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第十三章:Side Noa <クーデレ護衛騎士の手懐け方>
13-2:★Side Noa <クーデレ護衛騎士の手懐け方②>
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希空がお尻を擦りながら、見上げると、フィディスだった。フィディスは希空に手を差し伸べた。希空はフィディスの手を取り、立ち上がり、杖を拾った。
「ごめん、誰もいないと思って、ちゃんと前を見てなかった」
「大丈夫か? それより、お前こそ訓練場で何してたんだ?」
「なんか寝付けなくて、体を動かしてた」
「そうか、俺も寝付けなくて、寝室で読書をしていた。そしたら、外でお前が何かしているのが見えて。お前が良ければだが、寝付けないのなら、……俺の部屋でお茶を飲むか?」
「うん、喉渇いちゃったし、お茶頂こうかな。今、杖を置いてくるね」
希空は自室のドアを開け、机の横に杖を立て掛けた。フィディスがドアの前で待ってくれていた。そして、二人は団長室へ入り、その奥にある寝室へ入った。
フィディスは希空を窓際の丸いテーブルに案内し、席に座らせた。そして、カップを出すと、テーブルに置かれたポットからお茶を注ぎ、希空に出し、向かいの席に座った。
「少し冷めているが、良ければ飲んでいけ」
「ありがとう。……うん、美味しい」
「そうか、良かった」
フィディスは安心したような穏やかな表情で希空を見た。フィディスはテーブルに置いてあった本を手に取ると、続きを読み始めた。
お互いに黙ったまま、掛け時計の秒針とフィディスが本のページを捲る紙の音だけが部屋に響いた。希空は落ち着かず、部屋を見渡したり、お茶を飲んだり、窓から外の様子を見た。
それを察したのか、フィディスは本に栞を挟み、本を閉じて、テーブルに置いた。
「どうした? 落ち着かないか?」
「えっ! そんな風に見えた?」
「お前がキョロキョロしているから、一緒にいるのが嫌なのかと思った」
「いや、フィディスは本読んでるし、邪魔しちゃいけないと思って、自分はやる事がないから、どうしようみたいな……」
「そうだな。じゃ、この本の続きでも読み聞かせて貰おうかな」
フィディスは希空に本を手渡した。希空はフィディスから本を受け取ると、栞が挟んであるページを捲り、声に出して、読み始めた。本の内容は一人の騎士が英雄になる典型的な英雄記だった。続きは英雄騎士に恋い焦がれる王女が思い巡らすシーンだった。
「王女は英雄騎士と結婚したかったが、周囲からの反対で、夢叶わず、嘆き悲しみました。王女は自室のバルコニーから月を眺め、祈りました。どうしたら、騎士様と結ばれるのでしょうか? 王女は涙を流しながら、月を眺めました。その時、後ろから何者かの足音が聞こえ、王女は振り返りました。…………っ!」
「希空、早く続きを」
希空は次の展開を先読みし、急に恥ずかしくなり、頬を赤くし、言葉を詰まらす。
フィディスは足を組み、お茶を飲みながら、希空に続きを読むように言った。
「そ、そこには、仮面で顔を半分隠した男がマントを靡かせ、王女を真っ直ぐ見つめていた。ルビーのような赤い瞳が月明かりで怪しく光る。王女はすぐに英雄騎士だと気付きました。英雄騎士は王女に歩み寄り、頬に伝う涙を優しく拭ってあげました。そして、英雄騎士は仮面を外すと、王女の顎に手を当て、王女の柔らかな唇に自身の唇を重ね――っ!」
突然、希空の視界が暗くなり、唇に柔らかいものが触れた。一瞬何がなんだか分からなくて、希空は放心状態で持っていた本を床に落とした。
