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「初めて会った時から僕にはあなたしかいないんです」
「…………」
「だから早く諦めてください」
「…………」
「これ以上僕から離れないでください」
これがこいつのやり方だ。
こんな普通の恋人みたいなことを言って、こいつは俺の逃げ場所を埋めているだけなんだ。真綿で首を絞められるように、いつの間にか逃げられなくなってしまったんだ。
ジンジンと蝉が鳴く夏の真っ昼間。俺はTシャツ一枚で、会社員がランチで集まるうどん屋に来ていた。
ここは前にも三人で来たことのある店で、村上は天ぷらうどん、森田はわかめうどん、俺は天ぷらうどんとカツ丼のセットを食べていた。
「おいしい!」
天ぷらはサクサクでうどんはモチモチしているし、カツ丼も分厚いカツに甘辛い出汁と卵が絶妙に絡んでいて、最高に美味しく仕上がっている。
久保田以外が作った料理というだけでも嬉しいのに、本当に美味しくて、箸を持つ手が止まらなかった。
「野坂さん太りましたよね?」
カツ丼をかき込んでいると、村上に聞かれた。
「そう? 村上くんも太ったんじゃない?」
「あ、わかります?」
村上が嬉しそうに笑った。
村上は久保田がいなくなったことでストレスが激減したらしい。元々色白だった顔は、日に焼けて血色が良くなっているし、表情も明るくなっている。前はねずみ男みたいだったのに。
「最近すぐお腹が減るんだよ」
「俺もです」
村上がにこにこと笑いながら言った。
たしかに夏なのに食欲が全く落ちていなかった。去年の今ごろは、暑さで体重が減ったのに。なんでだろう?
「いっすね、無職は。のん気で」
「…………」
猫目の森田が俺をじっと見ながら言った。
そうか。無職だからか。こんなに心と体が軽いのは。
村上と同じようにネクタイをはずし、腕まくりしている森田は、村上と違って痩せたように見えた。まるで毛づくろいを忘れた猫みたいだ。
「野坂さん。来週、海行きません?」
「海?」
「はい。お盆休みなんです」
「…………」
村上の嬉しそうな顔を見ていると言いにくくなった。今日はできるだけ久保田の話はしなないでおこうと思っていたのに。
「実は久保田が家を建てたんだ」
「えっ?」
二人が同時に驚いた。
「山奥に」
「なんで山奥に?」
「……俺を閉じ込めるため?」
「あー!」
「なるほど」
適当に言ったつもりだったのに二人はあっさりと納得してしまった。
「でも久保田さんまだ仕事辞めてませんよね?」
村上に聞かれた。
「うん。だからまずはお盆休みに」
その後はきっと、毎週末に。
猫目でうどんを啜る森田に聞かれた。
「野坂さんて今ヒモですよね?」
「…………」
俺がヒモなのは社会のためなのだが、そんなことを言っても世間に通用しないのは分かっていた。人によっては生産性のない俺を人間とみなさないだろう。
これも久保田の戦略なんだ。俺をまともな人間社会から引き離そうとしている。それに俺はまんまと引っかかっているんだ。
「ヒモを育てながら家を建てるって、久保田さんのお金ってどうなってるんですか?」
「分からない」
あいつは人脈という名の人の弱みを使って、思い通りに人を動かしている。ただのサラリーマンではありえないほどに。金の出処もかなり怪しい。
「その謎もこれから解明していくつもりだよ」
あいつの謎は俺が解くんだ。絶対に。
「帰ってきたら話聞かせてくださいね」
「うん」
少し日に焼けてふっくらとした村上の笑顔はすごく元気そうだ。仕事が順調みたいだ。生気がみなぎっている。
反対に、隣の猫目の森田はにやにやと口を歪め、陰気な声で言った。
「帰ってこられなかったりして」
「…………」
久しぶりに会った森田は、なぜか捨て猫のようにやさぐれていた。
「野坂さん、行きますよ? 大丈夫ですか?」
「うん」
三日分の用意を鞄に詰めて、車に乗った。横でハンドルを握る久保田は、いつもの眼鏡ではなく、サングラスをしていた。マネキン顔の久保田がサングラスをしていると、まるでSF映画の世界だ。
久保田の家から別荘まで、通常なら車で四時間かかるらしいが、渋滞を考慮した久保田が作ってくれたおにぎりを食べ切り、眠くなってきたところで久保田の謎の解明に取りかかることにした。
「お前って人間だよな?」
「はい」
「人間から生まれた?」
「はい」
「じゃあ両親はどこにいる?」
「両親はアメリカにいます」
「二人とも?」
「はい」
久保田が前を向いたまま返事をした。
「兄弟は?」
「腹違いの兄が三人います」
……絶対に嘘だ。そんな漫画みたいな家族がそうそういるわけない。こいつは俺を思い通りに動かすためならどんな嘘でもつく奴なんだ。
「初恋は?」
「あなたです」
「…………」
……これも嘘だったら良いのに。
「僕に愛も恋も教えてくれたのはあなたです。あなたと出会うまで僕は愛も恋も信じていませんでした」
すべてが嘘であってくれって思うけど、目が覚めるといつもこいつが隣にいて、俺に現実を突きつけるんだ。
「でも僕とあなたが出会えたことは運命だと思います」
「…………」
よくそんな恥ずかしいことを臆面もなく言えるもんだ。どんな顔で言ってるんだと顔を見てみたが、もうマトリッ◯スにしか見えなかった。
高速を降りてようやく渋滞を抜け、車は畑ばかりの田舎道を走り出した。
「まだ着かないの?」
「まだです」
ラジオをつけ、窓の外を眺めていると、車が田舎道から山道に入っていくのが分かった。木々が横を流れていき、緩いカーブを曲がりながら、山を登っていく。どこまで登るんだろう?
