88 / 355
第五章
第86話 新しいランク
しおりを挟む
続いてリチャードが俺の顔を見る。
「アル。討伐スコアを更新する。後ほど人事機関へ行くがいい」
「分かりました」
「そして今後のことだが、アルはもう規格外すぎる。そこで、ギルドはアルに新しいランクの検討を開始した」
「新しいランク?」
「そうだ。Aランクより上はない、そこでSランクを新設する。決定にはもう少し時間がかかるがな。これは他言無用だぞ」
リチャードの発言にレイが反応した。
「そうですね。アルはもうAランクを超えてますもの」
「わっはっは、そう言うがね、レイ。君もSランク候補なのだよ」
「待ってくださいリチャードさん! 私は何もしてません!」
「君だってアルに負けないどころか、それ以上の実績を持っている。それに、アルとパートナーを組んでいけるのは君だけだ」
「最近の私は……何もできてません」
「そう言うな。アルだって師匠の君がいないと何もできまい。それに君は世界的に名が知れている。実績も知名度も申し分ない」
「ふうう、分かりましたわ。ギルドの決定に従います」
「そうしてくれ。もしSランクが決定しても浸透には時間がかかる。恐らくSランクの存在自体、当面は世間に伝わらないだろう。もしかしたらバカにされるかもしれん。そういう意味でも、人格者であるレイとアルが適任なのだよ」
「評価していただいてるのですね」
「もちろんだ。ただし、君たちの評価は人事機関のユリア・スノフ局長とギルマスが担当だがな。わっはっは」
「はああ、面倒事を全部押し付けてるわけですね」
「それも君たちの役目だ。わっはっは」
リチャードが笑いながら一度珈琲を口にする。
そして俺の顔を見た。
「さて、アルはしばらく休むといい。ダーク・ゼム・イクリプスの討伐から二週間後にウォール・エレ・シャットの討伐だ。これは尋常ではない」
「え? だ、大丈夫です!」
「ダメだ。三ヶ月はクエスト禁止だ。ギルドに周知するから支部を変えても無駄だぞ。直請けもダメだ。いいな」
「三ヶ月も?」
「莫大な金貨を稼いだだろう? 初めて来た帝国だ。ゆっくり観光でもどうだ。いい国だぞ。わっはっは」
話し終えると、リチャードとギルは部屋を出ていった。
部屋に残っているのは俺とレイとウォルターだ。
ウォルターが顎を撫でながら、俺の顔を見る。
「ネームドを討伐しすぎてクエスト禁止になる奴なんて初めて見たぞ! お前は本当に凄いな! ガハハハハ」
「悪いことしてないのにクエスト禁止って……」
「いい機会じゃないか。どうせ剣もないことだしな」
「そうだった。新しい剣をどうしよう」
ウォルターが珈琲をすする。
そして、意味深な笑顔を作った。
「アルの新しい剣だが、我々開発機関が作る。それもダーク・ゼム・イクリプスとウォール・エレ・シャットの素材でな」
「え! 本当に?」
「もちろんだ。お前はシグ・ナインとエンドース契約してるんだぞ?」
「そ、そうだけど、なんだか申し訳ないよ」
「気にするな。シグ・ナインにとってもメリットしかないんだからな。ガハハハハ」
「分かったよ。ありがとうウォルター」
「鎧に関してはすでに設計中だったが、改めて一から作り直す。ネームド二頭から作られた剣と鎧なんてこの世にないぞ!」
「話を聞くだけでも凄いよ」
「何を他人事のように言っている! 二頭ともお前が狩ったんだぞ! ガハハハハ」
相棒だった片刃の大剣が使えなくなるのは悲しいけど、新しい剣も鎧も楽しみだ。
さらにウォルターは、片刃の大剣を可能な限り修復すると言ってくれた。
元々歴史に残るほどの素晴らしい剣だったし、ウォルターにとっては双子の弟が打った剣だ。
実戦では使えないが、鑑賞用に修理してくれるとのこと。
「ちなみにな、新しい剣と鎧に関しては、うちの局長が開発に参加するそうだ」
「シグ・ナインの局長って、確かローザ・モーグさん?」
「そうだ。彼女は今でこそ局長をやってるが、天才鍛冶師でもあるんだ」
以前会った時は、確かに自分でも開発したいと言っていた。
続いてウォルターはレイを見る。
