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第七章:ピエトラスの村にいる穢れた少年
7-8:いつもの日常?
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「おい、起きろ。いつまで寝てるんだ」
「…………ん?」
「フィディス。皆さん、疲れているんですから、そんな怒鳴らなくても」
希空は眠い目を擦りながら、起き上がると、荷馬車の外からフィディスが声をかけてきた。その顔は明らかに不機嫌だ。エミュは不機嫌なフィディスを宥めつつ、荷馬車に乗り込み、雫やロゥの体を軽く揺すった。
「……すみません。完全に寝てました。僕はアラン様にロゥ君の事を話してきます。ロゥ君、一緒に行こう……って、ロゥ君はまだ寝てるか」
「雫様、私もご一緒します」
雫はロゥを横抱きして、エミュとともにアランの元へ行った。アレックスもその後をついて行った。
希空も荷馬車から降りると、フィディスに謝り、荷降ろししている団員達の手伝いをしようとしたが、フィディスに止められた。
「荷下ろしは俺達がするから、お前は部屋に帰って寝てろ。宿舎の仕事もあるだろう」
「ありがとう。とりあえず大浴場にお湯を張っておくよ」
団員達にお礼を言うと、希空は宿舎へ行こうとしたが、フィディスが追いかけてきて、腕を掴まれた。
「ん? 何?」
「今夜、俺の部屋に来い」
「え? あっ、……うん」
明らかに機嫌が悪い。別に何もしていないのに、希空にはよく分からなかった。フィディスから解放された希空は小走りで宿舎の大浴場へ向かった。
(何怒ってんだろ? 到着したのに、起きなかったから? 荷物下ろせなくて、イライラしてたから?)
希空は色々と考えたが、よく分からなかった。大浴場の湯船に湯を張ると、次は食堂へ向かった。カウンター越しに、カレンに声を掛けた。カレンは希空の帰還に大喜びした。
「カレンさん、ただいま! 何か手伝う事ある?」
「おぉ、希空じゃないか! 無事に帰ってきたんだね! 手伝いは大丈夫だよ。どうせアイツらは街の酒場で打ち上げ会をやるんだから、今日は暇で仕方ないよ」
「そうなんだ……」
「希空も疲れてるんだから、ゆっくり湯船に浸かってきなよ」
「ありがとうございます」
希空は自室へ戻り、新しい服一式とお風呂セットを持って、大浴場へ行った。脱衣所の洗濯かごからは汚れた服が溢れており、この量を洗濯しないといけないと思うと、希空はゾッとした。
大浴場からは団員達が今日の打ち上げ会の話などを楽しそうにしていた。希空は下着まで脱ぐと、タオルで前を隠して、大浴場の引き戸を開けた。
「――ブフッ! の、希空様!」
「皆さん、お、お疲れ様です……。ご一緒してもいいですか?」
団員達の視線が一気に集まり、さっきまで盛り上がっていたのが嘘かのように静まり返った。希空は恥ずかしくなり、少し俯き、端で体を洗い始めた。熱い視線を背中に受け、希空はチラッと振り向いた。団員達は平静を装っていたが、目が泳いでいた。
「希空様、色白で綺麗だなぁ」
「近くへ行くといい匂いするんだぜ」
「ああ。健気だし、脱げば、艷やかで……」
「本当だよ。炊事洗濯も出来るし、理想のお嫁さんだよ。あーっ、希空様ともっと親密になりてぇ」
「お前ら、声でけぇよ。希空様に聞こえるだろうが」
団員達はコソコソと話しているつもりだろうが、希空には丸聞こえだった。希空は頬を赤くし、前を隠し、湯船に浸かった。
