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オマケ集
3月14日の反撃(ホワイトデー2020)
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2ヶ月遅れて、本当に申し訳ありません!
筆が…乗らず……!
うちの職場もテレワークです。
皆さん、まだまだ感染症にお気をつけて!
アレ、テレビで『軽症』とか言ってる症例は、『呼吸器着けなかった』ってだけで、ヤバい高熱とか出ても『軽症』なので…
───────
───────
「先月は、ガルヴァのとこのユキちゃんが、お世話に成ったんだよね。」
「うん。」
「今月は、家の恋愛的な面での超問題児、お願いできる?」
…デイヴィー兄ちゃん。
お子さん(見た目20代の男性)を小脇に抱えて来るのは、どうかと思うよ。
「…父さん……俺に料理が出来ると、本気で思っているのかい…?」
「イケるイケる、アロベルは俺より器用だから、大丈夫だってw」
あ、やっぱその人が、アロベルさんなんだね!
髪が灰色ってことは、無属性フェンリルかな?
紫色のベレー帽を被って、ピンクと水色の斜めストライプのコートを着て、紫色の蝶々が描かれたストールを首に巻いてる。
ユキちゃんは侍だったけど、此方はなんかアレだ、パリっぽい。
「こんな姿が初対面で、申し訳ないね。俺は画家のアロベル。よろしく、可愛い叔父様と、ご友人。」
「詩音です。よろしくお願いします。」
「よろしく!いつか、可愛いって言葉を、ちゃんとユキちゃんに伝えられる日が、来るといいね!」
「いきなり笑顔で精神ダメージ与えてくるの、やめてくれないかな?!」
だって、要はアロベルさんがヘタレなのが、最大の問題なんでしょ?
「末っ子達も、ユキムラちゃんが『お姉ちゃん』になる日を、楽しみにしてるんだけどねぇ~。」
「俺だってずっと、早くお嫁さんにしたいと、思ってるよ!!」
「なら、どうしてあのような事を、してしまったんですか?」
「……俺が……知りたい……」
うーん、気付いたら口が動いてるパターンか。
「昔っから、ユキムラちゃんのこと、からかい続けてたもんねー。『おチビちゃん』だの『弱っちいんだから出しゃばるな』だの。」
「結構、酷い事仰ってますね。」
「うぐっ…あ、アレはその…『俺が守るよ』って意味で……」
成る程、ユキちゃんなら、言葉通りに受け取ったんだろうなぁ……。
───────
──────
─────
さて、兄ちゃんは姉ちゃんに、いつもの虹色の薔薇を捧げるため、牧場へ帰って行った。
今回、向こうで作ろうとすると、他の御兄弟方が沢山構ってきて、料理どころじゃなくなるそうな。
てなわけで、俺達の小屋でやることに成ったよ。
「料理は、ガチ初心者なんだよね?」
「経験があるのは、デコレーションや、盛り付けだけかな。」
「オッケー、詩音に教えるつもりでやる。」
何が良いかな?
「そうだなぁ……ユキムラちゃんは、黒ショラやフルーツを使ったお菓子が好きなんだ。ドライフルーツも好きだよ。以前、黒ショラをたっぷり着けたイチゴを口にした時の、綻ぶような笑顔は最高に可愛かった。酒の甘味は苦手だから、使わない方が良いかな。あと、砂糖やビットの実よりは蜂蜜の甘さが好きで、蜂蜜の中でもクローバーが1番お気に入りだよ。」
「ふーむ…黒ショラと、ドライイチゴと、クローバーのハニービスケットで、ブーダン・オ・ショコラでも作るか。」
よくまあ、そんだけ好み把握してんな。
ブーダン・オ・ショコラは見た目も良いし、実は結構簡単だ。
「詩音には、重要ミッションを与える。モフモフ達と、安全な場所で遊んでて。」
「了解です!」
「皆がオヤツ欲しがったら、コレあげてね。お前のもあるから。」
「美味しそうですね!わかりました。」
『くんくん…♪しおにーちゃん、それなぁに?』
「おっと、早くも嗅ぎ付けたか。」
オヤツタイムには、早いぜ陽向。
因みに、詩音に渡したのは、いももち(北の大地バージョン)である。
材料は、じゃがいもと片栗粉に、みたらしダレのみ。
