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第6章:薔薇は僕のからだを蝕んでいく
#44:運命
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週が明け、珍しく三人で登校した。三人が坂を上がると、校門の前にはスーツを着た大人達が立っていた。そして、三人が不思議そうに思いながら、校門を潜ろうとすると、三人を校内へ入れないように、スーツ姿の人達が三人の前に立ちはだかり、声を掛けてきた。
「すみません、一ノ瀬楓雅さんと小向井春人さんですよね? 私、男性ファッション誌の富塚と言うものです」
「あの! 朝比奈優君ですか? 私、芸能プロダクションの九条と申します!」
「ええ、何々? 芸能……プロダクション? ……あの、そこを通してもらってもいいですか?」
「うわっ、なんだなんだ! 俺達、学校があるんで……」
「困りましたね……」
三人は断ろうとしても、名刺を渡して来たり、割り込んで来たりでなかなか離れてくれないスカウトマンにタジタジだった。その時、騒ぎを聞きつけた教師達が校門に集まり、教室の窓からは多くの生徒達がその現場を見ていた。
「学校前でこのような事をされると困ります!」
「まだ敷地の外ですよ! 学校とは無関係ですよね?」
「良いんですか? 彼らの未来を壊すような事をして!」
三人はスカウトマンと教師に挟まれ、身動きが取れなかった。お互いが睨み合う中、理事長が怒りのオーラを身に纏い、ゆっくりと三人の所へやってきた。
「これ以上、校門前で待ち伏せや迷惑行為をされる場合は、直ちに警察を呼びますよ!」
理事長が言い放つと、周りはシーンと静まり返り、スカウトマン達は逃げるように去っていった。教師達はその場にいた生徒達に学校へ入るように誘導した。三人は胸を撫で下ろすと、理事長が睨むようにこちらを見てきて、背筋がゾッとした。
「貴方達、ホームルーム前までに理事長室へ来て下さい。いいですか?」
「……は、はい」
理事長は深く溜め息をつくと、学園内へ戻っていった。三人は顔を見合わせ、首を傾げた。そして、三人は教室に鞄を置くと、急いで理事長室へ向かった。理事長室の重々しい扉をノックをし、三人で理事長室へ入った。
三人が理事長室へ入ると、目の前の豪華なアンティークの机を挟んだ向こう側に、革製のリクライニングチェアに座った理事長がいた。そして、入ってすぐの左側にある来客用のソファには四〇代位のお洒落な男性が座っていた。
「失礼します。……先程はありがとうございました」
「本当です。騒がしいと思い、校門へ行ってみれば、やはり貴方達でしたか……」
理事長は単調な口調で喋り、三人を鋭い眼差しで見た。三人は息を呑んだ。ピリついた雰囲気の中、ソファに座っていた男性が笑いながら、喋り出した。
「理事長、そんな剣幕で怒らんでもええでしょ。美人が台無しやで」
「貴方が早く手を打たないから、こういう事態になったのでしょう?」
「まぁまぁ、怒らんでも。立ち話もあれやから、三人ともこっちに座りぃ」
三人は唖然とした。男性はニコニコしながら、三人をソファに座る様に案内した。三人は男性と対面するように、ソファに腰掛けた。
「皆さんに来てもらったのは、目の前に座っている彼から伝えたい事があって来て貰ったの」
「ワシはこういうもんや。よろしゅう」
その男性はポケットから名刺を取り出し、スッと三人の前に置いた。差し出された名刺を見て、優と春人は見覚えのある苗字に驚いた。
「ワールド芸能プロモーション代表取締役社長の宇佐美天十郎? 宇佐美って宇佐美さんも同じ苗字だったような……」
「なんや楓雅君から聞いとらんのか。比奈子も何も言うとらんのか」
「はぁ……。なんで僕のせいになるんですか。そもそもそう言う話が出ない限り、話しませんよ。僕が紹介するのはおかしな話ですが、比奈子の父は芸能プロダクションの社長、母はこの学園の理事長なんです」
「えっ! そうなの!」
「うわ……、マジか」
楓雅は溜め息をつき、仕方なく二人を紹介した。優と春人はひどく驚き、男性と理事長の顔を何度も見た。
「貴方、仕事しないなら、この窓から突き落として、警備の人呼びますよ」
「おー、怖い怖い。ほな、早速本題に入ろうか」
社長は三人にパンフレットを手渡した。見てみると、会社概要や所属芸能人、実績などが書かれたものだった。
「それにしても、君らの動画凄いなぁ。この学園始まって以来の再生回数の伸びや。君らはすっかり有名人や。ワシも観たけど、素晴らしかったよ。そこでだ、二人ともうちの事務所で芸能活動せんか? 楓雅君には前々からスカウトしてたんやけど、断られててなぁ」
楓雅は終始無言だった。優と春人は顔を見合わせ、戸惑っていた。二人は情報過多で話に追いつけていなかった。
「あの……、このようなお話は凄く嬉しいですけど、僕達はまだ高校を卒業していないし、親にも相談しないといけないし……」
「俺も芸能活動とかよく分かんねぇし……」
社長は席を立ち、優と春人の後ろに回るなり、がっしりと肩を掴んで、派手に笑った。楓雅はそれを見て、深く溜め息をつき、額に手をついた。
「がはは、心配せんでええ。二人の親御さんにはさっき連絡して了承済みや。両親御さんともに自由にやってええって言っとったわ。高校に関しても、理事長が何とかするから、安心せい。若いの、そんな細かい事まで気にしとったら、あかんでぇ」
優と春人はお互いの顔を見合ったり、ニンマリとしながら、ソファに戻る社長の姿を見たり、ますます戸惑いを隠しきれなかった。少しの沈黙が続いたが、勇気を出して、優が口を開く。
「……ちょ、ちょっと三人で話す時間を頂いてもいいですか?」
「ええでぇ。よぅ話をせんとなぁ」
三人は社長に聞こえそうで聞こえない声でこそこそと話し始めた。
「おい、優。どうするよ。俺、よく分かんねぇぞ」
「だよね……僕もビックリしてる。高校卒業はなんとかしてくれるみたいだし、親にも話がついてるみたいだし……」
「ま、そうなるわな。俺は優に一任する」
「朝比奈はどうしたい? 朝比奈がこの話を受けるなら、僕もこの話を受けます」
「楓雅君……。僕はどうしよう……」
優は悩みに悩んだ。確かにもっと人前で歌ってみたいと思うし、変わった自分を色んな人に見て欲しい。それよりも、後夜祭でクラスメイトから祝福された事や動画サイトの温かいコメントなど、色々な事を思い出した。
(こんなチャンスは二度とないし、二人も僕に任せるって言ったし、こうなったら、当たって砕けろだ!)
優は意を決して、立ち上がり、社長に頭を下げた。
「決めました。よろしくお願いします!」
「ほんまか! ワシは嬉しいわぁ。二人はどうする?」
「俺も優がこの話を受けるなら、受けます!」
「仕方ないですね。僕も受諾します」
社長は満面の笑みで三人とがっしりと握手をすると、優の肩を力強く叩いた。
「ほな、色々調整せなぁ。」
「貴方はこっち見なくていいわ。言いたい事は分かっているから。手続きはいつも通りにやっておくわ」
「ほんじゃ、優ちゃんも春人君も楓雅君もまいどぉ」
社長は軽快な足取りで理事長室を後にした。三人は理事長に深く礼をし、程なくして理事長室を後にし、少し疲れた様子で授業中の教室へ戻った。授業が終わると、三人はクラスメイトに囲まれ、質問攻めされた。
「すみません、一ノ瀬楓雅さんと小向井春人さんですよね? 私、男性ファッション誌の富塚と言うものです」
「あの! 朝比奈優君ですか? 私、芸能プロダクションの九条と申します!」
「ええ、何々? 芸能……プロダクション? ……あの、そこを通してもらってもいいですか?」
「うわっ、なんだなんだ! 俺達、学校があるんで……」
「困りましたね……」
三人は断ろうとしても、名刺を渡して来たり、割り込んで来たりでなかなか離れてくれないスカウトマンにタジタジだった。その時、騒ぎを聞きつけた教師達が校門に集まり、教室の窓からは多くの生徒達がその現場を見ていた。
「学校前でこのような事をされると困ります!」
「まだ敷地の外ですよ! 学校とは無関係ですよね?」
「良いんですか? 彼らの未来を壊すような事をして!」
三人はスカウトマンと教師に挟まれ、身動きが取れなかった。お互いが睨み合う中、理事長が怒りのオーラを身に纏い、ゆっくりと三人の所へやってきた。
「これ以上、校門前で待ち伏せや迷惑行為をされる場合は、直ちに警察を呼びますよ!」
理事長が言い放つと、周りはシーンと静まり返り、スカウトマン達は逃げるように去っていった。教師達はその場にいた生徒達に学校へ入るように誘導した。三人は胸を撫で下ろすと、理事長が睨むようにこちらを見てきて、背筋がゾッとした。
「貴方達、ホームルーム前までに理事長室へ来て下さい。いいですか?」
「……は、はい」
理事長は深く溜め息をつくと、学園内へ戻っていった。三人は顔を見合わせ、首を傾げた。そして、三人は教室に鞄を置くと、急いで理事長室へ向かった。理事長室の重々しい扉をノックをし、三人で理事長室へ入った。
三人が理事長室へ入ると、目の前の豪華なアンティークの机を挟んだ向こう側に、革製のリクライニングチェアに座った理事長がいた。そして、入ってすぐの左側にある来客用のソファには四〇代位のお洒落な男性が座っていた。
「失礼します。……先程はありがとうございました」
「本当です。騒がしいと思い、校門へ行ってみれば、やはり貴方達でしたか……」
理事長は単調な口調で喋り、三人を鋭い眼差しで見た。三人は息を呑んだ。ピリついた雰囲気の中、ソファに座っていた男性が笑いながら、喋り出した。
「理事長、そんな剣幕で怒らんでもええでしょ。美人が台無しやで」
「貴方が早く手を打たないから、こういう事態になったのでしょう?」
「まぁまぁ、怒らんでも。立ち話もあれやから、三人ともこっちに座りぃ」
三人は唖然とした。男性はニコニコしながら、三人をソファに座る様に案内した。三人は男性と対面するように、ソファに腰掛けた。
「皆さんに来てもらったのは、目の前に座っている彼から伝えたい事があって来て貰ったの」
「ワシはこういうもんや。よろしゅう」
その男性はポケットから名刺を取り出し、スッと三人の前に置いた。差し出された名刺を見て、優と春人は見覚えのある苗字に驚いた。
「ワールド芸能プロモーション代表取締役社長の宇佐美天十郎? 宇佐美って宇佐美さんも同じ苗字だったような……」
「なんや楓雅君から聞いとらんのか。比奈子も何も言うとらんのか」
「はぁ……。なんで僕のせいになるんですか。そもそもそう言う話が出ない限り、話しませんよ。僕が紹介するのはおかしな話ですが、比奈子の父は芸能プロダクションの社長、母はこの学園の理事長なんです」
「えっ! そうなの!」
「うわ……、マジか」
楓雅は溜め息をつき、仕方なく二人を紹介した。優と春人はひどく驚き、男性と理事長の顔を何度も見た。
「貴方、仕事しないなら、この窓から突き落として、警備の人呼びますよ」
「おー、怖い怖い。ほな、早速本題に入ろうか」
社長は三人にパンフレットを手渡した。見てみると、会社概要や所属芸能人、実績などが書かれたものだった。
「それにしても、君らの動画凄いなぁ。この学園始まって以来の再生回数の伸びや。君らはすっかり有名人や。ワシも観たけど、素晴らしかったよ。そこでだ、二人ともうちの事務所で芸能活動せんか? 楓雅君には前々からスカウトしてたんやけど、断られててなぁ」
楓雅は終始無言だった。優と春人は顔を見合わせ、戸惑っていた。二人は情報過多で話に追いつけていなかった。
「あの……、このようなお話は凄く嬉しいですけど、僕達はまだ高校を卒業していないし、親にも相談しないといけないし……」
「俺も芸能活動とかよく分かんねぇし……」
社長は席を立ち、優と春人の後ろに回るなり、がっしりと肩を掴んで、派手に笑った。楓雅はそれを見て、深く溜め息をつき、額に手をついた。
「がはは、心配せんでええ。二人の親御さんにはさっき連絡して了承済みや。両親御さんともに自由にやってええって言っとったわ。高校に関しても、理事長が何とかするから、安心せい。若いの、そんな細かい事まで気にしとったら、あかんでぇ」
優と春人はお互いの顔を見合ったり、ニンマリとしながら、ソファに戻る社長の姿を見たり、ますます戸惑いを隠しきれなかった。少しの沈黙が続いたが、勇気を出して、優が口を開く。
「……ちょ、ちょっと三人で話す時間を頂いてもいいですか?」
「ええでぇ。よぅ話をせんとなぁ」
三人は社長に聞こえそうで聞こえない声でこそこそと話し始めた。
「おい、優。どうするよ。俺、よく分かんねぇぞ」
「だよね……僕もビックリしてる。高校卒業はなんとかしてくれるみたいだし、親にも話がついてるみたいだし……」
「ま、そうなるわな。俺は優に一任する」
「朝比奈はどうしたい? 朝比奈がこの話を受けるなら、僕もこの話を受けます」
「楓雅君……。僕はどうしよう……」
優は悩みに悩んだ。確かにもっと人前で歌ってみたいと思うし、変わった自分を色んな人に見て欲しい。それよりも、後夜祭でクラスメイトから祝福された事や動画サイトの温かいコメントなど、色々な事を思い出した。
(こんなチャンスは二度とないし、二人も僕に任せるって言ったし、こうなったら、当たって砕けろだ!)
優は意を決して、立ち上がり、社長に頭を下げた。
「決めました。よろしくお願いします!」
「ほんまか! ワシは嬉しいわぁ。二人はどうする?」
「俺も優がこの話を受けるなら、受けます!」
「仕方ないですね。僕も受諾します」
社長は満面の笑みで三人とがっしりと握手をすると、優の肩を力強く叩いた。
「ほな、色々調整せなぁ。」
「貴方はこっち見なくていいわ。言いたい事は分かっているから。手続きはいつも通りにやっておくわ」
「ほんじゃ、優ちゃんも春人君も楓雅君もまいどぉ」
社長は軽快な足取りで理事長室を後にした。三人は理事長に深く礼をし、程なくして理事長室を後にし、少し疲れた様子で授業中の教室へ戻った。授業が終わると、三人はクラスメイトに囲まれ、質問攻めされた。
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