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第十一章:僕達は誰かの一番になれればいい
11-6:Side Noa <ただいま、大好きな場所②>
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「ほら、やっぱり、お尻好きなんじゃん。服の上から器用に下着を弾くとか、かなりマニアック」
「違う! たまたま手の届く範囲にあるからで――」
「直で触りたいでしょ? ねぇ? そこんとこどうなの?」
「ぐっ、…………触りたいに決まってるだろ」
「えっ? なんて? ちゃんとはっきり言わないと分かりませぇーん」
「俺は希空の尻を直に触って、揉んで、吸いたい! あっ…………」
フィディスは希空に煽られ、頬を赤くし、大きな声で欲望を宣言すると同時に、ドアが開き、王宮から戻ってきたエミュが様子を見に入ってきて、フィディスと目が合った。
(えっと……、フィディスは今なんて……。で、希空様の臀部を鷲掴み? 希空様は何故、フィディスのシャツの中に?)
エミュは二人の状況とフィディスの卑猥な発言に対して、恥ずかしさと怒りが同時に押し寄せ、顔を真っ赤にし、拳をギリギリと握り締め、フィディスを睨んだ。
「フィディスは何をしているんですか? あと、希空様のどこを揉みたいですって?」
「いや、これは。揉みたいのは事実であって……。そうじゃなくて、おい、希空。エミュが来たぞ。早く出てこい」
「あ、エミュ。おかえりなさい。今ね、フィディスに傷がないか見てたの」
「はぁ? お前、何嘘ついてんだよ」
「フィディス? ちょっとそこに座って、こうなった経緯を聞こうじゃありませんか? えぇ?」
「は、はい……」
フィディスは体を縮こませ、床に正座した。エミュは終始怒り笑いで説教をした。フィディスが言い訳すると、教典の角でフィディスの顎を持ち上げ、「で?」と聞き直していた。
エミュは怒らせると、本当に怖いというのを改めて実感した希空だった。十分位して、フィディスはようやく解放された。十分しか経っていないのに、戦意喪失したような顔をしていた。
「貴方は一応、騎士団長なのですよ! さっ、希空様、一秒でも早くお体を清めましょう! 早くしないと穢れてしまいます!」
「なんだよ、そんなひでぇ事言わなくても良いだろ!」
「そういう行為は互いの体を清め、祈りを捧げ――」
「あぁっ! それはさっき聞いた! 希空、そいつを連れて、さっさと風呂行って来い」
フィディスは頬を赤くし、そっぽを向いた。そして、声を荒げ、二人を手で追い払った。エミュも苛立っており、希空を急かし、腕を引っ張って、団長室から出た。
エミュはブツブツと文句を言いながら、希空の手を引いて歩いた。希空が何度か声を掛けたが、全く聞く耳を持たず、自室に入ると、一目散に風呂に湯を張り、着替えの準備をした。そして、呆然とする希空の両肩に手を置いた。エミュは口角を引き攣らせ、希空の顔をじっと見た。
「希空様、私がお教えしてなかったのが悪いと思っていますが、貴方は一応、聖女様なのですから、あのような行為はきちんと段取りを守って頂き――」
「それはさっきフィディスに言ってたの聞いてるから、分かってるよ……。ごめんなさい」
「しかも、よりによって、あんな奴。……失礼しました、つい汚い言葉が。フィディスをお選びになるとは。私は……うぐっ……うぅっ……」
「ええっ……。エミュ、泣かないでよ。そんな泣く事?」
エミュはシクシクと泣き始め、希空は困惑した。その後も何かを言っていたが、声を詰まらせて泣くため、何を言っているのか分からなかった。エミュはそのまま希空を風呂場へ連れて行った。
「グスッ……。希空様、お召し物をお脱ぎくださたい」
「う、うん……」
希空は下着も全て脱ぎ、洗い場に立った。エミュは紫色に残る傷跡を見て、またしても泣き崩れた。希空は困り果て、エミュを抱き締め、背中を擦った。
「希空様が全てを背負られたのに、何も出来なかった己が惨めで仕方ありません」