尚、いももちは、本州の方にもいくつかあって、お芋さんの種類が違うらしい。
お、芳ばしい香りに釣られて、皆此方来た。
『あまいの?』
「もちもちで、あまじょっぱいの、ですよ。オヤツに食べましょうね。」
『はーい♪』
『お兄さん、こんにちは!』
「おー、こんにちは。皆まだ、ちっちゃいなぁ。」
『何作るの~?』
『お手伝い、あるですか?』
「今回は、お手伝いは大丈夫だよ。皆、詩音と遊んどいで~。」
『『『はーい!』』』
『わかったです。楽しみにしているのです。』
「では、皆で遊びましょう♪」
マジの初心者さんが作るときに、小梅以外のモフモフ達が居ると、収拾着かなくなるからな……
帝都で身に染みた。
「んじゃ、先ずはハニービスケットでも作ろうか。」
「いきなりビスケット…?!オーブンなんて、使える気がしないぞ!」
「大丈夫大丈夫w」
焼き加減は俺が見るし。温度調節もするから。
えーと、石窯オーブンを、120℃に余熱しといて…
「コレが薄力粉。焼き上がりは、あんまりモチっとはならないよ。パンに使うのは強力粉ってやつね。」
「成る程。」
「今から、薄力粉をふるいにかけるよ。ふるいってのは、このアミアミのこと。使い方は、ボウルの上にアミアミ乗せて、粉をドサッと。」
「ほほう……」
「ふるいを持ち上げて、こんな感じで、粉を下のボウルに落とす。こうすることで、玉に成ってるのを解すんだよ。」
「ふむふむ。」
「さあ、やってみよう。」
「よ、よーし、コレもユキムラちゃんのため…!」
お、意外と上手いな。
「粉をふるったら、蜂蜜を混ぜて練る。」
「蜂蜜?母さんは、こういった粉には、ミルクを混ぜていたが…」
「まあ、ミルクと卵が一般的だけど、今回はハニービスケットなんで。」
「そ、そうか、作るもので混ぜるものも変わるよな…当たり前だった。」
纏まったら、ラップ代わりの『くっつかない木紙』の上に置いて、更にもう一枚木紙乗せて…
「コイツを…ふはははは!!お前をペッタンコにしてやろうかぁー!!って感じで、この棒使って2~3ミリの厚さにして。」
「…何だい、今の?」
「気にしなくていいよ。」
伸ばせたら、フォークで穴を空けて、と。
型抜き…はぶっちゃけ意味ねぇから、包丁で四角に切っちゃえ。
「後は、30分くらい焼けば完成である。」
「…思ったより、簡単なんだね?」
「そりゃ、年中無休で、掃除,洗濯,料理,子育て,旦那の世話に追われる、超忙しいお母さん方が作るオヤツだよ?時間も行程も、かけてらんないって。」
「それもそうか…。妹弟の世話だけでも、大変だもんなぁ……。」
さあ、この30分は、ドライイチゴを細かくして、黒ショラを溶かすのに充てよう。
きっと世のお母さん達は、この30分で洗濯機回しながら、掃除機をかけるんだろうね。
「フルーツ、ドライイチゴだけでいい?」
「そうだなぁ…あんまり増やされても、俺が困るかな。」
「そだね。じゃあイチゴだけで。5ミリくらいの大きさに刻もう。」
「包丁を持つのは、初めてなんだが…構え方とか教えてくれるかい?」
「うん、まず両手持ちは辞めようか。」
ラルフもそうだったけど、なんで包丁を剣と同じ扱い、しようとするんだろ。
刃物ってとこは同じだけど、切る対象違いすぎるだろ。
「片手で持って、反対の手はにゃんこのおててにして。」
「……狼の前肢にならできるが…」
「比喩だよwこうやって、にゃー!」
「にゃ、にゃー?」
お手本見せなかった俺が悪いな、うん。
さあ、イチゴさん刻んで刻んで。
その隙に俺はメレンゲ…というか、マカロンの生地を作る。自分の用に。
黒ショラを湯煎で溶かして、刻んだイチゴさんを投入。
ビスケットの焼き上がり待ってる間に、ちょいと休憩しよう。
「お茶どーぞ。」
「ああ、ありがとう。」
「で、いつからユキちゃん好きなん?」
「っ?!……げほっごほっ…!」
教えろよ~w
俺あんま、男同士で恋話したことないんだよ~w
「い、いつから……あー、まあ、小さい頃から好意はあったかな…」
「番判明したのは?」
「……5年前。」
「遅くね?」
アロベルさん、いくつ?26歳?
え、26って、フェンリルとしてはまだ成獣じゃないの?!
