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第十章:最果ての地ナクアで待っていたものとは
10-2:瘴気の根源と真実
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「……やめてよ。……知られたくなかったのに! 酷いよ!」
「酷い? ずっと隠し続けて、相手を騙して生きていく方がよっぽど酷いと思うけどな。穢れた聖女さん?」
希空は困惑するフィディスを見て、涙が溢れ、頬を伝って流れた。その涙をドレッドは美味しそうに舐め取ると、口の中で味わった。
「さぁ、最終段階に行きましょうか。この老体も不要ですし、取り込んでしまいましょう」
「一体、何をする!」
ドレッドの背後からシュッと何かが飛んできた音がした。今まで映し出された映像が全て消え、希空が隣を見ると、槍の形になったスライムがドレッドの体を貫いていた。刺された部分からは血が流れ落ち、口から血を吐いていた。
「うがっ! ……ごほっ!」
「――ひぃ! 嫌……、嫌ああぁぁっ!」
希空はひどく驚き、悲鳴を上げた。ドレッドは刺されたまま、内部から魔力などをスライムに飲み干されていった。ドレッドはゆっくりと希空の顔を見た。ドレッドの表情は希空が転移したての頃のような優しい表情だった。
「希空……さ、ごほっ……。お許しく……だ……」
「ドレッド様!」
希空は首を横に振りながら、ドレッドの名を泣きながら、呼んだ。ドレッドは最後の力を振り絞り、希空に触れようと手を伸ばしたが、触れる前に息絶え、スライムに捕食され、消えていった。
「希空、今助けるからな!」
「アレックス、俺を乗せて、希空の所まで飛べるか?」
「ギリギリ行ける……かもしれない」
「俺が跳躍力と移動速度を上がる補助魔法を二人にかけるよ」
雫が二人に補助魔法をかけ終わり、今から助けに行こうとした時、スライムが一気に増殖し、聖樹全体を覆った。そして、ドクンドクンと脈打っていた。二人は飛び上がり、希空の目の前に来た。短い滞空時間でスライムから希空を引き剥がそうとした瞬間、グサッと刺さる音が聞こえた。
「――ぅぐっ、ああぁぁぁーっ!」
「希空!」
希空の叫び声が大草原に響き渡る。希空をよく見ると、胸元に槍状のスライムが突き刺さっていた。そして、先端が釣り針のトリプルフックのような形状になると、希空の体にめり込んで、外れないようになった。
フィディス達にも槍状のスライムが複数飛んできて、希空を助ける事が出来ず、元の位置へ戻った。
「んあああーっ! 痛い! 痛いよぉ! 嫌だぁ、やめて。……誰か助けて」
「これで我と繋がった。おおっ、やはり幼子は気持ちが良いものだな」
「希空、大丈夫か!」
「お前達には無理だ」
「なんだと!」
「――っ! 主、大丈夫か!」
アレックスが雫を見ると、冷や汗をかき、膝をついて、顔色を悪そうにしていた。
二人が希空を助けている間、雫が立っていた地面の下からスライムの触手が現れ、雫の体力と魔力を奪っていた。アレックスは急いで雫から触手を外した。
「さぁ、我と一つになって、混沌とした世界に天罰を下そうではないか」
「ぐっ……。まだ、はぁはぁ……。せ、選択肢が、……あ、貴方はそれを、うぐっ……。の、望んでないでしょ。――ひぎぃぃぃ! 痛い! やめて!」
「幼子、黙れ!」
魔王の魂はそう言うと、ブラックホールのような歪んだ空間を聖樹の幹に展開した。
「何を言ってるんだ、アイツは」
「そうか、そうか。お前達には分からないか。瘴気の根源を」
「しょ……瘴気の根源は、人間の憎しみ、苦しみ、悲しみ……」
「流石に、そっちの聖女は知っていたか。人間は愚かで醜い。瘴気の根源が自分達なのに、あたかも魔族のせいにして、自分達は悪くないと思い込んでいる。聖樹ばかりに頼って、枯れ果てると、聖女に縋りつく。……そうだろう?」
「そうかもしれないが、魔王復活など、誰も望んでいない!」
「ふははははっ!」
「何がおかしい!」
「誰も望んでいないと? それは間違いだ。ただ一人望んでいる者がいる」
三人は魔王の魂が言っている事が分からなかった。そんな話している間も、希空の体が少しずつ歪んだ空間に近付いていっていた。
「それは……この聖女さ」
魔王の魂が言った言葉に、三人は衝撃を受けた。
「驚く事は無いだろう。我と一つになったコイツに聞けばよかろう。さて、無駄話はここまでだ」
「――そんな事はさせねぇ! うおぉぉーっ!」
