君が好きだから/君が愛しいから

美珠

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君が愛しいから

2-3

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「そう、じゃあ、話を戻すけど、今回のドラマの件で、原作の小説も増刷をかけることになったから。そこで相談なんだけど、サイン会を開かせてくれないか。今回はうちの会社にとってビッグプロジェクトなんだ」

 美佳はこれまで、人前に出てサインを書くなんて気が引けて、サイン会の申し出を断り続けている。
 戸田は黙り続ける美佳にれて、ふたたび口を開いた。

「ぜひ協力してくれると嬉しい。君の小説は、多くの女性から共感を得ていて、新作が待ち望まれているんだ。それに、今書いているコラムも評価が高く、エッセイスト賞にノミネートされている。君は今をときめく人気作家だ。もっと自覚してくれると嬉しいと、常々思っている……」
「そう言って頂けるのは嬉しいけれど、家庭を第一に考えたいので……」
「それは旦那のため? SPなんて、不規則な仕事で大変そうだな」
「違いますよ。自分のため。私は、あの人が仕事から帰って来るのを家で待っていたいんです」
「そんな風に着物を着てか?」

 戸田はあきれるように笑った。それを見て、美佳は首を横に振って苦笑した。

「いつも着てるわけじゃないですよ。今日はちょっと寄るところがあるから。紫峰さんは、着物姿が好きだとは言ってくれるけど、いつも着ていたらクリーニングも大変です」

 今着ている青い着物は取材旅行で購入したもので、特に気に入っている。
 着物姿の自分を見る、紫峰の目を思い出す。本当はずっと着ていたいが、やはり洋服の方が動きやすい。

「旦那の名前変わってるよな。どういう字を書くんだ?」
「紫の峰です。私も変わってるな、って思いました。お父様の実家が、お寺なんですって。お父様の名前もお兄さんの名前もそんな感じなんです」

 戸田は「ふーん」と言って、手でもてあそんでいたボールペンをテーブルに置く。

「サイン会の件、くれぐれも頼む。君はもう少し積極的になるべきだ」

 美佳はうつむいて、ため息をつく。

「気負うことないよ。サインだって、凝ったものである必要はない」

 美佳は笑みを浮かべた。自分に自信はないけれど、結婚して少し痩せたし、以前よりは見られるようになっているはず。

「わかりました。サイン会の件、引き受けます」

 美佳が言うと、戸田は「やった」と言って笑顔になる。

「ドラマ放送はまだ少し先だし、その告知が出てからサイン会をしたいと思っている。日程はまた連絡する」

 美佳はうなずきながら戸田の話を聞いた。
 いまいちピンと来なかったけれど、戸田は信頼できる仕事相手だ。だから美佳は執筆以外の部分については、彼の言うことに従おうと思っている。こういう販促活動について深く考えるのは苦手だ。


   * * *


 美佳が打ち合わせを終えて出版社を出たのは、夕方近くになってからだった。
 小さく嘆息たんそくして、眠いな、と思う。昨夜眠ったのは二時か三時。でも、紫峰に朝ご飯を食べてもらいたくて数時間後には起きた。
 今日、昼から出勤した紫峰は、明日の朝まで勤務の予定だ。だから今日は早めに寝れるし、夕飯も簡単なもので済ませよう。

「紫峰さん、今頃どこで仕事してるんだろう? ……それにしても、サイン会かぁ」

 呟いてみると、さらに気が重くなった。そうは言っても、約束してしまったのだから果たすだけだ。
 美佳は気持ちを切り替えようと思い、歩き出す。
 足取りは、決して軽いとは言えない。美佳の身体に広がる疲労感は、昨晩紫峰から与えられたものだ。身体は少し辛いけれど、それも心地よく感じた。



   5


 お互いの仕事が忙しく、すれ違ったままの生活もようやく落ち着いた。
 紫峰は自宅のリビングで、美佳を待つ。
 先月は、耐え切れず寝ている美佳を起こしてまで抱いてしまった日もあったが、お陰でその後は一層仕事に身が入った。
 そして迎えた今日からの連休。紫峰は美佳と京都旅行へ行くことになっている。

「美佳、終わりそう?」
「もう少し待って、紫峰さん。これが終わったら、行けるから」

 紫峰はすでに準備万端だが、美佳はいまだにパソコンの前から離れない。
 旅行前に終わらせるはずだった仕事が、まだ終わっていないらしい。昨日から自室にこもって作業しているようだが、まだ出かけられそうにない。
 今回の旅行は、紫峰の父の提案により決まった。提案というか、気付いたら勝手に予約を入れられていたのだ。忙しい息子夫婦を気遣ってくれてのことだろうが、紫峰と美佳の予定を調整するのは案外難しかった。

