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第十一章
第188話 世界会議
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俺が目を覚ました翌日から、本格的にヴェルギウス討伐基地建設という名の街作りが始まった。
街を設計するのはシドだ。
本当に何でもできると感心する。
俺は樹海で木材を伐採したり、湖から水を引くための水路工事を担当。
肉体労働は得意だ。
さらに、建設を手伝ってくれている騎士団三百人の働きは凄まじく、猛烈なスピードで街の形を作り出す。
名誉団長のレイも一緒に働いているため、騎士団全員が異常なやる気を出していたのだった。
レイもそれを承知で、昼食はレイとオルフェリア、そしてユリアが担当。
レイの手料理が食べられると、騎士たちは涙を流して喜んでいた。
「レイ様の手料理を食べられるなんて幸せすぎる」
「帰ったら隊の奴らに自慢するぜ」
「胃に入ったこの料理は消化したくないな」
「リマ様なんて何杯もおかわりしてるぞ」
「俺見ちまったんだが、あのジル団長も感動していたぞ」
騎士たちの反応が面白かった。
この地の建設費は全てヴェルギウス討伐の報酬、金貨十万枚から出す。
資金はシドが立て替えており、ユリアが出納帳を完璧に管理していた。
建設資材はサルガの街で調達。
金貨十万枚を全て使い切る予定なので、復興したばかりのサルガにとって経済効果は非常に大きいものとなるだろう。
シドは古金貨千枚を用意。
古金貨は国家間の取引で使われる金貨で、古金貨一枚は金貨百枚の価値がある。
だが一般に流通することは絶対にない金貨だった。
サルガに出回った古金貨はイーセ王国が換金を保証すると発表。
そのため、我々の取引は信用力が上がった。
通常の取引を行う商人や、ヴェルギウス討伐を応援してくれる商会以外にも、我々の名声を利用したい業者などが、我先にと取引を持ちかけてくる。
目ざとい商人たちは様々な手段で、我々に近付いてくるのだった。
実は全てユリアの思惑通りで、復興したサルガの冒険者ギルド調査期間と協力し、取引の際に信用調査を行った。
不正を行う業者を片っ端から摘発。
騎士団が逮捕し、不正業者は厳しく罰せられた。
俺はシドと建設中の街を歩く。
「街作りを利用して、不正業者を摘発するって凄くない?」
「まあ世の中には汚い輩というものはいるのだよ。昨年レイが王国の犯罪組織進出を防いだのだが、それをいいことにイーセ王国の一部の商人たちが大掛かりな不正に手を染め始めた。そこでユリアがジル・ダズ卿と摘発を画策したのだよ」
「我々は優良業者と取引ができ、イーセ王国は不正業者を摘発できるのか……」
「その通りだアル。これは王国とのギブ・アンド・テイクだ。ハッハッハ」
騎士団の事務所に到着。
団長のジル・ダズ自ら出迎えてくれた。
「シド様。この地に関して、すでに建設を開始したとヴィクトリア女王陛下に報告しております」
「助かります、ジル・ダズ卿」
「もう間もなく世界会議が行われます。今年はイーセ王国が担当です」
「そうでしたな。しかし、会議の警護に騎士団団長が不在で問題ないのですか?」
「ははは。緊急事態ですからね。むしろ団長と近衛隊隊長が不在ということで、より緊急性を訴えることができるでしょう」
「なるほど。さすがジル・ダズ卿ですな。私も帝国皇帝に手紙を書いています。イーセ国王とフォルド皇帝が認めれば、他国も追従するしかないでしょう」
「やはり建国ですか?」
「最終的にはそうなります。領土の主張ですから、国にしなければ認められないでしょう」
◇◇◇
世界各国の代表を集め、様々な議題を決定していく世界会議。
二年に一回行われるこの会議は、開催地がローテーションしていた。
今回はイーセ王国で開催だ。
議長は開催地の代表が務める。
アルたちがアフラ火山の麓で基地の建設を行っている最中、ついに世界会議が開催された、
イーセ王国代表のヴィクトリアは、正式に竜種ヴェルギウスによる人類領域への襲撃を公表。
サルガの甚大な被害を訴え、竜種を討伐しなければ他国も襲撃される危険性を示唆。
現在は一人の冒険者がヴェルギウスを二回撃退し、辛うじて人類領域進出を押えてる。
だが、ヴェルギウスがいつどの国へ襲撃するか全く不明。
そのためにも完全討伐が必要であり、モンスター領に討伐基地が必要なことを言葉巧みに伝えた。
