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第九章:エルフの国リードルフと黒龍神様
9-1:往古来今に詳しいオロバスからの真実
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様々な調査や議論が行われた緊急会議は朝まで続いた。
参事会ではドレッドに加担した者がいないかを調べ上げたが、幸い誰もいなかった。また、教皇就任の件が議題となり、エミュはアラン元大司教が教皇となり、教会の立て直しをする必要があると提言し、全会一致で可決され、エミュは枢機卿へ就任する事になった。
第二騎士団会議では、フィディスが不在になる間は副団長が指揮を取り、命令系統や各個人の役割、教会との連携方法などの重要事項を見直した。また、第一騎士団の団長及び副団長とも話し合い、団員増員の嘆願書を連名で出す事となった。
「おや、見張りなんて頼んでいないのに、オロバスは忠実ですね」
「別に……」
参事会が終わり、アランとエミュが子供達の部屋へやってきた。部屋の前では、オロバスが壁に凭れ掛かり、腕組みをし、立っていた。
部屋に入ると、子供達は朝食を食べている最中だった。
「あぁ、もうこんな時間でしたか」
「アラン様、エミュ、おはようございます」
「雫様、おはようございます。先程、話し合いが終わりました。騎士団の会議も今終わったみたいです」
「皆さん、長時間お疲れ様です。特記事項があれば、今聞きます」
「取り急ぎ大丈夫だと思います。子供達の前ですし。私は流石に疲れたので、少し休みます。エミュも休みなさい。夕方に第二騎士団の団長室でお話しましょう」
「畏まりました。お言葉に甘えて、少し休んできます」
「子供達の事は任せてください。二人ともゆっくり休んでください」
二人は雫に頭を下げると、エミュは自室へ、アランは別室へ行き、眠りについた。雫は子供達の世話をしたが、希空みたいに手慣れておらず、四苦八苦した。
その時、宿舎の料理人であるカレンがお菓子を持って、部屋を訪ねてきてくれた。事情はフィディスから聞いたと言い、子供達の世話を交代で手伝うと言ってくれた。
「ありがとうございます。助かります」
「良いのよ。今は大変な時期だし、皆分かってるから、安心して。はい、これは今日のお菓子ね」
雫はカレンの顔を見て、安心した。雫は夕方まで子供達の世話をすると、カレンと交代して、アレックスとともに、第二騎士団の団長室へ向かった。向かう途中、後ろを振り向くと、オロバスもついてきていた。団長室のドアをノックし、入ると、皆がすでに集まっていた。雫は焦って、中へ入った。
「すみません! 遅れました!」
「大丈夫ですよ。皆、今来たばかりですから」
「そうですか……。それなら良かった」
来客用ソファに座り、テーブルに世界地図を広げた。アレックスは雫の後ろに、オロバスはアランの後ろに立ち、皆のやり取りを見た。
「答え合わせをしていなかったですね。オロバス、現状と今後の事について答えて頂きませんか?」
アランはオロバスに尋ねた。オロバスは頭を掻きながら、面倒臭そうに喋り出す。
「教会の地下聖堂にもう一つ隠し部屋がある。複雑な結界があるが、アラン様が開けられる。そこが宝物庫だ。そこの装備品を持っていく。手に馴染む感じがあるから、迷う事は無いはずだ。あと、国中を覆う結界が修復必須レベルで脆弱化している」
「アラン様、後でその宝物庫に行きましょう。結界魔法は扱った事が無いので、アラン様にお願いを――」
「おい、俺様の話を最後まで聞け。結界は俺様が張る。アラン様にそんな容易い事を頼むな。あと、この国には国王陛下の存在が数年前から無い。というか、今、玉座に座ってるのは国王陛下の屍だ。魔王の依り代だったみたいだな。因みに、魔王の魂は今、ドレッドを器にして、ナクアへ向かっているな」
国王陛下がすでに死んでいる事に対して、一同驚愕した。
エミュは聖女との謁見がいつまで経っても行われなかった事やドレッドが頻繁に国王陛下の元へ行き、聖女の報告などをしている事、ドレッドの走り書きのメモを思い出した。
「希空様や雫様と謁見しなかったのも、ドレッド大司教が頻繁に玉座の間に出入りしていたのは、聖樹を復活させるのではなく、器として優れている希空様を利用して、聖樹を枯らし、ナクアの土地を乗っ取って、魔王城を建てる……。魔力は雫様や高魔力保持者の私達から吸収する。……あの走り書きのメモはそういう事だったのか」
「御名答。聡明な聖職者がいると、俺様も説明する手間が省けるよ」
「とりあえず玉座の間に行きましょう。玉座に国王陛下の屍を置いておく訳にはいかない」
皆は王宮へ向かい、第一騎士団長である第一王子にも同席してもらい、玉座の間に入った。玉座の上に取り付けられているカーテンは閉まっており、辺りは静まり返っていた。
「父上!」
「…………」
第一王子が声を掛けても、返答は無かった。王子は恐る恐るカーテンを開けた。そこには、ミイラ化した国王陛下と膝の上に水晶玉が置かれていた。王子は泣くのを我慢し、歯を食いしばった。そして、水晶玉を持ち上げると、勢いよく床に叩き付け、粉々に割った。
「父上……。どうして……」
「王妃も数年前にご病気で亡くなられた。今は第一王子であるお前が国王陛下として、この国を守っていくんだ」
「しかし…………」
「大丈夫ですよ。長年、王宮と教会の間には深い溝がありましたので、これを機に、互いに手を取り合い、より良い国にしていきましょう」
アランは泣き崩れる王子の背中を優しく撫でた。王子は涙を裾で拭い、立ち上がった。そしと、手を差し伸べ、アランと握手をした。
「状況が状況です。国民にはタイミングを見計らってから公表しましょう。国王陛下の亡骸は責任持って、教会が収容しましょう」
「父上をよろしくお願いします」
参事会ではドレッドに加担した者がいないかを調べ上げたが、幸い誰もいなかった。また、教皇就任の件が議題となり、エミュはアラン元大司教が教皇となり、教会の立て直しをする必要があると提言し、全会一致で可決され、エミュは枢機卿へ就任する事になった。
第二騎士団会議では、フィディスが不在になる間は副団長が指揮を取り、命令系統や各個人の役割、教会との連携方法などの重要事項を見直した。また、第一騎士団の団長及び副団長とも話し合い、団員増員の嘆願書を連名で出す事となった。
「おや、見張りなんて頼んでいないのに、オロバスは忠実ですね」
「別に……」
参事会が終わり、アランとエミュが子供達の部屋へやってきた。部屋の前では、オロバスが壁に凭れ掛かり、腕組みをし、立っていた。
部屋に入ると、子供達は朝食を食べている最中だった。
「あぁ、もうこんな時間でしたか」
「アラン様、エミュ、おはようございます」
「雫様、おはようございます。先程、話し合いが終わりました。騎士団の会議も今終わったみたいです」
「皆さん、長時間お疲れ様です。特記事項があれば、今聞きます」
「取り急ぎ大丈夫だと思います。子供達の前ですし。私は流石に疲れたので、少し休みます。エミュも休みなさい。夕方に第二騎士団の団長室でお話しましょう」
「畏まりました。お言葉に甘えて、少し休んできます」
「子供達の事は任せてください。二人ともゆっくり休んでください」
二人は雫に頭を下げると、エミュは自室へ、アランは別室へ行き、眠りについた。雫は子供達の世話をしたが、希空みたいに手慣れておらず、四苦八苦した。
その時、宿舎の料理人であるカレンがお菓子を持って、部屋を訪ねてきてくれた。事情はフィディスから聞いたと言い、子供達の世話を交代で手伝うと言ってくれた。