窓を開け、土の匂いを嗅いだ。虫の音を聞きながらゲームでもしようとスマホを見たら驚いた。
「嘘だ」
「どうしました?」
「電波がない」
まさかここまで田舎だとは思わなかった。
「家にWi-Fiあるよな?」
「ありません」
「…………」
「野坂さん」
さっきからずっと、車は揺れながら舗装されていない道を進んでいる。すれ違う車もない。どんどんと人間界から離れていくみたいだ。
「夜の森は素敵ですよ? 真っ暗で何も見えませんから」
「……そこで何をするつもりだ?」
「…………」
久保田が俺の質問に黙るときは何かを企んでいる証拠だ。まただ。また始まった。久保田がまた何かを企んでいる。
「この先に何がある?」
「愛の巣ですよ。僕があなたのことだけを考えて建てた家です」
「だったらなんで俺に黙って建てたんだよ!」
「僕にはあなただけが人間に見えるんです」
久保田の念仏がまた始まった。
「…………」
「あなたにだけには優しくしたい。あなただけは傷つくところを見たくないんです。だから僕はあなたを幽閉したい」
恐ろしい言葉を聞いたところで、ようやく車が止まった。
森の中で突然現れたログハウスが久保田の別荘だった。太い丸太を組み合わせて作られた、まるでアルプスでヤギを飼っていそうな家だ。
「ご近所さんは?」
ここに来るまで一軒も家を見なかったぞ。
「ここは三年ほど前に山ごと買いました。設計から始めてやっと今月、家が完成しました」
「山ごと⁉」
車から荷物を出した久保田が玄関前の階段を上りながら言った。
「小さいですし、長いこと買い手がつかなかった山なので、それほど高くはないですよ?」
久保田は飄々とした口調で言うけど、山が安いわけないだろ。……ちょっと待て。今、三年前って言ったか?
鍵を開け、ドアのノブに手をかけた久保田が振り返った。
「ここは僕とあなたが住むために建てた家です。さて、中に入りましょうか」
「…………」
久保田がドアを開けると、まずは吹き抜けの玄関が現れた。二階建てだと思っていたが、天井が高いだけだった。まるで巨人の家に来たみたいだ。
そして驚くべきことに、この家には仕切りやドアというものがなかった。キッチンからベッドまで玄関からほぼ全てが見渡せる。靴を脱いで家に上がり、家の中を確認した。
「……どうしてトイレにドアがない?」
「必要ありますか?」
「浴槽も丸見えだが?」
トイレの横に浴室があるが、水よけに透明のガラスで区切られているだけだった。
「あなたと住むために僕が一から設計しました。素敵でしょう?」
久保田はいかにも満足げに頷いて見せたが、……やっぱりこいつは異常者だ。
家の奥に進むほどに、この家の欠陥が目について止まらなかった。本来あるべきものがない。何もかもが丸見えで、絶対にかくれんぼができない家だ。
「お前は俺も変態にするつもりか?」
「二人だけの場所で二人で何をしようが、誰も知ることはできません。ここはあなたと僕の家ですから、あなたが僕にどんな姿を見せようが、僕しか見ることができません。まさに二人だけの世界です」
「…………」
ポケットに入れていたスマホを確認した。……やはりこの家に、Wi-Fiはなかった。
「まさか三年前に、俺と出会ってすぐに俺と住むためにこの山を買ったっていうのか?」
「はい」
「…………」
まだそれほど話してもいなかった俺と住むために?
