僕の知ってるお兄ちゃんはこんなえっちな事しない!

沼田桃弥

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僕の事を何でも知ってる優しいお兄ちゃん

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 すっかり日が暮れて、家までの道は薄暗く、等間隔に設置されている電灯が少し眩しい。


 「はぁはぁ……どうしよう。急いで帰らないと、お兄ちゃんに怒られちゃう」


 息を切らしながら、全速力で走った。家の前に着き、家の窓を見たが、電気がついておらず、誰もいない様子だった。僕は胸を撫で下ろし、安心した。そして、鞄から鍵を取り出し、玄関のドアを開ける。そして、靴を脱ぎ、玄関の電気をつけようとした瞬間、目の前に大きな人影が現れて、僕は思わず声を出して、驚いた。

 「……うわぁ!」
 「おかえり」


 暗がりの家に長身のお兄ちゃんが満面の笑みで僕を出迎えてくれていた。お兄ちゃんだと分かっていても、余りの驚きで、僕は腰を抜かした。


 「お兄ちゃん、ビックリするじゃん! 電気ついてないから、誰もいないかと思った」
 「ごめんごめん、俺も今、帰って来たところなんだ」


 そう言うと、お兄ちゃんは僕に手を差し伸べてくれた。僕はお兄ちゃんの綺麗な手を取り、立ち上がった。


 「友達の家で宿題やってたら、遅くなっちゃったぁ。それにしても、お腹空いたぁ」


 僕はいつものように、お兄ちゃんに抱きつき、家の中へ入る。お兄ちゃんは僕の頭を優しく撫でてくれた。お兄ちゃんから香る甘いムスクの香りと汗の匂いで、僕は少しクラクラして、ボーっとした。


 「えへへっ。でも、お兄ちゃんはお仕事で疲れてるのに……甘えちゃだめだよね。うん」
 「そんな事ないよ」


 僕はお兄ちゃんから離れ、冷蔵庫の飲み物を取ると、リビングのソファに鞄を置き、座った。僕がテレビをつけようとしたら、お兄ちゃんは僕の隣に座ってきて、僕を横目でじっと見る。


 「お兄ちゃん、今日はすっごく疲れたんだよなぁ。誰かに癒されたいなぁ」
 「……えっ! 僕が? 何があるかなぁ? あ、そうだ!」


 僕は自分の膝をポンポンと叩き、お兄ちゃんに微笑みかけた。そうすると、お兄ちゃんは僕の膝枕に顔をうずめた。僕はお兄ちゃんの頭を優しく撫でた。


 「気持ち良いなぁ。お兄ちゃん、このまま寝ちゃいそうだよ」
 「このまま寝てもいいけど、僕はご飯が食べようよぉ」


 僕がそんな甘え上手なお兄ちゃんを撫でていると、お兄ちゃんはいつの間にか目を閉じていた。


 「お兄ちゃん、寝ちゃったかな? 寝顔も綺麗だなぁ……んひっ!」


 寝ていたと思っていたお兄ちゃんは僕の内股を擦り、頭を僕の股間に当たる様に位置を変え、グリグリとしてきた。


 「お、お兄ちゃん……だめだって。んっ」
 「ん? どうしたぁ?」


 お兄ちゃんは頬を赤くしている僕を見上げて、クスッと笑う。


 「そこ触ったら、くすぐったいよぉ」
 「お前、感じてんのか? 敏感だなぁ」
 「感じてないもん!」


 お兄ちゃんは起き上がると、僕を床へ押し倒す。そして、両わき腹をくすぐってきた。


 「あはははっ! くすぐったいよ! お兄ちゃん、やめてよぉ」


 僕は体をくねらせ、お兄ちゃんに抵抗をしたが、力が強く押し退ける事が出来なかった。


 「いひひひぃ……はぁ……はぁ……はぁ……、お兄ちゃ……んっ!」


 笑い疲れて、涙を拭いていたら、お兄ちゃんが僕に覆い被さり、僕の両腕を床に押さえつけ、キスをしてきた。


 「っ! お、お兄ちゃん……だめだよ。こんな事したら……一応、兄弟なんだからさ」


 僕は顔を赤くし、お兄ちゃんから目を逸らすように横を向く。


 「何、今更恥ずかしがってるんだ。お前、お兄ちゃんの事考えながら、いつも一人でやってるだろ」
 「――っ! そ、そんな事してない!」
 「へぇ、白を切るつもりか? 俺が風呂に入ってる時に、俺の下着をこっそり盗んで、部屋で嗅ぎながら、一人でやってるの、知ってるんだからな」
 「えっ! なんでバレてん……んんっ!」


 焦っている僕の口をお兄ちゃんは唇で塞ぎ、舌を入れ込んできた。お兄ちゃんの舌の動きで体がピクピクと反応してしまう。お兄ちゃんが唇を離すと、唾液が厭らしく糸を引く。僕は潤んだ瞳でお兄ちゃんを見つめる。


 「おにい……ちゃん……はぁはぁ……」
 「これが大人のキスだぞ、念願のお兄ちゃんと出来て嬉しいだろ」


 お兄ちゃんは紺色の背広を脱ぎ、赤色のネクタイを緩めながら、放心状態の僕を見て、舌舐めずりをした。


 「……本当にお前は可愛いな」
 「……もっと、……大人のキス……僕に教えて」


 僕は恥じらいながら、お兄ちゃんに向けて、両手を広げた。


 「お前、そんな事言ったら、お兄ちゃん……我慢出来なくなるぞ」


 お兄ちゃんは赤色のネクタイを外すと、僕の服を脱がせ、僕の両手首を胸の前で縛り、自由を奪った。そして、舌を絡ませながら、長いキスをし、お兄ちゃんはシャツを脱ぎ捨て、綺麗な上半身が露わになった。


 「んんっ、……んあっ、ふぅう……んあ」


 お兄ちゃんの唇で塞がれている口から卑猥な声が漏れ出す。目をギュッと瞑って、唇をピクピクさせている僕の表情を見ながら、お兄ちゃんは舌をねっとりと動かす。


 「おにっ、お兄ちゃん……気持ち良くなっちゃう」
 「顔がとろんとしてるぞ。もっと、お兄ちゃんと気持ち良くなろうな」


 お兄ちゃんは首筋を舐め、浮き出た鎖骨を通り越し、乳首を舌の先でちょんと突っついた。僕は体をビクつかせ、変な声が出た。


 「んひっ! お兄ちゃん、そこだめだよぉ」
 「お前、一人でやってる時、いつも……ここ弄ってるもんな」


 お兄ちゃんは鼻で笑い、乳首を指で抓り、反対の乳首は舌でもって愛撫する。僕はビクビクと体を震わせる。


 「んぁっ、……乳首……乳首、気持ち良ぃ。体ビクビクしちゃう!」


 お兄ちゃんの厭らしい舌遣いと適度に刺激を与える指遣いに卑猥な声が出てしまうため、僕は手で口を覆いたかった。しかし、両手を縛られているため、十分に塞げず、吐息とともに漏れ出す。僕は余りの恥ずかしさに潤んだ瞳からうっすら涙が零れた。
 お兄ちゃんは乳首を舌で転がしたり、吸ったりしながら、反対の手をするりと下へ下へと滑らせ、下着越しに僕のモノを触る。お兄ちゃんはヌルッとした感覚を指で感じると、くすりと笑い、僕のズボンを無理矢理脱がした。
 僕は咄嗟に股を閉じたが、お兄ちゃんにこじ開けられ、下着が濡れているのを目視される。


 「……今ので、こんなに濡れたのか? ……変態な弟だなぁ」
 「だっ、だって、……お兄ちゃんが……悪いんだもん」


 お兄ちゃんは自分のズボンを脱ぐと、僕の顔に股間が当たりそうで当たらない位置に跪く。


 「どうだ、悪いお兄ちゃんの生パンツは。お前の大好きなお兄ちゃんのパンツだぞ」


 僕は自然と鼻と口を近づけ、お兄ちゃんの仕事帰りで蒸れたパンツを嗅いだ。いつもこっそり嗅いでいたお兄ちゃんのパンツの匂いとは違う、湿り気のある生温かい……如何わしい匂いがする、そんな気がした。
 お兄ちゃんは嗅いでいる僕を見下ろし、鼻で笑い、パンツを脱いだ。そして、お兄ちゃんの腫れた逞しいモノがぶるんと顔を出し、僕の目の前でビクンと大きく動いた。僕はお兄ちゃんの雄臭いモノに終始釘づけだった。


 「いつもパンツを盗んで、こっそり嗅いでる奴にはお兄ちゃんがしっかりとお仕置き棒でお仕置きしないとなぁ」


 お兄ちゃんは鼻息を荒くしながら、僕の頬を熱くなったモノで数回叩いた。そして、お兄ちゃんは僕の下着を脱がし、シックスナインの体位になった。


 「ほら、一緒にしよ」


 僕はお兄ちゃんのいきり立ったモノに恐る恐る舌を近付け、チロチロと形を確認するように舐めた。
 透明な蜜が先端から溢れている僕のモノをお兄ちゃんはわざとクチュクチュと音を立てながら、上下に擦り始めた。


 「んん! あああっ、お兄ちゃん、だめぇ。だめだって」
 「ふふっ、お兄ちゃんの手で扱かれるの、気持ち良いだろ。……って、腰動いてるぞ」
 「お兄ちゃん、お兄ちゃんっ! 腰が勝手に動いちゃうっ!」


 僕は情けないように腰を動かし、お兄ちゃんは体の隙間から僕の顔を見ながら、激しく擦った。


 「あっ、あっ! お兄ちゃん、出ちゃうっ!」
 「おう、お兄ちゃんがイクとこ見ててやるから、いっぱい出せよ」
 「んあぁ、ああ! お兄ちゃん! お兄ちゃん、イクイク! んあっ!」


 僕は体を仰け反らし、果実が弾ける様に白濁液を飛び散らした。初めての快感でいつもより飛んでしまい、白濁液がお兄ちゃんの頬につき、厭らしくドロっと垂れる。お兄ちゃんは手についた僕の白濁液を厭らしく舐め取る。


 「お前のでお兄ちゃん、汚れちゃったよ。舐めてくれるよな? ここ」


 体勢を変え、お兄ちゃんは白濁液で汚れた頬を指差し、僕に舐めさせた。そして、お兄ちゃんは白濁液と唾液を舌で混ぜ合わせ、キスをする。僕は混ぜ合わさった生温かい液体を喉を鳴らしながら、飲み込んだ。


 「それじゃ、もっと気持ち良くなろっか」


 お兄ちゃんはエキストラバージンオリーブオイルのボトルをキッチンから取って来ると、僕をちんぐり返しの体勢にして、僕の秘部にオイルを垂らした。


 「この体勢だと、お前に何しているかが分かるだろう」
 「これ……恥ずかしいよ」


 お兄ちゃんは僕の秘部の入り口を指でなぞり、形に沿って、指を滑らした。そして、秘部をヒクヒクさせていると、徐々にその指が中へ中へとスルッと入ってきて、出したり入れたりしてきた。


 「あう! んんっ! 変な感じがする。あ!」


 お兄ちゃんは荒い息をさせながら、オイルを追加し、二本の指で僕の秘部を少しずつ開け、グチュグチュと音を鳴らしながら、僕の中を掻き回す。僕の秘部から溢れたオイルが僕の体に垂れてくる。


 「ここ弄ってると、お前、すげぇ気持ち良さそうな顔するな。今から、お兄ちゃんのお仕置き棒をここに入れて、いっぱいお仕置きするからな」


 お兄ちゃんは僕の蕩けた秘部に熱くて逞しいモノをあてがった。そして、僕の中に少しずつ侵入してきて、奥まで入り、お兄ちゃんの形だったり、熱さを感じた。


 「ああ! お兄ちゃんの……お仕置き棒、奥まで入ってきたぁ。おっきいぃ!」
 「じゃ、お兄ちゃん、動くぞ」


 お兄ちゃんは僕に軽くキスをし、微笑みかけ、腰を動かし始めた。


 「んっ! お兄ちゃんの、おっきい……のが出たり入ったりするぅうう。ああぁ!」
 「ん、ん、んっ……。えっちだな、お前。これじゃ、お仕置きにならねぇな」
 「あん、ふうぅ……お、お兄ちゃんと……いけない事してるぅ……んああっ!」


