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第十章
第170話 ローザへの依頼
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フォルド帝国の冒険者ギルド総本部。
ギルドマスターの執務室で、手紙を読む現冒険者ギルドマスターのルイス・フィンズの姿があった。
ルイスはギルドで唯一、シドの不老不死を知っている存在だ。
「まさかシド様が竜種を相手にしているとはな。しかもアルがヴェルギウスを撃退だと? 信じられんが……あのパーティーならあり得るか……。いやしかし信じられん」
秘書が淹れた紅茶を口にするルイス。
「それにしても、ローザを長期間派遣しろとはシド様も無茶を言う」
苦笑いしながらも、相変わらずのシドの無理難題が嬉しいルイスだった。
すると、部屋をノックする音が響く。
「入れ」
「ルイスさん、こんにちは。私を呼び出すなんて珍しいですね。どうしました?」
「ローザ、忙しいところ呼び出して申し訳ない」
ルイスは開発機関局長ローザを呼び出していた。
「出張の依頼だ」
「出張?」
「ああ、イーセ王国のサルガに行って欲しい」
「サルガ? イーセ王国の辺境の地ですよね。王国で最も冒険者ギルドが栄えてる街とはいえ、サルガで私に何の用が?」
「シド様だ」
「シド様?」
「ああ、何から話していいのか……」
ルイスはサルガが竜種に襲撃されたことから、アルが撃退したことまでローザに伝えた。
「バ、バカな! 竜種の襲撃! しかもアルが撃退しただと!」
「そうだ。私も手紙を読んで信じられなかったよ」
ローザの表情が珍しく固まっている。
ローザは若い頃に竜種に遭遇しており、その恐ろしさは身を持って知っているのだった。
「王国は正式にアルのパーティーに竜種討伐のクエスト依頼を出した」
「討伐クエスト? で、では本当に……」
「ああ、そうだ。しかも報酬は金貨十万枚。シド様によると、報酬はイーセ王国で使い切るからギルドには入れないとのことだ。相変わらずの無茶で安心したよ。ワッハッハ」
「じゅ、十万枚って! 史上最高額を遥かに越えて、もう巨大都市の予算レベルではないですか!」
「そうだ。吹っかけるシド様も凄いが、それを了承するヴィクトリア女王陛下もまた懐の深いお人よな」
秘書がローザに紅茶を淹れる。
紅茶カップを持つ手が僅かながら震えるローザ。
「で、サルガで私に何をしろと?」
「竜種に通用する武器の製作だ。お前が作った黒爪の剣は、残念ながら竜種に通用しなかったそうだぞ」
「あの黒爪の剣が通用しない? あの剣以上の素材なんて考えられないですよ!」
「まあそうだな。ネームド二頭の素材から作られた武器なんて、この世に黒爪の剣と星爪の剣しかないからな」
そう言いながら、ルイスはローザに素材を一つ渡す。
「これはヴェルギウスの鱗だ。サンプルとして破片を送ってくださった」
「ヴェルギウスの鱗!」
ローザはヴェルギウスの燃えるような真っ赤な鱗を、食い入るように観察する。
「これがヴェルギウスの鱗……」
「この鱗で武器を作れるか?」
「な、何とも言えません……」
ローザに自信がないわけではない。
だが、竜種に遭遇したことがあるローザは、トラウマになるほどの恐怖を抱えていた。
弱気になっているローザの姿を初めて見たルイス。
奮い立たせようと声をかける。
「これはシド様からの依頼で、内容はアルとレイの武器製作。何より人類初となる竜種の討伐クエストだ。鍛冶師として腕を試してみたいと思わんか?」
「竜種に対抗する武器か。シド様には世話になったし、アルとレイの武器作りは私にしかできない……。それに私はアルの専属鍛冶師……」
ローザは呟き、顔を下に向けしばらく目を閉じる。
ルイスが紅茶を飲み干すほどの時間をかけて考え込んでいた。
「分かりました」
「おお、やってくれるか」
「ルイスさん、私はギルドを退職します」
「退職? 何を言って……」
「退職してアルのパーティーに参加します。奴らと行動を共にして武器を作りますよ。ククク」
「な、なんだと!」
ローザは吹っ切れたようだ。
いつもの不敵で大胆なローザに戻っていた。
「ダメだ! お前が辞めたら開発機関はどうするのだ? ギルマスが交代したばかりでギルドも安定してない! ダメだ!」
「次期局長はウォルターがいますよ。あいつは私より事務仕事が向いている。それにギルドだって、シド様がいる頃から実質ルイスさんがギルドを運営していた。問題ないでしょう。ククク」
ローザが邪悪な顔で笑う。
ルイスは額から汗を流す。