目の前が月明かりで明るくなると、希空の目の前には、口角を少し上げ、自分を覗き込むフィディスの姿だった。そこで、ようやくフィディスが覗き込むようにして、自分の唇を奪ったと理解し、希空は思わず自分の唇に触れた。
「続き、読めるか?」
フィディスは床に落ちた本を拾い、続きのページを開き、希空に渡した。希空は動揺しながら、続きの行が何処かを指でなぞり、探した。フィディスが人差し指でトントンと音を立てて、続きの行を示した。
「く、唇を重ねると、英雄騎士は王女を抱き締めました。そして、王女の耳元でこう囁きました。お前が俺を愛しているように――」
フィディスは希空の背後から腕を回し、顔を耳元に近付けた。そして、希空の朗読を邪魔するように、甘く囁いた。
「――俺もお前を愛している。お前は俺だけのものだ」
「ちょ、ちょっとくすぐったいよ。わざとやってるでしょ?」
体が熱い。もっと耳元で囁いて欲しい。もう一度キスをして欲しい。そんな希空の欲求が爆発しそうだったが、フィディスに誂われているのでは無いかと思い、希空は自身の欲求を抑えながら、頬を膨らまして、怒った。
フィディスはふっと鼻先だけで笑うと、自分の席に座った。
「そんな怒らなくてもいいじゃないか。感動的なシーンが台無しだ」
「確かに感動的だけどさ! このページをあえて読ませたでしょ?」
「じゃ、そういうお前にも聞くが、部屋にあった魅了のパルファムはどうしたんだ? 今もつけているだろう? 俺を魅了させて、何がしたいんだ?」
「あれはこの服が入った木箱に入ってただけであって、使いたかったけど、使ってないよ!」
希空は頭にきて、テーブルに手をつき、立ち上がった。そして、前のめりで怒った。希空は顔をそっぽ向けて、寝室から出ていこうとしたが、フィディスに腕を引っ張られ、フィディスの体に倒れ込んだ。
フィディスは希空を受け止め、首筋に顔を埋めた。そして、舌の先端で希空の首筋を舐めた。希空は舌の刺激で、体をゾクッとさせた。
「んんっ! やめてよ」
「本当に使ってないんだな。あれとは違う香りがする。お前の汗か?」
「だから、使ってないって何度も言ってるじゃん」
「そんなに怒るな。誂ったのは謝る」
「だって、だって、……グスン」
「ごめん、誰もいないと思って、ちゃんと前を見てなかった」
「大丈夫か? それより、お前こそ訓練場で何してたんだ?」
「なんか寝付けなくて、体を動かしてた」
「そうか、俺も寝付けなくて、寝室で読書をしていた。そしたら、外でお前が何かしているのが見えて。お前が良ければだが、寝付けないのなら、……俺の部屋でお茶を飲むか?」
「うん、喉渇いちゃったし、お茶頂こうかな。今、杖を置いてくるね」
希空は自室のドアを開け、机の横に杖を立て掛けた。フィディスがドアの前で待ってくれていた。そして、二人は団長室へ入り、その奥にある寝室へ入った。
フィディスは希空を窓際の丸いテーブルに案内し、席に座らせた。そして、カップを出すと、テーブルに置かれたポットからお茶を注ぎ、希空に出し、向かいの席に座った。
「少し冷めているが、良ければ飲んでいけ」
「ありがとう。……うん、美味しい」
「そうか、良かった」
フィディスは安心したような穏やかな表情で希空を見た。フィディスはテーブルに置いてあった本を手に取ると、続きを読み始めた。
お互いに黙ったまま、掛け時計の秒針とフィディスが本のページを捲る紙の音だけが部屋に響いた。希空は落ち着かず、部屋を見渡したり、お茶を飲んだり、窓から外の様子を見た。
それを察したのか、フィディスは本に栞を挟み、本を閉じて、テーブルに置いた。
「どうした? 落ち着かないか?」
「えっ! そんな風に見えた?」
「お前がキョロキョロしているから、一緒にいるのが嫌なのかと思った」
「いや、フィディスは本読んでるし、邪魔しちゃいけないと思って、自分はやる事がないから、どうしようみたいな……」
「そうだな。じゃ、この本の続きでも読み聞かせて貰おうかな」
フィディスは希空に本を手渡した。希空はフィディスから本を受け取ると、栞が挟んであるページを捲り、声に出して、読み始めた。本の内容は一人の騎士が英雄になる典型的な英雄記だった。続きは英雄騎士に恋い焦がれる王女が思い巡らすシーンだった。
「王女は英雄騎士と結婚したかったが、周囲からの反対で、夢叶わず、嘆き悲しみました。王女は自室のバルコニーから月を眺め、祈りました。どうしたら、騎士様と結ばれるのでしょうか? 王女は涙を流しながら、月を眺めました。その時、後ろから何者かの足音が聞こえ、王女は振り返りました。…………っ!」
「希空、早く続きを」
希空は次の展開を先読みし、急に恥ずかしくなり、頬を赤くし、言葉を詰まらす。
フィディスは足を組み、お茶を飲みながら、希空に続きを読むように言った。
「そ、そこには、仮面で顔を半分隠した男がマントを靡かせ、王女を真っ直ぐ見つめていた。ルビーのような赤い瞳が月明かりで怪しく光る。王女はすぐに英雄騎士だと気付きました。英雄騎士は王女に歩み寄り、頬に伝う涙を優しく拭ってあげました。そして、英雄騎士は仮面を外すと、王女の顎に手を当て、王女の柔らかな唇に自身の唇を重ね――っ!」
突然、希空の視界が暗くなり、唇に柔らかいものが触れた。一瞬何がなんだか分からなくて、希空は放心状態で持っていた本を床に落とした。
目の前が月明かりで明るくなると、希空の目の前には、口角を少し上げ、自分を覗き込むフィディスの姿だった。そこで、ようやくフィディスが覗き込むようにして、自分の唇を奪ったと理解し、希空は思わず自分の唇に触れた。
「続き、読めるか?」
フィディスは床に落ちた本を拾い、続きのページを開き、希空に渡した。希空は動揺しながら、続きの行が何処かを指でなぞり、探した。フィディスが人差し指でトントンと音を立てて、続きの行を示した。
「く、唇を重ねると、英雄騎士は王女を抱き締めました。そして、王女の耳元でこう囁きました。お前が俺を愛しているように――」
フィディスは希空の背後から腕を回し、顔を耳元に近付けた。そして、希空の朗読を邪魔するように、甘く囁いた。
「――俺もお前を愛している。お前は俺だけのものだ」
「ちょ、ちょっとくすぐったいよ。わざとやってるでしょ?」
体が熱い。もっと耳元で囁いて欲しい。もう一度キスをして欲しい。そんな希空の欲求が爆発しそうだったが、フィディスに誂われているのでは無いかと思い、希空は自身の欲求を抑えながら、頬を膨らまして、怒った。
フィディスはふっと鼻先だけで笑うと、自分の席に座った。
「そんな怒らなくてもいいじゃないか。感動的なシーンが台無しだ」
「確かに感動的だけどさ! このページをあえて読ませたでしょ?」
「じゃ、そういうお前にも聞くが、部屋にあった魅了のパルファムはどうしたんだ? 今もつけているだろう? 俺を魅了させて、何がしたいんだ?」
「あれはこの服が入った木箱に入ってただけであって、使いたかったけど、使ってないよ!」
希空は頭にきて、テーブルに手をつき、立ち上がった。そして、前のめりで怒った。希空は顔をそっぽ向けて、寝室から出ていこうとしたが、フィディスに腕を引っ張られ、フィディスの体に倒れ込んだ。
フィディスは希空を受け止め、首筋に顔を埋めた。そして、舌の先端で希空の首筋を舐めた。希空は舌の刺激で、体をゾクッとさせた。
「んんっ! やめてよ」
「本当に使ってないんだな。あれとは違う香りがする。お前の汗か?」
「だから、使ってないって何度も言ってるじゃん」
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