上 下
2 / 7

異世界転移と炎のダンジョン

しおりを挟む
「お集まりの皆様、初めまして」
カイム達から少し離れた位置に女が現れた。
「な、なんだあんたは。」
40歳位の男がおそらくこの場にいるみんなが思っているであろうことを言う。
「申し遅れました。私世界の流れを司る神でございます」
そんなやり取りをしている中、カイムはそこに立っている女が絶対に歯向かってはいけない存在であると察し少し距離をとった。が、すぐに神の近くまで転移させられる。
「皆様には異世界転移をしてもらいます」
手元に髪紙が現れる。
「その中からすきな特典を選んでください。早い者勝ちですよ。」
「ま、待ってくれ。異世界転移?特典?何が何だが分からない!」
女神はハッとして「これは失礼しました」と頭を下げた
「まずあなた達は私がランダムに選んだ100人です。そしてその目的あなた達に異世界に言ってもらうためです。」
「な、なんで異世界に行かないと行けないんだ」
「異世界にいる魔王を討ち取って貰うためです」
「は?」
「異世界にいる魔王は世界の発展を食い止め続けているのです」
「な、ならあんた達神がやればいいだろ!」
「そうも行かないのです」
「何で!」
「上位の神は世界に干渉できず。下級の神は魔王には勝てないのです」
男は黙った。いや、今神が行った言葉に怯えたのだ。
「神が勝てない敵にただの人間の俺らが勝てって言うのか」
別の男が震えた声で言う
「その通りでございます」
「無理だ」そんな言葉がどこかから聞こえる。
「そんなことはございません」
「ど、どういうことだ」
「皆様に与える特典は強力です。それこそ協力すれば魔王を討てるほどに」
あたりがざわめきだす。
カイムはこの空間全体に強力な思考誘導魔法がかけられている事に気づいた。だからといって言ったところで意味がない事にも気づいていた。
「では皆様特典を選んでください」
そう言われ皆既に何個かが選ばれ空欄ができている紙をみる。全て王級とは言わずとも強力なスキルや武器があった。その中にある『神のダンジョンに挑戦する権利』に目が止まる。
既に使えるようなスキルや作れる武器よりよっぽど良さそうだとカイムはその文字のに指をおくそうすると紙全体に大きくその文字がうつしだされた。
「皆様選び終わったようですね。では転移を始めます」
「よし、やるぞ」
「あぁ」
俺は悠人と拳を合わせるた。
目が覚めるとそこはどこかの通路だった。
「ここが神のダンジョンとやらか。ん?なんだこの紙」
近くにある紙を拾いあげる。

神のダンジョンの説明
神のダンジョンはこの世界の住人からは地獄への入口として滅多なことがないと近く事すらありません。
ダンジョン内は時空間が歪んでおり時間の進みが1億倍となっています。また、転移などができません。出てくるモンスターは神が作り出したものであり倒すと物がドロップします。

紙に書いてある内容としてはこんな感じだった。
「1億倍?!てことはこっちで1億日たっても外じゃ1日ってことかよ!」
魔王となった時に不老になったから寿命で死ぬことはないためその辺は安心だ。
「ん?裏もあんのか」

最初のダンジョンは炎神のダンジョンです。炎神はこの世界の上位神です。上位神は世界に干渉できないと言いましたが。正確には世界ができた時にできたことはできるのです。私があなた達を転移させられたのもそのためです。

「ふーん。炎神ねぇ。」
炎のスペシャリストは俺の配下にはいなかったな。
「まぁ、とりあえず探査だな」
スキル [知恵の王メーティス
ん?知恵の王を使ってみたが何の情報も得られなかった
「まぁ、上位神のダンジョンだしなぁ」
別に魔王を倒すためにダンジョンの難易度を落としてくれるわけじゃあないらしい。
まぁいいかと代わりのスキルを使ったスキル[影カラス]周りにある影が集まりカラスの形になる。
「やるかぁ」
カイムは壁によっかかり目を瞑る。スキル[影カラス]は目を瞑っている時影カラスが見ているものを見ることができる。
「なんもねぇな」
薄い光が照らす1本道を進む。しばらく進み曲がり角を曲がると道の先にが周りより光っていた。
「おっ、やっとか」
カラスを光の方に飛ばした。そこは広場だった。カラスを着地さらて周りを確認する。しばらくキョロキョロして歩いていると何がとんできた。カラスを狙ったんだろうけど影でできているためすり抜けてすぐ後ろの壁にぶつかっていた。なんだと壁の後ろの方を見ると二足歩行のバッタ見たいのが壁からはい出ていていた。
気持ち悪?!
「最初の敵あれかよ」
すごい嫌な気分になりながらカラスのおかげでそこそこ距離あると分かっている道を[影カラス]をといてから歩き始めた。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】私だけが知らない

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?

つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。 平民の我が家でいいのですか? 疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。 義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。 学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。 必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。 勉強嫌いの義妹。 この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。 両親に駄々をこねているようです。 私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。 しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。 なろう、カクヨム、にも公開中。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。

桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。 「不細工なお前とは婚約破棄したい」 この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。 ※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。 ※1回の投稿文字数は少な目です。 ※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。 表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。 ❇❇❇❇❇❇❇❇❇ 2024年10月追記 お読みいただき、ありがとうございます。 こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。 1ページの文字数は少な目です。 約4500文字程度の番外編です。 バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`) ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑) ※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

処理中です...