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『野坂さん、元気?』
久しぶりに村上から連絡があった。
「元気だよ」
『明日本社に行く用事ができたので一緒に食事しませんか?』
「いいよ」
すぐに返事を返した。
村上に会うのは久しぶりだ。久保田が異動したことで、村上は会社を辞めることをやめ、すっかり気楽に仕事をしているらしい。森田くんと仲良くやっているのかも詳しく聞きたかった。
「のさか、きょうやきにくいかない?」
目の前で昼食のハンバーガーを頬張るジョンソンに聞かれた。
「行く!」
すかさず返事をした。
俺の方の昼食は、久保田が作ったピクニックかと突っ込みたくなるほど色鮮やかに野菜が挟み込まれたサンドイッチだ。おかげで今日も俺の体は栄養過多状態を維持している。
今日もさんざん久保田に仕事の邪魔をされた。あいつは完全に人権を忘れたサイボーグだ。今日はまっすぐ帰ってあいつの顔を見たくない。これ以上あいつの思い通りなんかになりたくない。
俺とジョンソンは仕事が終わると、一緒に会社を出た。そしてジョンソンに連れられるまま電車に乗って、若者と仕事帰りの人間で溢れる駅で降りた。
俺はジョンソンの横を歩きながら気になったものを指差した。ヒラヒラした格好でビラ配りをしている女の子だ。
「あれがメイド喫茶?」
「うん」
ジョンソンは頷くと、違う方向を指差した。
「あっちがしつじきっさ、あっちがうさぎきっさ、あっちがはちゅうるいきっさ、あっちがはぷにんぐばーぜんぶいった」
……どうやらジョンソンは俺以上に日本を堪能しているようだった。
ジョンソンの後に付いて、古びたビルの地下の階段を降りた。そこは異様な場所だった。
壁にはメニューが張り巡らされているが、天井には二次元の女の子のポスターが貼られている。ここも店員はみんなヒラヒラと着飾った女の子たちばかりで、居酒屋とメイド喫茶が合わさったような焼肉屋だった。
しかしジョンソンが焼いてくれたホルモンは美味しかった。
「うまい!」
「だろ?」
甘辛い味をビールで流し込み、追加注文すると、すぐに派手なメイクと爪をした女の子が持って来てくれた。
「のさか、きょうもゆーふぉーよぶ?」
ジョンソンがレモンチューハイのレモンを絞りながら聞いてきた。
「え? UFO? 今日も?」
「きょうはかぜつよくないし、てんきもいいからみれるかもよ?」
え? UFOってそんな富士山みたいに見られるもんなんだ?
焼肉を食べ終ると、俺はジョンソンに誘われるままにビルの屋上へ向かった。
屋上にはすでに人が何人かいて、レゲエの音楽がかかる中、それぞれが空に向かって手を上げている。
それは異様な光景だった。
「……これ、みんな何してるの?」
「ゆーふぉーよんでる」
「……へー」
するとジョンソンも手を上げて、体を揺らし始めた。
「せんしゅうはかぜがつよくてゆーふぉーこれなかったから。きょうはたぶんだいじょうぶ」
「えっ? UFOって風に流されるんだ?」
よく分かんないけど、俺も真似して手を上げてみた。少しだけ星が光る空を見ながら、体を揺らしてみる。
……なんか、音楽に合わせて揺れるのって気持ちいいな。
酔った体には冷たい空気がちょうどいい。足をふわふわと音楽に合わせて動かしていると、ジョンソンにぶつかった。だけど踏ん張って体勢を立て直すと、突然ポケットの中のスマホが鳴った。
『またUFOを呼んでるんですか?』
久保田からだった。
また?