「…成獣になれるの、何歳……?」
「50だったかな。」
「俺、めっちゃ小梅待たせるじゃん!!」
「0歳で番見つけたのは、叔父様くらいだろうね。」
「マジかー…。」
「番が判るようになるのは、『相手に対して理性働くようになる』か、『子作りしても問題なくなる』かって、説がある。」
「あー、うん、何となく解る気がする。」
ディアナ姉ちゃんが2歳で判ったのは、ビルムさんなら絶対、成獣に成るまで、色々と待ってくれるからだろう。
デイヴィー兄ちゃんは、15歳で判ったらしいけど…それは多少理性効くようになったのと、ルゥナ姉ちゃんの年齢的には大丈夫だからって感じかな。
「あ、そろそろ焼けたかな♪」
「取り出して良いんだね?」
「うん。天板熱いから、気を付けて。」
美味しそうな、ハニービスケットが焼き上がった。
砕いちゃうんだけどね!
「つーわけで、冷まして冷まして…冷めた所で粉砕。」ゴシャアッ!!
「お、おお…なかなか、強烈な一撃だね…。」
「そして、砕いたのを、溶けてるショラに混ぜる。」
「このヘラを使えば良いのかな?」
「そだよ。」
ここまで来れば、後は簡単!
くっつかない木紙で棒状に包んで、冷やすのみ!
「そんなわけで、詩音&小梅作『簡易冷蔵庫』へIN!」
「もう、冷やすだけかい?」
「たまに、整えてあげながらね。」
普通にやれば、半日くらいかなー。
「時短したいなら、詩音呼ぶけど。」
「お願いします。」
「はいよー。詩音ー、冷蔵庫強化してー!」
「はーい!」
詩音の魔法なら、速く冷やされるから、崩れる間も無いな。
「後はコイツをカットして、と。」
「美味しそうですね♪」
「切り口が綺麗だなぁ…」
よーし、完成~!
「デデデッデーン♪(ゼ●伝の宝箱風)豚の血入り腸詰め肉の燻製~♪(ドラえ●ん風)」
「字面が凄いな?!豚の血入りって…」
「あ、本当にあるんですよ?意外と、マイルドな味わいらしいです。。」
「因みに、このブーダン・オ・ショコラの元ネタね。ブーダン・ノワールっていう、黒っぽいソーセージだよ。」
俺のは賽の目切りにして、ホイップクリームに混ぜよう。
コイツを、後でマカロン生地の間に、挟むつもりだ。
小梅、喜んでくれるかな?
「と、とにかく、コレで完成なんだね?」
「うん。」
「ファイトです、アロベルさん!ユキちゃんに、ちゃんと『大好きです』って、伝えましょう!」
「…………自信無いなぁ……」
「手紙にすれば?」
「文章でもダメなんだ俺は……!!どうってしても、煽るような文に…!!」
重症だな。
「…なら…画家さんなんだし、絵は?」
「っ!それだぁあああああああっ!!」
え、そのイーゼルとキャンバスどっから出た?って、アイテムボックスか。
そして、パレットから、自動で絵の具が溢れてるように見えんの気のせい?
「…絵ならば…絵であれば素直な俺を出せる筈だ……!」
え、今まで絵贈ったこと無かったの?画家なのに?
お互い画家だから、批評し合う事に成りそうで……?
それはあるかもだけど、文章でもダメならもう、それしかねーじゃん。
おお、ザッシュザッシュ描き始めた。
ユキちゃんは、ペインフラワーをペーストにして、水に溶かして使うって言ってたけど、アロベルさんは水分少ないんだね。
水彩絵の具と、油絵の具みたいな?
つか、スゲー速さで色が足されて、混ざって、広がって…
「できた!!」
「はやっ?!」
「ああ、でもこの一枚じゃ、ユキムラちゃんへの想いを現しきれてないな…しかしコレに付け足すのは何か違う……」
「芸術全く解らん俺からの感想は、とりあえずピンクだなぁくらいなんだけど、何を描いたのコレ?」
「ダメだよ叔父さん、それを聞くのはダメだ!君の感性は、君自身にしか育てられない、唯一無二の貴重なものなんだ!」
お、おう。
「いいかい?ユキムラちゃんのような、写実的な画風であれば、それを聞いても良いんだよ。『何』を描いたのかが、明白だからね。でも、抽象画の『何』は、見る人の数だけ存在する!叔父さんの『とりあえずピンク』という感じ方も、叔父さんが見ているピンクと、他の人のピンクには差異が…」
「あー、えっと、ごめん絵画観賞のお勉強は、また今度で!」
「おっと、つい。」
「もう、早く渡しに行きなー。」
「……そ、そうか、コレ…渡さないといけないのか…!」
そんぐらいは、頑張れよ?
