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第八章
第122話 突然の帰国
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フォルド帝国ウグマ州ウグマ。
肌寒い日々が続くようになってきた。
もう秋が終わるだろう。
俺はこのウグマで初めての冬を迎えることになる。
俺は自宅の庭で、折りたたみチェアに座りながら珈琲を飲んでいた。
このチェアはトーマス兄弟の会社の試作品だ。
発明好きな運び屋のトーマス兄弟は、先日会社を立ち上げた。
その会社のオーナーは俺だ。
トーマス兄弟は試作品ができると俺に見せてくれる上に、プレゼントしてくれるのだった。
それにしても、このチェアは素晴らしい。
背もたれの角度を変え、フラットにすれば寝ることもできる。
トーマス兄弟はリクライニングチェアと呼んでいた。
わざわざ俺の体格に合わせて作ってくれている。
折りたためるのでクエストにも持っていきたいほどの逸品だ。
一生物として大切に使いたい。
俺はリクライニングチェアをフラットにして身体を横にする。
目の前は空しかない。
夏に比べ、空が高くなった晩秋。
快晴とはいえ肌寒さを感じるが、それが心地良くもある。
遙か上空に浮かぶ薄い雲をぼうっと眺めながら、自分の活動を振り返っていた。
俺はこの三ヶ月間に四つのクエストへ行った。
もう少し行きたいと思っていたが、どうやらこれはかなり多いそうだ。
クエストを多くこなす冒険者で月三、四回ほどと言われている。
しかし、それは低ランクの簡単なクエストでだ。
Aランククエストになると現地への移動時間含め、クエストの基本である調査、発見、追跡で一ヶ月近く有する。
そしてこれに討伐が加わることで、さらに時間はかかる。
これだけ時間をかけても討伐失敗が発生するため、高ランククエストはハイリスクハイリターンだった。
だが、俺はこれまでクエスト失敗がない。
トーマス兄弟が確実にモンスターの生息地へ案内してくれることで、調査、追跡に時間がかからない。
オルフェリアが的確なモンスター情報を教えてくれるので、討伐効率が高い。
俺はパーティーに恵まれていた。
前回の大挟甲蟹討伐から二週間。
クエストへ行きたいと思っているが、トーマス兄弟の起業の手伝いや、出版社の打ち合わせで忙殺の日々。
そのため、今日は完全に休息日としていた。
「何してるの? ふふふ」
俺の顔を覆いかぶさるように、突然見覚えのある顔が見えた。
その美しい顔から笑みがこぼれている。
俺は状況が理解できず固まる。
「アル?」
名前を呼ばれハッとした。
「レ、レイ! ど、どうしたの!」
「どうしたのって、家に帰ってきたのよ?」
「ウォウウォウ!」
「エ、エルウッド!」
「ふふふ。ただいま」
レイとエルウッドが帰ってきた。
半年ぶりだ。
「二人ともお帰り!」
俺はレイとエルウッドに抱きつく。
「アルは元気だった?」
「もちろんだよ! レイもエルウッドも変わりはない?」
「ええ、見ての通りよ」
「ウォウ!」
変わりないと言うが、半年ぶりに見るレイはとても綺麗に見えた。
大人の女性の雰囲気というか、凛とした佇まいに惹き込まれる。
「どうしたの、アル?」
「あ、いや、やっぱりレイは変わったよ? 綺麗になったというか……」
「ふふふ。ありがとう。嬉しいわ」
元々レイは凄く良い香りがするのだが、今日はいつもと違う香りがした。
「ねえレイ。凄く良い香りがするよ?」
「あら、よく気付いたわね」
「知ってる香りかも。あ、これは砂碧星の香りだ」
「あ、あなたよく分かるわね」
「ああ、以前クエストでこの花を見つけたんだ。綺麗だから少しだけ持って帰ってきたんだよ」
「そうなのね。でも、アルがお花に興味を出すなんて……。どうしたの? 好きな人でもできたの?」
「な、何言ってるんだよ!」
「ふふふ、冗談よ! あなたが王国でも色んな女性にモテていたから意地悪しただけよ」
レイが笑っていた。
しかし、レイの言うことは全く身に覚えがない。