俺は右手にスマホを持ち、左手を上げながら体を揺らした。
『野坂さん、どうか正気に戻ってください』
「お前が言うなっ」
小さな星がチカチカと輝いて宝石みたいに見える。
『野坂さん。何をしてもいいですけど、UFOだけは呼ばないでください』
「なんで?」
『また風邪をひきますよ?』
俺にとっての宇宙人は久保田だ。不可解な生物。
「大丈夫。次は自力で治すから」
俺がそう言うと、突然ジョンソンが叫んだ。
「あっ! ゆーふぉーきたっ!」
「えっ⁉ うそっ! どこっ⁉」
夜空を見回したが、それっぽい物はどこにも見えない。
「あそこっ!」
ジョンソンが指差した方を見ると、たしかに点滅した光が動いていた。
「ほんとだっ!」
遠過ぎて光にしか見えないけど、あれはUFOに違いない。周りの星とは光り方が全く違うし、しかも動いている。
『野坂さん、あれは飛行機です』
「ちがうっ」
目を離したら消えてしまいそうで、赤白に点滅する光を追い続けた。
『野坂さん』
「なにっ」
徐々にこちらに近づいて来ているように見える星を目で追い続けた。
『そろそろ帰りませんか? そんな薄着ではまた風邪をひいてしまいますよ?』
「…………」
嫌な予感がして、光から目をそらし、屋上の入り口の方を見ると、スーツを着た久保田が立っていた。
『……僕は一歩歩くごとにあなたを思い出し、一歩歩くごとにあなたが頭を占領します』
また久保田の声が聞こえる。寝てるときにしょっちゅう聞こえてくる念仏だ。やめてくれ。寝ている時まで俺の頭を占領しないでくれ。
……なんで。なんでなんだ。逃げ出そうとすればするほどに、久保田は追いかけて来る。俺は一歩遠ざかるごとに久保田を忘れたいし、近づくごとに思い出したい。それぐらいがちょうどいいんだ。そうじゃないと窒息してしまうんだ。
俺の体は俺のものなんだ。お前のものじゃない。返してくれよ。
「…………」
目を覚ますとタクシーの中だった。隣に久保田が座っていた。久保田の肩に寄り掛かって寝ていたらしい。
「いてっ」
体を起こすと左足に痛みが走った。
「また飲み過ぎたみたいですね」
「…………」
なんで久保田がいるんだ? さっきまでジョンソンと飲んでたはずなのに。
……なんでだっけ? 思い出せない。
「覚えてないですか? あなたは僕を見たとたん足をひねって倒れたんですよ? 隣にいた人がすぐに支えてくれたので助かりましたが」
「…………」
「このまま病院に行って足を診てもらいましょう」
……どうしてここに久保田がいるんだ?
「……とめて」
「大丈夫ですか? このまま病院に行った方がいいです」
肩に置かれた久保田の手を掴んでどけた。
「いい。とめて」
「…………」
久保田が運転手に伝えると、タクシーは人気のない夜道の路肩に止まった。ドアが開く前に自分でドアを開けて降りた。
やっぱり足痛い。裾を上げてみると、足首が赤く腫れているのが見えた。
最悪だ。
あとからタクシーを降りた久保田が俺の体を支えようとしたけれど、それを避けた。
「野坂さん」
足を引きずって歩く。後ろを付いてこようとする久保田を振り返った。
「……別れ、たい」
「…………」
「……もう、限界」
そう言うと、また久保田から離れるために歩いた。
なんか足は痛いし、頭もふらつくと思ったら酔っているからだと気がついた。ああ、そうか。ビールを飲んだからすっころんだし、記憶がないんだ。早くこの癖直さないと。
そう思いながらもコンビニに寄ってビールを買って飲みながら歩いた。
「……最悪だ」
足は痛いし、いつもなら酔うと楽しくなるのにビールはもう苦いだけだ。どうしてこんなことになったんだろ? ブラック企業から抜け出して、やっと安心できる場所で働けたと思ったのに。どうして俺は今、酒を飲みながら一人で歩いてる?