「エミュは帰りを待ってくれたじゃん。それだけで十分だよ。自分をそんなに責めないで。またお菓子作るから、一緒にお茶しよ。ね?」
「お許し下さいまして、ありがとうございます」
エミュが落ち着いたところで、エミュは泡立てたスポンジで希空の体を洗い始めた。希空は石鹸が傷に染み、体をビクッとさせ、苦悶な表情をした。
「――っ!」
「希空様、やはり傷が染みますか?」
「うん。折角洗ってもらってるのに、ごめんね。傷の部分は自分の手で洗うよ」
「分かりました。でも、無理はなさらないで下さいね」
希空はエミュに他の部位をお願いし、傷の部分を自分の手で洗った。染みるのを我慢しながら、優しく洗った。髪も洗い、全て洗い終わったところで、湯船に入った。
「あれ? いい香りがする。今、何か入れた?」
湯船にはハーブが入った濾し袋が浮いていた。立ち上る湯気からラベンダーやローマンカモミールの香りが漂ってきた。希空はゆっくりと深呼吸し、体の緊張を解した。
「ラベンダーとカモミール、あとはなんだろ?」
「流石にお気づきになられましたか。長旅でお疲れでしょうし、王宮で胸に広がる傷を拝見して、ハーブを調合してみました」
「とってもいい香りがする。ありがとう」
「一日でも早く治って頂きたいので……。そのためにも薬師に軟膏を作って貰うように手配しないといけないですね」
「軟膏作ってるとこ、見てみたいかも。薬草の蒸留も結局やれなかったし」
「分かりました。そのように手配しておきます。希空様は薬草研究よりお菓子作り最優先でしたからね。ふふっ」
浴室の隅にある椅子に座り、待機しているエミュが久々に笑った。ずっと自分の世話をしてくれ、最後まで味方でいてくれたエミュの事も希空は大好きだ。初めの頃を思い出すと、自然と涙が溢れてきた。エミュは慌てて、湯船のそばにやってきた。
「どこか痛みますか? ご気分がよろしくないのですか?」
「ううん、なんか嬉しくてさ」
「嬉しくて……?」
「うん。エミュとまたこうして笑いながら、お喋り出来るのが嬉しくて。あーっ、自分はこの場所に帰ってこれたんだなって。居場所が危うくなった時もあったけど、それでも皆の態度は変わらなかった。むしろ歓迎してくれて、温かいなって。前の世界では邪険に扱われて、居場所なんてなかったからさ」
「希空様……」
「違う! たまたま手の届く範囲にあるからで――」
「直で触りたいでしょ? ねぇ? そこんとこどうなの?」
「ぐっ、…………触りたいに決まってるだろ」
「えっ? なんて? ちゃんとはっきり言わないと分かりませぇーん」
「俺は希空の尻を直に触って、揉んで、吸いたい! あっ…………」
フィディスは希空に煽られ、頬を赤くし、大きな声で欲望を宣言すると同時に、ドアが開き、王宮から戻ってきたエミュが様子を見に入ってきて、フィディスと目が合った。
(えっと……、フィディスは今なんて……。で、希空様の臀部を鷲掴み? 希空様は何故、フィディスのシャツの中に?)
エミュは二人の状況とフィディスの卑猥な発言に対して、恥ずかしさと怒りが同時に押し寄せ、顔を真っ赤にし、拳をギリギリと握り締め、フィディスを睨んだ。
「フィディスは何をしているんですか? あと、希空様のどこを揉みたいですって?」
「いや、これは。揉みたいのは事実であって……。そうじゃなくて、おい、希空。エミュが来たぞ。早く出てこい」
「あ、エミュ。おかえりなさい。今ね、フィディスに傷がないか見てたの」
「はぁ? お前、何嘘ついてんだよ」
「フィディス? ちょっとそこに座って、こうなった経緯を聞こうじゃありませんか? えぇ?」
「は、はい……」
フィディスは体を縮こませ、床に正座した。エミュは終始怒り笑いで説教をした。フィディスが言い訳すると、教典の角でフィディスの顎を持ち上げ、「で?」と聞き直していた。
エミュは怒らせると、本当に怖いというのを改めて実感した希空だった。十分位して、フィディスはようやく解放された。十分しか経っていないのに、戦意喪失したような顔をしていた。
「貴方は一応、騎士団長なのですよ! さっ、希空様、一秒でも早くお体を清めましょう! 早くしないと穢れてしまいます!」
「なんだよ、そんなひでぇ事言わなくても良いだろ!」