討伐は全てイーセ王国で費用を負担すること、全ての責任をイーセ王国が負うことも合わせて申し出る。
だが、会議は難航した。
イーセ王国の領土拡大を懸念など批判が集まったからだ。
そもそも、冒険者ごときが竜種を撃退できるわけがないという意見も出た。
するとフォルド皇帝が、帝国を百年間恐怖に陥れた固有名保有特異種ダーク・ゼム・イクリプスをたった一人の冒険者が討伐したエピソードを披露し、それがこのアル・パートだと説明。
アル・パートなら竜種相手でもおくれを取らぬだろうと笑っていた。
大国であるイーセ王国と世界最古の国家フォルド皇帝の意見が一致すると、各国首脳陣も討伐に関しては認めるという結論に至った。
アフラ火山の麓はアルの特別管理地として承認。
だが、あくまでも管理ということで、所有までは認められなかった。
民間人が領土を主張することなどできないという理由だ。
そこでヴィクトリアはアルの建国を発表。
ヴェルギウス討伐中ということでアルたちの出席はないものの、ヴィクトリアが仕込んだ代理人が出席。
史上初の竜種撃退の功績と、今後竜種に対抗しうる国家が必要な旨を強く主張。
各国の君主と繋がりのあるシドが、この建国に深く関わっていることも衝撃を与えた。
世界の理と条約の新国家設立条件には、三ヶ国の承認があれば建国可能と記されている。
アルの建国をイーセ王国とフォルド帝国が承認した。
あと一ヶ国の承認があれば建国は認められるのだが、これはさすがに保留となった。
だがこれで各国の首脳陣にアル・パートという名前と、新国家樹立を目指していることが認識された。
なお、最終目標の空路に関してはまだ未発表だった。
◇◇◇
俺たちがこの地に到着して二ヶ月が経過。
季節は初夏を迎えていた。
建設は想像以上に進み、街と言っても過言ではないレベルに到達。
そして、この地を俺たちの特別管理地として委ねられたと王都から連絡が入った。
アフラ火山の麓にあることから、この地はアフラと名付けられ、湖もアフラ湖と正式に決定。
世界地図にもこの名称で掲載されるそうだ。
軽い空気の発生地には採取工場を建設。
そして街の郊外には、巨大な飛空船工場を建設中だ。
採取工場ではヴェルギウスが吐き出した火球を加工し、一本十メデルトの巨大なパイプを製作している。
採取工場と飛空船工場の間、約一キデルトの距離を百本のパイプで繋ぐ。
そして、飛空船建造のためにトーマス兄弟が来てくれた。
トーマス工房は、折りたたみ家具シリーズや組み立て小屋が爆発的に売れて、企業として急激に成長している。
だが、こんな未開の地へ本拠地の移転に応じてくれたのだ。
「アルさん! いよいよ空飛ぶ乗り物を作る時が来たんですね!」
「はい! ようやく夢が叶う時が来ました。そのためには二人の力が必要です。よろしくお願いします!」
代表の兄マルコと弟アガスは、簡単なイーセ語も勉強してくれていた。
トーマス兄弟には本当に感謝しかない。
トーマス工房のオーナーは俺なのだが、すでに出資額は回収している。
俺は会社をトーマス兄弟に譲ってもいいとユリアに相談したところ「任せておきなさい」と一言。
何を計画しているのか分からないが、最近のユリアはとても楽しそうに仕事をしていた。
それが少し怖くもあるのだが……。
現実的となってきた飛空船。
シドが設計図を書き、造船はトーマス工房が担当する。
俺は飛空船工場で設計図を見る。
正直、設計図を見てもよく分からないが、物作りの現場は楽しかった。
「なあシド。飛空船って軽い空気で飛ぶんでしょ? どうやって軽い空気を使うんだ?」
「巨兵蛙の皮を使う」
「ゴラエルの皮?」
「そうだ。ゴラエルの皮を加工し、軽い空気を収納するのだ」
アフラ湖には大量のゴラエルが生息している。
ゴラエルは体長二メデルトのEランクモンスターだ。
顎から胸の周辺を身体の大きさの数倍膨らます。
その皮は頑丈で破れず、よく伸びることで様々な製品に使用される。
また水や空気を通さないので、雨具や水筒の素材として人気だ。
これに目を付けたシドが、軽い空気を詰める素材として提案。
数々の実験を行った結果、最も優れた素材ということで採用することになった。
すでに小規模な飛行実験も行われ、少しずつ結果を出している。
だが、素材はまだ揃っていない。
ヴェルギウスの素材だ。
鱗や骨はもちろん、シドの予想では竜種の臓器が最も重要になると言っていた。
そのヴェルギウスだが、撃退してから動きは一切ない。
だが、あれだけの重傷だ。
