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ビビりとモフモフ、冒険開始
引っ掻き回して去ったアイツ
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ミニクロプスの件と、アルファルファの件について、駄神もといロランさんから説明があった。
もうちょい、人に迷惑かけないやりかた無かったんだろーか。
そんなロランさんを観察してて、気付いた事が1つある。
「マリーちゃんとアンジュちゃんには、ウサギちゃんの事で迷惑かけちゃったねぇ。」
「結果的に彼女が反省できるのであれば、私は構いませんわ。ですが、他の皆様は解りませんわよ?」
「とりあえず、ロゼ様には絶対謝ってよね、賢神様。」
「勿論。ただ、彼女が今までにかけた魅了は、彼女自身に解いてもらおうと思うんだけど…それでいいかな?」
「それは、魅了をかけられた方々の、御家族や婚約者達に確認していただけます?私の婚約者も狙われはしておりましたが、彼女に魅了されたような素振りは、ありませんでしたわ。」
「私はそもそも、まだ婚約者居ないし。」
「解った、そうするね~。」
…この神、なんか知らんが詩音をチラチラ見てる癖に、あんまり話しかけない。
他の皆には、自分から話題振ったりしてんのに。
「なあ…さっきから、その『声』に聞き覚えがあると思ってたんだが、まさか…」
「あははwいつも御贔屓に、ラルフくん♪」
「やっぱりか…!」
「え?何?ラルフ、知り合いなの?」
「レナは知らなくて良いというか知ってくれるな…!」
「へ?」
例の念写販売してるの、ロランさんなのな?
あ、また詩音見た。で、すぐ視線逸らす。
コレはもしや……
「……見つめあーうとーすなーおnモゴモゴ。」
「そういうんじゃないから、ちょっと黙ってようねミライくん。」
「?」
何、ロランさん、詩音のこと好きなん?
にっぶい詩音も、見られてること、流石に気付いてきてるよー。
「あの、ロランさん…先程から…私の顔が、どうかしましたか?」
「いいや~?……ただね…」
「はい…?」
んん?薄ら笑いが消えて、ド真剣な顔に…
そして詩音に手を伸ばす。
……このタイプがこういう顔する時って、大体ロクなこと考えて無いよな…!?
むにー グイグイ
「ふぇぇぇ…?!」
「おー!思った通りほっぺめっちゃ伸びるwあっはっはwその涙目相変わらず、おもっしろいわぁ~www」
「ひゃめふぇふりゃふぁ~いっ…!」
「いや、何してんだてめぇえええっ?!」
放せごるあぁあっ!!
「マジざっけんじゃねぇぞ駄神ぃっ!!」
『シオンちゃん虐めるなぁー!!』
『あっちいけー!』
『ゴロゴロドーンするよ~!』
「おお、怖い怖いwんじゃ、君らにも逢えたし、そろそろ行くわ~♪コーキュロスで高級煮干し買わないとだし。」
「煮干しあんの?!」
つか、何に使うの?!料理すんのか?!お出汁ですかね?!
待ちやがれ、消えんなぁーっ!!
「…奴が迷惑をかけたであろう者の中に、可愛らしい猫が居てな。その子の好物なのだ。」
「あ、手土産か。成る程。」
って、煮干しのことはどうでもいい!
頭の片隅には置いとくけど!お出汁!
「詩音、大丈夫か?」
「よしよし、痛かったね。」
「顔を引っ張るなんて、野蛮なお方ですこと。本当に賢神様ですの?」
「うぅ…痛いです……ロランさん、前から私達の事、知ってたみたですけど……」
「…確かに、『相変わらず』とか言ってたな。」
「豆柴も知ってたし…神様だけど前世日本人、とか?」
「前世?」
「あ、気にしないでアンジュちゃん…。」
「前世持ちの神も確かに居るが、奴は違う。」
「ロランくんは、生まれも育ちも、ディーヴェルトですよ。」
そーなの?
「あやつは『知識』に貪欲でな。様々な異界へ勝手に出向いては、その世界の知識を吸収して帰ってくる。君達が前世で過ごした世界は、特に気に入っていた筈だ。」
「私達も含めて、家の家族は皆ロランくんに、お勉強を教えてもらいました。その時に、『漢字』という文字も教わって、それから世界中に普及したんです。」
「まあ、奴に教わったことは、良いことばかりでも無いがね。」
「ディアドルフ様の悪戯好きは、ロランくんの影響が大きいですからw」
「なんか納得。」
ロランさんが家庭教師だったんなら、そりゃわんぱくに育つわ。
前世の世界がお気に入りだったってことは、知識吸収しに来たときに、俺達のこと見てたのかな?
「まあ、次に会ったら詩音へ被害が行く前に…」
『目潰し。』
『おしおき!』
『黒焦げ~。』
「炎纏ってラリアットかましてやる。」
「そ、そんな物騒な…」
俺の詩音虐めるからですー。
…そういや、小梅がなんか元気無い?
「小梅ー?」
『……………』
「?!ど、どうした小梅?!なんか、見たこと無い顔してるぞ?!具体的には白目剥いてる!」
『……はっ?!だ、大丈夫です。小梅に加護をくれた神様が、あんな感じで、ちょっと魂出ちゃう程度にショックだっただけなのです……。』
「それ『程度』じゃねぇから!」
そういや、賢神の加護貰ってたな!
詳しく見てなかったけど!
目を覚ましたばかりの小梅に、こんな強力なショック与えやがって…あの駄神、今度会ったらマジでシバく…!
───────
──────
─────
※逃げたロラン視点
「ありがとうございました!」
「此方こそ、どうも~♪」
えーと、高級煮干し買った。
天使くん達への、ちょっと良い果実水もゲット。
元飼い主に献上する、お菓子もある。
…1番ヤベー所から、行きますかぁ。
昔、お手伝いの対価に教えて貰った、空間転移で彼女の部屋の前に飛ぶ。
あー、絶対罠あるよ…超強力な魔法陣が多重連鎖発動とかしそう…セティちゃんなら、やりかねない。
ってか、彼女と才能溢れる彼女の愛娘ちゃんくらいしか、できない。
たぶん、最初からクライマックスな威力で来るよねー。
……しょっぱなから爆炎来そう。
めっちゃ怒ってるだろうし。
次に炎を煽る風、それを抜けたら土、闇、水で流砂、上から光の範囲攻撃、かわした所に空間魔法…行き先は開いたドラゴンの口の目の前とかかな。
それを避けて、ようやくお話しできる…ってとこだろう。
「やっほー、セティちゃん久sうおっとぉ?!」
やっぱ来たぁっ!
優雅にティータイムを楽しむ彼女の前で、普通の人間なら死んでる『余興』が始まった。
水属性で炎を防御、風をかわして、突然現れた流砂は防御壁を踏み台に飛び越える。
飛んだところで降り注いで来た光の矢を、風に乗ってなんとかかわす。
かわした先に開いたゲートの向こうには、やっぱり大口開けたドラゴン。
土属性で金属の長い円柱を作り、食べられる事を回避した。ごめんよ、ドラゴンくん。
そうして、瞬く間に彼女の部屋へ戻される。
コトンとカップを置いた彼女へ、手土産を差し出す。
「此方、セティちゃんの好きな、クリヨーカンです。」
「おや、気が利くじゃないか。一緒に食べよう。」
怒っていても、客人には笑顔でお茶を出す。
それが彼女の流儀だ。
「ヘイルちゃんに、これから謝りに行こうと思う。」
「そうかい、ヘイルはまだ起きてるよ。流石の君も、謝罪を選んだか。まあ、君に謝るつもりが無かったら、あんなもんじゃ済ませてないけども。」
「今回は流石にね~…いや、ホント自分でビックリした。こんな舞い上がっちゃうのね、俺。」
「仕方ないさ、あの子が『産まれる前から』燻らせてる『初恋』なのだから。…それで、出逢って話した感想は?」
「尊みで死ねる生シオンちゃんマジで天使可愛すぎてどうにかなるわアレほっぺやわらかいし目大きいしもうペロペロしたいってかあの場で婚姻届に捺印させて襲いたかった。」
「うん、気持ち悪い☆」
「だよね~w」
病んでる自覚はあるんだよー。
だから、手を出すつもり無いしね。
こんなんと結婚したって、シオンちゃん幸せに成らないわ。
向こうから来たら遠慮なく取っ捕まえるけど、俺滅茶苦茶ひねくれてるから、そんな事にも成らんでしょ。
うん。泣き顔が1番可愛く感じるドSですがなにか。
「でも、本当に良いのかい?」
「良いも何も、コレと付き合っちゃダメでしょ~。お母さん的にもアウトでしょ?それに、断られたら精神的に俺死ぬと思う。」
「さて、君は案外大切にしてくれるタイプだと思うけど。好きなら好きだと、言ってしまえば良いものを。我が好敵手も、女々しい君なんて病んでる君より気持ち悪いって、言ってたよ。」
「言ったら俺もう止まらないよ?暴走コースまっしぐらよ?」
1度でも本人の前で口に出したら、精神的に死のうが何しようが、何が何でも口説くけどそれでもいい?
