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第四章
第69話 エンドース契約
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冒険者ギルドから五百メデルトほど歩く。
「アル、ここが開発機関よ」
三階建ての石造りで、一階部分の半分は店舗になっている。
冒険者用の装備品や道具を売っているのだろう。
俺たちは店舗に入らず、横のロビーへ入り受付で事情を説明。
すると、二階にある支部長室へ案内された。
「シグ・ナインのウグマ支部長、ウォルター・ワイヤだ」
「アル・パートです」
「レイ・ステラーです」
ウォルター・ワイヤは、髭を蓄えた筋肉隆々の男だ。
それにしても、ワイヤのファミリーネームには心当たりがある。
そして、この容姿に既視感……どころではなく、間違いなく会ったことがある容姿だった。
俺の考えなどお構いなしに、ウォルターが興奮して俺の剣を指差す。
「おい! お前たちの剣はなんだ? 見せてみろ!」
さすがは開発を専門とする機関の支部長だ。
俺たちの剣にすぐ気が付いた。
「こ、これは凄いな。誰が作った?」
「イーセ王国のクリス・ワイア氏です」
「なに! クリスか!」
「クリスを知ってるんですか?」
「知ってるも何も、双子の弟だ。ガハハハハ」
「ええ! クリスのお兄さん!」
容姿も笑い方もクリスとそっくりだ。
俺とレイはウォルターに剣を渡す。
ウォルターは食い入るように剣を見つめている。
「クリスめ。弟のくせに凄い剣を作ったものだな」
「俺の剣は二度と作れないと言ってました」
「むっ、確かにな。この黒紅石を素材とした剣は、配合が全く分からない。まさに奇跡の一振りだろう……」
ひと目で黒紅石と見破ったウォルター。
相当な鑑定眼を持っていることが分かる。
弟が打った剣を誇らしげに見ていた。
そんなウォルターに、ここへ来た目的を告げる。
「ウォルターさん、鎧を作りたいんです」
「ウォルターでいい。敬語もいらん。ガハハハハ」
「アハハ、クリスにそっくりだ」
俺は大きな麻袋からダーク・ゼム・イクリプスに切られた軽鎧を取り出す。
「うーむ、これは凄い。紙のように切られておる。鎧の意味などないな」
ウォルターは鎧を軽々と持ち、様々な角度から切断面を観察している。
「アルとレイは、この先もこのレベルと戦っていくのか」
「ええ、そうよ」
答えたのはレイだった。
「そうか……」
ウォルターは鎧を見ながら、何かを考えてるようだ。
そして少しの沈黙のあと、意を決したような表情になった。
「よし分かった! アルとレイ、お前たち専用の鎧を作ろう」
「え! 俺たち専用の鎧?」
俺は思わず大きな声を上げてしまった。
しかし専用ともなると、料金も凄いことになりそうだ。
この剣だって加工代だけで金貨百枚もする。
「で、でも、専用の鎧って高価なんでしょ?」
「そうだ。かなりの金がかかる。だが、アルの将来性とレイの知名度はおいしい。これを放っておくのはもったいない。料金は全てシグ・ナインで負担しよう」
「え! そんなことしたらギルドに怒られるんじゃ?」
「安心せい! シグ・ナインはな、ギルドから一切の予算を受け取っておらん! 全て独自運営だ! お前たちのことはシグ・ナインで面倒を見る。武器も防具も完全にバックアップしよう。ガハハハハ」
「そ、それはありがたいけど、大丈夫なの?」
さすがに全て無料では、シグ・ナインでも厳しいのではと思った。
「心配無用だ。シグ・ナインがお前たち専用の防具を開発する。凄腕のお前たちが使う防具だ。開発していけば、きっといくつかの特許も取れるだろう」
さらにウォルターが得意気に説明する。
「そして完成したら廉価版を販売する。お前たちの名を冠したモデルだ。こりゃ売れるぞ! お前たちをサポートすれば、シグ・ナインに莫大な金が入るって寸法だ! ガハハハハ」
なるほど、俺の名前では売れないと思うが、レイのモデルは確かに売れそうだ。
特許も取れるのであれば、商売として成立するだろう。
「お前たち専用に軽くて動きやすく、それでいて頑丈な鎧を開発する。ただし、開発には時間がかかる」
「分かったよ」
「その間、アルは代わりの鎧を使ってくれ。この切られた鎧は研究用にもらうぞ?」
「ああ、大丈夫」
「あとな、シグ・ナインが持っていない素材は、お前たちに採ってきてもらうぞ。いいか?」
「それも問題ないよ」
「よし、善は急げだ。契約書を作ろう」
それを聞いて、レイがウォルターに問いかけた。
「シグ・ナインと私たちのエンドース契約というわけね?」
「そうだ! さすがレイだ。分かってるな。今後は鎧以外もお前たちの武器や道具も開発していくぞ! ガハハハハ」
俺たちはシグ・ナインと、装備品一式の提供契約を交わした。
「よし、さっそくアルとレイのサイズを測るぞ」