希空が歪んだ空間に飲み込まれるその時、フィディスは憤激の雄叫びを上げ、攻撃を避けながら、高く飛び上がり、希空とともに歪んだ空間へ飲み込まれていき、歪んだ空間は閉じられた。
「フィディス!」
「あぁ、フィディスと言う者は大聖女オメルの息子か。だから、同じ味がするのか」
「どういう事……」
「主、アレックスは我慢出来ない! アイツをやっていいか?」
アレックスは牙を剥け、唸り声を出していた。そして、雫の制止を無視し、一人で勝手に魔王の魂へ向かった。
「人狼よ、いくら攻撃をしても無駄だ。そうだな、……一つ良い事を教えてやろう」
「なんだ!」
「大聖女オメルが何故、自らの使命までも捨て、子を授かったかを教えてやろうか?」
「オメル様は最後まで自らの使命を全うした!」
「それは半分正解で半分違う。正しい答えを教えてやろう。オメルは息子に自分の魔力を継承させ、自ら我の器になった」
「えっ……。なんで?」
アレックスは攻撃をやめ、雫の元へ戻った。
確かに大聖女オメルは聖樹の調査任務を任された。それは雫も手帳で見た覚えがある。しかし、その調査内容についての記述だけは何故かごっそりと抜け落ちていた。
雫は顎に手を当て、オメルの手帳や皆から聞いた話を思い出し、考えた。考えている最中、魔王の魂は一切攻撃をしてこなかった。雫は一つの仮説に辿り着き、手に持っていたテネブリスの杖を見て、ハッとした。
「大聖女オメルは初めから瘴気の根源を理解していて、浄化をしても再びこうなる事が分かっていた。だから、子に魔力を継承させ、自分を器にして、お前を体内に取り込んだ。ライアーはお前の力を抑えるための道具。そして、テネブリスの杖……これは闇の杖。自分の中に魔王の魂を取り込んだ事は言えず、静かに暮らすはずだったが、アーデルハイト王国の聖女狩りで命を落とした」
「ほう、お前は頭が良いのだな。さぁ、その後は考えなくても分かるよな?」
「魔王の魂は聖女を転々とし、最終的に、神聖セルベン王国に行き辿り着き、国王の体を乗っ取った」
「素晴らしい。こんなに知能が高い人間に会えるとはな。お前を我が眷属にしたいものだ」
「魔王の眷属なんて嫌だね」
「それは残念だな」
雫はとある疑問を抱いた。魔王の魂は何故、こちらを一切攻撃せず、むしろ真実を語ってくれているのだろうかと。普通ならさっさと殺して、自分の糧にするはずなのに、何故それをあえてしないのか。
(分からない……。なんで何もしてこない? 一体、中で何が起こってるんだろう? それに、希空とフィディスは無事なんだろうか?)
「酷い? ずっと隠し続けて、相手を騙して生きていく方がよっぽど酷いと思うけどな。穢れた聖女さん?」
希空は困惑するフィディスを見て、涙が溢れ、頬を伝って流れた。その涙をドレッドは美味しそうに舐め取ると、口の中で味わった。
「さぁ、最終段階に行きましょうか。この老体も不要ですし、取り込んでしまいましょう」
「一体、何をする!」
ドレッドの背後からシュッと何かが飛んできた音がした。今まで映し出された映像が全て消え、希空が隣を見ると、槍の形になったスライムがドレッドの体を貫いていた。刺された部分からは血が流れ落ち、口から血を吐いていた。
「うがっ! ……ごほっ!」
「――ひぃ! 嫌……、嫌ああぁぁっ!」
希空はひどく驚き、悲鳴を上げた。ドレッドは刺されたまま、内部から魔力などをスライムに飲み干されていった。ドレッドはゆっくりと希空の顔を見た。ドレッドの表情は希空が転移したての頃のような優しい表情だった。
「希空……さ、ごほっ……。お許しく……だ……」
「ドレッド様!」
希空は首を横に振りながら、ドレッドの名を泣きながら、呼んだ。ドレッドは最後の力を振り絞り、希空に触れようと手を伸ばしたが、触れる前に息絶え、スライムに捕食され、消えていった。
「希空、今助けるからな!」
「アレックス、俺を乗せて、希空の所まで飛べるか?」
「ギリギリ行ける……かもしれない」
「俺が跳躍力と移動速度を上がる補助魔法を二人にかけるよ」
雫が二人に補助魔法をかけ終わり、今から助けに行こうとした時、スライムが一気に増殖し、聖樹全体を覆った。そして、ドクンドクンと脈打っていた。二人は飛び上がり、希空の目の前に来た。短い滞空時間でスライムから希空を引き剥がそうとした瞬間、グサッと刺さる音が聞こえた。
「――ぅぐっ、ああぁぁぁーっ!」
「希空!」
希空の叫び声が大草原に響き渡る。希空をよく見ると、胸元に槍状のスライムが突き刺さっていた。そして、先端が釣り針のトリプルフックのような形状になると、希空の体にめり込んで、外れないようになった。