「パソコンを持って行けばいいんじゃない?」

 紫峰が言うと、美佳は自室からひょこっと顔を出した。泣きそうな顔をしている。
 美佳のそんな顔を見たのは初めてで、よっぽど切羽詰まっているのだなと感じた。

「旅先にまで仕事を持って行きたくないんです。こんなことになるなら、もっと仕事をセーブしておけばよかった。ごめんなさい、もう少し待って下さい」

 紫峰は美佳が仕事をすることをとがめたわけではない。家のことだって、いつもきちんとしてくれているし、仕事をする美佳も好きだ。けれど美佳は折に触れ、こういうことを言う。

「そんなに泣きそうな顔をしなくても。君を置いていったりしないよ?」

 そう言っても、美佳は本当に泣き出してしまった。

「美佳、なんで泣く?」

 美佳が泣いたところなんて、ほとんど見たことがなかった。紫峰は激しく動揺する。

「だって、せっかくの紫峰さんとの旅行。楽しみにしていたのに、当日の朝までこんなことになって……!」

 涙を拭う美佳に向かって、紫峰はつとめて優しく微笑み「待つよ」とだけ言って会話を打ち切った。
 美佳の部屋からふたたびキーボードをたたくカタカタという音が聞こえてくるのを確認し、紫峰は呟きながらソファに身を沈めた。

「泣かせたのは、僕か?」

 新幹線の時間まで、まだ余裕はある。紫峰は美佳と自分のスーツケースを玄関に運び、ふたたびリビングのソファに座った。テレビでも見て待っているか、と思っていたところで家の電話が鳴る。
 紫峰はリモコンを置き、受話器を取った。

『美佳、原稿は終わったか!?』

 男の声が耳に届く。しかも今、「美佳」と呼んだ。

「妻にご用でしたか?」

「原稿」と言っていたから仕事関係の相手なのだろうが、声が少し低くなったのは仕方ない。今まで自分以外の男が、親しげに「美佳」と呼ぶのを聞いたことがなかったのだから。あくまでも、紫峰の知る限り、ではあるが。

『あ、すみません。先生の旦那さんでしたか。失礼しました。先生の原稿の進捗しんちょくを伺いたく……』

 慌てて訂正をする男に、紫峰は言った。

「失礼ですが、どちら様でしょうか?」

 相手に悪気がないのはわかっているが、つい意地悪なことを言ってやりたくなる。そもそも、この男が先に名乗らないのが悪い。

『大変失礼いたしました。○○出版で営業をしている戸田晴樹と申します。これからも電話を差し上げる機会があるかと思いますので、以後お見知りおき下さい』

 よどみなく答える口ぶりは、いかにも営業マンっぽい。

「妻はまだ仕事中です。もう少しかかると言っていました」
『あー……そうですか。では、先生に伝言をお願いできますか? 夜中でも待ちます、と』

 用件を言い終え、電話を切ろうとした戸田に紫峰は伝える。

「あと数時間のうちには送ると言っています。妻は今から私と旅行なので」

 電話を切った紫峰は美佳の部屋へ向かい、ドアをノックする。

「もう少しなの。もう終わるから、あと一行!」

 あせった美佳の声が聞こえてきたので、扉を開けて部屋に入った。

「今、営業の戸田氏から電話があった」
「戸田さん!? もう終わるから、あとで折り返す。光里ちゃんからは、かかってきてない?」

 光里というのは、美佳の担当編集者の名前だ。いつも原稿を取りに来る、まだ若い女性。原稿を取りにきた彼女に紫峰も会ったことがあり、美佳の原稿を待つ間、二人でお茶を飲んだこともある。
 それにしても、こんな風に威勢よくしゃべる美佳は珍しい。美佳には美佳の仕事があるのだから、自分の知らない一面があるのはわかっている。けれど、あまりおもしろくない。

「知らない」

 素っ気なく返すと美佳が驚いてこちらを見た気がしたが、紫峰は構わず部屋を出た。
 リビングに戻り、ソファに座ってテレビをつける。

「人の妻を呼び捨てにするな。あの戸田とかいう男と美佳は、どういう関係だ?」

 結婚する前の紫峰に、付き合っていた人がいたように、きっと美佳にもそういう相手がいたのだろう。身体の関係だって、美佳は紫峰が初めてではなかったし。年齢を考えれば、それはあり得ることだから特に気にはしなかった。恥じらっていたし、あまり慣れてはいない様子で他の男の匂いも感じなかったから満足していた。それなのに、今になって美佳の過去が気になりだすとは。