「レイよ、お前の剣と鎧も作るぞ」
「剣はこの虹の細剣で十分よ」
「ダメだ。廉価版をレイモデルとして売る。契約書にも書いてあっただろう」
「そうだったわね。分かったわ」
「レイモデルは売れるぞ! ガハハハハ」
確かにレイモデルは売れそうだ。
女性冒険者は欲しがるだろうし、噂によるとレイには熱狂的なファンがいるらしい。
「開発はアルのクエスト禁止期間中に行う。三ヶ月で作ってみせるからな」
「ありがとう!」
「期待しておけ! ガハハハハ」
ウォルターにお礼を伝え、俺たちはシグ・ナインを出た。
そして、数軒先にある人事機関へ向かう。
「こんにちは。討伐スコアの更新に来ました」
「わっ! アル・パート様!」
受付嬢に驚かれながらも、窓口でギルドカードの討伐スコアを更新。
◇◇◇
冒険者ランク A
<討伐スコア>
ネームド
ダーク・ゼム・イクリプス(槍豹獣)
ウォール・エレ・シャット(岩食竜)
Bランク
霧大蝮
大牙猛象
Cランク
腐食獣竜 十頭
◇◇◇
討伐スコアを眺めていると、レイが俺の肩に手を乗せてきた。
「討伐スコアにネームドが二種類って異常よ。私でも一種類なのに」
「ウォウウォウ」
「うっ、エルウッドまで」
これで一通りの手続きが終わった。
レイとエルウッドと街を歩く。
「それにしても、採掘へ行くって出かけて、なぜウォール・エレ・シャットを討伐してるのかしら。意味が分からないわ」
「ウォウウォウ」
「うっ、そ、それは本当にすみません」
「用事のついでにネームドを討伐するのは、世界でもあなただけよ」
「色々と自覚するようにします」
「そうね。あなたは己の実力をもっと知るべきよ。もう私を遥かに超えてるんだから」
「そんなことないよ!」
「あのねえ、自分で言うのもなんだけど、私だって最強と謳われたクロトエ騎士団の団長だったのよ? その私が冷静に分析した結果よ?」
「はい」
「分かればよろしい。ふふふ」
ウグマの重厚で美しい街を歩く、俺とレイとエルウッド。
「そういえば、アルとこうしてゆっくり街を歩くのって初めてね」
「あー、そうかもしれない。いつも馬で移動だし、クエスト中だったからね」
「たまにはいいわね」
「そうだね」
ゆっくりできることは嬉しいけど、俺はクエスト禁止期間中のことを考えていた。
「……ねえ、レイ」
「なあに?」
「三ヶ月も何しようか。レイはクエストできるでしょ?」
「そうね。私は禁止されてないけど、アルと一緒にいるわよ。ふふふ」
レイの言葉が嬉しい。
俺は冒険者として結果を焦ったり、レイに追いつきたいと急いでいたのかもしれない。
しばらくはクエストのことを忘れて、少し立ち止まってもいいだろう。
「レイ。リチャードさんが言っていたように、帝国を観光してもいいかな?」
「もちろんよ。たまにはゆっくりしましょう」
「じゃあさ、今日は家の皆で食事へ行こうよ!」
「いいわね」
「今日は俺がごちそうするよ! 馬車も予約して、皆でレストランへ行こう!」
「ふふふ、楽しそうね。行きましょう」
俺たちは高級商業地区のコンシェルジュへ行き、諸々の手配を依頼した。
そして急いで自宅へ戻る。
夜になり、執事のステム、メイドのエルザとマリン、庭師のミック、俺とレイとエルウッドの全員で、ウグマの高級レストランへ行った。
たまにはこうして皆で外食するのも悪くない。
「アル様、このような機会をいただき感謝いたします」
「とても美味しかったです。今度メニューを真似してみますね」
「アル様ー! 私はもう、どこまでもアル様についていきます!」
「こんなに高級なレストランは初めてでせえ。ありがとうございます」
皆に喜んでもらえたようだ。
とても楽しい夜になった。
「アル、今日はごちそうさま!」
「ウォウウォウ」
俺は自分一人だと何もできない。
家ことを全部やってくれるステム、エルザ、マリン、ミック。
装備を全て提供してくれる開発機関《シグ・ナイン》。
最大の評価をしてくれる冒険者ギルド。
そして、常に一緒にいてくれるエルウッドとレイ。
皆がいるから冒険者として活動できていることを実感した。
