3 / 7
塩ラーメンとチャーシュー丼
しおりを挟む
サントノーレを出て15分ほど歩いた所に目的の映画館はある。
入って右側には公開前の映画のポスターが並び、その流れで公開中の映画のグッズが並ぶ。左側にはチケット売り場のカウンターと自動券売機が並んでいる。チケットカウンターで招待券をチケットに交換してもらい、時間を確認する。開場まではまだ時間があった。
「瑠花ちゃん、飲み物は何にする?」
売店に並びながら上方にあるメニューを眺める。あ、柚子ジンジャー美味そう。フルーツティーは結構しっかりフルーツ入れてるんだな。飲みやすいようにだろう。細かくカットされたフルーツがドリンクの上に盛られた写真がメニューに載っている。
「レモネードにしようかな。あとポップコーン食べたい!」
「映画館で食べるポップコーン、美味しいよね。何味?」
メニューにはキャラメル、塩、バター醤油、チーズと4種類が並ぶ。
「キャラメルか塩……葉汰くんは何が好き?」
「Lサイズならハーフ&ハーフ出来るしキャラメルと塩どっちも頼もうか。二人で摘まめばよくない?」
「うん!」
「ポップコーンの他には何かある?」
他にもアイスクレープやスコーン、チュロスといったスイーツ系やホットドックやホットサンドも売っている。朝食は食べたがそれはそれ。見ていると食べたくなってくるのは人の性だろう。
「うーん、他のも美味しそうだけどお母さんのお店で食べられるかなって」
「ポップコーンはお母さん作らないし」と瑠花に言われ、葉汰も確かにと納得する。クレープ、スコーン、チュロス、どれも思い返せばおやつで食べた記憶がある。ホットドックやホットサンドも賄いで出てきたことがあった。
「ポップコーンだけでいっか」
「だね!」
瑠花と二人、顔を見合わせて笑いあい、ドリンクとポップコーンを買うと丁度いいタイミングで入場開始のアナウンスが流れた。
観終わった後、しばらく席から立てなかった。内容もさることながら圧倒的な映像美に目を奪われる。アニメの世界観を損なわない完璧な再現率。夢と魔法が作り出した幻想がスクリーンの中で三次元として確かに存在していた。
隣に座る瑠花も同様で、ぼーっと何も映さないスクリーンを眺めていた。葉汰が「行こっか」と声をかけると瑠花は我に返ったように頷いた。
「すごかったねー!めっちゃ綺麗だったー!」
映画館を出て、並んで歩く。話しながら目をキラキラと輝かせて笑う瑠花に葉汰も頷いた。ヒロインのドレスが素敵だったとかダンスシーンが綺麗だったとかあのシーンの迫力がすごかったとか印象に残ったシーンを熱心に語る瑠花に葉汰も自然と笑みがこぼれる。
葉汰は基本的に映画は一人で観る派だ。それでも同じものを同じように楽しめる相手なら一緒に観るのもいいかもしれない。自分とは違う視点からの感想を聞くのも面白い。
「面白かった!葉汰くん、連れてきてくれてありがとね!」
「どういたしまして。俺も観たいと思ってたしね」
笑顔の瑠花に葉汰も笑いかける。
「瑠花ちゃんと観れて良かったよ」
隣を歩く瑠花を見つめながら葉汰が言う。瑠花は一瞬目を見開いてパチパチと瞬きをしたかと思えば、ふいっと葉汰から視線を反らした。
「……葉汰くん、そういうとこだよ……」
白皙の肌を朱に染めてぽつりと囁かれた言葉は葉汰の耳に届くことはなく空気に溶けた。
「いただきます」
パチンと手を合わせてからまずはスープを一口。割り箸を取り、目の前で湯気を立てるラーメンを掬い、熱々の麺をズズズッと一気に啜り上げる。
透き通ったスープがよく絡んだ中細の平麺はつるっとした食感で香りも良く、甘味のなかにジワリと塩味が広がる優しい味わいのスープとの相性もいい。トッピングで乗せられているのはチャーシューと半熟煮卵と白髪ねぎで、しっとりとしたチャーシューは柔らかく、肉のとろりとした脂の甘みが舌を楽しませ、黄身までしっかりと味の染みた煮卵は絶品だ。