「この香水はね、私の名前がついてる花だからって、ヴィクトリアがくれたのよ」
「ヴィクトリアって……。え! 女王陛下が?」
「ええ、そうよ。機会があったら王都へ行きましょう。ヴィクトリアはアルにも会いたがっていたわよ?」
女王陛下には久しくお会いしていないのに、まだ俺のことを覚えてくださっていたことが嬉しい。
またいつか王都イエソンにも行きたいと思う。
「そうだ! アルお誕生日おめでとう。私が王国へ帰ってる間に二十歳になったのね」
「ありがとう。だけどレイもそうでしょ? 二十三歳になったと思うけど」
「もう! 女性に年齢は言わないの! でも私の誕生日を覚えていてくれたのね。嬉しい」
レイがそっとキスをしてきた。
改めてレイが帰ってきたと実感する。
エルウッドは横で興味なさそうにあくびをしていた。
相変わらずのエルウッドで微笑ましい。
「レイ、エルウッド、寒いし中に入ろうか」
「そうね。久しぶりにみんなにも会いたいし」
「ウォン!」
使用人たちがレイとの再会を喜んでいる。
イーセ王国の土産を渡すと、マリンが喜びを爆発させた。
「きゃー! レイ様お土産ありがとうございます!」
「ふふふ。マリン、あなたのお菓子が食べたいわ」
「お任せください! とっておきのケーキをお出ししますね!」
――
リビングでくつろぎながら、イーセ王国での出来事を聞いた。
隊長二名の暗殺。
新団長の決定。
リマとウィルとパーティーを組んでネームドのシーク・ド・トロイ討伐。
王の一撃の奪還、犯人確保。
騎士の責務と交換条件の終了。
そして、名誉団長の称号を授かったこと。
半年の間で色々なことが起こりすぎていた。
「ネームド討伐! 凄いよ!」
「ふふふ、ありがとう。でもね、シーク・ド・トロイは強さではなく、その特殊能力でネームドになっていたから討伐自体は簡単だったわよ」
「そんなことないでしょ! 見えないモンスターを倒すって凄いよ!」
「エルウッドのおかげなのよ。ね、エルウッド」
「ウォン!」
「これで私もネームド討伐が二種類になったわ。アルと一緒ね」
さすがレイだ。
レイの活躍を聞くと俺も嬉しくなる。
俺も自分に起こった事を伝えた。
「え? 半年の間にこんなにクエストをやってたの?」
「う、うん」
「向こうで砂潜竜の捕獲クエストの話は聞いたけど……」
「そういえば、レイに関係するクエストだって言っていたな」
「それにしても、これだけの高ランククエストだもの。誰かと一緒に行ったの?」
「うん。解体師と運び屋と一緒に行ったよ」
「そうじゃなくて……冒険者は?」
「ん? レイがいないんだもん。俺一人だよ」
「え? えーと……、一人で槍豹獣、砂潜竜王鰐、大挟甲蟹のクエストを?」
「う、うん」
「何それ……。もう私なんかいらないんじゃないの?」
「そ、そんなことないよ!」
レイが呆れたような表情を浮かべている。
「しかも、本を出版して出版会社を立ち上げて、運び屋が作った会社のオーナー?」
「そ、そうなんだよ」
「何をどうしたら、たった半年でそんなことになるのかしら?」
「な、何でだろう?」
「もう! でも……ふふふ。アルらしいわ。ちょっと目を離した間に、こんなに成長してるなんて。やっぱりあなたは凄いわね」
クエストの話が出たことで、俺はオルフェリアのことを思い出した。
「そうだ! レイに会わせたい人がいるんだよ」
「私に?」
「うん。解体師のオルフェリア・コルトレと言って、レイのことを尊敬しているんだ。前に大牙猛象の解体をしてくれた人だよ」
「彼女は今フォルド帝国にいるのね?」
オルフェリアが帝国へ来た理由や、解体師や運び屋のランク制導入、オルフェリアがAランクのことも伝えた。
「そんな凄いことになっていたのね」
「そうなんだよ」
「アルはギルドの風習まで変えてしまったようね。本当に凄いわ」
レイと話していると、夕食の準備が始まった。
「レイ様、今日は腕によりをかけましたわ」
「嬉しいわ。ありがとうエルザ」
メイドの二人が張り切って豪華な料理を作ってくれた。
レイは久しぶりのウグマの郷土料理に感激してる。
「レイも帰って来たことだし、久しぶりにいい葡萄酒を開けちゃおうか」
