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第十一章:僕達は誰かの一番になれればいい
11-10:楽しい宴もあっという間に
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二人が仲良く食事を楽しんでいると、軽く酔っ払った雫と色んな料理を大皿に載せたアレックスが席に戻ってきた。そして、副団長が再び前に出てきた。
「それでは、これより余興に入らせていただきます!」
「余興もあるんだ。何するんだろう?」
「俺は嫌な予感しかしないぞ」
フィディスの勘は的中し、何人かの団員達が突然脱ぎ出し、鍛え上げた上半身を露わにした。そして、独特なリズムで踊り始め、食堂内を練り歩いた。周りの団員達は爆笑しながら、手拍子や掛け声をし、練り歩く団員達に野次を飛ばした。
フィディスは額に手を当て、悩ましい顔をし、ため息をついた。
「はぁ……、酒が入ると、いつもこうだ」
「フィディス、これは……何処かの民族舞踊とか?」
「いや、こいつらは酒が入ると、すぐ脱いで、自分達の肉体を自慢するんだ。俺が入団したずっと前からある伝統芸みたいなもんだ」
「フィディスも脱いでたの?」
「まぁ、入団したら、誰しも経験する通過儀礼だ」
「って事は脱いでたって事か。見てみたかったなぁ」
「あんな無様な踊りをする俺が見たいのか? 本当にお前はよく分からん」
気付くと、雫とアレックスも踊りに参加しており、楽しそうだった。最後に、練り歩く団員達は希空の前に群がり、各々がポージングをし、今日まで鍛え上げた肉体を披露した。
「ふんっ! 希空様、どうですか! 俺の筋肉凄いでしょ! ほら!」
「いいや、俺の方が凄いぜ。希空様、もっと見てください!」
「希空様に見られて、俺達の筋肉が喜んでいます!」
「す、凄いねぇ、皆。あはははぁ……」
ぐいぐい迫る団員達に若干引きながら、希空は愛想笑いした。フィディスがまた怒っているだろうと思い、横を見ると、テーブルに両肘を立てて寄りかかり、両手を額の前に持ってきて、片膝を絶えず細かく揺すっていた。
(うわぁ、凄い怒ってるよ……。どうにかしなきゃ。って、なんで僕が考えなきゃいけないんだよ)
希空は団員達の機嫌取りをしながら、打開策を考えた。そして、ある一つの策を思いつき、副団長を手招きし、耳打ちした。副団長は希空の案を快諾してくれた。希空は急いで団長室へ戻り、フィディスの荷物からライアーを取り出し、本棚の下段の一番端にしまってある楽譜を取り出した。
「あとは、フィディスが弾いてくれるか……」
希空は駆け足で食堂へ戻り、フィディスにライアーと楽譜を手渡した。フィディスは希空から受け取ると、少し動揺し、希空を二度見した。
「弾いてよ、ライアー。ダメかな?」
「何かと思えば……。いくらなんでも急すぎるだろ」
「だって、その楽譜に書いてある曲好きなんだもん」
「お前、いつの間に見たんだよ」
「だって、本棚は自由に見ていいって前言ってたじゃん」
「お前な……」
頃合いを見て、副団長が前にやってきた。そして、皆を静かにさせるために、大きく手を叩いた。今まで騒がしかった会場が一気に静まり返った。
「では、そろそろ良い時間になってきましたので、ここで希空様に締めの挨拶をして頂きたいと思います」
副団長に案内され、希空は皆の顔が見渡せる位置に立った。希空は胸元に手を当て、一度深呼吸した。そして、希空は祝宴を設けてもらった事や日頃の感謝を述べ、一礼した。
「最後に、皆さんへの感謝の気持ちと今後のご健康と、ますますのご活躍をお祈りし、一曲歌いたいと思います」
カレン達も作業の手を止め、食堂に上がってきてくれた。皆の拍手が終わり、会場が静まり返ると、希空とフィディスはアイコンタクトをした。フィディスの演奏が始まり、ライアーの音色が会場に響く。そして、その優しい音色に希空の透き通った歌声が重なり合った。
(流石だな。俺とは大違いだわ。でも、伸び伸びとして、希空らしいというか……。この世界に来れて良かったんだろうな。俺はあんまり助けてあげる事が出来なかったけど)
雫は希空と初めて出会ってから今までの事を振り返り、凛とした姿で歌声を披露する希空を見て、胸を熱くした。
歌が終わると、会場は拍手と歓声で包まれた。そして、最後に、三人も一言ずつ簡単に皆へ感謝の気持ちを述べ、副団長の閉会宣言で終宴した。
四人は先に会場を後にし、一度団長室へ集まった。フィディスは酒豪らしく、顔がほんのり赤い位だったが、雫は完全に酔っ払っており、顔色が悪く、今にも吐きそうな雰囲気だった。
「雫、ここで吐くのだけは勘弁してくれ。コイツは酒を呑むと、いつもこうなのか?」
「うーん、僕はまだお酒飲まないし、雫さんがお酒飲むのは見た事が無いし……。アレックス、部屋まで連れて帰れる?」
「大丈夫。主、部屋帰る」
「あーっ、久々の酒だったし、場の雰囲気で飲み過ぎた。うぅっ、……気持ち悪い」
「雫様、酔い止めの薬を飲んで、お休みになられてください」
エミュが雫の事を心配して、団長室へやって来た。エミュも一緒についていき、雫の部屋に行く途中で、自室にある酔い止めの薬を取り、飲ませてくれるそうだ。アレックスは雫を背中に担ぎ、エミュとともに団長室を後にした。
「それでは、これより余興に入らせていただきます!」
「余興もあるんだ。何するんだろう?」
「俺は嫌な予感しかしないぞ」
フィディスの勘は的中し、何人かの団員達が突然脱ぎ出し、鍛え上げた上半身を露わにした。そして、独特なリズムで踊り始め、食堂内を練り歩いた。周りの団員達は爆笑しながら、手拍子や掛け声をし、練り歩く団員達に野次を飛ばした。
フィディスは額に手を当て、悩ましい顔をし、ため息をついた。
「はぁ……、酒が入ると、いつもこうだ」
「フィディス、これは……何処かの民族舞踊とか?」
「いや、こいつらは酒が入ると、すぐ脱いで、自分達の肉体を自慢するんだ。俺が入団したずっと前からある伝統芸みたいなもんだ」
「フィディスも脱いでたの?」
「まぁ、入団したら、誰しも経験する通過儀礼だ」
「って事は脱いでたって事か。見てみたかったなぁ」
「あんな無様な踊りをする俺が見たいのか? 本当にお前はよく分からん」
気付くと、雫とアレックスも踊りに参加しており、楽しそうだった。最後に、練り歩く団員達は希空の前に群がり、各々がポージングをし、今日まで鍛え上げた肉体を披露した。
「ふんっ! 希空様、どうですか! 俺の筋肉凄いでしょ! ほら!」
「いいや、俺の方が凄いぜ。希空様、もっと見てください!」
「希空様に見られて、俺達の筋肉が喜んでいます!」
「す、凄いねぇ、皆。あはははぁ……」
ぐいぐい迫る団員達に若干引きながら、希空は愛想笑いした。フィディスがまた怒っているだろうと思い、横を見ると、テーブルに両肘を立てて寄りかかり、両手を額の前に持ってきて、片膝を絶えず細かく揺すっていた。
(うわぁ、凄い怒ってるよ……。どうにかしなきゃ。って、なんで僕が考えなきゃいけないんだよ)
希空は団員達の機嫌取りをしながら、打開策を考えた。そして、ある一つの策を思いつき、副団長を手招きし、耳打ちした。副団長は希空の案を快諾してくれた。希空は急いで団長室へ戻り、フィディスの荷物からライアーを取り出し、本棚の下段の一番端にしまってある楽譜を取り出した。
「あとは、フィディスが弾いてくれるか……」
希空は駆け足で食堂へ戻り、フィディスにライアーと楽譜を手渡した。フィディスは希空から受け取ると、少し動揺し、希空を二度見した。
「弾いてよ、ライアー。ダメかな?」
「何かと思えば……。いくらなんでも急すぎるだろ」
「だって、その楽譜に書いてある曲好きなんだもん」
「お前、いつの間に見たんだよ」
「だって、本棚は自由に見ていいって前言ってたじゃん」
「お前な……」
頃合いを見て、副団長が前にやってきた。そして、皆を静かにさせるために、大きく手を叩いた。今まで騒がしかった会場が一気に静まり返った。
「では、そろそろ良い時間になってきましたので、ここで希空様に締めの挨拶をして頂きたいと思います」
副団長に案内され、希空は皆の顔が見渡せる位置に立った。希空は胸元に手を当て、一度深呼吸した。そして、希空は祝宴を設けてもらった事や日頃の感謝を述べ、一礼した。
「最後に、皆さんへの感謝の気持ちと今後のご健康と、ますますのご活躍をお祈りし、一曲歌いたいと思います」
カレン達も作業の手を止め、食堂に上がってきてくれた。皆の拍手が終わり、会場が静まり返ると、希空とフィディスはアイコンタクトをした。フィディスの演奏が始まり、ライアーの音色が会場に響く。そして、その優しい音色に希空の透き通った歌声が重なり合った。
(流石だな。俺とは大違いだわ。でも、伸び伸びとして、希空らしいというか……。この世界に来れて良かったんだろうな。俺はあんまり助けてあげる事が出来なかったけど)
雫は希空と初めて出会ってから今までの事を振り返り、凛とした姿で歌声を披露する希空を見て、胸を熱くした。
歌が終わると、会場は拍手と歓声で包まれた。そして、最後に、三人も一言ずつ簡単に皆へ感謝の気持ちを述べ、副団長の閉会宣言で終宴した。
四人は先に会場を後にし、一度団長室へ集まった。フィディスは酒豪らしく、顔がほんのり赤い位だったが、雫は完全に酔っ払っており、顔色が悪く、今にも吐きそうな雰囲気だった。
「雫、ここで吐くのだけは勘弁してくれ。コイツは酒を呑むと、いつもこうなのか?」
「うーん、僕はまだお酒飲まないし、雫さんがお酒飲むのは見た事が無いし……。アレックス、部屋まで連れて帰れる?」
「大丈夫。主、部屋帰る」
「あーっ、久々の酒だったし、場の雰囲気で飲み過ぎた。うぅっ、……気持ち悪い」
「雫様、酔い止めの薬を飲んで、お休みになられてください」
エミュが雫の事を心配して、団長室へやって来た。エミュも一緒についていき、雫の部屋に行く途中で、自室にある酔い止めの薬を取り、飲ませてくれるそうだ。アレックスは雫を背中に担ぎ、エミュとともに団長室を後にした。
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