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第六章
第105話 変わりゆく環境
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クエスト出発当日の早朝。
いつもの集合場所へ行くと、そこは完全に商店街だった。
ギルドの出張所と素材買取窓口を中心に、宿屋、酒場、飲食店、道具屋が連なっている。
その周りをいくつもの屋台が囲む。
さらには銭湯までできていた。
日の出の時間はクエストに出発する冒険者が多いこともあり、朝早くから屋台が営業している。
屋台からは、水角牛を焼いた香ばしい匂い漂う。
「ちょっと覗いてみようかな」
串焼きがとても美味しそうだ。
なんだか市場にいるようでとても楽しい。
「すみません。串焼き一本ください」
家を出る時に朝食を食べたのだが、こういう屋台の食べ物はいくらでも食べられるから不思議だ。
肉汁が滴り落ちる水角牛の串焼きの魅力に負け、つい買ってしまった。
「うわっ! 美味しい!」
「アル? 何をやってるのですか?」
「オ、オルフェリア!」
食べているとオルフェリアに声をかけられた。
「あ、あの、串焼きが美味しそうだったから……」
「これから命がけの狩猟に行くのですよ?」
「あ、いや、その、あの……」
俺はなぜか動揺して、手を大きく横に振る。
赤面しているのが分かるほどだ。
「あの……ごめん……オルフェリアも食べる?」
「フフ、かわいい」
オルフェリアが水角牛を持つ俺の手を取り、自分の口へ運ぶ。
そのまま串焼きの肉を一つ食べた。
「アルさん! おはようございます!」
元気の良い声が聞こえた。
その声の主は運び屋のトーマス兄弟だ。
トーマス兄弟の年齢は二人とも三十代前半。
兄のマルコ・トーマス、三十三歳。
弟のアガス・トーマス、三十歳。
「アルさん、これを見てください!」
兄のマルコが荷車を指差す。
「僕が説明しますね」
弟のアガスが説明を始めた。
「荷台に新しく展開式の部屋を作りました。モンスターの素材を積んでない時は、休憩部屋として使えます。テーブルも椅子も完備です。これらは折りたたみ式なので、たためば今まで通り大量の素材を積むことができます」
「こ、これって凄くないですか?」
「アルさんから頂いた金貨のおかげです!」
「ねえ、アガスさん。この展開式の部屋とか、折りたたみのテーブルや椅子は誰かに教わったんですか?」
「いえ、兄と二人で考えました」
「この構造を誰かに言ったことは?」
「言ってませんけど……。ど、どうしてですか?」
「これは凄い発明だと思う。もしかしたら特許が取れるかもしれない。クエストから帰ってきたら開発機関へ相談してみます。それまで絶対に秘密にしてください」
「わ、分かりました! だけど、僕たちの考えたものが特許って……」
「もし特許が取れたらトーマス兄弟は大金持ちですよ!」
「ええ! そ、そんな夢のある話!」
「アハハ。もし大金持ちになっても、俺のこと忘れないでくださいよ?」
「あ、当たり前ですよ!」
そんな半分本気で、半分夢のような話をしながら出発した。
これから命がけのクエストなのだが、俺はこの雰囲気で良いと思っている。
変に気負うこともないし、リラックスしてクエストに挑めるのだった。
移動中は荷台に展開した部屋で、オルフェリアから大挟甲蟹の特徴、身体構造や討伐セオリーを聞いた。
「アキュラータは縄張りに入ると全力で攻撃してきます。もし巨大な鋏で掴まれたら、間違いなく身体がちぎれますので気をつけてください」
「わ、分かった」
通常は複数人で討伐するのだが、今回も俺一人なので作戦を考える。
といっても、アキュラータの場合は作戦らしい作戦は不要だった。
◇◇◇
大挟甲蟹
階級 Bランク
分類 節足型殻類
体長約五メデルト。
中型の殻類モンスター。
水中や水辺に生息。
全身を赤く硬い外殻に覆われている。
六本の長い足と、二本の大きな鋏を持つ。
肉食で獲物は選ばず、地上の生物も水中の生物も好む。
鋏で獲物を掴み、強烈な力で引き裂く。
瞬間的な挟む力は、槍豹獣の咬合力に匹敵。
縄張りに入る生物は見境なしに襲う凶暴性を持つ。
横走りが特徴で、砂浜でも岩場でも恐ろしいほど素早く移動できる。
秋は旬と言われており、モンスター食材の代表格。