───────
──────
─────
アロベルさん、大丈夫かなー?
渡すときに、投げつけたりしねーだろーな?
「よ~し、マカロン完成。」
マカロン…だよね?うん、まだマカロンな筈だ。
ちょっとイチゴでデコり過ぎただけの。
「皆~、マカロンでき…た………」
あれ?皆、どこ行った?
ピロン♪
ん、誰かからメッセージが…
『お宅の可愛い子達は預かった!返して欲しければマカロン寄越せ☆』
「……ぁ…っんの、駄神がぁああああああああああっ!!」
どうする?!あの野郎の居場所なんざ知らねぇぞ!
流石に今日は、おとーさんも兄ちゃん達も、頼れない!
番のいないティナ姉ちゃんは、お菓子作りで大忙しだろうし…!
とりあえず、テレビ電話…!!
『はいはーい♪』
「駄神てめぇ、何処だゴラァ!!いい加減、セメントで固めて冬の日本海へ沈めんぞ?!」
『ふっふっふっ、豆柴くんがキャンキャン威嚇したって、怖くないよ~☆』
「くっ…皆は無事なんだろうな?!」
『おっと、ごめんごめん。ほぉら、君の可愛いお仲間達だよ。』
『み、未來くん助けてくださぁ~い…!』
『総長さーん!』
『つかまったのー!』
『兄ちゃん、コレとんでもない茶番だから、心配要らn』
『あ、ワカバくんダメでしょ~?手足も尻尾も自由で、腰にリボン結んでもらっただけって、ナイショだよ~?』
『いやうん、完全に言っちゃったねぇ、シグレちゃん。』
いや、縛られてないんかい、それ。
『…コホン。皆の今の状況は解ったね?早くしないと…ふふふふ…w』
あ、誘拐ごっこ続けるんだ?
そして、その美味しそうな、フルーツパフェ何?
「ぱ、パフェだと…?!それを、どうするつもりだ?!」
『クックックッ、決まってるじゃないか…コイツを、一さじずつ、丁寧に丁寧に…この子達の口へ運ぶのさぁー!!』
「なっ、なにぃいいいいいいい?!」
『因みに此方のパフェ、マスターが拘りに拘って作った逸品なので、美味しいですよ~♪』
『あー、ロクスケちょっと向こう行ってて。今ミライくんで遊んでるから。』
「『で』っつったかおい。」
『うん♪』
こんにゃろう。
『という訳で、俺にもその女子力の塊みたいな、マカロンちょーだーい☆』
「やだ。お前の分なんざねーよ。」
『おっと、いいのかな?此方には、人質とモフモフ質が居るんだよ~?』
「ふっ、余裕ぶっこいてられんのも、今のうちだ!恋人達のイベント日でも助け求められる人、1人居るんだぜ?」
『あ、やべ、気付いた?』
気付いたとも!
[セレスティアさんヘルプぅーーーーーーっ!!]
───────
──────
─────
「うわ、パフェうま!」
「美味しいですよね~♪」
『このブドウ好き!』
『クリームフワフワ~♪』
『総長さんのマカロンも、美味しいのです♪』
『イチゴおいしー♪』
『すみません、ロクスケまでいただいて…とても美味しいです!』
セレスティアさんに、現場へ連れてきてもらい、マカロンとパフェを皆でモグモグする間
「セティちゃん…ねぇ、この結界ガチ過ぎない?俺の家なんだけど?」
「可愛い子達の平和を、脅かさせるわけには、いかないからね。…うん、このマカロン美味しい。」
「え~、一緒に遊ぶくらい、いいじゃーん。」
「白百合ちゃんのパフェを、意地悪で引っくり返したりしないなら、入れてあげようか。」
「……自信無い。」
「だろう?」
家主である駄神は、空間の女神様に閉め出しを食らっていた。ざまぁ。
「…よく考えたら、私達オヤツ食べ過ぎでは?」
「帰ったら、庭でめっちゃ運動しようぜ。」
───────
───────
「ユキちゃん、そのショラ菓子どうしたの~?」
「大うつけが、投げつけて行ったでござる。包みの絵から察するに、余程浮かれて作ったらしいが…とりあえず毒ではないらしい。リンも食べるでござるか?」
「…ベルくん…投げちゃったかぁー……」
筆が…乗らず……!