歩き続けて、久保田から離れようとさらにどんどん歩く。
それなのに解放感はない。それどころか一歩歩くごとに久保田を思い出し、頭から久保田が離れない。久保田が頭を占領する。
「…………」
おそるおそる後ろを振り返ってみると、久保田はいなかった。
久しぶりに村上から連絡があった。
「元気だよ」
『明日本社に行く用事ができたので一緒に食事しませんか?』
「いいよ」
すぐに返事を返した。
村上に会うのは久しぶりだ。久保田が異動したことで、村上は会社を辞めることをやめ、すっかり気楽に仕事をしているらしい。森田くんと仲良くやっているのかも詳しく聞きたかった。
「のさか、きょうやきにくいかない?」
目の前で昼食のハンバーガーを頬張るジョンソンに聞かれた。
「行く!」
すかさず返事をした。
俺の方の昼食は、久保田が作ったピクニックかと突っ込みたくなるほど色鮮やかに野菜が挟み込まれたサンドイッチだ。おかげで今日も俺の体は栄養過多状態を維持している。
今日もさんざん久保田に仕事の邪魔をされた。あいつは完全に人権を忘れたサイボーグだ。今日はまっすぐ帰ってあいつの顔を見たくない。これ以上あいつの思い通りなんかになりたくない。
俺とジョンソンは仕事が終わると、一緒に会社を出た。そしてジョンソンに連れられるまま電車に乗って、若者と仕事帰りの人間で溢れる駅で降りた。
俺はジョンソンの横を歩きながら気になったものを指差した。ヒラヒラした格好でビラ配りをしている女の子だ。
「あれがメイド喫茶?」
「うん」
ジョンソンは頷くと、違う方向を指差した。
「あっちがしつじきっさ、あっちがうさぎきっさ、あっちがはちゅうるいきっさ、あっちがはぷにんぐばーぜんぶいった」
……どうやらジョンソンは俺以上に日本を堪能しているようだった。
ジョンソンの後に付いて、古びたビルの地下の階段を降りた。そこは異様な場所だった。
壁にはメニューが張り巡らされているが、天井には二次元の女の子のポスターが貼られている。ここも店員はみんなヒラヒラと着飾った女の子たちばかりで、居酒屋とメイド喫茶が合わさったような焼肉屋だった。
しかしジョンソンが焼いてくれたホルモンは美味しかった。
「うまい!」
「だろ?」
甘辛い味をビールで流し込み、追加注文すると、すぐに派手なメイクと爪をした女の子が持って来てくれた。
「のさか、きょうもゆーふぉーよぶ?」
ジョンソンがレモンチューハイのレモンを絞りながら聞いてきた。
「え? UFO? 今日も?」
「きょうはかぜつよくないし、てんきもいいからみれるかもよ?」
え? UFOってそんな富士山みたいに見られるもんなんだ?
焼肉を食べ終ると、俺はジョンソンに誘われるままにビルの屋上へ向かった。
屋上にはすでに人が何人かいて、レゲエの音楽がかかる中、それぞれが空に向かって手を上げている。
それは異様な光景だった。
「……これ、みんな何してるの?」
「ゆーふぉーよんでる」
「……へー」
するとジョンソンも手を上げて、体を揺らし始めた。
「せんしゅうはかぜがつよくてゆーふぉーこれなかったから。きょうはたぶんだいじょうぶ」
「えっ? UFOって風に流されるんだ?」
よく分かんないけど、俺も真似して手を上げてみた。少しだけ星が光る空を見ながら、体を揺らしてみる。
……なんか、音楽に合わせて揺れるのって気持ちいいな。
酔った体には冷たい空気がちょうどいい。足をふわふわと音楽に合わせて動かしていると、ジョンソンにぶつかった。だけど踏ん張って体勢を立て直すと、突然ポケットの中のスマホが鳴った。
『またUFOを呼んでるんですか?』
久保田からだった。
また?