それ故に、狩猟に失敗して犠牲になる人間が後を絶たない。
食用として狩猟されることが多いが、硬い外殻も冒険者の防具の素材として人気が高い。
◇◇◇
寝台に寝泊まりして二日が経過。
目的の湖に到着した。
日の出前で湖は朝霧に包まれている。
湖面に映る周囲の森林と、紫色の空が反射し幻想的な景色を演出。
「凄く綺麗だ」
「ええ、そうですね。帝国の景色は森が多くて神秘的です。王国とは全然違いますね」
少しの間、オルフェリアと景色を見ていた。
「ただちょっと寒いね」
「そうですね。もう秋ですからね」
「オルフェリアは寒くない? 大丈夫?」
「フフ、ありがとうございます。私はこのモンスターの装備を着込んでいるの大丈夫です。アルは優しいですね」
「あ、いや、その……。えーと。すぐに討伐してくるね」
「フフ、無理はしないでください」
自分で言っておきながら、少し照れてしまった。
俺は狩猟の準備をして、気持ちを切り替える。
オルフェリア曰く、早朝はアキュラータが活発になる時間帯だそうだ。
今がちょうどその時。
今回は誘き出す餌は不要。
なぜなら、アキュラータは縄張りに入れば勝手に出てきてくれるからだ。
俺が一人で縄張りに入り、襲ってきたアキュラータを返り討ちにする。
これまでで最も簡単で単純な作戦だ。
いや、作戦なんて呼べるものでもない。
湖岸を歩き、アキュラータの反応を待つ。
アキュラータの大きさは全長約五メデルト。
ただ、足の長さが二メデルトほどで、実際の身体は一メデルトほどしかない。
その足の身が美味とのことだった。
湖面を注意深く見ながら岸を歩くと、突然湖から何かが出てきた。
「アキュラータ!」
身体を横にしながら走ってくるのだが異常に速い。
俺が叫んだ時には、もう目の前にいた。
想像を超えるスピードで、俺は剣を抜く前に襲われてしまった。
アキュラータは大きな鋏で俺の身体を挟もうとする。
俺は挟まれる直前で、両腕を横に伸ばし鋏の動きを止めた。
「アル!」
「アルさん!」
オルフェリアやトーマス兄弟の声が聞こえる。
このまま挟まれたら、オルフェリアの忠告通り身体が真っ二つになるだろう。
アキュラータの挟む力は、Aランクモンスターである槍豹獣の咬合力と同等と言われているほど強力だ。
いつもの集合場所へ行くと、そこは完全に商店街だった。
ギルドの出張所と素材買取窓口を中心に、宿屋、酒場、飲食店、道具屋が連なっている。
その周りをいくつもの屋台が囲む。
さらには銭湯までできていた。
日の出の時間はクエストに出発する冒険者が多いこともあり、朝早くから屋台が営業している。
屋台からは、水角牛を焼いた香ばしい匂い漂う。
「ちょっと覗いてみようかな」
串焼きがとても美味しそうだ。
なんだか市場にいるようでとても楽しい。
「すみません。串焼き一本ください」
家を出る時に朝食を食べたのだが、こういう屋台の食べ物はいくらでも食べられるから不思議だ。
肉汁が滴り落ちる水角牛の串焼きの魅力に負け、つい買ってしまった。
「うわっ! 美味しい!」
「アル? 何をやってるのですか?」
「オ、オルフェリア!」
食べているとオルフェリアに声をかけられた。
「あ、あの、串焼きが美味しそうだったから……」
「これから命がけの狩猟に行くのですよ?」
「あ、いや、その、あの……」
俺はなぜか動揺して、手を大きく横に振る。
赤面しているのが分かるほどだ。
「あの……ごめん……オルフェリアも食べる?」
「フフ、かわいい」
オルフェリアが水角牛を持つ俺の手を取り、自分の口へ運ぶ。
そのまま串焼きの肉を一つ食べた。
「アルさん! おはようございます!」
元気の良い声が聞こえた。
その声の主は運び屋のトーマス兄弟だ。
トーマス兄弟の年齢は二人とも三十代前半。
兄のマルコ・トーマス、三十三歳。
弟のアガス・トーマス、三十歳。
「アルさん、これを見てください!」
兄のマルコが荷車を指差す。
「僕が説明しますね」
弟のアガスが説明を始めた。
「荷台に新しく展開式の部屋を作りました。モンスターの素材を積んでない時は、休憩部屋として使えます。テーブルも椅子も完備です。これらは折りたたみ式なので、たためば今まで通り大量の素材を積むことができます」
「こ、これって凄くないですか?」
「アルさんから頂いた金貨のおかげです!」