うちの職場もテレワークです。
皆さん、まだまだ感染症にお気をつけて!
アレ、テレビで『軽症』とか言ってる症例は、『呼吸器着けなかった』ってだけで、ヤバい高熱とか出ても『軽症』なので…
───────
───────
「先月は、ガルヴァのとこのユキちゃんが、お世話に成ったんだよね。」
「うん。」
「今月は、家の恋愛的な面での超問題児、お願いできる?」
…デイヴィー兄ちゃん。
お子さん(見た目20代の男性)を小脇に抱えて来るのは、どうかと思うよ。
「…父さん……俺に料理が出来ると、本気で思っているのかい…?」
「イケるイケる、アロベルは俺より器用だから、大丈夫だってw」
あ、やっぱその人が、アロベルさんなんだね!
髪が灰色ってことは、無属性フェンリルかな?
紫色のベレー帽を被って、ピンクと水色の斜めストライプのコートを着て、紫色の蝶々が描かれたストールを首に巻いてる。
ユキちゃんは侍だったけど、此方はなんかアレだ、パリっぽい。
「こんな姿が初対面で、申し訳ないね。俺は画家のアロベル。よろしく、可愛い叔父様と、ご友人。」
「詩音です。よろしくお願いします。」
「よろしく!いつか、可愛いって言葉を、ちゃんとユキちゃんに伝えられる日が、来るといいね!」
「いきなり笑顔で精神ダメージ与えてくるの、やめてくれないかな?!」
だって、要はアロベルさんがヘタレなのが、最大の問題なんでしょ?
「末っ子達も、ユキムラちゃんが『お姉ちゃん』になる日を、楽しみにしてるんだけどねぇ~。」
「俺だってずっと、早くお嫁さんにしたいと、思ってるよ!!」
「なら、どうしてあのような事を、してしまったんですか?」
「……俺が……知りたい……」
うーん、気付いたら口が動いてるパターンか。
「昔っから、ユキムラちゃんのこと、からかい続けてたもんねー。『おチビちゃん』だの『弱っちいんだから出しゃばるな』だの。」
「結構、酷い事仰ってますね。」
「うぐっ…あ、アレはその…『俺が守るよ』って意味で……」
成る程、ユキちゃんなら、言葉通りに受け取ったんだろうなぁ……。
───────
──────
─────
さて、兄ちゃんは姉ちゃんに、いつもの虹色の薔薇を捧げるため、牧場へ帰って行った。
今回、向こうで作ろうとすると、他の御兄弟方が沢山構ってきて、料理どころじゃなくなるそうな。
てなわけで、俺達の小屋でやることに成ったよ。
「料理は、ガチ初心者なんだよね?」
「経験があるのは、デコレーションや、盛り付けだけかな。」
「オッケー、詩音に教えるつもりでやる。」
何が良いかな?
「そうだなぁ……ユキムラちゃんは、黒ショラやフルーツを使ったお菓子が好きなんだ。ドライフルーツも好きだよ。以前、黒ショラをたっぷり着けたイチゴを口にした時の、綻ぶような笑顔は最高に可愛かった。酒の甘味は苦手だから、使わない方が良いかな。あと、砂糖やビットの実よりは蜂蜜の甘さが好きで、蜂蜜の中でもクローバーが1番お気に入りだよ。」
「ふーむ…黒ショラと、ドライイチゴと、クローバーのハニービスケットで、ブーダン・オ・ショコラでも作るか。」
よくまあ、そんだけ好み把握してんな。
ブーダン・オ・ショコラは見た目も良いし、実は結構簡単だ。
「詩音には、重要ミッションを与える。モフモフ達と、安全な場所で遊んでて。」
「了解です!」
「皆がオヤツ欲しがったら、コレあげてね。お前のもあるから。」
「美味しそうですね!わかりました。」
『くんくん…♪しおにーちゃん、それなぁに?』
「おっと、早くも嗅ぎ付けたか。」
オヤツタイムには、早いぜ陽向。
因みに、詩音に渡したのは、いももち(北の大地バージョン)である。
材料は、じゃがいもと片栗粉に、みたらしダレのみ。
尚、いももちは、本州の方にもいくつかあって、お芋さんの種類が違うらしい。
お、芳ばしい香りに釣られて、皆此方来た。
『あまいの?』
「もちもちで、あまじょっぱいの、ですよ。オヤツに食べましょうね。」