まだしばらく活動はないと思われる。
当面は街の建設に力を入れていいだろう。
俺は真紅のツルハシを持って毎日労働しながら、ローザの剣の開発に協力。
そして、レイと稽古の日々を送っていた。
街を設計するのはシドだ。
本当に何でもできると感心する。
俺は樹海で木材を伐採したり、湖から水を引くための水路工事を担当。
肉体労働は得意だ。
さらに、建設を手伝ってくれている騎士団三百人の働きは凄まじく、猛烈なスピードで街の形を作り出す。
名誉団長のレイも一緒に働いているため、騎士団全員が異常なやる気を出していたのだった。
レイもそれを承知で、昼食はレイとオルフェリア、そしてユリアが担当。
レイの手料理が食べられると、騎士たちは涙を流して喜んでいた。
「レイ様の手料理を食べられるなんて幸せすぎる」
「帰ったら隊の奴らに自慢するぜ」
「胃に入ったこの料理は消化したくないな」
「リマ様なんて何杯もおかわりしてるぞ」
「俺見ちまったんだが、あのジル団長も感動していたぞ」
騎士たちの反応が面白かった。
この地の建設費は全てヴェルギウス討伐の報酬、金貨十万枚から出す。
資金はシドが立て替えており、ユリアが出納帳を完璧に管理していた。
建設資材はサルガの街で調達。
金貨十万枚を全て使い切る予定なので、復興したばかりのサルガにとって経済効果は非常に大きいものとなるだろう。
シドは古金貨千枚を用意。
古金貨は国家間の取引で使われる金貨で、古金貨一枚は金貨百枚の価値がある。
だが一般に流通することは絶対にない金貨だった。
サルガに出回った古金貨はイーセ王国が換金を保証すると発表。
そのため、我々の取引は信用力が上がった。
通常の取引を行う商人や、ヴェルギウス討伐を応援してくれる商会以外にも、我々の名声を利用したい業者などが、我先にと取引を持ちかけてくる。
目ざとい商人たちは様々な手段で、我々に近付いてくるのだった。
実は全てユリアの思惑通りで、復興したサルガの冒険者ギルド調査期間と協力し、取引の際に信用調査を行った。
不正を行う業者を片っ端から摘発。
騎士団が逮捕し、不正業者は厳しく罰せられた。
俺はシドと建設中の街を歩く。
「街作りを利用して、不正業者を摘発するって凄くない?」
「まあ世の中には汚い輩というものはいるのだよ。昨年レイが王国の犯罪組織進出を防いだのだが、それをいいことにイーセ王国の一部の商人たちが大掛かりな不正に手を染め始めた。そこでユリアがジル・ダズ卿と摘発を画策したのだよ」
「我々は優良業者と取引ができ、イーセ王国は不正業者を摘発できるのか……」
「その通りだアル。これは王国とのギブ・アンド・テイクだ。ハッハッハ」
騎士団の事務所に到着。
団長のジル・ダズ自ら出迎えてくれた。
「シド様。この地に関して、すでに建設を開始したとヴィクトリア女王陛下に報告しております」
「助かります、ジル・ダズ卿」
「もう間もなく世界会議が行われます。今年はイーセ王国が担当です」
「そうでしたな。しかし、会議の警護に騎士団団長が不在で問題ないのですか?」
「ははは。緊急事態ですからね。むしろ団長と近衛隊隊長が不在ということで、より緊急性を訴えることができるでしょう」
「なるほど。さすがジル・ダズ卿ですな。私も帝国皇帝に手紙を書いています。イーセ国王とフォルド皇帝が認めれば、他国も追従するしかないでしょう」
「やはり建国ですか?」
「最終的にはそうなります。領土の主張ですから、国にしなければ認められないでしょう」
◇◇◇
世界各国の代表を集め、様々な議題を決定していく世界会議。
二年に一回行われるこの会議は、開催地がローテーションしていた。
今回はイーセ王国で開催だ。
議長は開催地の代表が務める。
アルたちがアフラ火山の麓で基地の建設を行っている最中、ついに世界会議が開催された、
イーセ王国代表のヴィクトリアは、正式に竜種ヴェルギウスによる人類領域への襲撃を公表。
サルガの甚大な被害を訴え、竜種を討伐しなければ他国も襲撃される危険性を示唆。
現在は一人の冒険者がヴェルギウスを二回撃退し、辛うじて人類領域進出を押えてる。
だが、ヴェルギウスがいつどの国へ襲撃するか全く不明。
そのためにも完全討伐が必要であり、モンスター領に討伐基地が必要なことを言葉巧みに伝えた。
討伐は全てイーセ王国で費用を負担すること、全ての責任をイーセ王国が負うことも合わせて申し出る。
だが、会議は難航した。
イーセ王国の領土拡大を懸念など批判が集まったからだ。