 お兄ちゃんは腰を動かし、僕の秘部の奥を責め立てる。責め立てる度に、秘部からは淫猥な音がにゅちょにゅちょと聞こえ、腰がお尻に当たり、パンパンというリズムカルな音が静かな部屋に響いた。


 「あっ、あっ、気持ちひぃ……お兄ちゃん、好きぃ。もっとお仕置きしてぇ」
 「気持ち良いか? ……腰が止まんない。お兄ちゃんのがどんどん飲み込まれていく」


 そして、お兄ちゃんは汗を垂らしながら、腰を激しく動かした。動かす度に汗が僕の体に垂れる。僕は突かれる度に腰をビクビクさせながら、淫らに啼いた。


 「お前は可愛くて、堪らない。……んっ。初めて会った時から、ずっと、こうしたかったんだ。こんなお兄ちゃんを嫌いにならないでくれよ」


 お兄ちゃんは僕の弱くて良い所を自身の熱くはち切れそうなモノで容赦なく突き始めた。


 「んっ! そこ、おにい、お兄ちゃん。だめっ、だめぇ! 好きになっちゃう! 好きになっちゃうからぁ」
 「好きになれ……お兄ちゃんもお前の事、大好きだぞ。イク時は俺の顔を見ながら、イけよ」


 僕はピンポイントに訪れる刺激で軽く意識が飛びそうになり、口角から涎を垂らす。


 「んぁ! あぁん! 出ちゃう、出ちゃっ! お兄ちゃん、イク、イクぅう!」
 「お兄ちゃんもイクッ!」


 お兄ちゃんは腰をグッと僕に押し当て、ドクドクと脈打ちながら、今まで溜め込んでいた白濁液を僕の奥へぶちまけた。僕はまた腹の上に白濁液を飛び散らした。そして、お互いに荒い鼻息を上げながら、舌を絡ませ、キスをした。


 「お兄ちゃん……大好きぃ。僕の大好きなお兄ちゃん……」
 「あぁ、お兄ちゃんも好きだぞ」


 お兄ちゃんは僕を縛っていた赤色のネクタイを外し、僕の汚れた体に自分のシャツを掛けてくれた。お兄ちゃんのシャツから香る汗の匂いと香水の香りで、僕は秘部をまたキュンキュンさせた。
 お兄ちゃんはバスルームへ行き、バスタオルを取りに行ってくれた。そして、戻ってくると、バスタオルで僕の体を優しく拭いてくれた。


 「……ありがとう、お兄ちゃん」
 「これからもお兄ちゃんと一緒に気持ち良い事しような」
 「うん!」


 僕が微笑みかけると、えっちなお兄ちゃんは僕の額に軽くキスをした。そして、その後、一緒に仲良くお風呂に入った。
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みんなの感想(1件)

RainbowO3
2022.01.11 RainbowO3

[我靠]しか言えない……
まさにこの年下兄弟BL熱狂してるの世界に、年上の!兄弟BL!いるなんで!
しかもめっちゃハイクオリティ……
ありがとうございますありがとうございます😇😇😇😇😇🙏🙏🙏🙏🙏
ごちそさまでした🙏🙏🙏
年上+兄弟=せいへき爆撃
それに、作者さんはゲイの原因かな、どっちの作品もHのシームは普通のBL作品よりいい感じです。
この世界よーもっと兄x弟出でくれ!!!!!!!!もっと年上出てくれ!!!!
(最初読む時、シックスナインでなんだけでずっと思っくて、何回繰り返す読む後"なるほど、英語だった!"で、自分がバカかな……で思ってるw)

沼田桃弥
2022.01.11 沼田桃弥

RainbowO3様
読んで頂き、ありがとうございます!
禁断の兄弟ものって良いですよね!
素敵な感想をありがとうございます。これからも頑張ります!

解除

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