ふと顔を上げると、団員達がこちらをじっと見ているのが分かり、希空は咄嗟に背を向けた。
(やっぱり、皆が上がった時間に来た方が良かったかな……。そういう風に見てたなんて……。なんだか恥ずかしい)
希空は変に意識して、ドキドキした。団員の一人が希空に声を掛けようとした時、ザバッと音を立て、湯船から上がる音がした。音がする方を見ると、呆れた顔をしたフィディスだった。
「アイツが怖がってるだろ。あんまり誂うな。誰のお陰で快適に生活が出来ているかをよく考えろ」
「すみませんでした……」
「フィディス、そんな怒らなくても――」
「大体、色気の無い幼子の体を見ても面白くないだろ」
希空は助かったと思ったのも束の間、フィディスの余計な一言にカチンと来た。更に、湯船から上がるフィディスは髪をかき上げながら、希空を見ながら鼻先だけで笑った。希空はその偉そうな態度に苛立ちを感じ、湯船から上がり、脱衣所へ行ったフィディスの後を追った。
「助けてもらったのはありがたいけどさ、さっきの何? 色気の無い幼子の体って!」
「なんだ聞こえてたのか」
フィディスは下着姿で、脱衣棚前でタオルで髪を乾かしながら、適当に希空の相手をした。
「それより、そこ退いてよ。タオル取れないじゃん」
よりによって、希空はフィディスが使ってる脱衣棚の下に着替えなどを入れていた。希空はフィディスの体を押し退けながら、脱衣棚からタオルを取り出し、フィディスが自分に覆い被さる形になっているのも露知らず、希空は体を拭き始めた。
そして、希空がブツブツと文句を言っていると、フィディスが背後から希空の耳元に甘く低い声で囁いた。
「色気のある姿をさらけ出すのは俺の前だけにしろよ」
「っ! ……く、くすぐったいよ」
「それとも、ここで今から皆に色気のある姿を晒すか?」
「な、何言ってんの! 馬鹿じゃないの!」
希空が振り返り、フィディスを殴ろうとしたが、呆気なく、フィディスにその腕を取られた。目の前には鍛え上げられたフィディスの筋肉質の体が目と鼻の先にあった。腹筋をなぞるように流れる水滴に、フィディスから微かに感じるフェロモンというか、彼自身の香りを感じた。
「…………ん?」
「フィディス。皆さん、疲れているんですから、そんな怒鳴らなくても」
希空は眠い目を擦りながら、起き上がると、荷馬車の外からフィディスが声をかけてきた。その顔は明らかに不機嫌だ。エミュは不機嫌なフィディスを宥めつつ、荷馬車に乗り込み、雫やロゥの体を軽く揺すった。
「……すみません。完全に寝てました。僕はアラン様にロゥ君の事を話してきます。ロゥ君、一緒に行こう……って、ロゥ君はまだ寝てるか」
「雫様、私もご一緒します」
雫はロゥを横抱きして、エミュとともにアランの元へ行った。アレックスもその後をついて行った。
希空も荷馬車から降りると、フィディスに謝り、荷降ろししている団員達の手伝いをしようとしたが、フィディスに止められた。
「荷下ろしは俺達がするから、お前は部屋に帰って寝てろ。宿舎の仕事もあるだろう」
「ありがとう。とりあえず大浴場にお湯を張っておくよ」
団員達にお礼を言うと、希空は宿舎へ行こうとしたが、フィディスが追いかけてきて、腕を掴まれた。
「ん? 何?」
「今夜、俺の部屋に来い」
「え? あっ、……うん」
明らかに機嫌が悪い。別に何もしていないのに、希空にはよく分からなかった。フィディスから解放された希空は小走りで宿舎の大浴場へ向かった。
(何怒ってんだろ? 到着したのに、起きなかったから? 荷物下ろせなくて、イライラしてたから?)
希空は色々と考えたが、よく分からなかった。大浴場の湯船に湯を張ると、次は食堂へ向かった。カウンター越しに、カレンに声を掛けた。カレンは希空の帰還に大喜びした。
「カレンさん、ただいま! 何か手伝う事ある?」
「おぉ、希空じゃないか! 無事に帰ってきたんだね! 手伝いは大丈夫だよ。どうせアイツらは街の酒場で打ち上げ会をやるんだから、今日は暇で仕方ないよ」
「そうなんだ……」
「希空も疲れてるんだから、ゆっくり湯船に浸かってきなよ」
「ありがとうございます」
希空は自室へ戻り、新しい服一式とお風呂セットを持って、大浴場へ行った。脱衣所の洗濯かごからは汚れた服が溢れており、この量を洗濯しないといけないと思うと、希空はゾッとした。
大浴場からは団員達が今日の打ち上げ会の話などを楽しそうにしていた。希空は下着まで脱ぐと、タオルで前を隠して、大浴場の引き戸を開けた。
「――ブフッ! の、希空様!」
「皆さん、お、お疲れ様です……。ご一緒してもいいですか?」
団員達の視線が一気に集まり、さっきまで盛り上がっていたのが嘘かのように静まり返った。希空は恥ずかしくなり、少し俯き、端で体を洗い始めた。熱い視線を背中に受け、希空はチラッと振り向いた。団員達は平静を装っていたが、目が泳いでいた。
「希空様、色白で綺麗だなぁ」
「近くへ行くといい匂いするんだぜ」
「ああ。健気だし、脱げば、艷やかで……」
「本当だよ。炊事洗濯も出来るし、理想のお嫁さんだよ。あーっ、希空様ともっと親密になりてぇ」
「お前ら、声でけぇよ。希空様に聞こえるだろうが」
団員達はコソコソと話しているつもりだろうが、希空には丸聞こえだった。希空は頬を赤くし、前を隠し、湯船に浸かった。
ふと顔を上げると、団員達がこちらをじっと見ているのが分かり、希空は咄嗟に背を向けた。
(やっぱり、皆が上がった時間に来た方が良かったかな……。そういう風に見てたなんて……。なんだか恥ずかしい)
希空は変に意識して、ドキドキした。団員の一人が希空に声を掛けようとした時、ザバッと音を立て、湯船から上がる音がした。音がする方を見ると、呆れた顔をしたフィディスだった。
「アイツが怖がってるだろ。あんまり誂うな。誰のお陰で快適に生活が出来ているかをよく考えろ」
「すみませんでした……」
「フィディス、そんな怒らなくても――」
「大体、色気の無い幼子の体を見ても面白くないだろ」
希空は助かったと思ったのも束の間、フィディスの余計な一言にカチンと来た。更に、湯船から上がるフィディスは髪をかき上げながら、希空を見ながら鼻先だけで笑った。希空はその偉そうな態度に苛立ちを感じ、湯船から上がり、脱衣所へ行ったフィディスの後を追った。
「助けてもらったのはありがたいけどさ、さっきの何? 色気の無い幼子の体って!」
「なんだ聞こえてたのか」
フィディスは下着姿で、脱衣棚前でタオルで髪を乾かしながら、適当に希空の相手をした。
「それより、そこ退いてよ。タオル取れないじゃん」
よりによって、希空はフィディスが使ってる脱衣棚の下に着替えなどを入れていた。希空はフィディスの体を押し退けながら、脱衣棚からタオルを取り出し、フィディスが自分に覆い被さる形になっているのも露知らず、希空は体を拭き始めた。
そして、希空がブツブツと文句を言っていると、フィディスが背後から希空の耳元に甘く低い声で囁いた。
「色気のある姿をさらけ出すのは俺の前だけにしろよ」
「っ! ……く、くすぐったいよ」
「それとも、ここで今から皆に色気のある姿を晒すか?」
「な、何言ってんの! 馬鹿じゃないの!」
希空が振り返り、フィディスを殴ろうとしたが、呆気なく、フィディスにその腕を取られた。目の前には鍛え上げられたフィディスの筋肉質の体が目と鼻の先にあった。腹筋をなぞるように流れる水滴に、フィディスから微かに感じるフェロモンというか、彼自身の香りを感じた。
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