映画を観た後、昼時だったこともあり、何か食べようという話になった葉汰と瑠花が選んだ店は塩ラーメン専門店だった。ポップコーンと同じく、あまり家で食べないからとラーメンを食べたがった瑠花を葉汰がお気に入りのラーメン屋に案内したのだ。
専門店というだけあり置いてあるラーメンは塩ラーメンのみで、どうかするとチャーシュー丼やチャーハンといったご飯系や餃子や唐揚げといったサイドメニューの方が種類があるくらいだ。
塩ラーメンを啜る手を止めて、チャーシュー丼に手を伸ばす。ふと視線をあげれば向いの席では瑠花が掬った麺にふーふーと息を吹きかけて、口にと運んでいるところだった。
下ろしていた長い髪はラーメンが運ばれてきた時にササッとヘアクリップで留めていた。仕草に合わせて一つに纏められた髪の毛先がふわふわと揺れる。見慣れないその髪型はなんだか新鮮だ。
少量掬った麺をズズッと啜り、ほんのりと上気した頬をゆるめながら嬉しそうに食べる姿はいつだって見ていて楽しい。カフェでおやつを食べている時もそうだけれど本当に美味しそうに食べる子だと、葉汰はいつも思う。馴染みのラーメン屋の味をいつもよりも美味しく感じる気がするのは間違いなく目の前の少女によるところが大きい。
「ごちそうさまでした」
「美味しかったね」とふわりと笑った瑠花に葉汰も笑顔を返す。
「気に入ってもらえて良かった」
自身のすすめる店だ。口にあったなら素直に嬉しい。
時計を見れば1時過ぎ。飛鳥には閉店時間である6時までにサントノーレまで送ると言ってある。
「ねぇ瑠花ちゃ……」
声をかけようとして思わず息を飲んだ。瑠花は留めていたクリップを外したところで、軽く首を揺らし、さらりと流れ落ちる亜麻色の髪の動きに葉汰は目を奪われる。手入れのいき届いた長い髪は艶やかで、光の輪が煌めいていた。
「なぁに?葉汰くん」
「え?あ、えっと……」
訊ねられ、誤魔化すように視線が揺れた。こういうちょっとした仕草が本当、困る。
「あ、あのさ、この後、良かったら少し買い物しに行かない?」
「行く!!」
打って響くように返された答えに、葉汰が笑う。食い気味の返答が恥ずかしかったのか瑠花は僅かに頬を染めた。それを隠すかのように、瑠花はぷいっと顔を背けた。
「じゃあ行こっか」
葉汰が瑠花に笑いかけると、瑠花は視線だけを動かして葉汰を見て、それからこくんと頷いた。
入って右側には公開前の映画のポスターが並び、その流れで公開中の映画のグッズが並ぶ。左側にはチケット売り場のカウンターと自動券売機が並んでいる。チケットカウンターで招待券をチケットに交換してもらい、時間を確認する。開場まではまだ時間があった。
「瑠花ちゃん、飲み物は何にする?」
売店に並びながら上方にあるメニューを眺める。あ、柚子ジンジャー美味そう。フルーツティーは結構しっかりフルーツ入れてるんだな。飲みやすいようにだろう。細かくカットされたフルーツがドリンクの上に盛られた写真がメニューに載っている。
「レモネードにしようかな。あとポップコーン食べたい!」
「映画館で食べるポップコーン、美味しいよね。何味?」
メニューにはキャラメル、塩、バター醤油、チーズと4種類が並ぶ。
「キャラメルか塩……葉汰くんは何が好き?」
「Lサイズならハーフ&ハーフ出来るしキャラメルと塩どっちも頼もうか。二人で摘まめばよくない?」
「うん!」
「ポップコーンの他には何かある?」
他にもアイスクレープやスコーン、チュロスといったスイーツ系やホットドックやホットサンドも売っている。朝食は食べたがそれはそれ。見ていると食べたくなってくるのは人の性だろう。
「うーん、他のも美味しそうだけどお母さんのお店で食べられるかなって」
「ポップコーンはお母さん作らないし」と瑠花に言われ、葉汰も確かにと納得する。クレープ、スコーン、チュロス、どれも思い返せばおやつで食べた記憶がある。ホットドックやホットサンドも賄いで出てきたことがあった。
「ポップコーンだけでいっか」
「だね!」
瑠花と二人、顔を見合わせて笑いあい、ドリンクとポップコーンを買うと丁度いいタイミングで入場開始のアナウンスが流れた。
