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第八章:立ちはだかる脅威
8-1:聖樹の調査任務命令
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希空は宿舎の掃除洗濯や子供達の世話の手伝いをこなしながら、フィディスから乗馬や簡単な剣術について学んだ。一方、雫は様々な魔法の習得に向けて、エミュの指導の元、日々研鑽していた。
あっという間に、一ヶ月が過ぎようとしていたある日、エミュ、雫、アレックス、フィディス、希空にドレッドから招集命令が出た。
「今回は何の招集なんだろう?」
「私も聞かされていないので、よく分かりません」
「どうせまたどっかの村を浄化しろとかなんじゃないのか?」
皆は分からないまま、会議室に集まった。少し遅れて、ドレッドがやってきた。
「今回集まってもらったのは、最果ての地にある聖樹の調査任務だ。最近、聖樹があるナクアで不穏な動きがあったそうだ。聖樹の力も以前に増して衰えている」
「聖樹の調査任務か。しかし、それなら第一騎士団を連れて行った方がいいだろ。俺の騎士団から人を出すとなると、教会の護衛やらが手薄になる」
「それは分かっている。しかし、第一騎士団は国を守るのが最優先だ。第一を出すのは無理だ。そこでだ、お前達だけで行って貰いたいと思っている」
ドレッドの発言に、皆は唖然とし、互いの顔を見合った。
「ドレッド大司教様、私達五人で……ですか?」
「そうだ。ナクアへ行くにはエルフの国を抜けて、海を渡らないといけない。騎士団まで連れていくとなると、費用が膨大になり、国の財政が破綻しかねない。エミュも予算が少ないのは分かっているだろ?」
「確かにそうですが……」
エミュは顎に手を当て、深刻そうな顔をし、悩んでいた。
「ま、予算が下りないのは仕方ねぇよ。それに、国内随一の聖職者に、剣術士、かつてオメル様をお守りした武闘派の人狼もいる訳だし、大丈夫だろ。戦闘バランスも丁度いい。俺らは聖女を守ればいい話だ」
「ナクアでは何が待ち受けているか分からない。入念な準備をしなさい。武器や装備の新調は許可する」
ドレッドはテーブル中央に広げられた世界地図を指差しながら、ナクアまでの道のりを説明した。エルフの国は以前、浄化で訪れたピエトラスの村の先で、最短でも四日はかかると言う。
エルフの国であるリードルフは人間との接触を拒む傾向があり、注意深い種族だそうだ。少人数で行くのはエルフ族から警戒されないためでもある。
そして、定期船でヴァニール海峡を超えて、目的地であるナクアに到着するのだが、それだけでも半日ほどかかるそうだ。
「思ったより、道のりが大変だな。大きめの荷馬車の点検も指示しないといけないな」
「食材なども考えなければなりませんね」
「という訳で、皆の準備が出来次第、出発してもらう。これは様々なものを調達する為の資金だ。以上だ、解散」
ドレッドが会議室から出ていくと、フィディスが早速、金袋の中身を見た。予想以上に金貨が入っており、思わず顔の表情が緩んだ。
「こんなにあったら、モディのおっさんの店で串焼き食べ放題だぞ」
「アレックスも串焼き食べたいぞ!」
「なんで串焼きになんの? どう考えても、装備品の更新費用と旅費でしょ……」
「今回は随分と太っ腹ですね。少人数だからというのもありますが……」
「とりあえず使い道を考えないと……」
「昔に勇者様御一行と旅をされた事がおありのアラン様なら、何かしら助言して下さると思います」
「もしかして、アラン様って意外と凄い人?」
「ええ、世界一と言っても過言ではない位、凄いお方です。『祝福の貴公子』の異名があるくらいですから」
「あー、……そうなんだぁ」
エミュは満足気に話した。まさか二つ名まであるとは思わず、雫は希空と顔を見合わせ、苦笑いした。エミュはアランを相当尊敬しているらしく、アランの数々の偉業をやや早口で話し始めた。
皆が雫に冷ややかな目を向け、早く話を切り上げさせるように、目で訴えた。しかし、話を遮る隙がなく、結局、二十分以上も話を聞く羽目になった。
「それで、その時、アラン様が――」
「エミュ、早く行かないとアラン様が子供達と昼寝するぞ」
「あっ、すみません。つい熱く語ってしまいました。そうですね。アラン様の元へ行きましょう。アラン様の助言を頂いた後に、お話の続きをしますね」
「いや、旅の道中にしてくれ」
目を輝かせながら、前のめりに話すエミュに痺れを切らしたのか、フィディスがズバッと話を遮った。エミュはその後も話すつもりだったが、フィディスが機転を利かせて、皆は胸を撫で下ろした。
皆でアランがいる部屋へ行く途中、フィディスは雫に手招きし、ドスの利いた声で「エミュの前でアラン様の話は止めろ」と耳元で怒った。雫はフィディスに平謝りした。