「ねえ、アガスさん。この展開式の部屋とか、折りたたみのテーブルや椅子は誰かに教わったんですか?」
「いえ、兄と二人で考えました」
「この構造を誰かに言ったことは?」
「言ってませんけど……。ど、どうしてですか?」
「これは凄い発明だと思う。もしかしたら特許が取れるかもしれない。クエストから帰ってきたら開発機関へ相談してみます。それまで絶対に秘密にしてください」
「わ、分かりました! だけど、僕たちの考えたものが特許って……」
「もし特許が取れたらトーマス兄弟は大金持ちですよ!」
「ええ! そ、そんな夢のある話!」
「アハハ。もし大金持ちになっても、俺のこと忘れないでくださいよ?」
「あ、当たり前ですよ!」
そんな半分本気で、半分夢のような話をしながら出発した。
これから命がけのクエストなのだが、俺はこの雰囲気で良いと思っている。
変に気負うこともないし、リラックスしてクエストに挑めるのだった。
移動中は荷台に展開した部屋で、オルフェリアから大挟甲蟹の特徴、身体構造や討伐セオリーを聞いた。
「アキュラータは縄張りに入ると全力で攻撃してきます。もし巨大な鋏で掴まれたら、間違いなく身体がちぎれますので気をつけてください」
「わ、分かった」
通常は複数人で討伐するのだが、今回も俺一人なので作戦を考える。
といっても、アキュラータの場合は作戦らしい作戦は不要だった。
◇◇◇
大挟甲蟹
階級 Bランク
分類 節足型殻類
体長約五メデルト。
中型の殻類モンスター。
水中や水辺に生息。
全身を赤く硬い外殻に覆われている。
六本の長い足と、二本の大きな鋏を持つ。
肉食で獲物は選ばず、地上の生物も水中の生物も好む。
鋏で獲物を掴み、強烈な力で引き裂く。
瞬間的な挟む力は、槍豹獣の咬合力に匹敵。
縄張りに入る生物は見境なしに襲う凶暴性を持つ。
横走りが特徴で、砂浜でも岩場でも恐ろしいほど素早く移動できる。
秋は旬と言われており、モンスター食材の代表格。
それ故に、狩猟に失敗して犠牲になる人間が後を絶たない。
食用として狩猟されることが多いが、硬い外殻も冒険者の防具の素材として人気が高い。
◇◇◇
寝台に寝泊まりして二日が経過。
目的の湖に到着した。
日の出前で湖は朝霧に包まれている。
湖面に映る周囲の森林と、紫色の空が反射し幻想的な景色を演出。
「凄く綺麗だ」
「ええ、そうですね。帝国の景色は森が多くて神秘的です。王国とは全然違いますね」
少しの間、オルフェリアと景色を見ていた。
「ただちょっと寒いね」
「そうですね。もう秋ですからね」
「オルフェリアは寒くない? 大丈夫?」
「フフ、ありがとうございます。私はこのモンスターの装備を着込んでいるの大丈夫です。アルは優しいですね」
「あ、いや、その……。えーと。すぐに討伐してくるね」
「フフ、無理はしないでください」
自分で言っておきながら、少し照れてしまった。
俺は狩猟の準備をして、気持ちを切り替える。
オルフェリア曰く、早朝はアキュラータが活発になる時間帯だそうだ。
今がちょうどその時。
今回は誘き出す餌は不要。
なぜなら、アキュラータは縄張りに入れば勝手に出てきてくれるからだ。
俺が一人で縄張りに入り、襲ってきたアキュラータを返り討ちにする。
これまでで最も簡単で単純な作戦だ。
いや、作戦なんて呼べるものでもない。
湖岸を歩き、アキュラータの反応を待つ。
アキュラータの大きさは全長約五メデルト。
ただ、足の長さが二メデルトほどで、実際の身体は一メデルトほどしかない。
その足の身が美味とのことだった。
湖面を注意深く見ながら岸を歩くと、突然湖から何かが出てきた。
「アキュラータ!」
身体を横にしながら走ってくるのだが異常に速い。
俺が叫んだ時には、もう目の前にいた。
想像を超えるスピードで、俺は剣を抜く前に襲われてしまった。
アキュラータは大きな鋏で俺の身体を挟もうとする。
俺は挟まれる直前で、両腕を横に伸ばし鋏の動きを止めた。
「アル!」
「アルさん!」
オルフェリアやトーマス兄弟の声が聞こえる。
このまま挟まれたら、オルフェリアの忠告通り身体が真っ二つになるだろう。
アキュラータの挟む力は、Aランクモンスターである槍豹獣の咬合力と同等と言われているほど強力だ。
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