身体のサイズを測り、筋力や運動能力も測定。
しかし、俺は全ての計器を壊してしまい、シグ・ナインの職員が唖然としていたのだった。
――
全ての手続きが終わると、夕焼けが始まっていた。
俺たちは、シグ・ナインから新しい家へ向かう。
「ねえ、レイ。結局、防具にお金使わなかったね」
「そうね、私も驚いているわ」
レイ曰く、装備の提供なんて前例がないそうだ。
間違いなく、百年間一度も撃退すらしたことがないダーク・ゼム・イクリプスを撃退した影響とのこと。
「シグ・ナインはいくつもの国際特許を抱えていて莫大な収入があるのよ。鉱山も持っているらしいわ。ギルドから一切の予算を受け取ってないから自由に行動できる。だからギルドの独立機関と言われているのよ。たまに暴走もするみたいだけどね」
「そ、そうなんだね。でも……今回は暴走だよなあ」
「ふふふ、それは私たち次第でしょう」
「アハハ、そうだね。シグ・ナインが損しないように頑張るよ」
しばらく歩くと、ギルドが用意してくれた家に着いた。
ギルドからあまり離れておらず、市街地の好立地に建っている。
二階建ての一軒家で、広い庭、馬小屋、弓の練習場もある。
そして驚いたのが、執事一人、メイド二人、馬の世話係兼庭師一人が滞在。
皆、冒険者ギルド専属の職員だそうだ。
四名全員で俺たちを出迎えてくれた。
「アル様、ようこそおいでくださいました。レイ様、お久しぶりでございます」
「ステム・ソーガン! 久しぶりね。あなたが執事をしてくれるの?」
「左様でございます」
「嬉しいわ、ステム。お世話になるわね」
レイは相変わらずギルドで顔が広い。
毎度レイの凄さを知る。
「アル・パートです。よろしくお願いします」
「執事のステム・ソーガンと申します。アル様とレイ様の雑務はもちろん、この家のことは全て私が取り仕切るのでご安心ください」
「あ、ありがとうございます」
執事がいる家なんて信じられない。
さらに食事はメイドが全て用意してくれるそうだ。
それどころか、人件費も食費も全て家賃に含まれているとのこと。
これで月の家賃が金貨六枚は確かに格安だ。
「ふふふ、これはアルの活躍への期待ね。ギルドはこれから相当あなたを頼ると思うわよ」
「え? だって俺はまだ新人だよ?」
「その新人が、誰もなし得なかったダーク・ゼム・イクリプスの撃退をしたのよ? 期待しかないでしょ?」
「そ、そうなのかな」
「ふふふ、本当にアルは相変わらずね。でもそこがあなたのいいところよ」
「それ褒めてる?」
「もちろんよ。ふふふ」
俺たちは笑いながら、新しい家へ入った。
「アル、ここが開発機関よ」
三階建ての石造りで、一階部分の半分は店舗になっている。
冒険者用の装備品や道具を売っているのだろう。
俺たちは店舗に入らず、横のロビーへ入り受付で事情を説明。
すると、二階にある支部長室へ案内された。
「シグ・ナインのウグマ支部長、ウォルター・ワイヤだ」
「アル・パートです」
「レイ・ステラーです」
ウォルター・ワイヤは、髭を蓄えた筋肉隆々の男だ。
それにしても、ワイヤのファミリーネームには心当たりがある。
そして、この容姿に既視感……どころではなく、間違いなく会ったことがある容姿だった。
俺の考えなどお構いなしに、ウォルターが興奮して俺の剣を指差す。
「おい! お前たちの剣はなんだ? 見せてみろ!」
さすがは開発を専門とする機関の支部長だ。
俺たちの剣にすぐ気が付いた。
「こ、これは凄いな。誰が作った?」
「イーセ王国のクリス・ワイア氏です」
「なに! クリスか!」
「クリスを知ってるんですか?」
「知ってるも何も、双子の弟だ。ガハハハハ」
「ええ! クリスのお兄さん!」
容姿も笑い方もクリスとそっくりだ。
俺とレイはウォルターに剣を渡す。
ウォルターは食い入るように剣を見つめている。
「クリスめ。弟のくせに凄い剣を作ったものだな」
「俺の剣は二度と作れないと言ってました」
「むっ、確かにな。この黒紅石を素材とした剣は、配合が全く分からない。まさに奇跡の一振りだろう……」
ひと目で黒紅石と見破ったウォルター。
相当な鑑定眼を持っていることが分かる。
弟が打った剣を誇らしげに見ていた。
そんなウォルターに、ここへ来た目的を告げる。
「ウォルターさん、鎧を作りたいんです」
「ウォルターでいい。敬語もいらん。ガハハハハ」
「アハハ、クリスにそっくりだ」
俺は大きな麻袋からダーク・ゼム・イクリプスに切られた軽鎧を取り出す。
「うーむ、これは凄い。紙のように切られておる。鎧の意味などないな」
ウォルターは鎧を軽々と持ち、様々な角度から切断面を観察している。
「アルとレイは、この先もこのレベルと戦っていくのか」
「ええ、そうよ」
答えたのはレイだった。
「そうか……」
ウォルターは鎧を見ながら、何かを考えてるようだ。
そして少しの沈黙のあと、意を決したような表情になった。
「よし分かった! アルとレイ、お前たち専用の鎧を作ろう」
「え! 俺たち専用の鎧?」
俺は思わず大きな声を上げてしまった。
しかし専用ともなると、料金も凄いことになりそうだ。
この剣だって加工代だけで金貨百枚もする。
「で、でも、専用の鎧って高価なんでしょ?」
「そうだ。かなりの金がかかる。だが、アルの将来性とレイの知名度はおいしい。これを放っておくのはもったいない。料金は全てシグ・ナインで負担しよう」
「え! そんなことしたらギルドに怒られるんじゃ?」
「安心せい! シグ・ナインはな、ギルドから一切の予算を受け取っておらん! 全て独自運営だ! お前たちのことはシグ・ナインで面倒を見る。武器も防具も完全にバックアップしよう。ガハハハハ」
「そ、それはありがたいけど、大丈夫なの?」
さすがに全て無料では、シグ・ナインでも厳しいのではと思った。
「心配無用だ。シグ・ナインがお前たち専用の防具を開発する。凄腕のお前たちが使う防具だ。開発していけば、きっといくつかの特許も取れるだろう」
さらにウォルターが得意気に説明する。
「そして完成したら廉価版を販売する。お前たちの名を冠したモデルだ。こりゃ売れるぞ! お前たちをサポートすれば、シグ・ナインに莫大な金が入るって寸法だ! ガハハハハ」
なるほど、俺の名前では売れないと思うが、レイのモデルは確かに売れそうだ。
特許も取れるのであれば、商売として成立するだろう。
「お前たち専用に軽くて動きやすく、それでいて頑丈な鎧を開発する。ただし、開発には時間がかかる」
「分かったよ」
「その間、アルは代わりの鎧を使ってくれ。この切られた鎧は研究用にもらうぞ?」
「ああ、大丈夫」
「あとな、シグ・ナインが持っていない素材は、お前たちに採ってきてもらうぞ。いいか?」
「それも問題ないよ」
「よし、善は急げだ。契約書を作ろう」
それを聞いて、レイがウォルターに問いかけた。
「シグ・ナインと私たちのエンドース契約というわけね?」
「そうだ! さすがレイだ。分かってるな。今後は鎧以外もお前たちの武器や道具も開発していくぞ! ガハハハハ」
俺たちはシグ・ナインと、装備品一式の提供契約を交わした。
「よし、さっそくアルとレイのサイズを測るぞ」
身体のサイズを測り、筋力や運動能力も測定。
しかし、俺は全ての計器を壊してしまい、シグ・ナインの職員が唖然としていたのだった。
――
全ての手続きが終わると、夕焼けが始まっていた。
俺たちは、シグ・ナインから新しい家へ向かう。
「ねえ、レイ。結局、防具にお金使わなかったね」
「そうね、私も驚いているわ」
レイ曰く、装備の提供なんて前例がないそうだ。
間違いなく、百年間一度も撃退すらしたことがないダーク・ゼム・イクリプスを撃退した影響とのこと。
「シグ・ナインはいくつもの国際特許を抱えていて莫大な収入があるのよ。鉱山も持っているらしいわ。ギルドから一切の予算を受け取ってないから自由に行動できる。だからギルドの独立機関と言われているのよ。たまに暴走もするみたいだけどね」
「そ、そうなんだね。でも……今回は暴走だよなあ」
「ふふふ、それは私たち次第でしょう」
「アハハ、そうだね。シグ・ナインが損しないように頑張るよ」
しばらく歩くと、ギルドが用意してくれた家に着いた。
ギルドからあまり離れておらず、市街地の好立地に建っている。
二階建ての一軒家で、広い庭、馬小屋、弓の練習場もある。
そして驚いたのが、執事一人、メイド二人、馬の世話係兼庭師一人が滞在。
皆、冒険者ギルド専属の職員だそうだ。
四名全員で俺たちを出迎えてくれた。
「アル様、ようこそおいでくださいました。レイ様、お久しぶりでございます」
「ステム・ソーガン! 久しぶりね。あなたが執事をしてくれるの?」
「左様でございます」
「嬉しいわ、ステム。お世話になるわね」
レイは相変わらずギルドで顔が広い。
毎度レイの凄さを知る。
「アル・パートです。よろしくお願いします」
「執事のステム・ソーガンと申します。アル様とレイ様の雑務はもちろん、この家のことは全て私が取り仕切るのでご安心ください」
「あ、ありがとうございます」
執事がいる家なんて信じられない。
さらに食事はメイドが全て用意してくれるそうだ。
それどころか、人件費も食費も全て家賃に含まれているとのこと。
これで月の家賃が金貨六枚は確かに格安だ。
「ふふふ、これはアルの活躍への期待ね。ギルドはこれから相当あなたを頼ると思うわよ」
「え? だって俺はまだ新人だよ?」
「その新人が、誰もなし得なかったダーク・ゼム・イクリプスの撃退をしたのよ? 期待しかないでしょ?」
「そ、そうなのかな」
「ふふふ、本当にアルは相変わらずね。でもそこがあなたのいいところよ」
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