「認めん! お前を失うのはギルドとして大ダメージだ!」
「出発は急いだ方がいいでしょう。数日後に発ちます。途中でウグマへ寄ってウォルターには伝えますよ。引き継ぎもその時しておきます。ククク」
ルイスの話を全く聞かないローザ。
「ハッ! シド様はこれを見越して……。クッ、あの方の術策を忘れていたわ」
ルイスは今後のことを考え、一瞬目の前が暗くなる。
そして、この展開を狙っていたシドを恨む。
「これはもう無理か」
「ククク。ありがとうございます」
「分かった。認めよう。だたし条件がある。今後は鍛冶師としてギルドの依頼もこなしてくれ。どうだ?」
「もちろん全て飲みますよ」
「分かった。では局長の退職金を支払おう。ここまでシグ・ナインを大きくしたお前だからな。金貨五百枚だ」
「そんなに?」
「ああ、シグ・ナインを独自運営でやっていけるようにしたお前の手腕は素晴らしかったよ」
「そこはユリアに手伝ってもらいましたからね。ああそうだ、彼女も最近つまらなそうにしていたし、出張を打診してみたらどうです? シド様だって十万枚の金貨を管理するのは難しいでしょう」
「ダメだ! ユリアまで退職すると言い出したらギルドが崩壊する! 彼女は絶対にダメだ! ローザよ、この話はユリアにするなよ」
「ククク、分かりました。しかしユリアの情報収集能力は恐ろしいですよ?」
「クソッ、これもシド様の計略か」
人事機関局長ユリア・スノフのことを話す二人。
当然ながらユリアもこの話を耳にしていた。
この数日後、ローザは愛用の鍛冶道具と猫五匹を伴ってサルガへ出発。
ローザはBランク冒険者三名に護衛を依頼。
ギルドも要人護衛クエストとして扱った。
ローザは馬車の中でヴェルギウスの鱗を徹底的に調べ、何枚もの設計図を作成。
さらに道中で連絡が入り、ヴェルギウスが吐き出す溶岩も素材として使えることが判明し、そのサンプル素材も届いた。
「ククク、竜種に対抗する武器か。腕が鳴る」
ローザは不敵な笑みを浮かべ、設計図を書き直していた。
◇◇◇
開発機関局長のローザが突然の退職。
ギルマス交代の時とは異なり、局長退職はギルドに激震が走る。
大ニュースとなり、全世界の冒険者ギルドに話が広まった。
そして、もう一つの大ニュース。
こちらはギルドを飛び越え、街の人々ですら話題としていた。
冒険者が竜種を撃退。
普通なら誰も信じないであろうニュースだ。
だが、あのアル・パートならやりかねないと人々は噂した。
◇◇◇
ギルドマスターの執務室で、手紙を読む現冒険者ギルドマスターのルイス・フィンズの姿があった。
ルイスはギルドで唯一、シドの不老不死を知っている存在だ。
「まさかシド様が竜種を相手にしているとはな。しかもアルがヴェルギウスを撃退だと? 信じられんが……あのパーティーならあり得るか……。いやしかし信じられん」
秘書が淹れた紅茶を口にするルイス。
「それにしても、ローザを長期間派遣しろとはシド様も無茶を言う」
苦笑いしながらも、相変わらずのシドの無理難題が嬉しいルイスだった。
すると、部屋をノックする音が響く。
「入れ」
「ルイスさん、こんにちは。私を呼び出すなんて珍しいですね。どうしました?」
「ローザ、忙しいところ呼び出して申し訳ない」
ルイスは開発機関局長ローザを呼び出していた。
「出張の依頼だ」
「出張?」
「ああ、イーセ王国のサルガに行って欲しい」
「サルガ? イーセ王国の辺境の地ですよね。王国で最も冒険者ギルドが栄えてる街とはいえ、サルガで私に何の用が?」
「シド様だ」
「シド様?」
「ああ、何から話していいのか……」
ルイスはサルガが竜種に襲撃されたことから、アルが撃退したことまでローザに伝えた。
「バ、バカな! 竜種の襲撃! しかもアルが撃退しただと!」
「そうだ。私も手紙を読んで信じられなかったよ」
ローザの表情が珍しく固まっている。
ローザは若い頃に竜種に遭遇しており、その恐ろしさは身を持って知っているのだった。
「王国は正式にアルのパーティーに竜種討伐のクエスト依頼を出した」
「討伐クエスト? で、では本当に……」
「ああ、そうだ。しかも報酬は金貨十万枚。シド様によると、報酬はイーセ王国で使い切るからギルドには入れないとのことだ。相変わらずの無茶で安心したよ。ワッハッハ」
「じゅ、十万枚って! 史上最高額を遥かに越えて、もう巨大都市の予算レベルではないですか!」
「そうだ。吹っかけるシド様も凄いが、それを了承するヴィクトリア女王陛下もまた懐の深いお人よな」
秘書がローザに紅茶を淹れる。
紅茶カップを持つ手が僅かながら震えるローザ。
「で、サルガで私に何をしろと?」
