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第六章
第106話 蟹漁
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このままでは危ない。
と思ったのだが……。
「あれ? 思ったよりも挟む力は強くない?」
大挟甲蟹の大鋏に挟まれ、両腕を横に伸ばし鋏を抑えている状態だ。
しかし俺の腕力はまだ余裕がある。
「もしかして、この状況はチャンスなのでは?」
俺はあえて鋏を両脇に抱えることにした。
腕の力を抜かずに、ゆっくりと鋏を閉じるように身体へ近付ける。
そして、鎧を挟ませる。
アキュラータは俺の胴体を潰そうと全力で挟み込む。
しかしネームド二頭の素材で作られた黒靭鎧は、アキュラータの鋏でも潰れるどころか傷もつかない。
「この鎧は本当に凄いな。戦い方が変わってしまうほどだ」
身体を挟ませるなんて、この鎧だからこそできる戦い方だ。
普通の鎧なら潰されるのは間違いない。
俺は大きな鋏を両脇に抱え、そのまま身体を大きく捻る。
肉が引きちぎれるような音が鳴り、鋏ごと腕が胴体からちぎれた。
鋏が一本となったアキュラータ。
しかし、お構いなしに残った鋏でまた俺を挟んできた。
鋏を取ってくれと言わんとばかりの行動だ。
かわいそうだが俺にアキュラータの鋏は通用しないことが分かった。
俺はもう一度鋏を両脇に抱え、鋏をもぎ取る。
両鋏がなくなり、攻撃手段がなくなったアキュラータ。
俺はすぐさま剣を抜き、目と目の中心に剣を突き刺す。
オルフェリアに教えてもらったアキュラータの急所だ。
ここを突き刺して締めると、味が落ちないとのこと。
「ふう、これでクエストは完了だ。それにしても大きな蟹だな」
俺はアキュラータを見るのは初めてだったので、巨大な鋏や長い足、赤い外殻などが珍く、つい観察するように眺めてしまった。
だが、ここはアキュラータの縄張りだ。
続いて湖から二匹目、三匹目が出現。
「アル!」
オルフェリアが叫んでいる。
「ごめん! 油断した!」
俺は気を引き締めて、アキュラータを注視する。
一匹目と同じように、高速横走りで俺に襲いかかってきた。
だが、俺はすでに剣を抜いている。
鋏で襲われる前に、目の前に来たアキュラータの急所を一突きするだけだった。
レイ直伝の神速と呼ばれる突きだ。
ネームド二頭から作られた黒爪の剣は、現存する剣で最も高い性能を誇る剣と呼ばれている。
アキュラータの硬い外殻も簡単に突き通す。
目の前に来たアキュラータの急所めがけて一突きするだけ。
面白いようにアキュラータを仕留めていく。
これはもはや蟹漁だ。
結局、俺は五匹のアキュラータを狩猟した。
どうやらこれ以上は出現しないようだ。
しかし、縄張り内で解体するのは危険なので、俺はアキュラータを一匹ずつオルフェリアの元へ運んだ。
「アル。大丈夫ですか?」
「ああ、問題ないよ。アキュラータはそんなに重くないんだね」
「そうですね。足が長いので大きく見えますが、重さは一匹百キルクぐらいです。それでも普通は一人で持てないですけどね。フフ」
オルフェリアは笑いながらも、超高速でアキュラータを解体していく。
そして、鋏、足、胴体に分割されたアキュラータを、トーマス兄弟が食用の防腐処理をしながら荷台に乗せていく。
「それにしても、アキュラータの鋏に挟まれて平気な人間が存在するんですね……」
「い、いや、黒靭鎧の性能が凄かったんだよ」
「いえ、あなたは両手で鋏を防いでましたよ? それもかなり余裕があったように見えましたけど?」
「うっ。……実際、挟む力はそんなに強くないと思ったんだよ」
「アキュラータの挟む力は、大木をも簡単に粉砕するんですよ?」
「あの、えーと……。たまたま力が弱い個体だったんじゃないかなあ」
「フフ、アルらしいですね」
あっという間に五匹のアキュラータの解体が終了。
オルフェリアの技術はさすがだ。
アキュラータの素材で満載となった荷台を見て、オルフェリアが思い出したような表情を浮かべた。