「君のせいで、種族まで変わりかけてるんだ。白百合ちゃんは、原因を知る権利がある。」
「あー、うん…想いが強すぎるってヤバいもんだなーって、初めて思った。ってか、永く一緒に居たいって思うだけで、天使化しかけると思わないじゃん?!」
「君、無意識に『改造』使ったんじゃないかい?」
「あ、あははは、それは無いってぇ~w」
誤魔化すようにクリヨーカンを1切れ口に入れて、お茶を飲む。
……有り得るってのが怖いなぁ。
あの子来た日の記憶が、あんまりないんだよね。
よし、ごちそーさま。
「お茶ありがとね。んじゃ、ヘイルちゃんの所行くわ。」
「寝てるようなら、明日にするんだよ。」
「叩き起こしたりしないって。」
あのクリーチャーの申請通しちゃうような精神状態だ…出会い頭にタックルされても、今回は避けるの止そう。俺が悪い。
アイテムボックスから煮干しと果実水を出して、神界へ帰った。
可愛い猫ちゃんの機嫌を治して、ゆっくり休んでもらうために。
もうちょい、人に迷惑かけないやりかた無かったんだろーか。
そんなロランさんを観察してて、気付いた事が1つある。
「マリーちゃんとアンジュちゃんには、ウサギちゃんの事で迷惑かけちゃったねぇ。」
「結果的に彼女が反省できるのであれば、私は構いませんわ。ですが、他の皆様は解りませんわよ?」
「とりあえず、ロゼ様には絶対謝ってよね、賢神様。」
「勿論。ただ、彼女が今までにかけた魅了は、彼女自身に解いてもらおうと思うんだけど…それでいいかな?」
「それは、魅了をかけられた方々の、御家族や婚約者達に確認していただけます?私の婚約者も狙われはしておりましたが、彼女に魅了されたような素振りは、ありませんでしたわ。」
「私はそもそも、まだ婚約者居ないし。」
「解った、そうするね~。」
…この神、なんか知らんが詩音をチラチラ見てる癖に、あんまり話しかけない。
他の皆には、自分から話題振ったりしてんのに。
「なあ…さっきから、その『声』に聞き覚えがあると思ってたんだが、まさか…」
「あははwいつも御贔屓に、ラルフくん♪」
「やっぱりか…!」
「え?何?ラルフ、知り合いなの?」
「レナは知らなくて良いというか知ってくれるな…!」
「へ?」
例の念写販売してるの、ロランさんなのな?
あ、また詩音見た。で、すぐ視線逸らす。
コレはもしや……
「……見つめあーうとーすなーおnモゴモゴ。」
「そういうんじゃないから、ちょっと黙ってようねミライくん。」
「?」
何、ロランさん、詩音のこと好きなん?
にっぶい詩音も、見られてること、流石に気付いてきてるよー。
「あの、ロランさん…先程から…私の顔が、どうかしましたか?」
「いいや~?……ただね…」
「はい…?」
んん?薄ら笑いが消えて、ド真剣な顔に…
そして詩音に手を伸ばす。
……このタイプがこういう顔する時って、大体ロクなこと考えて無いよな…!?