「ありがとうございます。助かります」
「良いのよ。今は大変な時期だし、皆分かってるから、安心して。はい、これは今日のお菓子ね」
雫はカレンの顔を見て、安心した。雫は夕方まで子供達の世話をすると、カレンと交代して、アレックスとともに、第二騎士団の団長室へ向かった。向かう途中、後ろを振り向くと、オロバスもついてきていた。団長室のドアをノックし、入ると、皆がすでに集まっていた。雫は焦って、中へ入った。
「すみません! 遅れました!」
「大丈夫ですよ。皆、今来たばかりですから」
「そうですか……。それなら良かった」
来客用ソファに座り、テーブルに世界地図を広げた。アレックスは雫の後ろに、オロバスはアランの後ろに立ち、皆のやり取りを見た。
「答え合わせをしていなかったですね。オロバス、現状と今後の事について答えて頂きませんか?」
アランはオロバスに尋ねた。オロバスは頭を掻きながら、面倒臭そうに喋り出す。
「教会の地下聖堂にもう一つ隠し部屋がある。複雑な結界があるが、アラン様が開けられる。そこが宝物庫だ。そこの装備品を持っていく。手に馴染む感じがあるから、迷う事は無いはずだ。あと、国中を覆う結界が修復必須レベルで脆弱化している」
「アラン様、後でその宝物庫に行きましょう。結界魔法は扱った事が無いので、アラン様にお願いを――」
「おい、俺様の話を最後まで聞け。結界は俺様が張る。アラン様にそんな容易い事を頼むな。あと、この国には国王陛下の存在が数年前から無い。というか、今、玉座に座ってるのは国王陛下の屍だ。魔王の依り代だったみたいだな。因みに、魔王の魂は今、ドレッドを器にして、ナクアへ向かっているな」
国王陛下がすでに死んでいる事に対して、一同驚愕した。
エミュは聖女との謁見がいつまで経っても行われなかった事やドレッドが頻繁に国王陛下の元へ行き、聖女の報告などをしている事、ドレッドの走り書きのメモを思い出した。
「希空様や雫様と謁見しなかったのも、ドレッド大司教が頻繁に玉座の間に出入りしていたのは、聖樹を復活させるのではなく、器として優れている希空様を利用して、聖樹を枯らし、ナクアの土地を乗っ取って、魔王城を建てる……。魔力は雫様や高魔力保持者の私達から吸収する。……あの走り書きのメモはそういう事だったのか」
「御名答。聡明な聖職者がいると、俺様も説明する手間が省けるよ」
「とりあえず玉座の間に行きましょう。玉座に国王陛下の屍を置いておく訳にはいかない」
皆は王宮へ向かい、第一騎士団長である第一王子にも同席してもらい、玉座の間に入った。玉座の上に取り付けられているカーテンは閉まっており、辺りは静まり返っていた。
「父上!」
「…………」
第一王子が声を掛けても、返答は無かった。王子は恐る恐るカーテンを開けた。そこには、ミイラ化した国王陛下と膝の上に水晶玉が置かれていた。王子は泣くのを我慢し、歯を食いしばった。そして、水晶玉を持ち上げると、勢いよく床に叩き付け、粉々に割った。
「父上……。どうして……」
「王妃も数年前にご病気で亡くなられた。今は第一王子であるお前が国王陛下として、この国を守っていくんだ」
「しかし…………」
「大丈夫ですよ。長年、王宮と教会の間には深い溝がありましたので、これを機に、互いに手を取り合い、より良い国にしていきましょう」
アランは泣き崩れる王子の背中を優しく撫でた。王子は涙を裾で拭い、立ち上がった。そしと、手を差し伸べ、アランと握手をした。
「状況が状況です。国民にはタイミングを見計らってから公表しましょう。国王陛下の亡骸は責任持って、教会が収容しましょう」
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