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ビビりとモフモフ、冒険開始
空き時間を有効活用
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あの駄神め…お詫び贈ってきた矢先のコレかよ。
やれやれだぜ。
対スライム軍団戦は、この先の道のどっかで、確実にある。
聞けば、奴等は火属性で簡単に蒸発するらしい。
つまり、俺が殲滅しろってことですよね、解ります。
よし、ならば!
「おとーさん、明日出発前に、魔法の練習見てもらっていい?」
「そういえば、1度しか見てやれていないな。良いだろう。明日の朝食後、テントの庭で稽古しよう。」
「ミライと交代制で、俺も見ていただきたいのですが…」
「構わんぞ。」
なんで交代制?
「1度に護衛が何人も減るのは、非常に不味い。」
「成る程。今度は偵察じゃなくて、襲ってくるかもだしな。」
なら、ラルフが見てもらってる間に、餃子包もう。
今日の作業は、冷蔵庫にinした具材を、保存袋に入れたら完了だ。
───────
さて、餃子の具を回収し、ゲームタイム再びである。
今度はゲル積みじゃなくて、例の砂時計型ピラミッドが出てくるやつ。
駄神の悪戯については、おとーさん以外全員に共有した。
やっぱ、俺が燃やすことになったよ。
『バルムンクって、総長さんのスキルにあったです。』
「うん、この人の真似したんだ。」
『こっちの女の子、紙で攻撃してるの?』
「これは、折り紙ってやつだよ。紙を折って、動物の形にしたり、植物の形にしたり…色々できるんだ。俺はツルしか折れないけどw」
『この狼さん、大きいね~♪』
「大きいだろ~♪体高2メートル以上あるんだよ。」
『すなどけーつくるひと、どれー?』
……ハッ!?つ、つい、いつもの推しパにしてしまった…!
ファラオ、後衛じゃん!誰か倒れなきゃ出て来ねぇ!
でも、HPお化けの剣士と、回復守りサポの暗殺者と、大体の敵の攻撃等倍なモフモフじゃ、このクエだと誰も倒れない!
…次のクエ行く前に、編成変えないとな。
あ、クリアした。
『狼さんの必殺技、カッコいいのです♪』
「マジか、俺もできるように成ろうかな。次のクエは、ちょっと待ってねー。」
敵にザクザクと布っぽい触手(?)突き刺して、口に咥えた鎌で首ズバー…か。
炎で似たような触手っぽいもん出して、口にドラゴンスレイヤー咥えたら、再現できないかな?
流石に無理ある?
まあいいや。
ファラオをスタメンに変更して、もっかいレッツゴー!
『わ、上から光属性魔法が飛んできてる!』
「太陽の化身だからね。なんか、天の方舟から発射してるらしい。」
『太陽なら、お兄ちゃんできそう!』
「俺より、詩音の方がいけるんじゃねーかな。」
俺の場合、出せるのは炎であって、光線じゃないからね。
「お、必殺技ゲージ溜まった!褒美をやろう、光無き者!」
『兄ちゃん、台詞全部覚えてるの?』
「よく連れてくメンバーのだけな。」
『……神様に向かって、平伏しろとか言ってるです…』
「ファラオにして王の中の王、上に立つ者無しの神王様だからな。」
『キラキラしてる!』
「どっちかっつーと、ギラギラじゃね?」
敵1体を登頂に乗せて、下からせりあがるピラミッド。
その真上から、逆さまのピラミッドが真っ直ぐ落ちてくる。
そして『プチッ』とできあがる、砂時計型複合ピラミッド。
『うわ、痛そう。』
「痛いっつーか、普通に死ぬよ。小梅、できそう?」
『頑張れば、小規模のならできそうです。』
「下はできてたもんなぁw」
『凄いね~♪』
『おもそうだねー。』
「重いだろうなぁーw」
圧死って、1番苦しい死に方らしいよ。
こんなん絶対喰らいたくない。
「未來くん、そろそろ明日に備えて寝ますよ~。」
「はいよー。」
スマホをウェストポーチにしまって、テントの外へ。
詩音は時雨に埋もれながら、若葉を抱いて寝るらしい。
『お姉ちゃん、今日お疲れ様~♪』
『お疲れ様!』
「ありがとうございます♪」
陽向はラルフのベッドへ潜り込んだ。
『おやすみ~♪』
「ああ、おや…すみ………zzz…」
たぶん、ラルフは朝起きれないな。
「俺らも寝よっか。」
『はいです♪』
モフモフ ぷにぷに モフモフ ナデナデ
ベッドに入って、小梅を存分にモフり倒してたら、いつの間にか眠っていた。
───────
──────
─────
異世界生活十四日目。
朝御飯は、蜂蜜たっぷりのチーズパンに、スクランブルエッグと、野菜とコケ肉のスープ。
それぞれの部屋に持ってきてくれた。
チーズと蜂蜜は、意外と相性がいい。
「蜂蜜美味しいですね~♪」
『おいしー♪』
「コレくらいドップリ蜂蜜かけたパン、食べてみたかったんだよなぁ~。」
「産地ならでは、だな。」
『スープも美味しいよ!』
『お肉~♪』
貴族でも、1つのパンに、ここまで蜂蜜着けたりしないらしい。
産地ならではの食べ方だ。
「ミライ、先に稽古つけてもらうか?」
「うん。ラルフがやってる間は、餃子包むよ。その時、皆手伝って貰っていい?」
『つつむ!』
『勿論です♪』
『頑張るよ!』
『私、できるかなー?』
「形状的に難しいかもしれない……。」
陽向は梱包スキルがあるから、できそうだけど。
時雨は難しいだろうなぁ。
───────
──────
─────
朝御飯をしっかり食べたら、テントに入って稽古開始!