「そういう行為は互いの体を清め、祈りを捧げ――」
「あぁっ! それはさっき聞いた! 希空、そいつを連れて、さっさと風呂行って来い」
フィディスは頬を赤くし、そっぽを向いた。そして、声を荒げ、二人を手で追い払った。エミュも苛立っており、希空を急かし、腕を引っ張って、団長室から出た。
エミュはブツブツと文句を言いながら、希空の手を引いて歩いた。希空が何度か声を掛けたが、全く聞く耳を持たず、自室に入ると、一目散に風呂に湯を張り、着替えの準備をした。そして、呆然とする希空の両肩に手を置いた。エミュは口角を引き攣らせ、希空の顔をじっと見た。
「希空様、私がお教えしてなかったのが悪いと思っていますが、貴方は一応、聖女様なのですから、あのような行為はきちんと段取りを守って頂き――」
「それはさっきフィディスに言ってたの聞いてるから、分かってるよ……。ごめんなさい」
「しかも、よりによって、あんな奴。……失礼しました、つい汚い言葉が。フィディスをお選びになるとは。私は……うぐっ……うぅっ……」
「ええっ……。エミュ、泣かないでよ。そんな泣く事?」
エミュはシクシクと泣き始め、希空は困惑した。その後も何かを言っていたが、声を詰まらせて泣くため、何を言っているのか分からなかった。エミュはそのまま希空を風呂場へ連れて行った。
「グスッ……。希空様、お召し物をお脱ぎくださたい」
「う、うん……」
希空は下着も全て脱ぎ、洗い場に立った。エミュは紫色に残る傷跡を見て、またしても泣き崩れた。希空は困り果て、エミュを抱き締め、背中を擦った。
「希空様が全てを背負られたのに、何も出来なかった己が惨めで仕方ありません」
「エミュは帰りを待ってくれたじゃん。それだけで十分だよ。自分をそんなに責めないで。またお菓子作るから、一緒にお茶しよ。ね?」
「お許し下さいまして、ありがとうございます」
エミュが落ち着いたところで、エミュは泡立てたスポンジで希空の体を洗い始めた。希空は石鹸が傷に染み、体をビクッとさせ、苦悶な表情をした。
「――っ!」
「希空様、やはり傷が染みますか?」
「うん。折角洗ってもらってるのに、ごめんね。傷の部分は自分の手で洗うよ」
「分かりました。でも、無理はなさらないで下さいね」
希空はエミュに他の部位をお願いし、傷の部分を自分の手で洗った。染みるのを我慢しながら、優しく洗った。髪も洗い、全て洗い終わったところで、湯船に入った。
「あれ? いい香りがする。今、何か入れた?」
湯船にはハーブが入った濾し袋が浮いていた。立ち上る湯気からラベンダーやローマンカモミールの香りが漂ってきた。希空はゆっくりと深呼吸し、体の緊張を解した。
「ラベンダーとカモミール、あとはなんだろ?」
「流石にお気づきになられましたか。長旅でお疲れでしょうし、王宮で胸に広がる傷を拝見して、ハーブを調合してみました」
「とってもいい香りがする。ありがとう」
「一日でも早く治って頂きたいので……。そのためにも薬師に軟膏を作って貰うように手配しないといけないですね」
「軟膏作ってるとこ、見てみたいかも。薬草の蒸留も結局やれなかったし」
「分かりました。そのように手配しておきます。希空様は薬草研究よりお菓子作り最優先でしたからね。ふふっ」
浴室の隅にある椅子に座り、待機しているエミュが久々に笑った。ずっと自分の世話をしてくれ、最後まで味方でいてくれたエミュの事も希空は大好きだ。初めの頃を思い出すと、自然と涙が溢れてきた。エミュは慌てて、湯船のそばにやってきた。
「どこか痛みますか? ご気分がよろしくないのですか?」
「ううん、なんか嬉しくてさ」
「嬉しくて……?」
「うん。エミュとまたこうして笑いながら、お喋り出来るのが嬉しくて。あーっ、自分はこの場所に帰ってこれたんだなって。居場所が危うくなった時もあったけど、それでも皆の態度は変わらなかった。むしろ歓迎してくれて、温かいなって。前の世界では邪険に扱われて、居場所なんてなかったからさ」
「希空様……」
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