『はーい♪』
『お兄さん、こんにちは!』
「おー、こんにちは。皆まだ、ちっちゃいなぁ。」
『何作るの~?』
『お手伝い、あるですか?』
「今回は、お手伝いは大丈夫だよ。皆、詩音と遊んどいで~。」
『『『はーい!』』』
『わかったです。楽しみにしているのです。』
「では、皆で遊びましょう♪」
マジの初心者さんが作るときに、小梅以外のモフモフ達が居ると、収拾着かなくなるからな……
帝都で身に染みた。
「んじゃ、先ずはハニービスケットでも作ろうか。」
「いきなりビスケット…?!オーブンなんて、使える気がしないぞ!」
「大丈夫大丈夫w」
焼き加減は俺が見るし。温度調節もするから。
えーと、石窯オーブンを、120℃に余熱しといて…
「コレが薄力粉。焼き上がりは、あんまりモチっとはならないよ。パンに使うのは強力粉ってやつね。」
「成る程。」
「今から、薄力粉をふるいにかけるよ。ふるいってのは、このアミアミのこと。使い方は、ボウルの上にアミアミ乗せて、粉をドサッと。」
「ほほう……」
「ふるいを持ち上げて、こんな感じで、粉を下のボウルに落とす。こうすることで、玉に成ってるのを解すんだよ。」
「ふむふむ。」
「さあ、やってみよう。」
「よ、よーし、コレもユキムラちゃんのため…!」
お、意外と上手いな。
「粉をふるったら、蜂蜜を混ぜて練る。」
「蜂蜜?母さんは、こういった粉には、ミルクを混ぜていたが…」
「まあ、ミルクと卵が一般的だけど、今回はハニービスケットなんで。」
「そ、そうか、作るもので混ぜるものも変わるよな…当たり前だった。」
纏まったら、ラップ代わりの『くっつかない木紙』の上に置いて、更にもう一枚木紙乗せて…
「コイツを…ふはははは!!お前をペッタンコにしてやろうかぁー!!って感じで、この棒使って2~3ミリの厚さにして。」
「…何だい、今の?」
「気にしなくていいよ。」
伸ばせたら、フォークで穴を空けて、と。
型抜き…はぶっちゃけ意味ねぇから、包丁で四角に切っちゃえ。
「後は、30分くらい焼けば完成である。」
「…思ったより、簡単なんだね?」
「そりゃ、年中無休で、掃除,洗濯,料理,子育て,旦那の世話に追われる、超忙しいお母さん方が作るオヤツだよ?時間も行程も、かけてらんないって。」
「それもそうか…。妹弟の世話だけでも、大変だもんなぁ……。」
さあ、この30分は、ドライイチゴを細かくして、黒ショラを溶かすのに充てよう。
きっと世のお母さん達は、この30分で洗濯機回しながら、掃除機をかけるんだろうね。
「フルーツ、ドライイチゴだけでいい?」
「そうだなぁ…あんまり増やされても、俺が困るかな。」
「そだね。じゃあイチゴだけで。5ミリくらいの大きさに刻もう。」
「包丁を持つのは、初めてなんだが…構え方とか教えてくれるかい?」
「うん、まず両手持ちは辞めようか。」
ラルフもそうだったけど、なんで包丁を剣と同じ扱い、しようとするんだろ。
刃物ってとこは同じだけど、切る対象違いすぎるだろ。
「片手で持って、反対の手はにゃんこのおててにして。」
「……狼の前肢にならできるが…」
「比喩だよwこうやって、にゃー!」
「にゃ、にゃー?」
お手本見せなかった俺が悪いな、うん。
さあ、イチゴさん刻んで刻んで。
その隙に俺はメレンゲ…というか、マカロンの生地を作る。自分の用に。
黒ショラを湯煎で溶かして、刻んだイチゴさんを投入。
ビスケットの焼き上がり待ってる間に、ちょいと休憩しよう。
「お茶どーぞ。」
「ああ、ありがとう。」
「で、いつからユキちゃん好きなん?」
「っ?!……げほっごほっ…!」
教えろよ~w
俺あんま、男同士で恋話したことないんだよ~w
「い、いつから……あー、まあ、小さい頃から好意はあったかな…」
「番判明したのは?」
「……5年前。」
「遅くね?」
アロベルさん、いくつ?26歳?
え、26って、フェンリルとしてはまだ成獣じゃないの?!