「紫峰さん?」

 リビングに来た美佳が紫峰の名を呼んだけれど、紫峰は美佳の方を向かなかった。我ながら心が狭いと思う。振り返らず、紫峰は答える。

「仕事、終わった?」
「終わったから、もう大丈夫。ごめんなさい、こんな日まで仕事して」
「別に気にしてない」

 美佳の方を向かずにそう言うと、美佳が紫峰の隣に来て座った。

「紫峰さん、怒ってる」
「怒ってないよ」
「じゃあ、こっちを見て」

 観念して美佳の方へ顔を向けた次の瞬間――美佳は紫峰にキスをした。
 小さく音を立てて唇が離れると、今度は柔らかい身体に包まれる。

「ごめんなさい、待たせて」

 機嫌が悪いとか、怒っているとか、そんなことは全部どうでもよくなった。

「新幹線の時間、大丈夫?」

 美佳に抱き締められながらそう問われ、紫峰は時計を見る。

「そろそろ出た方がいいかも」

 紫峰が言うと、美佳はあっさりと身体を離した。
 名残なごり惜しさを感じるが、でもきっと、これでよかった。これ以上ひっついていると、もっといろいろしたくなるから。

「紫峰さん、待っていてくれてありがとう」

 美佳がにこりと笑うのを見てたまらなくなり、紫峰は美佳の身体を引き寄せて、もう一度唇を重ねる。
 そのまましばらく、美佳から悩ましい声が漏れるまでキスを続けた。



   6


 新幹線の時間にも間に合い、無事旅行に出発することができた。
 紫峰たちは今、宿泊予定の宿の前に立っている。

「紫峰さん、ここ?」
「うん。僕は前に来たことがあるんだ……美佳?」

 重厚感のある木格子の引き戸から中に入ると、おもむきのある庭が広がっている。相変わらず綺麗に手入れされている。満足した紫峰がうしろを振り向くと、美佳はまだ引き戸の前で呆然としていた。

「こんなところに来たの、私初めて」

 ようやく敷地に足を踏み入れ、周りをキョロキョロ見回している。
 今日泊まるのは、いかにも京都らしい祇園ぎおんの旅館だ。祇園は観光地としても有名だが、一本路地を入ると、静かで趣のある場所が多い。

「ここに泊るの?」
「ここじゃない。ここで受付を済ませて、離れの方に泊るんだ」
「……あれ、別の家かと思ってた」
「露天風呂も内風呂も付いてるし、きっとくつろげる」

 紫峰は二度ほど、家族旅行でこの宿を訪れたことがある。

「紫峰さんって、すごいところ知ってるのね」
「僕じゃなくて父がね。ここの宿の主人と知り合いなんだ」

 そう言って受付へ向かうと、女将が紫峰を出迎えてくれた。
 手続きを待つ間、ロビーで抹茶と茶菓子をいただく。
 繊細な細工を施した美しい和菓子で、美佳はそれを皿ごと目の前に持ち上げて、しばらくじっと見ていた。
 やがて女将がやって来た。どうやら準備が整ったようだ。

「おこしやす、紫峰さん。可愛い方連れはって。結婚しはったんでしたやろ? お父様から聞いてますえ? えらい、ええお嫁はん、て」
「妻の美佳です」

 紫峰が言うと、美佳は姿勢を正して綺麗に頭を下げた。

「美佳です。今日は良い宿に泊まらせていただくことになりまして。よろしくお願いします」
「ご贔屓ひいきに。ごゆっくりなさっていってください」

 そう言って、女将は美佳に鍵を手渡した。
 そのまま部屋へと向かうことにした。その時、女将が紫峰の腕を引っ張って耳打ちする。

「いつになったら結婚するのかって、お父様、悩んではったけど。あーんなお嬢さんを御所望やったん? えらい礼儀正しい、しつけの行きとどいたお嫁はん。ほんま、り好みしてはったんやねぇ」

 美佳に聞こえないくらいの小さな声でそう言って、紫峰の肩をポンと叩いた。
 数歩先を歩いていた美佳が、振り返って首を傾げる。

「どうしたの?」
「何でもない」

 紫峰は苦笑いし、美佳に歩み寄った。
 確かに、美佳は良くできた妻だ。美佳が褒められるのは気分がいい。それにしても女将は相変らずだな……


 離れに着き、部屋の鍵を開けた美佳が歓声を上げたので、紫峰は嬉しくなった。

「すごい。っていうか、この宿、高そう」

 窓の外に広がる見事な庭園を、美佳は眺めている。

「いつも予約でいっぱいらしいよ」
「やっぱり高いんだ?」
「二人で旅行するの初めてだし、これくらいはね」
「こっちの障子しょうじを開けると、庭に露天風呂があるはず」

 そう言って紫峰は障子を開ける。湯気で視界が曇る。
 感激する美佳の表情に満足した紫峰は、座椅子に座る。
 しばらく露天風呂を見ていた美佳も向かいの席にやってきたが、身体をテーブルの上に倒して目を閉じてしまった。