今日やるのは、吐き出した照日之業火を、バレーボールくらいまで圧縮する練習だ。
火を扱うから、砂漠地帯なう。
直径1メートルくらいの火球は、目立ちすぎる。
それに、火属性魔法の炎は、圧縮すればするほど、爆発力と侵略力が上がるらしい。
「球に向けて、全方向から均等に力を加えていくイメージだ。」
「んー…難しい…」
現在の大きさは、バランスボールくらいだ。
…普通に吐き出しても、森のワーム全滅させる侵略力はある。
でも、今回はそれじゃ足りない気がするんだ。
だって、駄神の悪戯だしっ!!
「ぎゅぎゅぎゅ~……」
「……ここまで縮まらないのも、珍しい…」
「イメージが悪いのかなぁ。」
「ふむ…………それをライスに見立てて、おにぎりを作ってはどうだ?」
「スゲーこと考えるね、おとーさん。」
炎のおにぎりて。
おにぎり、おにぎり……ぎゅっぎゅっと。
「なん…だと…?!」
「おお、上手くできたではないか!」
おにぎりイメージで、いいの?!
わ、バレーボール完成!
「コレで、どれくらい爆発するかな?」
「そうだな…村の小屋程度なら、吹き飛ばせるだろう。」
「おお!」
コレなら、スライム軍団もいけるかな?
できれば、遠くまで投げてから爆発させたい。
「投げて、爆発させてみていい?」
「うむ。的を出してやろう。」
人型の石の像が、ボーリングのピンみたいな配置で、10体出現した。
壊せるかな?
範囲指定、石像!!
「よーし…三千世界に屍を曝せっ!!《照日之業火・爆炎鬼斬り玉》ぁ!!」
「その技名で良いのかね…?」
え、語感良くない?爆炎鬼斬り玉。
斬撃じゃないけど。
放り投げた鬼斬り玉は、真っ直ぐ像へ飛んでいく。
魔力で飛ばしても良いんだけど、俺の場合物理的に投げた方が速い。
軌道は魔力でコントロールして、スピードだけ腕力でいくのが、1番良いかな。
ドゴォオオオンッ!!
轟音と共に、眩い光が炸裂。
続いて、熱風が砂を巻き上げていく。
「わぷっ…!」
「うむ、上々の威力だな。」
「ほんと?」
「この時期にここまで破壊できる子は、そう居ない。」
「やった!」
誉められた!
石像は、6体が全破砕。
奥の残り4体も、上半分が吹き飛んだ。
「おかーさん、連れて来れば良かったかな?コレ見せたら、少しは安心してくれるんじゃない?」
「それは難しいだろう。お前は本来、まだ私やロゥミアにベッタリの時期だ。実は、この時期に聖域から出すのも、大反対された程でな。」
「そんなに?」
「他の子達は、1歳で初めて聖域の外に出したのだ。まだ3ヶ月のお前に対して、少々過保護になるのも、仕方ない。私が常に見守るという条件で、漸く納得してくれたのだよ。」
それなら、心配で暴走しそうになるのも、仕方ない……かな?
「他に、練習したい事はあるかね?」
「そうだなー…ブレイクオフの練習したい!」
「ならば、ラルフと交代の時間まで、火球を出してやろう。全部消すつもりで、やってみると良い。」
「はーい!」
よっしゃ、もうひと頑張り!!
やるぞー!
───────
2019,4,7 19:07 一部修正しました
やれやれだぜ。
対スライム軍団戦は、この先の道のどっかで、確実にある。
聞けば、奴等は火属性で簡単に蒸発するらしい。
つまり、俺が殲滅しろってことですよね、解ります。
よし、ならば!
「おとーさん、明日出発前に、魔法の練習見てもらっていい?」
「そういえば、1度しか見てやれていないな。良いだろう。明日の朝食後、テントの庭で稽古しよう。」
「ミライと交代制で、俺も見ていただきたいのですが…」
「構わんぞ。」
なんで交代制?
「1度に護衛が何人も減るのは、非常に不味い。」
「成る程。今度は偵察じゃなくて、襲ってくるかもだしな。」
なら、ラルフが見てもらってる間に、餃子包もう。
今日の作業は、冷蔵庫にinした具材を、保存袋に入れたら完了だ。
───────
さて、餃子の具を回収し、ゲームタイム再びである。
今度はゲル積みじゃなくて、例の砂時計型ピラミッドが出てくるやつ。
駄神の悪戯については、おとーさん以外全員に共有した。
やっぱ、俺が燃やすことになったよ。
『バルムンクって、総長さんのスキルにあったです。』
「うん、この人の真似したんだ。」
『こっちの女の子、紙で攻撃してるの?』
「これは、折り紙ってやつだよ。紙を折って、動物の形にしたり、植物の形にしたり…色々できるんだ。俺はツルしか折れないけどw」
『この狼さん、大きいね~♪』
「大きいだろ~♪体高2メートル以上あるんだよ。」
『すなどけーつくるひと、どれー?』
……ハッ!?つ、つい、いつもの推しパにしてしまった…!
ファラオ、後衛じゃん!誰か倒れなきゃ出て来ねぇ!
でも、HPお化けの剣士と、回復守りサポの暗殺者と、大体の敵の攻撃等倍なモフモフじゃ、このクエだと誰も倒れない!
…次のクエ行く前に、編成変えないとな。
あ、クリアした。
『狼さんの必殺技、カッコいいのです♪』
「マジか、俺もできるように成ろうかな。次のクエは、ちょっと待ってねー。」
敵にザクザクと布っぽい触手(?)突き刺して、口に咥えた鎌で首ズバー…か。
炎で似たような触手っぽいもん出して、口にドラゴンスレイヤー咥えたら、再現できないかな?
流石に無理ある?
まあいいや。
ファラオをスタメンに変更して、もっかいレッツゴー!
『わ、上から光属性魔法が飛んできてる!』
「太陽の化身だからね。なんか、天の方舟から発射してるらしい。」
『太陽なら、お兄ちゃんできそう!』
「俺より、詩音の方がいけるんじゃねーかな。」
俺の場合、出せるのは炎であって、光線じゃないからね。
「お、必殺技ゲージ溜まった!褒美をやろう、光無き者!」
『兄ちゃん、台詞全部覚えてるの?』
「よく連れてくメンバーのだけな。」
『……神様に向かって、平伏しろとか言ってるです…』
「ファラオにして王の中の王、上に立つ者無しの神王様だからな。」
『キラキラしてる!』
「どっちかっつーと、ギラギラじゃね?」
敵1体を登頂に乗せて、下からせりあがるピラミッド。
その真上から、逆さまのピラミッドが真っ直ぐ落ちてくる。
そして『プチッ』とできあがる、砂時計型複合ピラミッド。
『うわ、痛そう。』
「痛いっつーか、普通に死ぬよ。小梅、できそう?」
『頑張れば、小規模のならできそうです。』
「下はできてたもんなぁw」
『凄いね~♪』
『おもそうだねー。』
「重いだろうなぁーw」
圧死って、1番苦しい死に方らしいよ。
こんなん絶対喰らいたくない。
「未來くん、そろそろ明日に備えて寝ますよ~。」
「はいよー。」
スマホをウェストポーチにしまって、テントの外へ。
詩音は時雨に埋もれながら、若葉を抱いて寝るらしい。
『お姉ちゃん、今日お疲れ様~♪』
『お疲れ様!』
「ありがとうございます♪」
陽向はラルフのベッドへ潜り込んだ。
『おやすみ~♪』
「ああ、おや…すみ………zzz…」
たぶん、ラルフは朝起きれないな。
「俺らも寝よっか。」
『はいです♪』
モフモフ ぷにぷに モフモフ ナデナデ
ベッドに入って、小梅を存分にモフり倒してたら、いつの間にか眠っていた。
───────
──────
─────
異世界生活十四日目。
朝御飯は、蜂蜜たっぷりのチーズパンに、スクランブルエッグと、野菜とコケ肉のスープ。
それぞれの部屋に持ってきてくれた。
チーズと蜂蜜は、意外と相性がいい。
「蜂蜜美味しいですね~♪」
『おいしー♪』
「コレくらいドップリ蜂蜜かけたパン、食べてみたかったんだよなぁ~。」
「産地ならでは、だな。」
『スープも美味しいよ!』
『お肉~♪』
貴族でも、1つのパンに、ここまで蜂蜜着けたりしないらしい。
産地ならではの食べ方だ。
「ミライ、先に稽古つけてもらうか?」
「うん。ラルフがやってる間は、餃子包むよ。その時、皆手伝って貰っていい?」
『つつむ!』
『勿論です♪』
『頑張るよ!』
『私、できるかなー?』
「形状的に難しいかもしれない……。」
陽向は梱包スキルがあるから、できそうだけど。
時雨は難しいだろうなぁ。
───────
──────
─────
朝御飯をしっかり食べたら、テントに入って稽古開始!
今日やるのは、吐き出した照日之業火を、バレーボールくらいまで圧縮する練習だ。
火を扱うから、砂漠地帯なう。
直径1メートルくらいの火球は、目立ちすぎる。
それに、火属性魔法の炎は、圧縮すればするほど、爆発力と侵略力が上がるらしい。
「球に向けて、全方向から均等に力を加えていくイメージだ。」
「んー…難しい…」
現在の大きさは、バランスボールくらいだ。
…普通に吐き出しても、森のワーム全滅させる侵略力はある。
でも、今回はそれじゃ足りない気がするんだ。
だって、駄神の悪戯だしっ!!
「ぎゅぎゅぎゅ~……」
「……ここまで縮まらないのも、珍しい…」
「イメージが悪いのかなぁ。」
「ふむ…………それをライスに見立てて、おにぎりを作ってはどうだ?」
「スゲーこと考えるね、おとーさん。」
炎のおにぎりて。
おにぎり、おにぎり……ぎゅっぎゅっと。
「なん…だと…?!」
「おお、上手くできたではないか!」
おにぎりイメージで、いいの?!
わ、バレーボール完成!
「コレで、どれくらい爆発するかな?」
「そうだな…村の小屋程度なら、吹き飛ばせるだろう。」
「おお!」
コレなら、スライム軍団もいけるかな?
できれば、遠くまで投げてから爆発させたい。
「投げて、爆発させてみていい?」
「うむ。的を出してやろう。」
人型の石の像が、ボーリングのピンみたいな配置で、10体出現した。
壊せるかな?
範囲指定、石像!!
「よーし…三千世界に屍を曝せっ!!《照日之業火・爆炎鬼斬り玉》ぁ!!」
「その技名で良いのかね…?」
え、語感良くない?爆炎鬼斬り玉。
斬撃じゃないけど。
放り投げた鬼斬り玉は、真っ直ぐ像へ飛んでいく。
魔力で飛ばしても良いんだけど、俺の場合物理的に投げた方が速い。
軌道は魔力でコントロールして、スピードだけ腕力でいくのが、1番良いかな。
ドゴォオオオンッ!!
轟音と共に、眩い光が炸裂。
続いて、熱風が砂を巻き上げていく。
「わぷっ…!」
「うむ、上々の威力だな。」
「ほんと?」
「この時期にここまで破壊できる子は、そう居ない。」
「やった!」
誉められた!
石像は、6体が全破砕。
奥の残り4体も、上半分が吹き飛んだ。
「おかーさん、連れて来れば良かったかな?コレ見せたら、少しは安心してくれるんじゃない?」
「それは難しいだろう。お前は本来、まだ私やロゥミアにベッタリの時期だ。実は、この時期に聖域から出すのも、大反対された程でな。」
「そんなに?」
「他の子達は、1歳で初めて聖域の外に出したのだ。まだ3ヶ月のお前に対して、少々過保護になるのも、仕方ない。私が常に見守るという条件で、漸く納得してくれたのだよ。」
それなら、心配で暴走しそうになるのも、仕方ない……かな?
「他に、練習したい事はあるかね?」
「そうだなー…ブレイクオフの練習したい!」
「ならば、ラルフと交代の時間まで、火球を出してやろう。全部消すつもりで、やってみると良い。」
「はーい!」
よっしゃ、もうひと頑張り!!
やるぞー!
───────
2019,4,7 19:07 一部修正しました
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