観終わった後、しばらく席から立てなかった。内容もさることながら圧倒的な映像美に目を奪われる。アニメの世界観を損なわない完璧な再現率。夢と魔法が作り出した幻想がスクリーンの中で三次元として確かに存在していた。
隣に座る瑠花も同様で、ぼーっと何も映さないスクリーンを眺めていた。葉汰が「行こっか」と声をかけると瑠花は我に返ったように頷いた。
「すごかったねー!めっちゃ綺麗だったー!」
映画館を出て、並んで歩く。話しながら目をキラキラと輝かせて笑う瑠花に葉汰も頷いた。ヒロインのドレスが素敵だったとかダンスシーンが綺麗だったとかあのシーンの迫力がすごかったとか印象に残ったシーンを熱心に語る瑠花に葉汰も自然と笑みがこぼれる。
葉汰は基本的に映画は一人で観る派だ。それでも同じものを同じように楽しめる相手なら一緒に観るのもいいかもしれない。自分とは違う視点からの感想を聞くのも面白い。
「面白かった!葉汰くん、連れてきてくれてありがとね!」
「どういたしまして。俺も観たいと思ってたしね」
笑顔の瑠花に葉汰も笑いかける。
「瑠花ちゃんと観れて良かったよ」
隣を歩く瑠花を見つめながら葉汰が言う。瑠花は一瞬目を見開いてパチパチと瞬きをしたかと思えば、ふいっと葉汰から視線を反らした。
「……葉汰くん、そういうとこだよ……」
白皙の肌を朱に染めてぽつりと囁かれた言葉は葉汰の耳に届くことはなく空気に溶けた。
「いただきます」
パチンと手を合わせてからまずはスープを一口。割り箸を取り、目の前で湯気を立てるラーメンを掬い、熱々の麺をズズズッと一気に啜り上げる。
透き通ったスープがよく絡んだ中細の平麺はつるっとした食感で香りも良く、甘味のなかにジワリと塩味が広がる優しい味わいのスープとの相性もいい。トッピングで乗せられているのはチャーシューと半熟煮卵と白髪ねぎで、しっとりとしたチャーシューは柔らかく、肉のとろりとした脂の甘みが舌を楽しませ、黄身までしっかりと味の染みた煮卵は絶品だ。
映画を観た後、昼時だったこともあり、何か食べようという話になった葉汰と瑠花が選んだ店は塩ラーメン専門店だった。ポップコーンと同じく、あまり家で食べないからとラーメンを食べたがった瑠花を葉汰がお気に入りのラーメン屋に案内したのだ。
専門店というだけあり置いてあるラーメンは塩ラーメンのみで、どうかするとチャーシュー丼やチャーハンといったご飯系や餃子や唐揚げといったサイドメニューの方が種類があるくらいだ。
塩ラーメンを啜る手を止めて、チャーシュー丼に手を伸ばす。ふと視線をあげれば向いの席では瑠花が掬った麺にふーふーと息を吹きかけて、口にと運んでいるところだった。
下ろしていた長い髪はラーメンが運ばれてきた時にササッとヘアクリップで留めていた。仕草に合わせて一つに纏められた髪の毛先がふわふわと揺れる。見慣れないその髪型はなんだか新鮮だ。
少量掬った麺をズズッと啜り、ほんのりと上気した頬をゆるめながら嬉しそうに食べる姿はいつだって見ていて楽しい。カフェでおやつを食べている時もそうだけれど本当に美味しそうに食べる子だと、葉汰はいつも思う。馴染みのラーメン屋の味をいつもよりも美味しく感じる気がするのは間違いなく目の前の少女によるところが大きい。
「ごちそうさまでした」
「美味しかったね」とふわりと笑った瑠花に葉汰も笑顔を返す。
「気に入ってもらえて良かった」
自身のすすめる店だ。口にあったなら素直に嬉しい。
時計を見れば1時過ぎ。飛鳥には閉店時間である6時までにサントノーレまで送ると言ってある。
「ねぇ瑠花ちゃ……」
声をかけようとして思わず息を飲んだ。瑠花は留めていたクリップを外したところで、軽く首を揺らし、さらりと流れ落ちる亜麻色の髪の動きに葉汰は目を奪われる。手入れのいき届いた長い髪は艶やかで、光の輪が煌めいていた。
「なぁに?葉汰くん」
「え?あ、えっと……」
訊ねられ、誤魔化すように視線が揺れた。こういうちょっとした仕草が本当、困る。
