しては全員が驚く。
ジョージにいたっては口から泡を吹いて倒れそうになっており、オルフェリアが急いで水を飲ませていた。
「火の神が出現した意図は分からないけどね」
「そうだな。ひとまず始祖のことは置いておこう。我々の考えが及ぶ相手ではないしな」
シドが右手の指で顎を触りながら考えている。
「それよりも、ヴェルギウスが溶岩に浸かっていたのが気になるな」
「ああ。溶岩に浸かって回復しているのかもしれない」
俺とシドが話していると、興奮状態からジョージが復活した。
どうやら冷静さを取り戻したようだ。
「シド様、もしかしたら傷を回復させつつ、溶岩で鱗を強化してるやもしれませぬぞ」
「むっ? どういうことだ?」
「ヴェルギウスの尻尾を研究しておりましたら、鱗の表面が溶岩で覆われた部分を発見したのですじゃ。当初はただ溶岩が付着しただけだと思っておったのですが、今の話を聞くと、溶岩でコーティングして鱗をさらに強化してるように思えるのですじゃ」
「なるほど。考えられるな」
「それにアルが骨まで砕いた左足や、切れた尻尾の傷口も溶岩で強固になってるやもしれませぬ」
「うむ。ヴェルギウスも相応に強化されていると考えたほうがよさそうだな」
ローザが右手を上げた。
「ヴェルギウスが強化されたとしても、こちらも同じことです。ヴェルギウスの尻尾から作った武器が完成しました」
「本当か!」
「はい、明日改めて説明しますが、世界で唯一ヴェルギウスに対抗できる剣です」
「そうか! でかしたぞローザ!」
シドが歓喜している。
確かにヴェルギウスの素材でローザが作った剣があれば、強固な鱗にも対抗できるだろう。
ローザの話を聞いて、俺はヴェルギウス討伐の意思を皆に伝えることにした。
「ヴェルギウスはこれまで戦ってきたモンスターで最強だ。理不尽なほど強い。俺は二回戦って、二回とも重症を負わされた。だが、こちらも確実に追い詰めている。居場所も突き止めた。ヴェルギウスの傷が治る前に討伐したい。次が最後だ」
「そうだな。ローザの武器も完成したことだし、こちらの準備は整った……か」
「それに騎士団だって、いつまでもこの地にいられないだろう?」
レイが笑顔で俺の顔を見た。
「ふふふ、その点は大丈夫よ。世界会議の議題に上がったことで、ヴェルギウス討伐は世界的に注目されてるわ。だから騎士団の滞在に関しては、この街の建設業務も含めて、女王陛下が許可してくださっているのよ。それに建設費はこちらで負担しているから王国にとっても利益になるもの」
「そうなんだ」
「ええ。でもそうね。アルの言う通り、いつまでも騎士団の働きに甘えていられないわ」
シドが全員の顔を見渡す。
「よし分かった。アルがやる気なら、近日中にヴェルギウス討伐戦を行うことにしよう」
「シド、決戦はこの地だろう?」
「そうだ。火山で討伐してもヴェルギウスを運ぶことができない。この街の未開発地で戦うのが理想だ」
「じゃあ俺がヴェルギウスを誘い出す。ヴェルギウスは俺を完全に認識しているはずだ。だから俺が火山に登って誘い出すよ」
「さすがは人類で初めて竜種に憎まれた男だ。ハッハッハ」
レイが心配そうな表情を浮かべ、俺の顔を見つめる。
「アル、私も行く?」
「いや今回は一人で行く。一気に登って全速力で下りてくる。俺一人の方が絶対に早い。しかも下りてきて即座に戦闘だ。レイとエルウッドは討伐場所で待機して体力温存してくれ」
「そうね。誘い出すのであれば、アル一人がいいわね。分かったわ」
「ウォンウォンウォン!」
だがエルウッドは不満そうだ。
「エルウッド、我慢してくれ。今回の戦いはエルウッドが最も重要なんだ。だから体力を温存しておいてくれよ」
「クウゥゥン」
渋々納得してくれたエルウッド。
「シド、明日ローザの剣を確認する。それから諸々の準備を行うから、一週間後でどうかな?」
「うむ、いいだろう。では諸君、一週間後にヴェルギウス討伐作戦を行う。レイ、騎士団へ連絡を頼む。被害が出るかもしれん。騎士団、トーマス工房、そして君たち三人はサルガに避難すべきだ。アルとレイとエルウッドが討伐、私とオルフェリアでサポートする」
すると、ここまで黙っていたユリアが立ち上がった。
「シド様、私達はアルについていくと決めた時から運命共同体ですわ。危険があろうとも一緒にいます。だってそうでしょう。これから国を作るのですよ? 危険だからといって避難できないでしょう?」
「そうですじゃ! この目でヴェルギウスの戦いを見るのですじゃ! 人類のためにも竜種を研究するのですじゃ」
「ククク、私が作った武器で竜種を倒すのですよ? 私が見届けなくてどうするのです?」
ユリアに同調するジョージ、ローザ。
シドは三人の意見に溜息をつきながらも、どこか嬉しそうな表情だ。
「シド、騎士団も同じだと思うわよ?」
「トーマス工房の連中も残ると言うよ?」
レイと俺も、シドへ伝えた。
「分かった分かった。まったく……仕方がないな。残りたい者は残るがいい。責任は持たぬぞ」
この街にいる全員が竜種の恐怖にさらされながら、何もない状態から街を作り始めたのだ。
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