「あら、いいわね。皆で飲みましょう」
俺たちは半年ぶりの再会を楽しんだ。
肌寒い日々が続くようになってきた。
もう秋が終わるだろう。
俺はこのウグマで初めての冬を迎えることになる。
俺は自宅の庭で、折りたたみチェアに座りながら珈琲を飲んでいた。
このチェアはトーマス兄弟の会社の試作品だ。
発明好きな運び屋のトーマス兄弟は、先日会社を立ち上げた。
その会社のオーナーは俺だ。
トーマス兄弟は試作品ができると俺に見せてくれる上に、プレゼントしてくれるのだった。
それにしても、このチェアは素晴らしい。
背もたれの角度を変え、フラットにすれば寝ることもできる。
トーマス兄弟はリクライニングチェアと呼んでいた。
わざわざ俺の体格に合わせて作ってくれている。
折りたためるのでクエストにも持っていきたいほどの逸品だ。
一生物として大切に使いたい。
俺はリクライニングチェアをフラットにして身体を横にする。
目の前は空しかない。
夏に比べ、空が高くなった晩秋。
快晴とはいえ肌寒さを感じるが、それが心地良くもある。
遙か上空に浮かぶ薄い雲をぼうっと眺めながら、自分の活動を振り返っていた。
俺はこの三ヶ月間に四つのクエストへ行った。
もう少し行きたいと思っていたが、どうやらこれはかなり多いそうだ。
クエストを多くこなす冒険者で月三、四回ほどと言われている。
しかし、それは低ランクの簡単なクエストでだ。
Aランククエストになると現地への移動時間含め、クエストの基本である調査、発見、追跡で一ヶ月近く有する。
そしてこれに討伐が加わることで、さらに時間はかかる。
これだけ時間をかけても討伐失敗が発生するため、高ランククエストはハイリスクハイリターンだった。
だが、俺はこれまでクエスト失敗がない。
トーマス兄弟が確実にモンスターの生息地へ案内してくれることで、調査、追跡に時間がかからない。
オルフェリアが的確なモンスター情報を教えてくれるので、討伐効率が高い。
俺はパーティーに恵まれていた。
前回の大挟甲蟹討伐から二週間。
クエストへ行きたいと思っているが、トーマス兄弟の起業の手伝いや、出版社の打ち合わせで忙殺の日々。
そのため、今日は完全に休息日としていた。
「何してるの? ふふふ」
俺の顔を覆いかぶさるように、突然見覚えのある顔が見えた。
その美しい顔から笑みがこぼれている。
俺は状況が理解できず固まる。
「アル?」
名前を呼ばれハッとした。
「レ、レイ! ど、どうしたの!」
「どうしたのって、家に帰ってきたのよ?」
「ウォウウォウ!」
「エ、エルウッド!」
「ふふふ。ただいま」
レイとエルウッドが帰ってきた。
半年ぶりだ。
「二人ともお帰り!」
俺はレイとエルウッドに抱きつく。
「アルは元気だった?」
「もちろんだよ! レイもエルウッドも変わりはない?」
「ええ、見ての通りよ」
「ウォウ!」
変わりないと言うが、半年ぶりに見るレイはとても綺麗に見えた。
大人の女性の雰囲気というか、凛とした佇まいに惹き込まれる。
「どうしたの、アル?」
「あ、いや、やっぱりレイは変わったよ? 綺麗になったというか……」
「ふふふ。ありがとう。嬉しいわ」
元々レイは凄く良い香りがするのだが、今日はいつもと違う香りがした。
「ねえレイ。凄く良い香りがするよ?」
「あら、よく気付いたわね」
「知ってる香りかも。あ、これは砂碧星の香りだ」
「あ、あなたよく分かるわね」
「ああ、以前クエストでこの花を見つけたんだ。綺麗だから少しだけ持って帰ってきたんだよ」
「そうなのね。でも、アルがお花に興味を出すなんて……。どうしたの? 好きな人でもできたの?」
「な、何言ってるんだよ!」
「ふふふ、冗談よ! あなたが王国でも色んな女性にモテていたから意地悪しただけよ」
レイが笑っていた。
しかし、レイの言うことは全く身に覚えがない。
「この香水はね、私の名前がついてる花だからって、ヴィクトリアがくれたのよ」
「ヴィクトリアって……。え! 女王陛下が?」
「ええ、そうよ。機会があったら王都へ行きましょう。ヴィクトリアはアルにも会いたがっていたわよ?」