見た目は牧歌的ではあるが、中身は変態の家を建て、こいつはこれから三日間この家で、文字通り俺を丸裸にするつもりだ。
この隔離された、完全犯罪もできそうな家で。
久保田がいつもの能面のような表情に眉だけをひそめて、俺の両肩を掴んで言った。
「長いドライブで疲れたでしょう? まずはシャワーでも浴びて一休みしませんか?」
「…………」
「だから早く諦めてください」
「…………」
「これ以上僕から離れないでください」
これがこいつのやり方だ。
こんな普通の恋人みたいなことを言って、こいつは俺の逃げ場所を埋めているだけなんだ。真綿で首を絞められるように、いつの間にか逃げられなくなってしまったんだ。
ジンジンと蝉が鳴く夏の真っ昼間。俺はTシャツ一枚で、会社員がランチで集まるうどん屋に来ていた。
ここは前にも三人で来たことのある店で、村上は天ぷらうどん、森田はわかめうどん、俺は天ぷらうどんとカツ丼のセットを食べていた。
「おいしい!」
天ぷらはサクサクでうどんはモチモチしているし、カツ丼も分厚いカツに甘辛い出汁と卵が絶妙に絡んでいて、最高に美味しく仕上がっている。
久保田以外が作った料理というだけでも嬉しいのに、本当に美味しくて、箸を持つ手が止まらなかった。
「野坂さん太りましたよね?」
カツ丼をかき込んでいると、村上に聞かれた。
「そう? 村上くんも太ったんじゃない?」
「あ、わかります?」
村上が嬉しそうに笑った。
村上は久保田がいなくなったことでストレスが激減したらしい。元々色白だった顔は、日に焼けて血色が良くなっているし、表情も明るくなっている。前はねずみ男みたいだったのに。
「最近すぐお腹が減るんだよ」
「俺もです」
村上がにこにこと笑いながら言った。
たしかに夏なのに食欲が全く落ちていなかった。去年の今ごろは、暑さで体重が減ったのに。なんでだろう?
「いっすね、無職は。のん気で」
「…………」
猫目の森田が俺をじっと見ながら言った。
そうか。無職だからか。こんなに心と体が軽いのは。
村上と同じようにネクタイをはずし、腕まくりしている森田は、村上と違って痩せたように見えた。まるで毛づくろいを忘れた猫みたいだ。
「野坂さん。来週、海行きません?」
「海?」
「はい。お盆休みなんです」
「…………」
村上の嬉しそうな顔を見ていると言いにくくなった。今日はできるだけ久保田の話はしなないでおこうと思っていたのに。
「実は久保田が家を建てたんだ」
「えっ?」
二人が同時に驚いた。
「山奥に」
「なんで山奥に?」
「……俺を閉じ込めるため?」
「あー!」
「なるほど」
適当に言ったつもりだったのに二人はあっさりと納得してしまった。
「でも久保田さんまだ仕事辞めてませんよね?」
村上に聞かれた。
「うん。だからまずはお盆休みに」
その後はきっと、毎週末に。
猫目でうどんを啜る森田に聞かれた。
「野坂さんて今ヒモですよね?」
「…………」
俺がヒモなのは社会のためなのだが、そんなことを言っても世間に通用しないのは分かっていた。人によっては生産性のない俺を人間とみなさないだろう。
これも久保田の戦略なんだ。俺をまともな人間社会から引き離そうとしている。それに俺はまんまと引っかかっているんだ。
「ヒモを育てながら家を建てるって、久保田さんのお金ってどうなってるんですか?」
「分からない」
あいつは人脈という名の人の弱みを使って、思い通りに人を動かしている。ただのサラリーマンではありえないほどに。金の出処もかなり怪しい。
「その謎もこれから解明していくつもりだよ」
あいつの謎は俺が解くんだ。絶対に。
「帰ってきたら話聞かせてくださいね」
「うん」
少し日に焼けてふっくらとした村上の笑顔はすごく元気そうだ。仕事が順調みたいだ。生気がみなぎっている。
反対に、隣の猫目の森田はにやにやと口を歪め、陰気な声で言った。
「帰ってこられなかったりして」
「…………」
久しぶりに会った森田は、なぜか捨て猫のようにやさぐれていた。
「野坂さん、行きますよ? 大丈夫ですか?」
「うん」
三日分の用意を鞄に詰めて、車に乗った。横でハンドルを握る久保田は、いつもの眼鏡ではなく、サングラスをしていた。マネキン顔の久保田がサングラスをしていると、まるでSF映画の世界だ。
久保田の家から別荘まで、通常なら車で四時間かかるらしいが、渋滞を考慮した久保田が作ってくれたおにぎりを食べ切り、眠くなってきたところで久保田の謎の解明に取りかかることにした。
「お前って人間だよな?」
「はい」
「人間から生まれた?」
「はい」
「じゃあ両親はどこにいる?」
「両親はアメリカにいます」
「二人とも?」
「はい」
久保田が前を向いたまま返事をした。
「兄弟は?」
「腹違いの兄が三人います」
……絶対に嘘だ。そんな漫画みたいな家族がそうそういるわけない。こいつは俺を思い通りに動かすためならどんな嘘でもつく奴なんだ。
「初恋は?」
「あなたです」
「…………」
……これも嘘だったら良いのに。
「僕に愛も恋も教えてくれたのはあなたです。あなたと出会うまで僕は愛も恋も信じていませんでした」
すべてが嘘であってくれって思うけど、目が覚めるといつもこいつが隣にいて、俺に現実を突きつけるんだ。
「でも僕とあなたが出会えたことは運命だと思います」
「…………」
よくそんな恥ずかしいことを臆面もなく言えるもんだ。どんな顔で言ってるんだと顔を見てみたが、もうマトリッ◯スにしか見えなかった。
高速を降りてようやく渋滞を抜け、車は畑ばかりの田舎道を走り出した。
「まだ着かないの?」
「まだです」
ラジオをつけ、窓の外を眺めていると、車が田舎道から山道に入っていくのが分かった。木々が横を流れていき、緩いカーブを曲がりながら、山を登っていく。どこまで登るんだろう?