「…成獣になれるの、何歳……?」
「50だったかな。」
「俺、めっちゃ小梅待たせるじゃん!!」
「0歳で番見つけたのは、叔父様くらいだろうね。」
「マジかー…。」
「番が判るようになるのは、『相手に対して理性働くようになる』か、『子作りしても問題なくなる』かって、説がある。」
「あー、うん、何となく解る気がする。」
ディアナ姉ちゃんが2歳で判ったのは、ビルムさんなら絶対、成獣に成るまで、色々と待ってくれるからだろう。
デイヴィー兄ちゃんは、15歳で判ったらしいけど…それは多少理性効くようになったのと、ルゥナ姉ちゃんの年齢的には大丈夫だからって感じかな。
「あ、そろそろ焼けたかな♪」
「取り出して良いんだね?」
「うん。天板熱いから、気を付けて。」
美味しそうな、ハニービスケットが焼き上がった。
砕いちゃうんだけどね!
「つーわけで、冷まして冷まして…冷めた所で粉砕。」ゴシャアッ!!
「お、おお…なかなか、強烈な一撃だね…。」
「そして、砕いたのを、溶けてるショラに混ぜる。」
「このヘラを使えば良いのかな?」
「そだよ。」
ここまで来れば、後は簡単!
くっつかない木紙で棒状に包んで、冷やすのみ!
「そんなわけで、詩音&小梅作『簡易冷蔵庫』へIN!」
「もう、冷やすだけかい?」
「たまに、整えてあげながらね。」
普通にやれば、半日くらいかなー。
「時短したいなら、詩音呼ぶけど。」
「お願いします。」
「はいよー。詩音ー、冷蔵庫強化してー!」
「はーい!」
詩音の魔法なら、速く冷やされるから、崩れる間も無いな。
「後はコイツをカットして、と。」
「美味しそうですね♪」
「切り口が綺麗だなぁ…」
よーし、完成~!
「デデデッデーン♪(ゼ●伝の宝箱風)豚の血入り腸詰め肉の燻製~♪(ドラえ●ん風)」
「字面が凄いな?!豚の血入りって…」
「あ、本当にあるんですよ?意外と、マイルドな味わいらしいです。。」
「因みに、このブーダン・オ・ショコラの元ネタね。ブーダン・ノワールっていう、黒っぽいソーセージだよ。」
俺のは賽の目切りにして、ホイップクリームに混ぜよう。
コイツを、後でマカロン生地の間に、挟むつもりだ。
小梅、喜んでくれるかな?
「と、とにかく、コレで完成なんだね?」
「うん。」
「ファイトです、アロベルさん!ユキちゃんに、ちゃんと『大好きです』って、伝えましょう!」
「…………自信無いなぁ……」
「手紙にすれば?」
「文章でもダメなんだ俺は……!!どうってしても、煽るような文に…!!」
重症だな。
「…なら…画家さんなんだし、絵は?」
「っ!それだぁあああああああっ!!」
え、そのイーゼルとキャンバスどっから出た?って、アイテムボックスか。
そして、パレットから、自動で絵の具が溢れてるように見えんの気のせい?
「…絵ならば…絵であれば素直な俺を出せる筈だ……!」
え、今まで絵贈ったこと無かったの?画家なのに?
お互い画家だから、批評し合う事に成りそうで……?
それはあるかもだけど、文章でもダメならもう、それしかねーじゃん。
おお、ザッシュザッシュ描き始めた。
ユキちゃんは、ペインフラワーをペーストにして、水に溶かして使うって言ってたけど、アロベルさんは水分少ないんだね。
水彩絵の具と、油絵の具みたいな?
つか、スゲー速さで色が足されて、混ざって、広がって…
「できた!!」
「はやっ?!」
「ああ、でもこの一枚じゃ、ユキムラちゃんへの想いを現しきれてないな…しかしコレに付け足すのは何か違う……」
「芸術全く解らん俺からの感想は、とりあえずピンクだなぁくらいなんだけど、何を描いたのコレ?」
「ダメだよ叔父さん、それを聞くのはダメだ!君の感性は、君自身にしか育てられない、唯一無二の貴重なものなんだ!」
お、おう。
「いいかい?ユキムラちゃんのような、写実的な画風であれば、それを聞いても良いんだよ。『何』を描いたのかが、明白だからね。でも、抽象画の『何』は、見る人の数だけ存在する!叔父さんの『とりあえずピンク』という感じ方も、叔父さんが見ているピンクと、他の人のピンクには差異が…」
「あー、えっと、ごめん絵画観賞のお勉強は、また今度で!」
「おっと、つい。」
「もう、早く渡しに行きなー。」
「……そ、そうか、コレ…渡さないといけないのか…!」
そんぐらいは、頑張れよ?
