# ふた恋～脱陰キャしたら、クール系優等生とわんこ系幼馴染から更に溺愛されました～

設定・登場人物紹介

あらすじ（★完結までのあらすじ★）

　この古書が赤い糸のように、運命の人と繋がる力があるなんて知らなかった。


　朝比奈優が幼い頃、隣の家に小向井春人という無邪気で負けず嫌いの男の子が引っ越してきた。春人の父親から古書をプレゼントされると、優は大事に扱った。
　優と春人の仲の良さは近所でも有名だった。しかし、中学生になると、春人から突然、父親と一緒に海外へ行くと告げられる。


　別れの日に、春人は優にお揃いのペンダントを渡す。その後、春人からは手紙が定期的に届いていたが、ある時期から手紙が無くなり、優は春人の事を忘れたいがために、ピアノと勉学に励んだ。


　優は地元で有名な高校へ首席で入学する。優は一人慣れしてしまい、ボサボサの髪に伊達眼鏡をかけ、皆から存在を消すような日々を送ろうとしていた。その時、壇上で新入生代表挨拶を読む優の姿に一ノ瀬楓雅は心を打たれ、優に話しかける。綺麗な金色の髪を靡かせる楓雅はいつも優の事を助けてくれた。
　そして、とある事件をきっかけに、楓雅は優へ告白する。しかし、優は春人の事を諦めきれず、楓雅の申し出を断った。


　高校三年生になり、春人が突然、転校生として戻ってきた。大きく成長した春人に優は胸が高鳴った。そんな偶然の中で、楓雅と春人はお互いに優の事が好きである事を認識し、いがみ合う。


　そんな事が起きているとは露知らず、優は高校生活最後の学園祭で、三人で古書を題材にしたミュージカル風な劇をやらないかと提案し、二人の協力を得る。しかし、一筋縄でいかない準備に葛藤や障害が生じたが、舞台は様々な人達の協力によって、無事成功した。


　舞台をやり切った優は意識を失う。目を覚ますと、古書の中の世界だった。そこで、自分が演じた姫と出会う。劇中に人間業とは思えなかった二人の動きなどを思い出し、姫はその二人が運命の人だと言い、封印解除をお願いしてくる。三人は古書に書かれた呪文を詠み、姫の望みを叶えた。お礼に役で演じた各々の人物が各々の守護者として三人を守る事を約束した。古書の件が解決すると、春人と楓雅は優へ告白する。優は困惑し、ずっと返事が出来ずにいた。


　そのまま、高校生活が終わるはずだったが、劇の反響が大きく、芸能事務所からスカウトされる。迷った結果、三人でデビューする事を条件に受ける事にした。


　三人は最後の思い出として、デビュー前に卒業旅行へ行く事にし、孤島へ行った。ここまで来ても、優からの返事が無いのに、痺れを切らした二人は優へ自分達の愛をたっぷり捧げた。そして、春人と楓雅が着けているものと同じリングネックレスをプレゼントした。姫達はネックレスを依り代とし、三人を静かに見守る事にした。


　上京後も短期間でデビュー曲やダンスを覚えたりと過密スケジュールであったが、三人は必死に頑張った。そして、デビューイベントライブは大成功に終わった。優は自分から二人にキスをし、「ずっと好き」と愛を伝える。