俺は右手にスマホを持ち、左手を上げながら体を揺らした。
『野坂さん、どうか正気に戻ってください』
「お前が言うなっ」
小さな星がチカチカと輝いて宝石みたいに見える。
『野坂さん。何をしてもいいですけど、UFOだけは呼ばないでください』
「なんで?」
『また風邪をひきますよ?』
俺にとっての宇宙人は久保田だ。不可解な生物。
「大丈夫。次は自力で治すから」
俺がそう言うと、突然ジョンソンが叫んだ。
「あっ! ゆーふぉーきたっ!」
「えっ⁉ うそっ! どこっ⁉」
夜空を見回したが、それっぽい物はどこにも見えない。
「あそこっ!」
ジョンソンが指差した方を見ると、たしかに点滅した光が動いていた。
「ほんとだっ!」
遠過ぎて光にしか見えないけど、あれはUFOに違いない。周りの星とは光り方が全く違うし、しかも動いている。
『野坂さん、あれは飛行機です』
「ちがうっ」
目を離したら消えてしまいそうで、赤白に点滅する光を追い続けた。
『野坂さん』
「なにっ」
徐々にこちらに近づいて来ているように見える星を目で追い続けた。
『そろそろ帰りませんか? そんな薄着ではまた風邪をひいてしまいますよ?』
「…………」
嫌な予感がして、光から目をそらし、屋上の入り口の方を見ると、スーツを着た久保田が立っていた。
『……僕は一歩歩くごとにあなたを思い出し、一歩歩くごとにあなたが頭を占領します』
また久保田の声が聞こえる。寝てるときにしょっちゅう聞こえてくる念仏だ。やめてくれ。寝ている時まで俺の頭を占領しないでくれ。
……なんで。なんでなんだ。逃げ出そうとすればするほどに、久保田は追いかけて来る。俺は一歩遠ざかるごとに久保田を忘れたいし、近づくごとに思い出したい。それぐらいがちょうどいいんだ。そうじゃないと窒息してしまうんだ。
俺の体は俺のものなんだ。お前のものじゃない。返してくれよ。
「…………」
目を覚ますとタクシーの中だった。隣に久保田が座っていた。久保田の肩に寄り掛かって寝ていたらしい。
「いてっ」
体を起こすと左足に痛みが走った。
「また飲み過ぎたみたいですね」
「…………」
なんで久保田がいるんだ? さっきまでジョンソンと飲んでたはずなのに。
……なんでだっけ? 思い出せない。
「覚えてないですか? あなたは僕を見たとたん足をひねって倒れたんですよ? 隣にいた人がすぐに支えてくれたので助かりましたが」
「…………」
「このまま病院に行って足を診てもらいましょう」
……どうしてここに久保田がいるんだ?
「……とめて」
「大丈夫ですか? このまま病院に行った方がいいです」
肩に置かれた久保田の手を掴んでどけた。
「いい。とめて」
「…………」
久保田が運転手に伝えると、タクシーは人気のない夜道の路肩に止まった。ドアが開く前に自分でドアを開けて降りた。
やっぱり足痛い。裾を上げてみると、足首が赤く腫れているのが見えた。
最悪だ。
あとからタクシーを降りた久保田が俺の体を支えようとしたけれど、それを避けた。
「野坂さん」
足を引きずって歩く。後ろを付いてこようとする久保田を振り返った。
「……別れ、たい」
「…………」
「……もう、限界」
そう言うと、また久保田から離れるために歩いた。
なんか足は痛いし、頭もふらつくと思ったら酔っているからだと気がついた。ああ、そうか。ビールを飲んだからすっころんだし、記憶がないんだ。早くこの癖直さないと。
そう思いながらもコンビニに寄ってビールを買って飲みながら歩いた。
「……最悪だ」
足は痛いし、いつもなら酔うと楽しくなるのにビールはもう苦いだけだ。どうしてこんなことになったんだろ? ブラック企業から抜け出して、やっと安心できる場所で働けたと思ったのに。どうして俺は今、酒を飲みながら一人で歩いてる?
歩き続けて、久保田から離れようとさらにどんどん歩く。
それなのに解放感はない。それどころか一歩歩くごとに久保田を思い出し、頭から久保田が離れない。久保田が頭を占領する。
「…………」
おそるおそる後ろを振り返ってみると、久保田はいなかった。
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