「アル。そういえば、クエストはアキュラータ一匹の狩猟でしたよね? 五匹も狩猟してしまいましたが……。過剰な狩猟は罰金があるかもしれません」
「その件なんだけど、多分大丈夫なんだ」
「え? どういうことですか?」
「俺に狩猟制限はないんだ。リチャードさんが特別に許可してくれた。ただ、さすがに今回は狩りすぎだと思うので釈明するけど」
「狩猟制限がないって……。そ、そんな冒険者を初めて見ました。アルは相変わらず特別な存在ですね、フフ」
早々に狩猟してしまったので、俺達はすぐにその場所を離れ帰路についた。
――
三日後の昼頃、ウグマのギルド出張所に帰還。
クエストに出ていた約一週間で、この場所はさらに発展していた。
もう完全なるクエスト基地と言っても過言ではないだろう。
歩いていると、顔馴染みとなった冒険者や屋台の店主が声をかけてきた。
「アルさん、おかえりなさい!」
「今回はアキュラータですか!?」
「大漁ですね!」
みんなが気軽に声をかけてきてくれる。
俺はこの雰囲気が好きだった。
広場の中心まで来るとギルド支部長のリチャードさんが立っていた。
「おお! アル、帰ってきたか」
「リチャードさん! こんなところでどうしたんですか?」
「ああ、前に言った祭りの準備だ」
「リチャードさん自ら陣頭指揮ですか?」
「うむ、今回が初回だからな。それより、アキュラータは狩猟できたか?」
「そのことなんですが……」
「どうした? 狩猟できなかったのか?」
「いえ、その逆で……」
俺は状況を説明した。
「なに! 狩りすぎたのか?」
「はい。五匹も狩猟してしまいました」
「五匹! 一匹でも苦労するアキュラータを五匹もだと?」
「立て続けに襲ってきたので……」
「そうだな。アキュラータは縄張りに入ると次々と襲ってくるからな」
「すみません」
「わっはっは。アルらしいな。今回は祭りに使用する食材だし、予想以上に規模が大きくなってな。こちらとしても好都合だ。五匹分を買い取ろう」
「ありがとうございます!」
そのままギルドの出張所でクエスト終了の報告。
素材を提出して無事にクリア。
今回のクエスト報酬は一匹で金貨五枚。
五匹ということで、リチャードは金貨二十五枚を支払ってくれた。
と思ったのだが……。
「あれ? 思ったよりも挟む力は強くない?」
大挟甲蟹の大鋏に挟まれ、両腕を横に伸ばし鋏を抑えている状態だ。
しかし俺の腕力はまだ余裕がある。
「もしかして、この状況はチャンスなのでは?」
俺はあえて鋏を両脇に抱えることにした。
腕の力を抜かずに、ゆっくりと鋏を閉じるように身体へ近付ける。
そして、鎧を挟ませる。
アキュラータは俺の胴体を潰そうと全力で挟み込む。
しかしネームド二頭の素材で作られた黒靭鎧は、アキュラータの鋏でも潰れるどころか傷もつかない。
「この鎧は本当に凄いな。戦い方が変わってしまうほどだ」
身体を挟ませるなんて、この鎧だからこそできる戦い方だ。
普通の鎧なら潰されるのは間違いない。
俺は大きな鋏を両脇に抱え、そのまま身体を大きく捻る。
肉が引きちぎれるような音が鳴り、鋏ごと腕が胴体からちぎれた。
鋏が一本となったアキュラータ。
しかし、お構いなしに残った鋏でまた俺を挟んできた。
鋏を取ってくれと言わんとばかりの行動だ。
かわいそうだが俺にアキュラータの鋏は通用しないことが分かった。
俺はもう一度鋏を両脇に抱え、鋏をもぎ取る。
両鋏がなくなり、攻撃手段がなくなったアキュラータ。
俺はすぐさま剣を抜き、目と目の中心に剣を突き刺す。
オルフェリアに教えてもらったアキュラータの急所だ。
ここを突き刺して締めると、味が落ちないとのこと。
「ふう、これでクエストは完了だ。それにしても大きな蟹だな」
俺はアキュラータを見るのは初めてだったので、巨大な鋏や長い足、赤い外殻などが珍く、つい観察するように眺めてしまった。
だが、ここはアキュラータの縄張りだ。
続いて湖から二匹目、三匹目が出現。
「アル!」
オルフェリアが叫んでいる。
「ごめん! 油断した!」
俺は気を引き締めて、アキュラータを注視する。
一匹目と同じように、高速横走りで俺に襲いかかってきた。
だが、俺はすでに剣を抜いている。