むにー グイグイ
「ふぇぇぇ…?!」
「おー!思った通りほっぺめっちゃ伸びるwあっはっはwその涙目相変わらず、おもっしろいわぁ~www」
「ひゃめふぇふりゃふぁ~いっ…!」
「いや、何してんだてめぇえええっ?!」
放せごるあぁあっ!!
「マジざっけんじゃねぇぞ駄神ぃっ!!」
『シオンちゃん虐めるなぁー!!』
『あっちいけー!』
『ゴロゴロドーンするよ~!』
「おお、怖い怖いwんじゃ、君らにも逢えたし、そろそろ行くわ~♪コーキュロスで高級煮干し買わないとだし。」
「煮干しあんの?!」
つか、何に使うの?!料理すんのか?!お出汁ですかね?!
待ちやがれ、消えんなぁーっ!!
「…奴が迷惑をかけたであろう者の中に、可愛らしい猫が居てな。その子の好物なのだ。」
「あ、手土産か。成る程。」
って、煮干しのことはどうでもいい!
頭の片隅には置いとくけど!お出汁!
「詩音、大丈夫か?」
「よしよし、痛かったね。」
「顔を引っ張るなんて、野蛮なお方ですこと。本当に賢神様ですの?」
「うぅ…痛いです……ロランさん、前から私達の事、知ってたみたですけど……」
「…確かに、『相変わらず』とか言ってたな。」
「豆柴も知ってたし…神様だけど前世日本人、とか?」
「前世?」
「あ、気にしないでアンジュちゃん…。」
「前世持ちの神も確かに居るが、奴は違う。」
「ロランくんは、生まれも育ちも、ディーヴェルトですよ。」
そーなの?
「あやつは『知識』に貪欲でな。様々な異界へ勝手に出向いては、その世界の知識を吸収して帰ってくる。君達が前世で過ごした世界は、特に気に入っていた筈だ。」
「私達も含めて、家の家族は皆ロランくんに、お勉強を教えてもらいました。その時に、『漢字』という文字も教わって、それから世界中に普及したんです。」
「まあ、奴に教わったことは、良いことばかりでも無いがね。」
「ディアドルフ様の悪戯好きは、ロランくんの影響が大きいですからw」
「なんか納得。」
ロランさんが家庭教師だったんなら、そりゃわんぱくに育つわ。
前世の世界がお気に入りだったってことは、知識吸収しに来たときに、俺達のこと見てたのかな?
「まあ、次に会ったら詩音へ被害が行く前に…」
『目潰し。』
『おしおき!』
『黒焦げ~。』
「炎纏ってラリアットかましてやる。」
「そ、そんな物騒な…」
俺の詩音虐めるからですー。
…そういや、小梅がなんか元気無い?
「小梅ー?」
『……………』
「?!ど、どうした小梅?!なんか、見たこと無い顔してるぞ?!具体的には白目剥いてる!」
『……はっ?!だ、大丈夫です。小梅に加護をくれた神様が、あんな感じで、ちょっと魂出ちゃう程度にショックだっただけなのです……。』
「それ『程度』じゃねぇから!」
そういや、賢神の加護貰ってたな!
詳しく見てなかったけど!
目を覚ましたばかりの小梅に、こんな強力なショック与えやがって…あの駄神、今度会ったらマジでシバく…!
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※逃げたロラン視点
「ありがとうございました!」
「此方こそ、どうも~♪」
えーと、高級煮干し買った。
天使くん達への、ちょっと良い果実水もゲット。
元飼い主に献上する、お菓子もある。
…1番ヤベー所から、行きますかぁ。
昔、お手伝いの対価に教えて貰った、空間転移で彼女の部屋の前に飛ぶ。
あー、絶対罠あるよ…超強力な魔法陣が多重連鎖発動とかしそう…セティちゃんなら、やりかねない。
ってか、彼女と才能溢れる彼女の愛娘ちゃんくらいしか、できない。
たぶん、最初からクライマックスな威力で来るよねー。
……しょっぱなから爆炎来そう。
めっちゃ怒ってるだろうし。
次に炎を煽る風、それを抜けたら土、闇、水で流砂、上から光の範囲攻撃、かわした所に空間魔法…行き先は開いたドラゴンの口の目の前とかかな。
それを避けて、ようやくお話しできる…ってとこだろう。
「やっほー、セティちゃん久sうおっとぉ?!」
やっぱ来たぁっ!
優雅にティータイムを楽しむ彼女の前で、普通の人間なら死んでる『余興』が始まった。
水属性で炎を防御、風をかわして、突然現れた流砂は防御壁を踏み台に飛び越える。
飛んだところで降り注いで来た光の矢を、風に乗ってなんとかかわす。
かわした先に開いたゲートの向こうには、やっぱり大口開けたドラゴン。
土属性で金属の長い円柱を作り、食べられる事を回避した。ごめんよ、ドラゴンくん。
そうして、瞬く間に彼女の部屋へ戻される。
コトンとカップを置いた彼女へ、手土産を差し出す。
「此方、セティちゃんの好きな、クリヨーカンです。」
「おや、気が利くじゃないか。一緒に食べよう。」
怒っていても、客人には笑顔でお茶を出す。
それが彼女の流儀だ。
「ヘイルちゃんに、これから謝りに行こうと思う。」
「そうかい、ヘイルはまだ起きてるよ。流石の君も、謝罪を選んだか。まあ、君に謝るつもりが無かったら、あんなもんじゃ済ませてないけども。」
「今回は流石にね~…いや、ホント自分でビックリした。こんな舞い上がっちゃうのね、俺。」
「仕方ないさ、あの子が『産まれる前から』燻らせてる『初恋』なのだから。…それで、出逢って話した感想は?」
「尊みで死ねる生シオンちゃんマジで天使可愛すぎてどうにかなるわアレほっぺやわらかいし目大きいしもうペロペロしたいってかあの場で婚姻届に捺印させて襲いたかった。」
「うん、気持ち悪い☆」
「だよね~w」
病んでる自覚はあるんだよー。
だから、手を出すつもり無いしね。
こんなんと結婚したって、シオンちゃん幸せに成らないわ。
向こうから来たら遠慮なく取っ捕まえるけど、俺滅茶苦茶ひねくれてるから、そんな事にも成らんでしょ。
うん。泣き顔が1番可愛く感じるドSですがなにか。
「でも、本当に良いのかい?」
「良いも何も、コレと付き合っちゃダメでしょ~。お母さん的にもアウトでしょ?それに、断られたら精神的に俺死ぬと思う。」
「さて、君は案外大切にしてくれるタイプだと思うけど。好きなら好きだと、言ってしまえば良いものを。我が好敵手も、女々しい君なんて病んでる君より気持ち悪いって、言ってたよ。」
「言ったら俺もう止まらないよ?暴走コースまっしぐらよ?」
1度でも本人の前で口に出したら、精神的に死のうが何しようが、何が何でも口説くけどそれでもいい?
「君のせいで、種族まで変わりかけてるんだ。白百合ちゃんは、原因を知る権利がある。」
「あー、うん…想いが強すぎるってヤバいもんだなーって、初めて思った。ってか、永く一緒に居たいって思うだけで、天使化しかけると思わないじゃん?!」
「君、無意識に『改造』使ったんじゃないかい?」
「あ、あははは、それは無いってぇ~w」
誤魔化すようにクリヨーカンを1切れ口に入れて、お茶を飲む。
……有り得るってのが怖いなぁ。
あの子来た日の記憶が、あんまりないんだよね。
よし、ごちそーさま。
「お茶ありがとね。んじゃ、ヘイルちゃんの所行くわ。」
「寝てるようなら、明日にするんだよ。」
「叩き起こしたりしないって。」
あのクリーチャーの申請通しちゃうような精神状態だ…出会い頭にタックルされても、今回は避けるの止そう。俺が悪い。
アイテムボックスから煮干しと果実水を出して、神界へ帰った。
可愛い猫ちゃんの機嫌を治して、ゆっくり休んでもらうために。
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