女王陛下には久しくお会いしていないのに、まだ俺のことを覚えてくださっていたことが嬉しい。
またいつか王都イエソンにも行きたいと思う。
「そうだ! アルお誕生日おめでとう。私が王国へ帰ってる間に二十歳になったのね」
「ありがとう。だけどレイもそうでしょ? 二十三歳になったと思うけど」
「もう! 女性に年齢は言わないの! でも私の誕生日を覚えていてくれたのね。嬉しい」
レイがそっとキスをしてきた。
改めてレイが帰ってきたと実感する。
エルウッドは横で興味なさそうにあくびをしていた。
相変わらずのエルウッドで微笑ましい。
「レイ、エルウッド、寒いし中に入ろうか」
「そうね。久しぶりにみんなにも会いたいし」
「ウォン!」
使用人たちがレイとの再会を喜んでいる。
イーセ王国の土産を渡すと、マリンが喜びを爆発させた。
「きゃー! レイ様お土産ありがとうございます!」
「ふふふ。マリン、あなたのお菓子が食べたいわ」
「お任せください! とっておきのケーキをお出ししますね!」
――
リビングでくつろぎながら、イーセ王国での出来事を聞いた。
隊長二名の暗殺。
新団長の決定。
リマとウィルとパーティーを組んでネームドのシーク・ド・トロイ討伐。
王の一撃の奪還、犯人確保。
騎士の責務と交換条件の終了。
そして、名誉団長の称号を授かったこと。
半年の間で色々なことが起こりすぎていた。
「ネームド討伐! 凄いよ!」
「ふふふ、ありがとう。でもね、シーク・ド・トロイは強さではなく、その特殊能力でネームドになっていたから討伐自体は簡単だったわよ」
「そんなことないでしょ! 見えないモンスターを倒すって凄いよ!」
「エルウッドのおかげなのよ。ね、エルウッド」
「ウォン!」
「これで私もネームド討伐が二種類になったわ。アルと一緒ね」
さすがレイだ。
レイの活躍を聞くと俺も嬉しくなる。
俺も自分に起こった事を伝えた。
「え? 半年の間にこんなにクエストをやってたの?」
「う、うん」
「向こうで砂潜竜の捕獲クエストの話は聞いたけど……」
「そういえば、レイに関係するクエストだって言っていたな」
「それにしても、これだけの高ランククエストだもの。誰かと一緒に行ったの?」
「うん。解体師と運び屋と一緒に行ったよ」
「そうじゃなくて……冒険者は?」
「ん? レイがいないんだもん。俺一人だよ」
「え? えーと……、一人で槍豹獣、砂潜竜王鰐、大挟甲蟹のクエストを?」
「う、うん」
「何それ……。もう私なんかいらないんじゃないの?」
「そ、そんなことないよ!」
レイが呆れたような表情を浮かべている。
「しかも、本を出版して出版会社を立ち上げて、運び屋が作った会社のオーナー?」
「そ、そうなんだよ」
「何をどうしたら、たった半年でそんなことになるのかしら?」
「な、何でだろう?」
「もう! でも……ふふふ。アルらしいわ。ちょっと目を離した間に、こんなに成長してるなんて。やっぱりあなたは凄いわね」
クエストの話が出たことで、俺はオルフェリアのことを思い出した。
「そうだ! レイに会わせたい人がいるんだよ」
「私に?」
「うん。解体師のオルフェリア・コルトレと言って、レイのことを尊敬しているんだ。前に大牙猛象の解体をしてくれた人だよ」
「彼女は今フォルド帝国にいるのね?」
オルフェリアが帝国へ来た理由や、解体師や運び屋のランク制導入、オルフェリアがAランクのことも伝えた。
「そんな凄いことになっていたのね」
「そうなんだよ」
「アルはギルドの風習まで変えてしまったようね。本当に凄いわ」
レイと話していると、夕食の準備が始まった。
「レイ様、今日は腕によりをかけましたわ」
「嬉しいわ。ありがとうエルザ」
メイドの二人が張り切って豪華な料理を作ってくれた。
レイは久しぶりのウグマの郷土料理に感激してる。
「レイも帰って来たことだし、久しぶりにいい葡萄酒を開けちゃおうか」
「あら、いいわね。皆で飲みましょう」
俺たちは半年ぶりの再会を楽しんだ。
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