鋏で襲われる前に、目の前に来たアキュラータの急所を一突きするだけだった。
レイ直伝の神速と呼ばれる突きだ。
ネームド二頭から作られた黒爪の剣は、現存する剣で最も高い性能を誇る剣と呼ばれている。
アキュラータの硬い外殻も簡単に突き通す。
目の前に来たアキュラータの急所めがけて一突きするだけ。
面白いようにアキュラータを仕留めていく。
これはもはや蟹漁だ。
結局、俺は五匹のアキュラータを狩猟した。
どうやらこれ以上は出現しないようだ。
しかし、縄張り内で解体するのは危険なので、俺はアキュラータを一匹ずつオルフェリアの元へ運んだ。
「アル。大丈夫ですか?」
「ああ、問題ないよ。アキュラータはそんなに重くないんだね」
「そうですね。足が長いので大きく見えますが、重さは一匹百キルクぐらいです。それでも普通は一人で持てないですけどね。フフ」
オルフェリアは笑いながらも、超高速でアキュラータを解体していく。
そして、鋏、足、胴体に分割されたアキュラータを、トーマス兄弟が食用の防腐処理をしながら荷台に乗せていく。
「それにしても、アキュラータの鋏に挟まれて平気な人間が存在するんですね……」
「い、いや、黒靭鎧の性能が凄かったんだよ」
「いえ、あなたは両手で鋏を防いでましたよ? それもかなり余裕があったように見えましたけど?」
「うっ。……実際、挟む力はそんなに強くないと思ったんだよ」
「アキュラータの挟む力は、大木をも簡単に粉砕するんですよ?」
「あの、えーと……。たまたま力が弱い個体だったんじゃないかなあ」
「フフ、アルらしいですね」
あっという間に五匹のアキュラータの解体が終了。
オルフェリアの技術はさすがだ。
アキュラータの素材で満載となった荷台を見て、オルフェリアが思い出したような表情を浮かべた。
「アル。そういえば、クエストはアキュラータ一匹の狩猟でしたよね? 五匹も狩猟してしまいましたが……。過剰な狩猟は罰金があるかもしれません」
「その件なんだけど、多分大丈夫なんだ」
「え? どういうことですか?」
「俺に狩猟制限はないんだ。リチャードさんが特別に許可してくれた。ただ、さすがに今回は狩りすぎだと思うので釈明するけど」
「狩猟制限がないって……。そ、そんな冒険者を初めて見ました。アルは相変わらず特別な存在ですね、フフ」
早々に狩猟してしまったので、俺達はすぐにその場所を離れ帰路についた。
――
三日後の昼頃、ウグマのギルド出張所に帰還。
クエストに出ていた約一週間で、この場所はさらに発展していた。
もう完全なるクエスト基地と言っても過言ではないだろう。
歩いていると、顔馴染みとなった冒険者や屋台の店主が声をかけてきた。
「アルさん、おかえりなさい!」
「今回はアキュラータですか!?」
「大漁ですね!」
みんなが気軽に声をかけてきてくれる。
俺はこの雰囲気が好きだった。
広場の中心まで来るとギルド支部長のリチャードさんが立っていた。
「おお! アル、帰ってきたか」
「リチャードさん! こんなところでどうしたんですか?」
「ああ、前に言った祭りの準備だ」
「リチャードさん自ら陣頭指揮ですか?」
「うむ、今回が初回だからな。それより、アキュラータは狩猟できたか?」
「そのことなんですが……」
「どうした? 狩猟できなかったのか?」
「いえ、その逆で……」
俺は状況を説明した。
「なに! 狩りすぎたのか?」
「はい。五匹も狩猟してしまいました」
「五匹! 一匹でも苦労するアキュラータを五匹もだと?」
「立て続けに襲ってきたので……」
「そうだな。アキュラータは縄張りに入ると次々と襲ってくるからな」
「すみません」
「わっはっは。アルらしいな。今回は祭りに使用する食材だし、予想以上に規模が大きくなってな。こちらとしても好都合だ。五匹分を買い取ろう」
「ありがとうございます!」
そのままギルドの出張所でクエスト終了の報告。
素材を提出して無事にクリア。
今回のクエスト報酬は一匹で金貨五枚。
五匹ということで、リチャードは金貨二十五枚を支払ってくれた。
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