これからも感謝を忘れずに、自覚を持って冒険者として活動していこうと思う。
「アル。討伐スコアを更新する。後ほど人事機関へ行くがいい」
「分かりました」
「そして今後のことだが、アルはもう規格外すぎる。そこで、ギルドはアルに新しいランクの検討を開始した」
「新しいランク?」
「そうだ。Aランクより上はない、そこでSランクを新設する。決定にはもう少し時間がかかるがな。これは他言無用だぞ」
リチャードの発言にレイが反応した。
「そうですね。アルはもうAランクを超えてますもの」
「わっはっは、そう言うがね、レイ。君もSランク候補なのだよ」
「待ってくださいリチャードさん! 私は何もしてません!」
「君だってアルに負けないどころか、それ以上の実績を持っている。それに、アルとパートナーを組んでいけるのは君だけだ」
「最近の私は……何もできてません」
「そう言うな。アルだって師匠の君がいないと何もできまい。それに君は世界的に名が知れている。実績も知名度も申し分ない」
「ふうう、分かりましたわ。ギルドの決定に従います」
「そうしてくれ。もしSランクが決定しても浸透には時間がかかる。恐らくSランクの存在自体、当面は世間に伝わらないだろう。もしかしたらバカにされるかもしれん。そういう意味でも、人格者であるレイとアルが適任なのだよ」
「評価していただいてるのですね」
「もちろんだ。ただし、君たちの評価は人事機関のユリア・スノフ局長とギルマスが担当だがな。わっはっは」
「はああ、面倒事を全部押し付けてるわけですね」
「それも君たちの役目だ。わっはっは」
リチャードが笑いながら一度珈琲を口にする。
そして俺の顔を見た。
「さて、アルはしばらく休むといい。ダーク・ゼム・イクリプスの討伐から二週間後にウォール・エレ・シャットの討伐だ。これは尋常ではない」
「え? だ、大丈夫です!」
「ダメだ。三ヶ月はクエスト禁止だ。ギルドに周知するから支部を変えても無駄だぞ。直請けもダメだ。いいな」
「三ヶ月も?」
「莫大な金貨を稼いだだろう? 初めて来た帝国だ。ゆっくり観光でもどうだ。いい国だぞ。わっはっは」
話し終えると、リチャードとギルは部屋を出ていった。
部屋に残っているのは俺とレイとウォルターだ。
ウォルターが顎を撫でながら、俺の顔を見る。
「ネームドを討伐しすぎてクエスト禁止になる奴なんて初めて見たぞ! お前は本当に凄いな! ガハハハハ」
「悪いことしてないのにクエスト禁止って……」
「いい機会じゃないか。どうせ剣もないことだしな」
「そうだった。新しい剣をどうしよう」
ウォルターが珈琲をすする。
そして、意味深な笑顔を作った。
「アルの新しい剣だが、我々開発機関が作る。それもダーク・ゼム・イクリプスとウォール・エレ・シャットの素材でな」
「え! 本当に?」
「もちろんだ。お前はシグ・ナインとエンドース契約してるんだぞ?」
「そ、そうだけど、なんだか申し訳ないよ」
「気にするな。シグ・ナインにとってもメリットしかないんだからな。ガハハハハ」
「分かったよ。ありがとうウォルター」
「鎧に関してはすでに設計中だったが、改めて一から作り直す。ネームド二頭から作られた剣と鎧なんてこの世にないぞ!」
「話を聞くだけでも凄いよ」
「何を他人事のように言っている! 二頭ともお前が狩ったんだぞ! ガハハハハ」
相棒だった片刃の大剣が使えなくなるのは悲しいけど、新しい剣も鎧も楽しみだ。
さらにウォルターは、片刃の大剣を可能な限り修復すると言ってくれた。
元々歴史に残るほどの素晴らしい剣だったし、ウォルターにとっては双子の弟が打った剣だ。
実戦では使えないが、鑑賞用に修理してくれるとのこと。
「ちなみにな、新しい剣と鎧に関しては、うちの局長が開発に参加するそうだ」
「シグ・ナインの局長って、確かローザ・モーグさん?」
「そうだ。彼女は今でこそ局長をやってるが、天才鍛冶師でもあるんだ」
以前会った時は、確かに自分でも開発したいと言っていた。
続いてウォルターはレイを見る。