「竜種に通用する武器の製作だ。お前が作った黒爪の剣は、残念ながら竜種に通用しなかったそうだぞ」
「あの黒爪の剣が通用しない? あの剣以上の素材なんて考えられないですよ!」
「まあそうだな。ネームド二頭の素材から作られた武器なんて、この世に黒爪の剣と星爪の剣しかないからな」
そう言いながら、ルイスはローザに素材を一つ渡す。
「これはヴェルギウスの鱗だ。サンプルとして破片を送ってくださった」
「ヴェルギウスの鱗!」
ローザはヴェルギウスの燃えるような真っ赤な鱗を、食い入るように観察する。
「これがヴェルギウスの鱗……」
「この鱗で武器を作れるか?」
「な、何とも言えません……」
ローザに自信がないわけではない。
だが、竜種に遭遇したことがあるローザは、トラウマになるほどの恐怖を抱えていた。
弱気になっているローザの姿を初めて見たルイス。
奮い立たせようと声をかける。
「これはシド様からの依頼で、内容はアルとレイの武器製作。何より人類初となる竜種の討伐クエストだ。鍛冶師として腕を試してみたいと思わんか?」
「竜種に対抗する武器か。シド様には世話になったし、アルとレイの武器作りは私にしかできない……。それに私はアルの専属鍛冶師……」
ローザは呟き、顔を下に向けしばらく目を閉じる。
ルイスが紅茶を飲み干すほどの時間をかけて考え込んでいた。
「分かりました」
「おお、やってくれるか」
「ルイスさん、私はギルドを退職します」
「退職? 何を言って……」
「退職してアルのパーティーに参加します。奴らと行動を共にして武器を作りますよ。ククク」
「な、なんだと!」
ローザは吹っ切れたようだ。
いつもの不敵で大胆なローザに戻っていた。
「ダメだ! お前が辞めたら開発機関はどうするのだ? ギルマスが交代したばかりでギルドも安定してない! ダメだ!」
「次期局長はウォルターがいますよ。あいつは私より事務仕事が向いている。それにギルドだって、シド様がいる頃から実質ルイスさんがギルドを運営していた。問題ないでしょう。ククク」
ローザが邪悪な顔で笑う。
ルイスは額から汗を流す。
「認めん! お前を失うのはギルドとして大ダメージだ!」
「出発は急いだ方がいいでしょう。数日後に発ちます。途中でウグマへ寄ってウォルターには伝えますよ。引き継ぎもその時しておきます。ククク」
ルイスの話を全く聞かないローザ。
「ハッ! シド様はこれを見越して……。クッ、あの方の術策を忘れていたわ」
ルイスは今後のことを考え、一瞬目の前が暗くなる。
そして、この展開を狙っていたシドを恨む。
「これはもう無理か」
「ククク。ありがとうございます」
「分かった。認めよう。だたし条件がある。今後は鍛冶師としてギルドの依頼もこなしてくれ。どうだ?」
「もちろん全て飲みますよ」
「分かった。では局長の退職金を支払おう。ここまでシグ・ナインを大きくしたお前だからな。金貨五百枚だ」
「そんなに?」
「ああ、シグ・ナインを独自運営でやっていけるようにしたお前の手腕は素晴らしかったよ」
「そこはユリアに手伝ってもらいましたからね。ああそうだ、彼女も最近つまらなそうにしていたし、出張を打診してみたらどうです? シド様だって十万枚の金貨を管理するのは難しいでしょう」
「ダメだ! ユリアまで退職すると言い出したらギルドが崩壊する! 彼女は絶対にダメだ! ローザよ、この話はユリアにするなよ」
「ククク、分かりました。しかしユリアの情報収集能力は恐ろしいですよ?」
「クソッ、これもシド様の計略か」
人事機関局長ユリア・スノフのことを話す二人。
当然ながらユリアもこの話を耳にしていた。
この数日後、ローザは愛用の鍛冶道具と猫五匹を伴ってサルガへ出発。
ローザはBランク冒険者三名に護衛を依頼。
ギルドも要人護衛クエストとして扱った。
ローザは馬車の中でヴェルギウスの鱗を徹底的に調べ、何枚もの設計図を作成。
さらに道中で連絡が入り、ヴェルギウスが吐き出す溶岩も素材として使えることが判明し、そのサンプル素材も届いた。
「ククク、竜種に対抗する武器か。腕が鳴る」
ローザは不敵な笑みを浮かべ、設計図を書き直していた。
◇◇◇
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ギルマス交代の時とは異なり、局長退職はギルドに激震が走る。
大ニュースとなり、全世界の冒険者ギルドに話が広まった。
そして、もう一つの大ニュース。
こちらはギルドを飛び越え、街の人々ですら話題としていた。
冒険者が竜種を撃退。
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