窓を開け、土の匂いを嗅いだ。虫の音を聞きながらゲームでもしようとスマホを見たら驚いた。
「嘘だ」
「どうしました?」
「電波がない」
まさかここまで田舎だとは思わなかった。
「家にWi-Fiあるよな?」
「ありません」
「…………」
「野坂さん」
さっきからずっと、車は揺れながら舗装されていない道を進んでいる。すれ違う車もない。どんどんと人間界から離れていくみたいだ。
「夜の森は素敵ですよ? 真っ暗で何も見えませんから」
「……そこで何をするつもりだ?」
「…………」
久保田が俺の質問に黙るときは何かを企んでいる証拠だ。まただ。また始まった。久保田がまた何かを企んでいる。
「この先に何がある?」
「愛の巣ですよ。僕があなたのことだけを考えて建てた家です」
「だったらなんで俺に黙って建てたんだよ!」
「僕にはあなただけが人間に見えるんです」
久保田の念仏がまた始まった。
「…………」
「あなたにだけには優しくしたい。あなただけは傷つくところを見たくないんです。だから僕はあなたを幽閉したい」
恐ろしい言葉を聞いたところで、ようやく車が止まった。
森の中で突然現れたログハウスが久保田の別荘だった。太い丸太を組み合わせて作られた、まるでアルプスでヤギを飼っていそうな家だ。
「ご近所さんは?」
ここに来るまで一軒も家を見なかったぞ。
「ここは三年ほど前に山ごと買いました。設計から始めてやっと今月、家が完成しました」
「山ごと⁉」
車から荷物を出した久保田が玄関前の階段を上りながら言った。
「小さいですし、長いこと買い手がつかなかった山なので、それほど高くはないですよ?」
久保田は飄々とした口調で言うけど、山が安いわけないだろ。……ちょっと待て。今、三年前って言ったか?
鍵を開け、ドアのノブに手をかけた久保田が振り返った。
「ここは僕とあなたが住むために建てた家です。さて、中に入りましょうか」
「…………」
久保田がドアを開けると、まずは吹き抜けの玄関が現れた。二階建てだと思っていたが、天井が高いだけだった。まるで巨人の家に来たみたいだ。
そして驚くべきことに、この家には仕切りやドアというものがなかった。キッチンからベッドまで玄関からほぼ全てが見渡せる。靴を脱いで家に上がり、家の中を確認した。
「……どうしてトイレにドアがない?」
「必要ありますか?」
「浴槽も丸見えだが?」
トイレの横に浴室があるが、水よけに透明のガラスで区切られているだけだった。
「あなたと住むために僕が一から設計しました。素敵でしょう?」
久保田はいかにも満足げに頷いて見せたが、……やっぱりこいつは異常者だ。
家の奥に進むほどに、この家の欠陥が目について止まらなかった。本来あるべきものがない。何もかもが丸見えで、絶対にかくれんぼができない家だ。
「お前は俺も変態にするつもりか?」
「二人だけの場所で二人で何をしようが、誰も知ることはできません。ここはあなたと僕の家ですから、あなたが僕にどんな姿を見せようが、僕しか見ることができません。まさに二人だけの世界です」
「…………」
ポケットに入れていたスマホを確認した。……やはりこの家に、Wi-Fiはなかった。
「まさか三年前に、俺と出会ってすぐに俺と住むためにこの山を買ったっていうのか?」
「はい」
「…………」
まだそれほど話してもいなかった俺と住むために?
見た目は牧歌的ではあるが、中身は変態の家を建て、こいつはこれから三日間この家で、文字通り俺を丸裸にするつもりだ。
この隔離された、完全犯罪もできそうな家で。
久保田がいつもの能面のような表情に眉だけをひそめて、俺の両肩を掴んで言った。
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