「あ、あのさ、この後、良かったら少し買い物しに行かない?」
「行く!!」
打って響くように返された答えに、葉汰が笑う。食い気味の返答が恥ずかしかったのか瑠花は僅かに頬を染めた。それを隠すかのように、瑠花はぷいっと顔を背けた。
「じゃあ行こっか」
葉汰が瑠花に笑いかけると、瑠花は視線だけを動かして葉汰を見て、それからこくんと頷いた。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

極悪皇女が幸せになる方法
春野オカリナ
恋愛
ブルーネオ帝国には、『極悪皇女』と呼ばれる我儘で暴虐無人な皇女がいる。
名をグレーテル・ブルーネオ。
生まれた時は、両親とたった一人の兄に大切に愛されていたが、皇后アリージェンナが突然原因不明の病で亡くなり、混乱の中で見せた闇魔法が原因でグレーテルは呪われた存在に変わった。
それでも幼いグレーテルは父や兄の愛情を求めてやまない。しかし、残酷にも母が亡くなって3年後に乳母も急逝してしまい皇宮での味方はいなくなってしまう。
そんな中、兄の将来の側近として挙がっていたエドモンド・グラッセ小公子だけは、グレーテルに優しかった。次第にグレーテルは、エドモンドに異常な執着をする様になり、彼に近付く令嬢に嫌がらせや暴行を加える様になる。
彼女の度を超えた言動に怒りを覚えたエドモンドは、守る気のない約束をして雨の中、グレーテルを庭園に待ちぼうけさせたのだった。
発見された時には高熱を出し、生死を彷徨ったが意識を取り戻した数日後にある変化が生まれた。
皇女グレーテルは、皇女宮の一部の使用人以外の人間の記憶が無くなっていた。勿論、その中には皇帝である父や皇太子である兄…そしてエドモンドに関しても…。
彼女は雨の日に何もかも諦めて、記憶と共に全てを捨て去ったのだった。
今宵、薔薇の園で
天海月
恋愛
早世した母の代わりに妹たちの世話に励み、婚期を逃しかけていた伯爵家の長女・シャーロットは、これが最後のチャンスだと思い、唐突に持ち込まれた気の進まない婚約話を承諾する。
しかし、一か月も経たないうちに、その話は先方からの一方的な申し出によって破談になってしまう。
彼女は藁にもすがる思いで、幼馴染の公爵アルバート・グレアムに相談を持ち掛けるが、新たな婚約者候補として紹介されたのは彼の弟のキースだった。
キースは長年、シャーロットに思いを寄せていたが、遠慮して距離を縮めることが出来ないでいた。
そんな弟を見かねた兄が一計を図ったのだった。
彼女はキースのことを弟のようにしか思っていなかったが、次第に彼の情熱に絆されていく・・・。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
腹ペコ令嬢は満腹をご所望です【連載版】
古森きり
恋愛
前世は少食だったクリスティア。
今世も侯爵家の令嬢として、父に「王子の婚約者になり、次期王の子を産むように!」と日々言いつけられ心労から拒食気味の虚弱体質に!
しかし、十歳のお茶会で王子ミリアム、王妃エリザベスと出会い、『ガリガリ令嬢』から『偏食令嬢』にジョブチェンジ!?
仮婚約者のアーク王子にも溺愛された結果……順調に餌付けされ、ついに『腹ペコ令嬢』に進化する!
今日もクリスティアのお腹は、減っております!
※pixiv異世界転生転移コンテスト用に書いた短編の連載版です。
※ノベルアップ+さんに書き溜め読み直しナッシング先行公開しました。
改稿版はアルファポリス先行公開(ぶっちゃけ改稿版も早くどっかに公開したい欲求というものがありまして!)
カクヨム、小説家になろう、ベリーズカフェ、ツギクル(外部URL登録)にも後々掲載予定です(掲載文字数調整のため準備中。落ち着いて調整したいので待ってて欲しい……)


甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる