83 / 414
第五章
第81話 異変
しおりを挟む
採掘していると、黒く光る鉱物の結晶のような物が落ちていることに気付いた。
大きさは拳より二回りほど小さい。
俺はその結晶を拾った。
「見たことがない結晶だな。ここで採れるのか?」
鉱夫の俺でも見たことがない結晶だった。
黒深石に似ているが、こちらの方が密度も硬度も高いと思われる。
どう見ても岩壁から採れたものではない。
ひとまずポケットにしまい、そのまま採掘を続けた。
採掘は順調に進み、そろそろ夕焼けが始まりそうな時間帯。
目的の黒深石は採掘できなかったが、いくつかの希少鉱石が採れた。
「君、凄いね。まさか希少鉱石を採っちゃうなんて」
「この採掘場はレベルが高い。掘ってみて分かったけど、もっと掘り進めればまだまだ希少鉱石は出てくると思うよ」
「そうなんだ。やっぱり上手い人が採掘すると違うんだね」
「アハハ、そんなことないって」
俺は今日採れた希少鉱石をシーラに差し出した。
「シーラ。これは開発機関で使ってよ」
「え? 売ったら金貨数枚にはなるでしょ?」
「だって、ここはシグ・ナインの鉱山でしょ。それに俺が欲しいのは黒深石だからさ」
「君って無欲なの? バカなの?」
「ちょ、ちょっと! 違うって! これは滞在費として使ってよ」
「分かったよ。アルは律儀だね。ありがたく頂戴するよ」
「さて、じゃあ今日はここまでにして駅へ戻ろうか」
シーラはこのまま地上へ戻る予定だ。
俺はしばらくここに滞在して黒深石を採掘する。
駅に到着したところで、俺は拾った結晶のことを思い出した。
「そうだ。シーラ、この結晶は見たことある?」
ポケットから黒い結晶を取り出す。
「何これ?」
「さっき採掘場で拾ったんだ。どうも岩壁から出たものではないような気がするんだよね」
「シグ・ナインでも見たことがないな。アルは?」
「俺も長年鉱夫をやってるけど初めて見た。黒深石に似てるけど、感触的に密度と硬度が高いんだよ」
「なるほど。触っただけで硬度と密度まで分かるんだ。……キモ」
「ちょっと!」
「あははは。冗談はさておき」
冗談とは思えないのだが……。
シーラの表情が変わり、右手を顎につけ考えている。
しばしの沈黙のあと、何かに気付いたような表情を浮かべた。
「ねえ、アル。これって、もしかしたら体内生成鉱石かもしれない」
「体内生成鉱石って……」
「モンスターの体内で作られる鉱石のことだよ」
モンスター事典によると、体内で鉱石を生成するモンスターが竜骨型に数種類存在する。
「ねえシーラ、帝国内で最も出現する体内生成モンスターは?」
「一番多く出現するのは岩食竜かな」
「ディプロクスか。確かディプロクスは翼があるよね。この標高を考えるとディプロクスが濃厚か」
「そうだね。アルの予想通りだと思う」
◇◇◇
岩食竜
階級 Bランク
分類 竜骨型鎧類
体長約八メデルト。
中型の鎧類モンスター。
岩石を主食としている二足歩行のモンスター。
太く短い足、使用せず退化した小さな手、背中には中型の翼を二枚持つ。
尻尾は太く、長さは三メデルトほどと体長に比べて短い。
名前の通り、岩石を食べることで有名。
岩石に含まれる不純物、特に微生物を栄養源とし、体内に吸収している。
吸収されない岩石の成分は皮膚に排出され、結果的に純度の高い鉱石が生成される。
これを体内生成鉱石と呼ぶ。
岩石を噛み砕く頭部は、上顎よりも下顎が突き出ている。
下顎に巨大な牙が四本、上顎に二本、合計六本生えており、大牙の隙間に小さくて平たい無数の歯が生えている。
岩を噛み砕くことに特化。
鉱石を体内生成することで、皮膚の色は薄灰色。
性格は温厚で、鉱石を食べること以外に興味がない。
しかし食事の邪魔をされると激昂する。
鉱山に出現する傾向にあり、過去多くの鉱夫が犠牲になっている。
◇◇◇
俺はモンスター事典の内容を思い出していた。
「ねえシーラ。もしかしたら、ディプロクスのせいで鉱山が荒らされ、希少鉱石が採れなくなったんじゃないのかな?」
「そうだね。ディプロクスがこの結晶を排出したと考えれば、全ての辻褄が合う」
「困ったな。どうしようか」
「アル。……君ってたった一人でネームドを討伐した凄腕のAランク冒険者でしょ?」
「シーラが何を考えてるか分かるけど、ディプロクスって凄く硬いよ? 俺一人じゃ討伐は難しいかも」
「討伐しなくていいよ。撃退して欲しい。このままじゃ鉱山が危険だ。希少鉱石の採掘もできない」
「そうだな。確かに危険だ」
「これはシグ・ナインからの依頼とするよ。状況が状況だけに、条件は後付けでいいかな?」
「分かった。任せるよ」
俺はクエストを受けることにした。
形としては直請けクエストになるが、シグ・ナインから直接の依頼だ。
ギルド依頼のクエストになるのだろうか。
まあ撃退してから考えよう。
「アル。僕も今日は泊まっていくよ」
「え? な、なんで?」
「だって岩食竜だよ? 岩を食べるんだよ? 見てみたいじゃん?」
「そもそも出現するか分からないよ?」
「でも見てみたいじゃん?」
「まあ気持ちは分かる。俺も岩を食べるところは見てみたい」
今回は撃退メインなので、それほど危険度は高くないという気持ちがあった。
危なくなったら退却すればいいし、この場所なら周りに被害も出ない。
それにシーラは鉱山の責任者である上に、このクエスト依頼者である。
俺は従うだけだ。
シーラはゴンドラに、今日採掘した希少鉱石と手紙を入れた麻袋を乗せた。
手紙は以下の内容だった。
◇◇◇
標高三千メデルトにモンスター出現の可能性があるため、絶対に近付かないこと。
モンスターはAランク冒険者のアル・パートに撃退を依頼。
連絡用の大鋭爪鷹をこちらに飛ばすこと。
我々は数日間三千メデルトの駅に滞在する予定。
◇◇◇
ゴンドラを見送って、俺たちは宿泊の準備を行う。
日没直前になり、地上から一羽の大鋭爪鷹が飛んできた。
シーラは次に、ハーストを使ってウグマのシグ・ナインへ詳細を書いた手紙を飛ばす。
日没と同時にリフトは停止。
鉱山の業務が終了したようだ。
その日の夜はシーラが夕食を作ってくれた。
「シーラの料理って、意外と美味しいね」
「君も大概失礼だね」
食事を終え、この日はそのまま就寝した。
大きさは拳より二回りほど小さい。
俺はその結晶を拾った。
「見たことがない結晶だな。ここで採れるのか?」
鉱夫の俺でも見たことがない結晶だった。
黒深石に似ているが、こちらの方が密度も硬度も高いと思われる。
どう見ても岩壁から採れたものではない。
ひとまずポケットにしまい、そのまま採掘を続けた。
採掘は順調に進み、そろそろ夕焼けが始まりそうな時間帯。
目的の黒深石は採掘できなかったが、いくつかの希少鉱石が採れた。
「君、凄いね。まさか希少鉱石を採っちゃうなんて」
「この採掘場はレベルが高い。掘ってみて分かったけど、もっと掘り進めればまだまだ希少鉱石は出てくると思うよ」
「そうなんだ。やっぱり上手い人が採掘すると違うんだね」
「アハハ、そんなことないって」
俺は今日採れた希少鉱石をシーラに差し出した。
「シーラ。これは開発機関で使ってよ」
「え? 売ったら金貨数枚にはなるでしょ?」
「だって、ここはシグ・ナインの鉱山でしょ。それに俺が欲しいのは黒深石だからさ」
「君って無欲なの? バカなの?」
「ちょ、ちょっと! 違うって! これは滞在費として使ってよ」
「分かったよ。アルは律儀だね。ありがたく頂戴するよ」
「さて、じゃあ今日はここまでにして駅へ戻ろうか」
シーラはこのまま地上へ戻る予定だ。
俺はしばらくここに滞在して黒深石を採掘する。
駅に到着したところで、俺は拾った結晶のことを思い出した。
「そうだ。シーラ、この結晶は見たことある?」
ポケットから黒い結晶を取り出す。
「何これ?」
「さっき採掘場で拾ったんだ。どうも岩壁から出たものではないような気がするんだよね」
「シグ・ナインでも見たことがないな。アルは?」
「俺も長年鉱夫をやってるけど初めて見た。黒深石に似てるけど、感触的に密度と硬度が高いんだよ」
「なるほど。触っただけで硬度と密度まで分かるんだ。……キモ」
「ちょっと!」
「あははは。冗談はさておき」
冗談とは思えないのだが……。
シーラの表情が変わり、右手を顎につけ考えている。
しばしの沈黙のあと、何かに気付いたような表情を浮かべた。
「ねえ、アル。これって、もしかしたら体内生成鉱石かもしれない」
「体内生成鉱石って……」
「モンスターの体内で作られる鉱石のことだよ」
モンスター事典によると、体内で鉱石を生成するモンスターが竜骨型に数種類存在する。
「ねえシーラ、帝国内で最も出現する体内生成モンスターは?」
「一番多く出現するのは岩食竜かな」
「ディプロクスか。確かディプロクスは翼があるよね。この標高を考えるとディプロクスが濃厚か」
「そうだね。アルの予想通りだと思う」
◇◇◇
岩食竜
階級 Bランク
分類 竜骨型鎧類
体長約八メデルト。
中型の鎧類モンスター。
岩石を主食としている二足歩行のモンスター。
太く短い足、使用せず退化した小さな手、背中には中型の翼を二枚持つ。
尻尾は太く、長さは三メデルトほどと体長に比べて短い。
名前の通り、岩石を食べることで有名。
岩石に含まれる不純物、特に微生物を栄養源とし、体内に吸収している。
吸収されない岩石の成分は皮膚に排出され、結果的に純度の高い鉱石が生成される。
これを体内生成鉱石と呼ぶ。
岩石を噛み砕く頭部は、上顎よりも下顎が突き出ている。
下顎に巨大な牙が四本、上顎に二本、合計六本生えており、大牙の隙間に小さくて平たい無数の歯が生えている。
岩を噛み砕くことに特化。
鉱石を体内生成することで、皮膚の色は薄灰色。
性格は温厚で、鉱石を食べること以外に興味がない。
しかし食事の邪魔をされると激昂する。
鉱山に出現する傾向にあり、過去多くの鉱夫が犠牲になっている。
◇◇◇
俺はモンスター事典の内容を思い出していた。
「ねえシーラ。もしかしたら、ディプロクスのせいで鉱山が荒らされ、希少鉱石が採れなくなったんじゃないのかな?」
「そうだね。ディプロクスがこの結晶を排出したと考えれば、全ての辻褄が合う」
「困ったな。どうしようか」
「アル。……君ってたった一人でネームドを討伐した凄腕のAランク冒険者でしょ?」
「シーラが何を考えてるか分かるけど、ディプロクスって凄く硬いよ? 俺一人じゃ討伐は難しいかも」
「討伐しなくていいよ。撃退して欲しい。このままじゃ鉱山が危険だ。希少鉱石の採掘もできない」
「そうだな。確かに危険だ」
「これはシグ・ナインからの依頼とするよ。状況が状況だけに、条件は後付けでいいかな?」
「分かった。任せるよ」
俺はクエストを受けることにした。
形としては直請けクエストになるが、シグ・ナインから直接の依頼だ。
ギルド依頼のクエストになるのだろうか。
まあ撃退してから考えよう。
「アル。僕も今日は泊まっていくよ」
「え? な、なんで?」
「だって岩食竜だよ? 岩を食べるんだよ? 見てみたいじゃん?」
「そもそも出現するか分からないよ?」
「でも見てみたいじゃん?」
「まあ気持ちは分かる。俺も岩を食べるところは見てみたい」
今回は撃退メインなので、それほど危険度は高くないという気持ちがあった。
危なくなったら退却すればいいし、この場所なら周りに被害も出ない。
それにシーラは鉱山の責任者である上に、このクエスト依頼者である。
俺は従うだけだ。
シーラはゴンドラに、今日採掘した希少鉱石と手紙を入れた麻袋を乗せた。
手紙は以下の内容だった。
◇◇◇
標高三千メデルトにモンスター出現の可能性があるため、絶対に近付かないこと。
モンスターはAランク冒険者のアル・パートに撃退を依頼。
連絡用の大鋭爪鷹をこちらに飛ばすこと。
我々は数日間三千メデルトの駅に滞在する予定。
◇◇◇
ゴンドラを見送って、俺たちは宿泊の準備を行う。
日没直前になり、地上から一羽の大鋭爪鷹が飛んできた。
シーラは次に、ハーストを使ってウグマのシグ・ナインへ詳細を書いた手紙を飛ばす。
日没と同時にリフトは停止。
鉱山の業務が終了したようだ。
その日の夜はシーラが夕食を作ってくれた。
「シーラの料理って、意外と美味しいね」
「君も大概失礼だね」
食事を終え、この日はそのまま就寝した。
17
お気に入りに追加
185
あなたにおすすめの小説

追放されたギルドの書記ですが、落ちこぼれスキル《転写》が覚醒して何でも《コピー》出来るようになったので、魔法を極めることにしました
遥 かずら
ファンタジー
冒険者ギルドに所属しているエンジは剣と魔法の才能が無く、文字を書くことだけが取り柄であった。落ちこぼれスキル【転写】を使いギルド帳の筆記作業で生計を立てていた。そんなある日、立ち寄った勇者パーティーの貴重な古代書を間違って書き写してしまい、盗人扱いされ、勇者によってギルドから追放されてしまう。
追放されたエンジは、【転写】スキルが、物やスキル、ステータスや魔法に至るまで何でも【コピー】できるほどに極められていることに気が付く。
やがて彼は【コピー】マスターと呼ばれ、世界最強の冒険者となっていくのであった。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!
よっしぃ
ファンタジー
この物語は、通常1つの職業を選定する所を、一つ目で遊び人を選定してしまい何とか別の職業を、と思い3つとも遊び人を選定してしまったデルクが、成長して無双する話。
10歳を過ぎると皆教会へ赴き、自身の職業を選定してもらうが、デルク・コーネインはここでまさかの遊び人になってしまう。最高3つの職業を選べるが、その分成長速度が遅くなるも、2つ目を選定。
ここでも前代未聞の遊び人。止められるも3度目の正直で挑むも結果は遊び人。
同年代の連中は皆良い職業を選定してもらい、どんどん成長していく。
皆に馬鹿にされ、蔑まれ、馬鹿にされ、それでも何とかレベル上げを行うデルク。
こんな中2年ほど経って、12歳になった頃、1歳年下の11歳の1人の少女セシル・ヴァウテルスと出会う。凄い職業を得たが、成長が遅すぎると見捨てられた彼女。そんな2人がダンジョンで出会い、脱出不可能といわれているダンジョン下層からの脱出を、2人で成長していく事で不可能を可能にしていく。
そんな中2人を馬鹿にし、死地に追い込んだ同年代の連中や年上の冒険者は、中層への攻略を急ぐあまり、成長速度の遅い上位職を得たデルクの幼馴染の2人をダンジョンの大穴に突き落とし排除してしまう。
しかし奇跡的にもデルクはこの2人の命を救う事ができ、セシルを含めた4人で辛うじてダンジョンを脱出。
その後自分達をこんな所に追い込んだ連中と対峙する事になるが、ダンジョン下層で成長した4人にかなう冒険者はおらず、自らの愚かな行為に自滅してしまう。
そして、成長した遊び人の職業、実は成長すればどんな職業へもジョブチェンジできる最高の職業でした!
更に未だかつて同じ職業を3つ引いた人物がいなかったために、その結果がどうなるかわかっていなかった事もあり、その結果がとんでもない事になる。
これはのちに伝説となる4人を中心とする成長物語。
ダンジョン脱出までは辛抱の連続ですが、その後はざまぁな展開が待っています。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる