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第六章:二人の再会と希空のプチ追放
6-4:管理人の仕事も大変だ!
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宿舎は希空のお陰で、見違える程に綺麗になった。他には、厨房を手伝ったり、子供達のお菓子を作ったりした。これが意外にも大変で休む暇がなかった。
「希空、宿舎の掃除だけでも大変なんだから、私達に甘えなさい」
「カレンさん、ありがとうございます。言った手前で辞めるのは申し訳なくて……」
「良いのよ! また新しいレシピを思いついたら、私達に教えてよ」
「分かりました。じゃぁ、ちょっと洗濯してきます」
希空はカレン達にお礼を言うと、団員達のシーツを洗濯する事にした。勝手に部屋に入るのは忍びなかったため、朝の時に団員達に出してもらっていた。
希空は物置場から大きなたらいと洗濯板などを出すと、訓練場の隅で洗い始めた。
「洗濯機が無い時代ってこんなにも大変だったんだ。早く洗わなきゃ」
希空は汗をかきながら、無心で洗った。時々、ため息をつき、腕の力を抜くため、ブルブルと震わせた。
「希空様! 洗濯大変じゃないか?」
「これくらい平気です」
「俺達も手伝うから、何でも言ってくれよな」
「ありがとうございます」
先日の件もあり、団員達には聖女として扱わないように説明し、宿舎の管理人として、気軽に話しかけてもらって構わないと伝えた。勿論、敬称も不要だと話したが、これに難色を示しているのが一人いた。
「おい、何サボってる! お前達には特別に素振り百回追加だぞ」
「フィディス、そんな怒らなくてもいいでしょ? 皆、気を遣ってくれてるんだから」
「何がだ。大体、こんな男どもがいる場所で洗濯などするな」
「はぁ? 洗濯物を干す場所はここじゃん! 作業効率考えたら、ここで洗った方が効率良いでしょ。本当に何言ってんだか!」
二人が言い争ってる間に、声を掛けてきた団員達はいつの間にか逃げるように、訓練に戻っていた。
フィディスはため息をつき、希空に近付き、耳打ちをした。
「あのな……、お前の素肌が透けてるんだぞ。あと、下着も透けてる。傍から見ると、誘っているようにしか見えないぞ」
よく見たら、水が服に跳ね、肌や下着の一部が透けていた。希空は顔を真っ赤にし、フィディスの顔に思いっきり平手打ちをした。
「――いって! な、なんで俺が叩かれないといけないんだ! 俺はお前の事を思ってだな」
「フィディスの変態! わざわざ忠告するって事は、そういう風に見てるって事でしょ! 本当にあり得ない」
希空はそっぽ向くと、頬を膨らましながら、洗濯を再開した。フィディスは何故叩かれたのか分からず、首を傾げながら、訓練に戻った。
(もう少し言い方って言うもんは無いのかな! 本当にエッチ!)
(なんでアイツに叩かれたんだ? 俺はただ事実を言っただけだが。他の奴らに、そういう目で見られたくないって言うのに、理解出来ん)
今までに華が無かった宿舎に、突如現れた可憐な花のような希空は、団員達の士気向上とともに、そういう気分になってしまう魅惑の存在だった。
良からぬ事を考えかねない団員達に注意をすると、希空がすぐ怒ってくるので、フィディスは頭を悩ませていた。
(エミュ、俺はどうしたらいいんだ? って、アイツに相談した所で、アイツにも怒られそうだが……)
訓練でヘトヘトに戻ってきた団員達に労いの言葉をかけ、風呂が沸いている事を伝える。大浴場に洗濯かごを設置してからは、団員達は汚れたシャツをその中に入れてくれるようになった。
希空は先に食事を済ませ、皆が風呂から上がったのを見計らって、シャツの洗濯と大浴場の掃除、自分の入浴をする事が多かった。今日もいつもの時間帯に一階にある大浴場へ向かった。
「はぁ……、やっとゆっくり出来る」
希空は洗濯物と洗濯セットを中へ持ち込み、浴室の端で一枚ずつ洗い始めた。砂埃がつき、汗でジットリとしている。そして、実に男臭い。今では慣れたが、最初は悶絶しそうになった。
「よし、これで終わりっと。先に干してこようかな?」
希空は洗ったシャツを干しに、宿舎の物干し場に出た。外はあっという間に暗くなっており、星空が綺麗だった。
希空はシャツを慣れた手付きで干していった。そして、洗濯かごを持って、大浴場へ戻った。脱衣所で服と下着を脱ぐと、勢いよく大浴場のドアを開けた。
「お風呂だぁ! ――えっ、なんで」
「すまん、自主訓練をしていたら、入るのが遅くなった」
希空は固まった。湯船にフィディスがいたからだ。希空は無意識に一度ドアを閉めてしまった。中からはフィディスが自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。希空は前を隠して、そっと中へ入った。
「お前はいつもこんな時間に入ってるのか?」
「う、うん。洗濯物を洗ったり、掃除したりしなきゃいけないから」
「そうか……。お前はそんなに雑用ばかりやっていて楽しいのか?」
「皆が喜んでくれるから」
希空はフィディスと目が合わないように顔を逸して、洗面場で体を洗い始めた。特にこれと言って、喋る事もなく、体を流すお湯の音が響く。希空はフィディスから少し離れた位置から湯船に入った。
(き、今日は温度高めだったかな? いつもより熱い気がする)
「希空、宿舎の掃除だけでも大変なんだから、私達に甘えなさい」
「カレンさん、ありがとうございます。言った手前で辞めるのは申し訳なくて……」
「良いのよ! また新しいレシピを思いついたら、私達に教えてよ」
「分かりました。じゃぁ、ちょっと洗濯してきます」
希空はカレン達にお礼を言うと、団員達のシーツを洗濯する事にした。勝手に部屋に入るのは忍びなかったため、朝の時に団員達に出してもらっていた。
希空は物置場から大きなたらいと洗濯板などを出すと、訓練場の隅で洗い始めた。
「洗濯機が無い時代ってこんなにも大変だったんだ。早く洗わなきゃ」
希空は汗をかきながら、無心で洗った。時々、ため息をつき、腕の力を抜くため、ブルブルと震わせた。
「希空様! 洗濯大変じゃないか?」
「これくらい平気です」
「俺達も手伝うから、何でも言ってくれよな」
「ありがとうございます」
先日の件もあり、団員達には聖女として扱わないように説明し、宿舎の管理人として、気軽に話しかけてもらって構わないと伝えた。勿論、敬称も不要だと話したが、これに難色を示しているのが一人いた。
「おい、何サボってる! お前達には特別に素振り百回追加だぞ」
「フィディス、そんな怒らなくてもいいでしょ? 皆、気を遣ってくれてるんだから」
「何がだ。大体、こんな男どもがいる場所で洗濯などするな」
「はぁ? 洗濯物を干す場所はここじゃん! 作業効率考えたら、ここで洗った方が効率良いでしょ。本当に何言ってんだか!」
二人が言い争ってる間に、声を掛けてきた団員達はいつの間にか逃げるように、訓練に戻っていた。
フィディスはため息をつき、希空に近付き、耳打ちをした。
「あのな……、お前の素肌が透けてるんだぞ。あと、下着も透けてる。傍から見ると、誘っているようにしか見えないぞ」
よく見たら、水が服に跳ね、肌や下着の一部が透けていた。希空は顔を真っ赤にし、フィディスの顔に思いっきり平手打ちをした。
「――いって! な、なんで俺が叩かれないといけないんだ! 俺はお前の事を思ってだな」
「フィディスの変態! わざわざ忠告するって事は、そういう風に見てるって事でしょ! 本当にあり得ない」
希空はそっぽ向くと、頬を膨らましながら、洗濯を再開した。フィディスは何故叩かれたのか分からず、首を傾げながら、訓練に戻った。
(もう少し言い方って言うもんは無いのかな! 本当にエッチ!)
(なんでアイツに叩かれたんだ? 俺はただ事実を言っただけだが。他の奴らに、そういう目で見られたくないって言うのに、理解出来ん)
今までに華が無かった宿舎に、突如現れた可憐な花のような希空は、団員達の士気向上とともに、そういう気分になってしまう魅惑の存在だった。
良からぬ事を考えかねない団員達に注意をすると、希空がすぐ怒ってくるので、フィディスは頭を悩ませていた。
(エミュ、俺はどうしたらいいんだ? って、アイツに相談した所で、アイツにも怒られそうだが……)
訓練でヘトヘトに戻ってきた団員達に労いの言葉をかけ、風呂が沸いている事を伝える。大浴場に洗濯かごを設置してからは、団員達は汚れたシャツをその中に入れてくれるようになった。
希空は先に食事を済ませ、皆が風呂から上がったのを見計らって、シャツの洗濯と大浴場の掃除、自分の入浴をする事が多かった。今日もいつもの時間帯に一階にある大浴場へ向かった。
「はぁ……、やっとゆっくり出来る」
希空は洗濯物と洗濯セットを中へ持ち込み、浴室の端で一枚ずつ洗い始めた。砂埃がつき、汗でジットリとしている。そして、実に男臭い。今では慣れたが、最初は悶絶しそうになった。
「よし、これで終わりっと。先に干してこようかな?」
希空は洗ったシャツを干しに、宿舎の物干し場に出た。外はあっという間に暗くなっており、星空が綺麗だった。
希空はシャツを慣れた手付きで干していった。そして、洗濯かごを持って、大浴場へ戻った。脱衣所で服と下着を脱ぐと、勢いよく大浴場のドアを開けた。
「お風呂だぁ! ――えっ、なんで」
「すまん、自主訓練をしていたら、入るのが遅くなった」
希空は固まった。湯船にフィディスがいたからだ。希空は無意識に一度ドアを閉めてしまった。中からはフィディスが自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。希空は前を隠して、そっと中へ入った。
「お前はいつもこんな時間に入ってるのか?」
「う、うん。洗濯物を洗ったり、掃除したりしなきゃいけないから」
「そうか……。お前はそんなに雑用ばかりやっていて楽しいのか?」
「皆が喜んでくれるから」
希空はフィディスと目が合わないように顔を逸して、洗面場で体を洗い始めた。特にこれと言って、喋る事もなく、体を流すお湯の音が響く。希空はフィディスから少し離れた位置から湯船に入った。
(き、今日は温度高めだったかな? いつもより熱い気がする)
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