「ごめんなさい、紫峰さん。私すごく眠い……」
「昨日、徹夜だったしな。少し寝たら?」

 目をつむる美佳の横顔を見ながら、先ほど電話をかけてきた男のことを思い出す。
 美佳のことを呼び捨てにする、あの戸田という男。美佳にとって、どんな存在なのか。……何となく、想像はついているのだが。

「お言葉に甘えて、寝てもいい?」
「露天風呂、一緒に入ってからね」

 紫峰がからかって言うと、美佳は途端に目を開けた。ふにゃっと脱力した顔が色っぽい。

「一緒に?」

 そう言いながら、畳に寝転がる。紫峰は押し入れから布団を出し、美佳に掛けてやった。
 美佳は小さな声で「ありがとう」と言い、ふたたび目を閉じた。

「ねぇ、美佳。君はどれだけ僕に我慢させるわけ?」

 本当に、いろいろと。聞きたいことも、したいこともある。けれど、疲れている美佳に無理をさせたくはない。
 紫峰は寝ている美佳の頬を優しく撫でた。



   7


 美佳が眠ってしまったので、紫峰は一人祇園の街へと出かけた。
 時刻は十七時。夕食までには時間がある。
 旅に出る前の二日間、美佳はほとんど不眠不休でパソコンに向かっていた。
 疲れているのも無理はない。
 彼女をいたわりたい気持ちと、独占したい気持ちがせめぎ合う。そんな風に彼女の身体を第一に思いやってやれないのは、出がけに受けた戸田という男からの電話のせいなのだろう。自分でも呆れるくらい、紫峰は嫉妬している。
 モヤモヤした気持ちを抱えたまま街を歩いていると、かんざしを売っている店を見つけた。
 着物をたまに着る美佳に、お土産を買おうと思い立つ。
 店内をぐるりと見渡し、じっくりと吟味ぎんみする。美佳にぴったりの、上品で控えめで、さり気ない可愛らしさのあるものを……
 一人で店に来る男は珍しいのか、店の女将は親身にかんざし選びを手伝ってくれた。
 そして納得のいく一本を選び、包装してもらって店を出る。気が付くと結構時間がたっていて、宿に着く頃には十九時を過ぎていた。
 紫峰は急いで部屋に戻る。

「美佳、勝手に一人で出かけてごめん」

 ふすまを開けながら紫峰が言うと、美佳は首を横に振る。

「私こそ、寝てしまってごめんなさい。もうすぐご飯ですって。どんな料理が出てくるのかな?」

 嬉しそうに言われ、美佳が起きたら戸田のことを聞きたいと思っていた紫峰は、出鼻をくじかれた気分だった。
 しばらく話していると、食事が運ばれてきた。

「湯葉、大好き」

 美佳はそう言って、並べられた夕食をパクパク食べている。

「美佳の口に合ってよかったよ。朝から食べてなかったし、新幹線の中でも眠ってたから昼食も抜きだったしな」

 別に嫌味を言うつもりはなかったのだけれど、美佳は小さな声で「ごめんなさい」と言った。

「そんなつもりで言ったんじゃないよ」
「でも、今日一日私は寝てばっかりで、せっかくの旅行を台無しにしちゃったでしょ」
「そんなことないよ」

 紫峰が言っても、美佳はシュンとした顔をしている。
 そんな美佳をなぐさめようと、紫峰は先ほど購入したものを取り出した。

「僕は結構、有意義に過ごせているよ。美佳にお土産も買ったし」
「お土産?」

 紫峰は綺麗に包装された箱を差し出す。

かんざし、綺麗」

 箱を開けた美佳が、感嘆かんたんの声を上げる。
 花をかたどった金属性の簪。先端には珊瑚さんごと、シャラリと音を立てる飾りが下がっている。

「嬉しい、ありがとう」

 ようやく笑顔を見せた美佳に、紫峰も笑みを向けた。この笑顔を見たかった。
 けれど同時に、簪を買った時に考えていたモヤモヤした気持ちを思い出し、つい意地悪なことを言ってしまう。

「家を出る前に戸田って人から電話がかかってきただろ。その時、これから京都へ旅行に行くって言ったら、君は簪とかそういうものが好きだと教えてくれた」
「……戸田さんが? そんなこと、言わないはず」
「どうして?」
「私の好きなものなんて、もらったことがないし」
「贈り物をもらうくらい、親しかったんだ。やっぱり。君のことを開口一番に美佳って呼び捨てにした」

 美佳はかんざしを持ったまま、紫峰を見た。驚いた顔をしている。こんな風に美佳を試すような言い方、今までしたことはないから。紫峰自身も、こんな子供じみたことをしている自分が信じられないくらいだ。でも、口が止まらない。


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