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第十二章
第194話 偵察へ
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俺たちがアフラに到着して五ヶ月が経過。
俺は二十一歳、レイは二十四歳、オルフェリアは二十七歳になっていた。
シドは永遠の二千歳だそうだ。
本人もとっくに正確な年齢は分らないとのこと。
季節はもう秋だ。
イーセ王国の最南端よりも、さらに国境を超えて南西に位置するアフラ。
秋とはいえまだまだ暑い日が続く。
つい先日、イーセ王国のサルガとの間に敷かれた街道が開通。
まだ簡易的な街道ではあるが、これにより本格的にサルガと交易が始まった。
アフラとサルガの距離は約五百キデルト。
だが、街道は人の領地ではなくモンスターの楽園だ。
そのため、輸送はクロトエ騎士団が努めている。
とはいえ俺たちのパーティーは、この地域に生息していたAランクモンスター最強格の暴王竜を討伐。
さらにこの地方の王であろうティラキノクスの固有名保有特異種、ティル・ネロまでも討伐してたことで、安全性は格段に上がっていた。
アフラはまだ一般の居住者を認めていない。
現在の滞在者は、開拓してくれている騎士団三百人、ジルとリマの首脳陣、トーマス兄弟の二人と工房の職人二十人、そして我々建国チームだ。
今後ヴェルギウスの討伐が完了し、諸外国との調整が終われば本格的に住民を迎え入れることになるだろう。
騎士団専用の宿舎は騎士団撤退後、新しい住民に貸し出す住宅地になる予定だ。
住民はそのまま新国家の国民となる。
その点も慎重に進めなければならない。
建国チームのユリアが、新国家のために様々な計画を練っている。
まずはトーマス兄弟や工房の職人たちと、何度も話し合いが行われた。
その結果、全員新しい国へ移住が決定。
ユリアはしばらく様子を見るようにと伝えるも、トーマス兄弟を筆頭に職人たちは移住を強く希望したのだった。
そのため飛空船工場を含め、トーマス工房は新国家の国営企業となる予定だ。
将来的には国家の屋台骨を支える一大産業になるだろう。
俺が保有している出版会社も、今やユリアが取り仕切っている。
全て国営企業にするそうだ。
ユリアは凄まじい勢いで仕事をまとめていた。
レイは「これほどまでに生き生きと働いているユリアを見るのは初めて」と喜んでいる。
世界トップレベルの頭脳を持つと呼ばれているユリアだ。
恐ろしいほどの手腕を発揮するだろう。
シドは冒険者ギルドの実質的オーナーだが、近い将来、冒険者ギルドが保有している土地などを売却するらしい。
全てを売却すると、シドの資産は推定で金貨数億枚になるとのこと。
その資金は全て建国に使うと言っている。
あまりにも莫大すぎてよく分からないが、ただ一つ分かることは、シドが保有している全てはシドの生きてきた証だ。
孤独だったシドが思い出と共に残してきたものだろう。
だから俺は手放すことに反対した。
「いいのだ。私の資産はここで使うために貯めてきたのだ。ハッハッハ」
シドはそう言って、とても満足気な表情で精力的に働いていた。
――
街の中心地には、俺たち専用の施設を建設。
ここは将来この街の役所、ひいては城になる予定だが、現在は俺たちの事務所兼住居だ。
俺とレイ、シドとオルフェリア、ユリア、ジョージ、ローザが住んでいる。
朝食後、ロビーでくつろぐ俺とシド。
俺は優雅に珈琲を飲むシドの姿を眺める。
実は珈琲をフォルド帝国に広めたのはシドで、「世界で最も珈琲を飲んでいるのは私だ」と豪語していた。
「シド。そろそろヴェルギウスの偵察に行こうと思ってるんだ」
「偵察?」
「ああ、どこにいるか分からないからな。住処だけでも掴みたい」
「ふむ、確かにそうだな。尻尾を切ってもう五ヶ月か。これまで一切の動きがないのも不気味か……」
「重傷を負ってるし、サルガを襲うことはないと思う。それに奴の標的はもう俺だ」
「そうだな。ヴェルギウスは完全にアルを憎んでいるだろう」
シドが右手で顎を触り考え込んでいる。
「アルよ、ヴェルギウスと戦わないと誓うか?」
「ああ、偵察だけだ。まあ向こうが襲ってこなければ……だけど」
「ダメだ。今回は調査のみだ。もし仮に火山で討伐したとしても、ヴェルギウスを運ぶことができない。この街で迎え撃つのが理想だ。そのためにも今回は絶対に調査で留めるんだ」
「分かったよ。約束する。今回は奴の住処と状況を確認するだけだ」
「うむ。レイはどうする?」
「調査は少し長くなりそうだから一緒に行くよ。レイと約束したんだ。一緒にいるって」
「そうだな、それがいい。それに今のレイならアルについて行っても大丈夫だろう」
シドとの話を終え、俺は騎士団の駐屯地へ足を運ぶ。
小隊長にレイの所在を尋ねると、レイの執務室へ案内してくれた。
「アル、どうしたの?」
「お、アル君じゃん。いらっしゃい」
部屋に入ると、レイとリマが立ち話をしていた。
「ヴェルギウスの偵察へ行くことにした」
「偵察……分かったわ。私も一緒に行くけどいい?」
「もちろんさ。一緒に行こう」
「ふふふ、嬉しい」
レイが俺に身体を寄せる。
俺よりも身長の低いレイが、俺の首に手を回しながら見上げていた。
宝石のような美しい紺碧色の瞳に吸い込まれそうだ。
「ふふふ、これまでだったら絶対一人で行くって言ったでしょう?」
「まあね。でも約束しただろ? レイとはずっと一緒だ」
レイが背伸びをして軽くキスしてきた。
「なあ、レイってアル君と一緒だと、普通の女の子になるよな」
「いけない?」
「問題ないさ。でも団員の前でいちゃつくのはやめてくれよ。フハハハ」
「当たり前でしょ? リマだから気にしてないだけ。あなたは特別だもの。こんなことシドやオルフェリアの前だってやらないわよ」
「な、なんだよ。それはそれで嬉しいじゃないか。フハハハ」
リマが笑っていた。
俺は正直恥ずかしいが、レイが嬉しそうにしているし、さすがにレイも時と場所を選ぶから気にしてない。
「そういえばさ、リマってヴェルギウス討伐が終わったら王都へ帰るんでしょ?」
「お! アル君、よくぞ聞いてくれたな」
「え? なに?」
満面の笑みを浮かべ、俺の顔を見るリマ。
「アル君、アタシをアル君の国で雇ってくれ」
「え? リマを? い、いや無理だよ。だってリマはクロトエ騎士団の近衛隊隊長だよ? 国家の要職じゃないか」
「ちょうどレイと話していたんだ。もちろんジル団長にも話しているよ」
「いやいや……」
俺はレイに助けもらおうと、横に立つレイの肩に手を置いた。
「はああ、リマったら何言っても聞かないのよ」
「アタシは新しい国の騎士団に入るんだ!」
リマが両手を握りしめ、目を輝かせている。
「え? 新しい国って騎士団あるの?」
「知らないわよ。まだ何も決まってないもの」
レイは完全に呆れているが、俺としてはリマが移住するのであれば歓迎する。
だが、近衛隊隊長のリマが簡単に退団できるとは思えない。
レイが退団する時だって大変だったのだから。
「ま、まあその話はさ、レイとジルさんと話してよ。レイがいいなら俺は歓迎するから」
「お! さすがアル君! いい男だね! アタシとつき合おうぜ!」
その言葉を聞いたレイの表情が豹変。
「あなたね。国に来るどころか、王都にも帰らせないわよ?」
レイが剣の柄を握る。
「じょ、冗談に決まってるだろ! アル君、この女をどうにかしてくれ!」
「アハハ、本当に仲が良いな。二人は」
俺は笑って二人のやりとりを見ていた。
するとレイが軽く咳払いして腕を組む。
「まったく……。ジル・ダズとも話してるわよ。ヴェルギウスを討伐したら、リマはきっと退職するだろうって」
「分かってるじゃん」
「だから条件をつけるわ」
「条件?」
「ほら、以前言っていたでしょう? 近衛隊で有望な新人がいるって。その騎士を一人前にしたら退団を認めるわ」
「ああ、リアナね。じゃあ大丈夫だ。あの娘はこの間昇格させたんだ」
リアナ?
聞いたことがあるような名前だ。
「ねえリマ。そのリアナさん? フルネームは分かる?」
「リアナ・サンドラだ。二年前騎士団に合格した小柄な赤髪の女の子だよ」
「小柄な赤髪の女の子……リアナ・サンドラ。リアナ……。あっ! あのリアナか!」
「な、なに? アル君、リアナを知ってるのかい?」
「ああ。俺が騎士団の入団試験へ行った時、王都で偶然知り合ったんだ。同じ田舎者同士すぐに仲良くなったんだよ。そうか、リアナは合格したのか。良かった」
右も左も分からない王都で不安だった俺と意気投合し、同じ安宿に宿泊したのだった。
一緒にいたのは数日だったが、今でもリアナのことは覚えている。
「リアナは凄いぞ。実力は十分で、今や近衛隊の若きエースとして小隊長をやってるよ」
「へえ凄い! 会いたいなあ」
「彼女はサルガに派遣されてるけど、昨日の勤務地入れ替えでアフラに来だぞ。アタシのことろへ挨拶に来たからな。この後会いに行くといいさ」
「ほんとに! うわー、久しぶりだ。あの性格変わってないといいなあ」
「ああ、面白い子だよな」
リマはレイとの用事が済んだとのことだったので、三人でリアナの勤務地区へ行くことにした。
俺は二十一歳、レイは二十四歳、オルフェリアは二十七歳になっていた。
シドは永遠の二千歳だそうだ。
本人もとっくに正確な年齢は分らないとのこと。
季節はもう秋だ。
イーセ王国の最南端よりも、さらに国境を超えて南西に位置するアフラ。
秋とはいえまだまだ暑い日が続く。
つい先日、イーセ王国のサルガとの間に敷かれた街道が開通。
まだ簡易的な街道ではあるが、これにより本格的にサルガと交易が始まった。
アフラとサルガの距離は約五百キデルト。
だが、街道は人の領地ではなくモンスターの楽園だ。
そのため、輸送はクロトエ騎士団が努めている。
とはいえ俺たちのパーティーは、この地域に生息していたAランクモンスター最強格の暴王竜を討伐。
さらにこの地方の王であろうティラキノクスの固有名保有特異種、ティル・ネロまでも討伐してたことで、安全性は格段に上がっていた。
アフラはまだ一般の居住者を認めていない。
現在の滞在者は、開拓してくれている騎士団三百人、ジルとリマの首脳陣、トーマス兄弟の二人と工房の職人二十人、そして我々建国チームだ。
今後ヴェルギウスの討伐が完了し、諸外国との調整が終われば本格的に住民を迎え入れることになるだろう。
騎士団専用の宿舎は騎士団撤退後、新しい住民に貸し出す住宅地になる予定だ。
住民はそのまま新国家の国民となる。
その点も慎重に進めなければならない。
建国チームのユリアが、新国家のために様々な計画を練っている。
まずはトーマス兄弟や工房の職人たちと、何度も話し合いが行われた。
その結果、全員新しい国へ移住が決定。
ユリアはしばらく様子を見るようにと伝えるも、トーマス兄弟を筆頭に職人たちは移住を強く希望したのだった。
そのため飛空船工場を含め、トーマス工房は新国家の国営企業となる予定だ。
将来的には国家の屋台骨を支える一大産業になるだろう。
俺が保有している出版会社も、今やユリアが取り仕切っている。
全て国営企業にするそうだ。
ユリアは凄まじい勢いで仕事をまとめていた。
レイは「これほどまでに生き生きと働いているユリアを見るのは初めて」と喜んでいる。
世界トップレベルの頭脳を持つと呼ばれているユリアだ。
恐ろしいほどの手腕を発揮するだろう。
シドは冒険者ギルドの実質的オーナーだが、近い将来、冒険者ギルドが保有している土地などを売却するらしい。
全てを売却すると、シドの資産は推定で金貨数億枚になるとのこと。
その資金は全て建国に使うと言っている。
あまりにも莫大すぎてよく分からないが、ただ一つ分かることは、シドが保有している全てはシドの生きてきた証だ。
孤独だったシドが思い出と共に残してきたものだろう。
だから俺は手放すことに反対した。
「いいのだ。私の資産はここで使うために貯めてきたのだ。ハッハッハ」
シドはそう言って、とても満足気な表情で精力的に働いていた。
――
街の中心地には、俺たち専用の施設を建設。
ここは将来この街の役所、ひいては城になる予定だが、現在は俺たちの事務所兼住居だ。
俺とレイ、シドとオルフェリア、ユリア、ジョージ、ローザが住んでいる。
朝食後、ロビーでくつろぐ俺とシド。
俺は優雅に珈琲を飲むシドの姿を眺める。
実は珈琲をフォルド帝国に広めたのはシドで、「世界で最も珈琲を飲んでいるのは私だ」と豪語していた。
「シド。そろそろヴェルギウスの偵察に行こうと思ってるんだ」
「偵察?」
「ああ、どこにいるか分からないからな。住処だけでも掴みたい」
「ふむ、確かにそうだな。尻尾を切ってもう五ヶ月か。これまで一切の動きがないのも不気味か……」
「重傷を負ってるし、サルガを襲うことはないと思う。それに奴の標的はもう俺だ」
「そうだな。ヴェルギウスは完全にアルを憎んでいるだろう」
シドが右手で顎を触り考え込んでいる。
「アルよ、ヴェルギウスと戦わないと誓うか?」
「ああ、偵察だけだ。まあ向こうが襲ってこなければ……だけど」
「ダメだ。今回は調査のみだ。もし仮に火山で討伐したとしても、ヴェルギウスを運ぶことができない。この街で迎え撃つのが理想だ。そのためにも今回は絶対に調査で留めるんだ」
「分かったよ。約束する。今回は奴の住処と状況を確認するだけだ」
「うむ。レイはどうする?」
「調査は少し長くなりそうだから一緒に行くよ。レイと約束したんだ。一緒にいるって」
「そうだな、それがいい。それに今のレイならアルについて行っても大丈夫だろう」
シドとの話を終え、俺は騎士団の駐屯地へ足を運ぶ。
小隊長にレイの所在を尋ねると、レイの執務室へ案内してくれた。
「アル、どうしたの?」
「お、アル君じゃん。いらっしゃい」
部屋に入ると、レイとリマが立ち話をしていた。
「ヴェルギウスの偵察へ行くことにした」
「偵察……分かったわ。私も一緒に行くけどいい?」
「もちろんさ。一緒に行こう」
「ふふふ、嬉しい」
レイが俺に身体を寄せる。
俺よりも身長の低いレイが、俺の首に手を回しながら見上げていた。
宝石のような美しい紺碧色の瞳に吸い込まれそうだ。
「ふふふ、これまでだったら絶対一人で行くって言ったでしょう?」
「まあね。でも約束しただろ? レイとはずっと一緒だ」
レイが背伸びをして軽くキスしてきた。
「なあ、レイってアル君と一緒だと、普通の女の子になるよな」
「いけない?」
「問題ないさ。でも団員の前でいちゃつくのはやめてくれよ。フハハハ」
「当たり前でしょ? リマだから気にしてないだけ。あなたは特別だもの。こんなことシドやオルフェリアの前だってやらないわよ」
「な、なんだよ。それはそれで嬉しいじゃないか。フハハハ」
リマが笑っていた。
俺は正直恥ずかしいが、レイが嬉しそうにしているし、さすがにレイも時と場所を選ぶから気にしてない。
「そういえばさ、リマってヴェルギウス討伐が終わったら王都へ帰るんでしょ?」
「お! アル君、よくぞ聞いてくれたな」
「え? なに?」
満面の笑みを浮かべ、俺の顔を見るリマ。
「アル君、アタシをアル君の国で雇ってくれ」
「え? リマを? い、いや無理だよ。だってリマはクロトエ騎士団の近衛隊隊長だよ? 国家の要職じゃないか」
「ちょうどレイと話していたんだ。もちろんジル団長にも話しているよ」
「いやいや……」
俺はレイに助けもらおうと、横に立つレイの肩に手を置いた。
「はああ、リマったら何言っても聞かないのよ」
「アタシは新しい国の騎士団に入るんだ!」
リマが両手を握りしめ、目を輝かせている。
「え? 新しい国って騎士団あるの?」
「知らないわよ。まだ何も決まってないもの」
レイは完全に呆れているが、俺としてはリマが移住するのであれば歓迎する。
だが、近衛隊隊長のリマが簡単に退団できるとは思えない。
レイが退団する時だって大変だったのだから。
「ま、まあその話はさ、レイとジルさんと話してよ。レイがいいなら俺は歓迎するから」
「お! さすがアル君! いい男だね! アタシとつき合おうぜ!」
その言葉を聞いたレイの表情が豹変。
「あなたね。国に来るどころか、王都にも帰らせないわよ?」
レイが剣の柄を握る。
「じょ、冗談に決まってるだろ! アル君、この女をどうにかしてくれ!」
「アハハ、本当に仲が良いな。二人は」
俺は笑って二人のやりとりを見ていた。
するとレイが軽く咳払いして腕を組む。
「まったく……。ジル・ダズとも話してるわよ。ヴェルギウスを討伐したら、リマはきっと退職するだろうって」
「分かってるじゃん」
「だから条件をつけるわ」
「条件?」
「ほら、以前言っていたでしょう? 近衛隊で有望な新人がいるって。その騎士を一人前にしたら退団を認めるわ」
「ああ、リアナね。じゃあ大丈夫だ。あの娘はこの間昇格させたんだ」
リアナ?
聞いたことがあるような名前だ。
「ねえリマ。そのリアナさん? フルネームは分かる?」
「リアナ・サンドラだ。二年前騎士団に合格した小柄な赤髪の女の子だよ」
「小柄な赤髪の女の子……リアナ・サンドラ。リアナ……。あっ! あのリアナか!」
「な、なに? アル君、リアナを知ってるのかい?」
「ああ。俺が騎士団の入団試験へ行った時、王都で偶然知り合ったんだ。同じ田舎者同士すぐに仲良くなったんだよ。そうか、リアナは合格したのか。良かった」
右も左も分からない王都で不安だった俺と意気投合し、同じ安宿に宿泊したのだった。
一緒にいたのは数日だったが、今でもリアナのことは覚えている。
「リアナは凄いぞ。実力は十分で、今や近衛隊の若きエースとして小隊長をやってるよ」
「へえ凄い! 会いたいなあ」
「彼女はサルガに派遣されてるけど、昨日の勤務地入れ替えでアフラに来だぞ。アタシのことろへ挨拶に来たからな。この後会いに行くといいさ」
「ほんとに! うわー、久しぶりだ。あの性格変わってないといいなあ」
「ああ、面白い子だよな」
リマはレイとの用事が済んだとのことだったので、三人でリアナの勤務地区へ行くことにした。
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