フィディス達にも槍状のスライムが複数飛んできて、希空を助ける事が出来ず、元の位置へ戻った。
「んあああーっ! 痛い! 痛いよぉ! 嫌だぁ、やめて。……誰か助けて」
「これで我と繋がった。おおっ、やはり幼子は気持ちが良いものだな」
「希空、大丈夫か!」
「お前達には無理だ」
「なんだと!」
「――っ! 主、大丈夫か!」
アレックスが雫を見ると、冷や汗をかき、膝をついて、顔色を悪そうにしていた。
二人が希空を助けている間、雫が立っていた地面の下からスライムの触手が現れ、雫の体力と魔力を奪っていた。アレックスは急いで雫から触手を外した。
「さぁ、我と一つになって、混沌とした世界に天罰を下そうではないか」
「ぐっ……。まだ、はぁはぁ……。せ、選択肢が、……あ、貴方はそれを、うぐっ……。の、望んでないでしょ。――ひぎぃぃぃ! 痛い! やめて!」
「幼子、黙れ!」
魔王の魂はそう言うと、ブラックホールのような歪んだ空間を聖樹の幹に展開した。
「何を言ってるんだ、アイツは」
「そうか、そうか。お前達には分からないか。瘴気の根源を」
「しょ……瘴気の根源は、人間の憎しみ、苦しみ、悲しみ……」
「流石に、そっちの聖女は知っていたか。人間は愚かで醜い。瘴気の根源が自分達なのに、あたかも魔族のせいにして、自分達は悪くないと思い込んでいる。聖樹ばかりに頼って、枯れ果てると、聖女に縋りつく。……そうだろう?」
「そうかもしれないが、魔王復活など、誰も望んでいない!」
「ふははははっ!」
「何がおかしい!」
「誰も望んでいないと? それは間違いだ。ただ一人望んでいる者がいる」
三人は魔王の魂が言っている事が分からなかった。そんな話している間も、希空の体が少しずつ歪んだ空間に近付いていっていた。
「それは……この聖女さ」
魔王の魂が言った言葉に、三人は衝撃を受けた。
「驚く事は無いだろう。我と一つになったコイツに聞けばよかろう。さて、無駄話はここまでだ」
「――そんな事はさせねぇ! うおぉぉーっ!」
希空が歪んだ空間に飲み込まれるその時、フィディスは憤激の雄叫びを上げ、攻撃を避けながら、高く飛び上がり、希空とともに歪んだ空間へ飲み込まれていき、歪んだ空間は閉じられた。
「フィディス!」
「あぁ、フィディスと言う者は大聖女オメルの息子か。だから、同じ味がするのか」
「どういう事……」
「主、アレックスは我慢出来ない! アイツをやっていいか?」
アレックスは牙を剥け、唸り声を出していた。そして、雫の制止を無視し、一人で勝手に魔王の魂へ向かった。
「人狼よ、いくら攻撃をしても無駄だ。そうだな、……一つ良い事を教えてやろう」
「なんだ!」
「大聖女オメルが何故、自らの使命までも捨て、子を授かったかを教えてやろうか?」
「オメル様は最後まで自らの使命を全うした!」
「それは半分正解で半分違う。正しい答えを教えてやろう。オメルは息子に自分の魔力を継承させ、自ら我の器になった」
「えっ……。なんで?」
アレックスは攻撃をやめ、雫の元へ戻った。
確かに大聖女オメルは聖樹の調査任務を任された。それは雫も手帳で見た覚えがある。しかし、その調査内容についての記述だけは何故かごっそりと抜け落ちていた。
雫は顎に手を当て、オメルの手帳や皆から聞いた話を思い出し、考えた。考えている最中、魔王の魂は一切攻撃をしてこなかった。雫は一つの仮説に辿り着き、手に持っていたテネブリスの杖を見て、ハッとした。
「大聖女オメルは初めから瘴気の根源を理解していて、浄化をしても再びこうなる事が分かっていた。だから、子に魔力を継承させ、自分を器にして、お前を体内に取り込んだ。ライアーはお前の力を抑えるための道具。そして、テネブリスの杖……これは闇の杖。自分の中に魔王の魂を取り込んだ事は言えず、静かに暮らすはずだったが、アーデルハイト王国の聖女狩りで命を落とした」
「ほう、お前は頭が良いのだな。さぁ、その後は考えなくても分かるよな?」
「魔王の魂は聖女を転々とし、最終的に、神聖セルベン王国に行き辿り着き、国王の体を乗っ取った」
「素晴らしい。こんなに知能が高い人間に会えるとはな。お前を我が眷属にしたいものだ」
「魔王の眷属なんて嫌だね」
「それは残念だな」
雫はとある疑問を抱いた。魔王の魂は何故、こちらを一切攻撃せず、むしろ真実を語ってくれているのだろうかと。普通ならさっさと殺して、自分の糧にするはずなのに、何故それをあえてしないのか。
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