「レイよ、お前の剣と鎧も作るぞ」
「剣はこの虹の細剣で十分よ」
「ダメだ。廉価版をレイモデルとして売る。契約書にも書いてあっただろう」
「そうだったわね。分かったわ」
「レイモデルは売れるぞ! ガハハハハ」
確かにレイモデルは売れそうだ。
女性冒険者は欲しがるだろうし、噂によるとレイには熱狂的なファンがいるらしい。
「開発はアルのクエスト禁止期間中に行う。三ヶ月で作ってみせるからな」
「ありがとう!」
「期待しておけ! ガハハハハ」
ウォルターにお礼を伝え、俺たちはシグ・ナインを出た。
そして、数軒先にある人事機関へ向かう。
「こんにちは。討伐スコアの更新に来ました」
「わっ! アル・パート様!」
受付嬢に驚かれながらも、窓口でギルドカードの討伐スコアを更新。
◇◇◇
冒険者ランク A
<討伐スコア>
ネームド
ダーク・ゼム・イクリプス(槍豹獣)
ウォール・エレ・シャット(岩食竜)
Bランク
霧大蝮
大牙猛象
Cランク
腐食獣竜 十頭
◇◇◇
討伐スコアを眺めていると、レイが俺の肩に手を乗せてきた。
「討伐スコアにネームドが二種類って異常よ。私でも一種類なのに」
「ウォウウォウ」
「うっ、エルウッドまで」
これで一通りの手続きが終わった。
レイとエルウッドと街を歩く。
「それにしても、採掘へ行くって出かけて、なぜウォール・エレ・シャットを討伐してるのかしら。意味が分からないわ」
「ウォウウォウ」
「うっ、そ、それは本当にすみません」
「用事のついでにネームドを討伐するのは、世界でもあなただけよ」
「色々と自覚するようにします」
「そうね。あなたは己の実力をもっと知るべきよ。もう私を遥かに超えてるんだから」
「そんなことないよ!」
「あのねえ、自分で言うのもなんだけど、私だって最強と謳われたクロトエ騎士団の団長だったのよ? その私が冷静に分析した結果よ?」
「はい」
「分かればよろしい。ふふふ」
ウグマの重厚で美しい街を歩く、俺とレイとエルウッド。
「そういえば、アルとこうしてゆっくり街を歩くのって初めてね」
「あー、そうかもしれない。いつも馬で移動だし、クエスト中だったからね」
「たまにはいいわね」
「そうだね」
ゆっくりできることは嬉しいけど、俺はクエスト禁止期間中のことを考えていた。
「……ねえ、レイ」
「なあに?」
「三ヶ月も何しようか。レイはクエストできるでしょ?」
「そうね。私は禁止されてないけど、アルと一緒にいるわよ。ふふふ」
レイの言葉が嬉しい。
俺は冒険者として結果を焦ったり、レイに追いつきたいと急いでいたのかもしれない。
しばらくはクエストのことを忘れて、少し立ち止まってもいいだろう。
「レイ。リチャードさんが言っていたように、帝国を観光してもいいかな?」
「もちろんよ。たまにはゆっくりしましょう」
「じゃあさ、今日は家の皆で食事へ行こうよ!」
「いいわね」
「今日は俺がごちそうするよ! 馬車も予約して、皆でレストランへ行こう!」
「ふふふ、楽しそうね。行きましょう」
俺たちは高級商業地区のコンシェルジュへ行き、諸々の手配を依頼した。
そして急いで自宅へ戻る。
夜になり、執事のステム、メイドのエルザとマリン、庭師のミック、俺とレイとエルウッドの全員で、ウグマの高級レストランへ行った。
たまにはこうして皆で外食するのも悪くない。
「アル様、このような機会をいただき感謝いたします」
「とても美味しかったです。今度メニューを真似してみますね」
「アル様ー! 私はもう、どこまでもアル様についていきます!」
「こんなに高級なレストランは初めてでせえ。ありがとうございます」
皆に喜んでもらえたようだ。
とても楽しい夜になった。
「アル、今日はごちそうさま!」
「ウォウウォウ」
俺は自分一人だと何もできない。
家ことを全部やってくれるステム、エルザ、マリン、ミック。
装備を全て提供してくれる開発機関《シグ・ナイン》。
最大の評価をしてくれる冒険者ギルド。
そして、常に一緒にいてくれるエルウッドとレイ。
皆がいるから冒険者として活動できていることを実感した。