───────
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アロベルさん、大丈夫かなー?
渡すときに、投げつけたりしねーだろーな?
「よ~し、マカロン完成。」
マカロン…だよね?うん、まだマカロンな筈だ。
ちょっとイチゴでデコり過ぎただけの。
「皆~、マカロンでき…た………」
あれ?皆、どこ行った?
ピロン♪
ん、誰かからメッセージが…
『お宅の可愛い子達は預かった!返して欲しければマカロン寄越せ☆』
「……ぁ…っんの、駄神がぁああああああああああっ!!」
どうする?!あの野郎の居場所なんざ知らねぇぞ!
流石に今日は、おとーさんも兄ちゃん達も、頼れない!
番のいないティナ姉ちゃんは、お菓子作りで大忙しだろうし…!
とりあえず、テレビ電話…!!
『はいはーい♪』
「駄神てめぇ、何処だゴラァ!!いい加減、セメントで固めて冬の日本海へ沈めんぞ?!」
『ふっふっふっ、豆柴くんがキャンキャン威嚇したって、怖くないよ~☆』
「くっ…皆は無事なんだろうな?!」
『おっと、ごめんごめん。ほぉら、君の可愛いお仲間達だよ。』
『み、未來くん助けてくださぁ~い…!』
『総長さーん!』
『つかまったのー!』
『兄ちゃん、コレとんでもない茶番だから、心配要らn』
『あ、ワカバくんダメでしょ~?手足も尻尾も自由で、腰にリボン結んでもらっただけって、ナイショだよ~?』
『いやうん、完全に言っちゃったねぇ、シグレちゃん。』
いや、縛られてないんかい、それ。
『…コホン。皆の今の状況は解ったね?早くしないと…ふふふふ…w』
あ、誘拐ごっこ続けるんだ?
そして、その美味しそうな、フルーツパフェ何?
「ぱ、パフェだと…?!それを、どうするつもりだ?!」
『クックックッ、決まってるじゃないか…コイツを、一さじずつ、丁寧に丁寧に…この子達の口へ運ぶのさぁー!!』
「なっ、なにぃいいいいいいい?!」
『因みに此方のパフェ、マスターが拘りに拘って作った逸品なので、美味しいですよ~♪』
『あー、ロクスケちょっと向こう行ってて。今ミライくんで遊んでるから。』
「『で』っつったかおい。」
『うん♪』
こんにゃろう。
『という訳で、俺にもその女子力の塊みたいな、マカロンちょーだーい☆』
「やだ。お前の分なんざねーよ。」
『おっと、いいのかな?此方には、人質とモフモフ質が居るんだよ~?』
「ふっ、余裕ぶっこいてられんのも、今のうちだ!恋人達のイベント日でも助け求められる人、1人居るんだぜ?」
『あ、やべ、気付いた?』
気付いたとも!
[セレスティアさんヘルプぅーーーーーーっ!!]
───────
──────
─────
「うわ、パフェうま!」
「美味しいですよね~♪」
『このブドウ好き!』
『クリームフワフワ~♪』
『総長さんのマカロンも、美味しいのです♪』
『イチゴおいしー♪』
『すみません、ロクスケまでいただいて…とても美味しいです!』
セレスティアさんに、現場へ連れてきてもらい、マカロンとパフェを皆でモグモグする間
「セティちゃん…ねぇ、この結界ガチ過ぎない?俺の家なんだけど?」
「可愛い子達の平和を、脅かさせるわけには、いかないからね。…うん、このマカロン美味しい。」
「え~、一緒に遊ぶくらい、いいじゃーん。」
「白百合ちゃんのパフェを、意地悪で引っくり返したりしないなら、入れてあげようか。」
「……自信無い。」
「だろう?」
家主である駄神は、空間の女神様に閉め出しを食らっていた。ざまぁ。
「…よく考えたら、私達オヤツ食べ過ぎでは?」
「帰ったら、庭でめっちゃ運動しようぜ。」
───────
───────
「ユキちゃん、そのショラ菓子どうしたの~?」
「大うつけが、投げつけて行ったでござる。包みの絵から察するに、余程浮かれて作ったらしいが…とりあえず毒ではないらしい。リンも食べるでござるか?」
「…ベルくん…投げちゃったかぁー……」
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