そもそも、冒険者ごときが竜種を撃退できるわけがないという意見も出た。
するとフォルド皇帝が、帝国を百年間恐怖に陥れた固有名保有特異種ダーク・ゼム・イクリプスをたった一人の冒険者が討伐したエピソードを披露し、それがこのアル・パートだと説明。
アル・パートなら竜種相手でもおくれを取らぬだろうと笑っていた。
大国であるイーセ王国と世界最古の国家フォルド皇帝の意見が一致すると、各国首脳陣も討伐に関しては認めるという結論に至った。
アフラ火山の麓はアルの特別管理地として承認。
だが、あくまでも管理ということで、所有までは認められなかった。
民間人が領土を主張することなどできないという理由だ。
そこでヴィクトリアはアルの建国を発表。
ヴェルギウス討伐中ということでアルたちの出席はないものの、ヴィクトリアが仕込んだ代理人が出席。
史上初の竜種撃退の功績と、今後竜種に対抗しうる国家が必要な旨を強く主張。
各国の君主と繋がりのあるシドが、この建国に深く関わっていることも衝撃を与えた。
世界の理と条約の新国家設立条件には、三ヶ国の承認があれば建国可能と記されている。
アルの建国をイーセ王国とフォルド帝国が承認した。
あと一ヶ国の承認があれば建国は認められるのだが、これはさすがに保留となった。
だがこれで各国の首脳陣にアル・パートという名前と、新国家樹立を目指していることが認識された。
なお、最終目標の空路に関してはまだ未発表だった。
◇◇◇
俺たちがこの地に到着して二ヶ月が経過。
季節は初夏を迎えていた。
建設は想像以上に進み、街と言っても過言ではないレベルに到達。
そして、この地を俺たちの特別管理地として委ねられたと王都から連絡が入った。
アフラ火山の麓にあることから、この地はアフラと名付けられ、湖もアフラ湖と正式に決定。
世界地図にもこの名称で掲載されるそうだ。
軽い空気の発生地には採取工場を建設。
そして街の郊外には、巨大な飛空船工場を建設中だ。
採取工場ではヴェルギウスが吐き出した火球を加工し、一本十メデルトの巨大なパイプを製作している。
採取工場と飛空船工場の間、約一キデルトの距離を百本のパイプで繋ぐ。
そして、飛空船建造のためにトーマス兄弟が来てくれた。
トーマス工房は、折りたたみ家具シリーズや組み立て小屋が爆発的に売れて、企業として急激に成長している。
だが、こんな未開の地へ本拠地の移転に応じてくれたのだ。
「アルさん! いよいよ空飛ぶ乗り物を作る時が来たんですね!」
「はい! ようやく夢が叶う時が来ました。そのためには二人の力が必要です。よろしくお願いします!」
代表の兄マルコと弟アガスは、簡単なイーセ語も勉強してくれていた。
トーマス兄弟には本当に感謝しかない。
トーマス工房のオーナーは俺なのだが、すでに出資額は回収している。
俺は会社をトーマス兄弟に譲ってもいいとユリアに相談したところ「任せておきなさい」と一言。
何を計画しているのか分からないが、最近のユリアはとても楽しそうに仕事をしていた。
それが少し怖くもあるのだが……。
現実的となってきた飛空船。
シドが設計図を書き、造船はトーマス工房が担当する。
俺は飛空船工場で設計図を見る。
正直、設計図を見てもよく分からないが、物作りの現場は楽しかった。
「なあシド。飛空船って軽い空気で飛ぶんでしょ? どうやって軽い空気を使うんだ?」
「巨兵蛙の皮を使う」
「ゴラエルの皮?」
「そうだ。ゴラエルの皮を加工し、軽い空気を収納するのだ」
アフラ湖には大量のゴラエルが生息している。
ゴラエルは体長二メデルトのEランクモンスターだ。
顎から胸の周辺を身体の大きさの数倍膨らます。
その皮は頑丈で破れず、よく伸びることで様々な製品に使用される。
また水や空気を通さないので、雨具や水筒の素材として人気だ。
これに目を付けたシドが、軽い空気を詰める素材として提案。
数々の実験を行った結果、最も優れた素材ということで採用することになった。
すでに小規模な飛行実験も行われ、少しずつ結果を出している。
だが、素材はまだ揃っていない。
ヴェルギウスの素材だ。
鱗や骨はもちろん、シドの予想では竜種の臓器が最も重要になると言っていた。
そのヴェルギウスだが、撃退してから動きは一切ない。
だが、あれだけの重傷だ。
まだしばらく活動はないと思われる。
当面は街の建設に力を入れていいだろう。
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