「アラン様、いらっしゃいますか?」
エミュはドアをノックし、皆と一緒に部屋へ入った。子供達はご飯が終わったばかりだった。子供達はアレックスを見ると、手を引っ張り、狼の姿になるようにせがんだ。アレックスは狼の姿になると、子供達と遊び始めた。
「アラン様、ご相談があるのですが……」
「ん? もしかして、聖樹の調査任務だったりするのかね?」
「あ、はい! そうです。ご存知なのですか?」
「いや、私の勘だよ。席に座って、話そうかね」
あっという間に、一ヶ月が過ぎようとしていたある日、エミュ、雫、アレックス、フィディス、希空にドレッドから招集命令が出た。
「今回は何の招集なんだろう?」
「私も聞かされていないので、よく分かりません」
「どうせまたどっかの村を浄化しろとかなんじゃないのか?」
皆は分からないまま、会議室に集まった。少し遅れて、ドレッドがやってきた。
「今回集まってもらったのは、最果ての地にある聖樹の調査任務だ。最近、聖樹があるナクアで不穏な動きがあったそうだ。聖樹の力も以前に増して衰えている」
「聖樹の調査任務か。しかし、それなら第一騎士団を連れて行った方がいいだろ。俺の騎士団から人を出すとなると、教会の護衛やらが手薄になる」
「それは分かっている。しかし、第一騎士団は国を守るのが最優先だ。第一を出すのは無理だ。そこでだ、お前達だけで行って貰いたいと思っている」
ドレッドの発言に、皆は唖然とし、互いの顔を見合った。
「ドレッド大司教様、私達五人で……ですか?」
「そうだ。ナクアへ行くにはエルフの国を抜けて、海を渡らないといけない。騎士団まで連れていくとなると、費用が膨大になり、国の財政が破綻しかねない。エミュも予算が少ないのは分かっているだろ?」
「確かにそうですが……」
エミュは顎に手を当て、深刻そうな顔をし、悩んでいた。
「ま、予算が下りないのは仕方ねぇよ。それに、国内随一の聖職者に、剣術士、かつてオメル様をお守りした武闘派の人狼もいる訳だし、大丈夫だろ。戦闘バランスも丁度いい。俺らは聖女を守ればいい話だ」
「ナクアでは何が待ち受けているか分からない。入念な準備をしなさい。武器や装備の新調は許可する」
ドレッドはテーブル中央に広げられた世界地図を指差しながら、ナクアまでの道のりを説明した。エルフの国は以前、浄化で訪れたピエトラスの村の先で、最短でも四日はかかると言う。
エルフの国であるリードルフは人間との接触を拒む傾向があり、注意深い種族だそうだ。少人数で行くのはエルフ族から警戒されないためでもある。
そして、定期船でヴァニール海峡を超えて、目的地であるナクアに到着するのだが、それだけでも半日ほどかかるそうだ。
「思ったより、道のりが大変だな。大きめの荷馬車の点検も指示しないといけないな」
「食材なども考えなければなりませんね」
「という訳で、皆の準備が出来次第、出発してもらう。これは様々なものを調達する為の資金だ。以上だ、解散」
ドレッドが会議室から出ていくと、フィディスが早速、金袋の中身を見た。予想以上に金貨が入っており、思わず顔の表情が緩んだ。
「こんなにあったら、モディのおっさんの店で串焼き食べ放題だぞ」
「アレックスも串焼き食べたいぞ!」
「なんで串焼きになんの? どう考えても、装備品の更新費用と旅費でしょ……」
「今回は随分と太っ腹ですね。少人数だからというのもありますが……」
「とりあえず使い道を考えないと……」
「昔に勇者様御一行と旅をされた事がおありのアラン様なら、何かしら助言して下さると思います」
「もしかして、アラン様って意外と凄い人?」
「ええ、世界一と言っても過言ではない位、凄いお方です。『祝福の貴公子』の異名があるくらいですから」
「あー、……そうなんだぁ」
エミュは満足気に話した。まさか二つ名まであるとは思わず、雫は希空と顔を見合わせ、苦笑いした。エミュはアランを相当尊敬しているらしく、アランの数々の偉業をやや早口で話し始めた。
皆が雫に冷ややかな目を向け、早く話を切り上げさせるように、目で訴えた。しかし、話を遮る隙がなく、結局、二十分以上も話を聞く羽目になった。
「それで、その時、アラン様が――」
「エミュ、早く行かないとアラン様が子供達と昼寝するぞ」
「あっ、すみません。つい熱く語ってしまいました。そうですね。アラン様の元へ行きましょう。アラン様の助言を頂いた後に、お話の続きをしますね」
「いや、旅の道中にしてくれ」
目を輝かせながら、前のめりに話すエミュに痺れを切らしたのか、フィディスがズバッと話を遮った。エミュはその後も話すつもりだったが、フィディスが機転を利かせて、皆は胸を撫で下ろした。
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