これからも感謝を忘れずに、自覚を持って冒険者として活動していこうと思う。
20
お気に入りに追加
171
あなたにおすすめの小説
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
幼馴染み達が寝取られたが,別にどうでもいい。
みっちゃん
ファンタジー
私達は勇者様と結婚するわ!
そう言われたのが1年後に再会した幼馴染みと義姉と義妹だった。
「.....そうか,じゃあ婚約破棄は俺から両親達にいってくるよ。」
そう言って俺は彼女達と別れた。
しかし彼女達は知らない自分達が魅了にかかっていることを、主人公がそれに気づいていることも,そして,最初っから主人公は自分達をあまり好いていないことも。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい
斑目 ごたく
ファンタジー
「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。
さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほどの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。
失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。
彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。
そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。
彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。
そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。
やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。
これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。
火・木・土曜日20:10、定期更新中。
この作品は「小説家になろう」様にも投稿されています。
拾った子犬がケルベロスでした~実は古代魔法の使い手だった少年、本気出すとコワい(?)愛犬と楽しく暮らします~
荒井竜馬
ファンタジー
旧題: ケルベロスを拾った少年、パーティ追放されたけど実は絶滅した古代魔法の使い手だったので、愛犬と共に成り上がります。
=========================
<<<<第4回次世代ファンタジーカップ参加中>>>>
参加時325位 → 現在5位!
応援よろしくお願いします!(´▽`)
=========================
S級パーティに所属していたソータは、ある日依頼最中に仲間に崖から突き落とされる。
ソータは基礎的な魔法しか使えないことを理由に、仲間に裏切られたのだった。
崖から落とされたソータが死を覚悟したとき、ソータは地獄を追放されたというケルベロスに偶然命を助けられる。
そして、どう見ても可愛らしい子犬しか見えない自称ケルベロスは、ソータの従魔になりたいと言い出すだけでなく、ソータが使っている魔法が古代魔であることに気づく。
今まで自分が規格外の古代魔法でパーティを守っていたことを知ったソータは、古代魔法を扱って冒険者として成長していく。
そして、ソータを崖から突き落とした本当の理由も徐々に判明していくのだった。
それと同時に、ソータを追放したパーティは、本当の力が明るみになっていってしまう。
ソータの支援魔法に頼り切っていたパーティは、C級ダンジョンにも苦戦するのだった……。
他サイトでも掲載しています。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる