26 / 352
第二章
第26話 エルウッドの実力
しおりを挟む
ラバウトを出発して三日が経った。
特にトラブルもなく順調だ。
イーセ王国の主要街道には、五十キデルトごとに必ず宿場町がある。
もちろん、それ以外にも大小様々な街や村が点在。
主要街道は貿易路としても使われるため、快適に旅ができるようになっているのだった。
苦労していた馬の操作も次第に慣れてきた。
俺が購入した馬は、一日最長八十キデルト移動できる黒風馬という品種だ。
しかし俺自身初めての旅ということもあり、一日五十キデルトのペースで進んでいた。
季節は冬だが、温暖なカトル地方の平野は暖かい。
そのため、宿には泊まらずテント泊をしていた。
街や村で食材だけ購入して、日没と同時に調理。
俺にとって初めての旅は、想像以上に楽しいものだった。
旅は自由だ。
こんな暮らしも悪くない。
三日目もそろそろ日没を迎える。
街道から逸れ、ちょうどいい平野を今日の宿泊地に決めテントを張る。
そして枯木に火をつけ調理開始。
「ウゥゥゥ!」
その時、エルウッドが唸り声を上げて突然走り出した。
「エルウッド!」
俺はすぐにエルウッドを追いかける。
二百メデルトほど走ると、エルウッドの周りに毒大蜥蜴が五匹も倒れていた。
ヴェネヴァスは約二メデルトの大きさで、鋭い牙と爪、そして毒を持った小型の四肢型爬類のモンスターだ。
その毒は、血液の凝固成分を破壊する。
ヴェネヴァスの爪には毒腺があり、爪で傷付くと血が止まらなくなり、出血死することもあるほどだ。
小型だが、毒の危険度が高くDランクモンスターとされている。
だが、エルウッドが走り出してから、僅かな時間しか経っていない。
俺は驚いてエルウッドに問いかける。
「え? エルウッドが倒したの?」
「ウォン!」
エルウッドが頷く。
「え? ヴェネヴァスってDランクだよ? エルウッドの狼牙はEランクだよね? なのに、エルウッドがヴェネヴァスを五匹も瞬殺したってこと?」
エルウッドが頷く。
「あ! もしかして今まで野宿が安全だったのは、エルウッドがモンスターを退治してくれたから?」
「ウォン!」
エルウッドが頷く。
「うわー、エルウッドごめん! 旅は安全で順調だと思ってた! 全部エルウッドのおかげだったのか! ごめんよ!」
これまで野宿が安全だったのは、全てエルウッドのおかげだった。
旅は楽しいと思っていた自分が恥ずかしい。
エルウッドがいたから、楽しく旅ができていたのだ。
「ごめん、エルウッド。明日から宿に泊まるよ」
「ウォウウォウ」
エルウッドは首を横に振るが、エルウッドが危険な目に合うのは見過ごせない。
それにしても、エルウッドは強いのだろうか?
確かに狼牙の中では超希少種の銀狼牙だが、見た目は完全に狼牙である。
額に角があるだけだ。
今はレイさんの言いつけ通り、角を隠すために額当て付けている。
モンスターの中でも最低ランクであるEランクなのに、Dランクのヴェネヴァス五匹を瞬殺するくらいほどだ。
エルウッドが特別に強いと思った方がいいだろう。
まあ俺が産まれる前から標高五千メデルトで生活してたくらいだ。
強くても納得できる。
いずれにせよ、安全な旅を心がけることに越したことはない。
ただ今日は日が暮れてしまったので、このままテント泊をすることにした。
俺がテントに戻ると、しばらくしてエルウッドが戻ってきた。
どうやら倒したヴェネヴァスの死骸を遠くに運んだようだ。
モンスターの死骸に、肉食動物や別のモンスターが集まってくる可能性を考慮したのだろう。
「ウオォォォォン!」
遠吠えするエルウッド。
自分の存在をアピールしてるようだ。
「エルウッドごめんな。ありがとう」
「ウォン!」
俺はエルウッドにお礼を伝え就寝。
翌朝、テントを片付けながら、ラバウトの旅道具屋で買った地図を確認。
「今日の夕方にはラダーに到着するな」
ラバウトから北へ二百キデルトの距離にある宿場町ラダー。
今日はそこで宿泊する予定だ。
日中の街道は安全だった。
騎士団や自警団が巡回しているし、人通りがあるので盗賊が出ることは滅多にない。
モンスターも日中はわざわざ街道に出ない。
街道で旅人や隊商とすれ違いながら、宿場町ラダーに到着。
「予定より早く到着したな。まだ夕方前だけど、先に宿を探すか」
宿場町ということで、街道沿いには宿がたくさん並んでいる。
各宿で激しい呼び込み合戦が行われていた。
俺はいくつかの宿を見て回る。
しかし、馬小屋のある宿がなかなか見つからない。
そんな時、声をかけられた。
「お兄さん! 宿をお探しですか? 馬と狼牙もいるんですね。うちなら馬小屋もあるし、狼牙を部屋に入れてもいいですよ!」
赤毛の若い女性だった。
「一泊いくらですか?」
「狼牙と馬、そしてお兄さんの夕飯と朝食も付けて、全部で銀貨一枚でどうですか?」
「それはちょっと高いかな。他所を当たるよ」
「お兄さん待って! なかなか手強いですねー。装備品が新しいから新人冒険者だと思ったのに」
「商人みたいなものです」
「あちゃー、商人さんか。じゃあ、半銀貨七枚でどうですか?」
「そうですね、じゃあ半銀貨八枚払いますよ」
「え! いいんですか! たくさんサービスしますね!」
別に銀貨一枚でも良かったのだが、言い値をそのまま聞くわけにはいかない。
騙されたりカモにされることがある。
逆に値切りすぎると、宿で良いサービスを受られないかもしれない。
こういう時は、値引きの額よりも少し多めにすると印象が良い。
商人のトニーに教えてもらった宿屋の値引き交渉テクニックだ。
ただし、物を買う時は徹底的に値引きしろと教えられた。
係の男性に馬を預け、受付でさっきの赤毛の若い女性に半銀貨八枚を払う。
女性が宿の説明をしてくれた。
「夕食は日没後、朝食は日の出後です。馬の食事はこちらでやっておきますね。狼牙の食事はお兄さんと一緒でいいですか?」
「はい、それでお願いします」
「狼牙ちゃん、かわいいですね! たくさんサービスしますね!」
「ウォン!」
エルウッドが喜んでいる。
ここまでエルウッドのおかげで安全な旅ができたので、ゆっくりしてもらいたい。
部屋に案内された。
ランクとしては中級宿だ。
トイレは共同で、宿に風呂はない。
部屋に荷物を置いて、まずは街の大衆浴場へ向かう。
ラバウトを出てから初めての風呂だ。
ゆっくりと湯船に浸かったので疲労は取れた。
そして、風呂上がりに水角牛のミルクを飲む。
これが本当に美味しい。
宿に帰ると、ちょうど夕食の時間になっていた。
「お兄さん、お帰りなさい! 夕食の支度ができてますよ!」
食堂に用意されていた夕食。
地元産の食材がふんだんに使われたメニューに驚く。
想像以上に豪華だったため、俺は麦酒も注文。
エルウッドは生肉を美味しそうに食べている。
一人で食事をしていたところ、食事を運んでくれた赤毛の若い女性が話しかけてきた。
呼び込み、受付、ホール担当と大活躍の女性である。
「お兄さん、ラバウトから来たんですか?」
「そうです」
「行き先は王都ですか?」
「ええ、そうですよ」
「やっぱり! じゃあ今の王都の状況知ってます?」
「え? どういうことですか?」
「実はクロトエ騎士団の一番隊隊長が変わったそうなんですよ」
王国が誇るクロトエ騎士団は周辺国で最強と名高い。
その騎士団のエースでもある一番隊隊長はレイさんなのだが……。
「一番隊の隊長ってレイ・ステラー様ですよね?」
「そうです。レイ様が隊長でした」
「じゃあ今は誰が隊長を?」
「副隊長だったザイン・フィリップ様が隊長になったんですって。三ヶ月前、この街に一番隊が来た時にザイン様を見かけたけど、本当にかっこよくて私ファンになっちゃったんですよー」
「確かに真面目な好青年ですもんね」
レイさんに絶対服従だったザインさんが一番隊隊長になったとは驚きだ。
では、レイさんはどうしているのだろうか。
「レイ様はどうしてるんですか?」
「なんと! 団長に昇進されたんですって!」
「ええ! き、騎士団の団長!」
「そうなんですよ。以前から噂されていましたからね。というか、お兄さん。ザイン様に会ったことあるんですか?」
「ん? ああ、ありますよ。俺も三ヶ月前にラバウトでお会いしたんです」
赤毛の女性にザインさんと会ったことを話した。
もちろん、力比べで俺が勝ったことは内緒だ。
女性は大喜びだった。
それにしても、レイさんが騎士団団長とは驚いた。
騎士団の団長なんて、一般人では手の届かない雲の上の存在だ。
気軽に会えないような気がする。
しかし、俺は王都へ向かうしかない。
特にトラブルもなく順調だ。
イーセ王国の主要街道には、五十キデルトごとに必ず宿場町がある。
もちろん、それ以外にも大小様々な街や村が点在。
主要街道は貿易路としても使われるため、快適に旅ができるようになっているのだった。
苦労していた馬の操作も次第に慣れてきた。
俺が購入した馬は、一日最長八十キデルト移動できる黒風馬という品種だ。
しかし俺自身初めての旅ということもあり、一日五十キデルトのペースで進んでいた。
季節は冬だが、温暖なカトル地方の平野は暖かい。
そのため、宿には泊まらずテント泊をしていた。
街や村で食材だけ購入して、日没と同時に調理。
俺にとって初めての旅は、想像以上に楽しいものだった。
旅は自由だ。
こんな暮らしも悪くない。
三日目もそろそろ日没を迎える。
街道から逸れ、ちょうどいい平野を今日の宿泊地に決めテントを張る。
そして枯木に火をつけ調理開始。
「ウゥゥゥ!」
その時、エルウッドが唸り声を上げて突然走り出した。
「エルウッド!」
俺はすぐにエルウッドを追いかける。
二百メデルトほど走ると、エルウッドの周りに毒大蜥蜴が五匹も倒れていた。
ヴェネヴァスは約二メデルトの大きさで、鋭い牙と爪、そして毒を持った小型の四肢型爬類のモンスターだ。
その毒は、血液の凝固成分を破壊する。
ヴェネヴァスの爪には毒腺があり、爪で傷付くと血が止まらなくなり、出血死することもあるほどだ。
小型だが、毒の危険度が高くDランクモンスターとされている。
だが、エルウッドが走り出してから、僅かな時間しか経っていない。
俺は驚いてエルウッドに問いかける。
「え? エルウッドが倒したの?」
「ウォン!」
エルウッドが頷く。
「え? ヴェネヴァスってDランクだよ? エルウッドの狼牙はEランクだよね? なのに、エルウッドがヴェネヴァスを五匹も瞬殺したってこと?」
エルウッドが頷く。
「あ! もしかして今まで野宿が安全だったのは、エルウッドがモンスターを退治してくれたから?」
「ウォン!」
エルウッドが頷く。
「うわー、エルウッドごめん! 旅は安全で順調だと思ってた! 全部エルウッドのおかげだったのか! ごめんよ!」
これまで野宿が安全だったのは、全てエルウッドのおかげだった。
旅は楽しいと思っていた自分が恥ずかしい。
エルウッドがいたから、楽しく旅ができていたのだ。
「ごめん、エルウッド。明日から宿に泊まるよ」
「ウォウウォウ」
エルウッドは首を横に振るが、エルウッドが危険な目に合うのは見過ごせない。
それにしても、エルウッドは強いのだろうか?
確かに狼牙の中では超希少種の銀狼牙だが、見た目は完全に狼牙である。
額に角があるだけだ。
今はレイさんの言いつけ通り、角を隠すために額当て付けている。
モンスターの中でも最低ランクであるEランクなのに、Dランクのヴェネヴァス五匹を瞬殺するくらいほどだ。
エルウッドが特別に強いと思った方がいいだろう。
まあ俺が産まれる前から標高五千メデルトで生活してたくらいだ。
強くても納得できる。
いずれにせよ、安全な旅を心がけることに越したことはない。
ただ今日は日が暮れてしまったので、このままテント泊をすることにした。
俺がテントに戻ると、しばらくしてエルウッドが戻ってきた。
どうやら倒したヴェネヴァスの死骸を遠くに運んだようだ。
モンスターの死骸に、肉食動物や別のモンスターが集まってくる可能性を考慮したのだろう。
「ウオォォォォン!」
遠吠えするエルウッド。
自分の存在をアピールしてるようだ。
「エルウッドごめんな。ありがとう」
「ウォン!」
俺はエルウッドにお礼を伝え就寝。
翌朝、テントを片付けながら、ラバウトの旅道具屋で買った地図を確認。
「今日の夕方にはラダーに到着するな」
ラバウトから北へ二百キデルトの距離にある宿場町ラダー。
今日はそこで宿泊する予定だ。
日中の街道は安全だった。
騎士団や自警団が巡回しているし、人通りがあるので盗賊が出ることは滅多にない。
モンスターも日中はわざわざ街道に出ない。
街道で旅人や隊商とすれ違いながら、宿場町ラダーに到着。
「予定より早く到着したな。まだ夕方前だけど、先に宿を探すか」
宿場町ということで、街道沿いには宿がたくさん並んでいる。
各宿で激しい呼び込み合戦が行われていた。
俺はいくつかの宿を見て回る。
しかし、馬小屋のある宿がなかなか見つからない。
そんな時、声をかけられた。
「お兄さん! 宿をお探しですか? 馬と狼牙もいるんですね。うちなら馬小屋もあるし、狼牙を部屋に入れてもいいですよ!」
赤毛の若い女性だった。
「一泊いくらですか?」
「狼牙と馬、そしてお兄さんの夕飯と朝食も付けて、全部で銀貨一枚でどうですか?」
「それはちょっと高いかな。他所を当たるよ」
「お兄さん待って! なかなか手強いですねー。装備品が新しいから新人冒険者だと思ったのに」
「商人みたいなものです」
「あちゃー、商人さんか。じゃあ、半銀貨七枚でどうですか?」
「そうですね、じゃあ半銀貨八枚払いますよ」
「え! いいんですか! たくさんサービスしますね!」
別に銀貨一枚でも良かったのだが、言い値をそのまま聞くわけにはいかない。
騙されたりカモにされることがある。
逆に値切りすぎると、宿で良いサービスを受られないかもしれない。
こういう時は、値引きの額よりも少し多めにすると印象が良い。
商人のトニーに教えてもらった宿屋の値引き交渉テクニックだ。
ただし、物を買う時は徹底的に値引きしろと教えられた。
係の男性に馬を預け、受付でさっきの赤毛の若い女性に半銀貨八枚を払う。
女性が宿の説明をしてくれた。
「夕食は日没後、朝食は日の出後です。馬の食事はこちらでやっておきますね。狼牙の食事はお兄さんと一緒でいいですか?」
「はい、それでお願いします」
「狼牙ちゃん、かわいいですね! たくさんサービスしますね!」
「ウォン!」
エルウッドが喜んでいる。
ここまでエルウッドのおかげで安全な旅ができたので、ゆっくりしてもらいたい。
部屋に案内された。
ランクとしては中級宿だ。
トイレは共同で、宿に風呂はない。
部屋に荷物を置いて、まずは街の大衆浴場へ向かう。
ラバウトを出てから初めての風呂だ。
ゆっくりと湯船に浸かったので疲労は取れた。
そして、風呂上がりに水角牛のミルクを飲む。
これが本当に美味しい。
宿に帰ると、ちょうど夕食の時間になっていた。
「お兄さん、お帰りなさい! 夕食の支度ができてますよ!」
食堂に用意されていた夕食。
地元産の食材がふんだんに使われたメニューに驚く。
想像以上に豪華だったため、俺は麦酒も注文。
エルウッドは生肉を美味しそうに食べている。
一人で食事をしていたところ、食事を運んでくれた赤毛の若い女性が話しかけてきた。
呼び込み、受付、ホール担当と大活躍の女性である。
「お兄さん、ラバウトから来たんですか?」
「そうです」
「行き先は王都ですか?」
「ええ、そうですよ」
「やっぱり! じゃあ今の王都の状況知ってます?」
「え? どういうことですか?」
「実はクロトエ騎士団の一番隊隊長が変わったそうなんですよ」
王国が誇るクロトエ騎士団は周辺国で最強と名高い。
その騎士団のエースでもある一番隊隊長はレイさんなのだが……。
「一番隊の隊長ってレイ・ステラー様ですよね?」
「そうです。レイ様が隊長でした」
「じゃあ今は誰が隊長を?」
「副隊長だったザイン・フィリップ様が隊長になったんですって。三ヶ月前、この街に一番隊が来た時にザイン様を見かけたけど、本当にかっこよくて私ファンになっちゃったんですよー」
「確かに真面目な好青年ですもんね」
レイさんに絶対服従だったザインさんが一番隊隊長になったとは驚きだ。
では、レイさんはどうしているのだろうか。
「レイ様はどうしてるんですか?」
「なんと! 団長に昇進されたんですって!」
「ええ! き、騎士団の団長!」
「そうなんですよ。以前から噂されていましたからね。というか、お兄さん。ザイン様に会ったことあるんですか?」
「ん? ああ、ありますよ。俺も三ヶ月前にラバウトでお会いしたんです」
赤毛の女性にザインさんと会ったことを話した。
もちろん、力比べで俺が勝ったことは内緒だ。
女性は大喜びだった。
それにしても、レイさんが騎士団団長とは驚いた。
騎士団の団長なんて、一般人では手の届かない雲の上の存在だ。
気軽に会えないような気がする。
しかし、俺は王都へ向かうしかない。
44
お気に入りに追加
171
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる