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第五章:Side Shizuku <希望の空を見るために>
5-7:神聖セルベン王国への入国と謎の聖杯
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峠二日目だったが、緩やかな下り坂に平坦な道が続き、一日目に比べて、順調に進む事が出来た。森を抜けると、昨日見えた城壁が目の前に現れた。城壁を横に見ながら、一番近い門に着いた。大きな門の上には『神聖セルベン王国・南門』と書かれていた。
門番にアレックスの父親からの推薦状と首に下げている通行証を見せた。門番は推薦状を手荒に奪うと、面倒臭そうに読み始めた。しかし、徐々に顔が青ざめていき、今まで強い口調だったのが急に態度が変わり、丁寧な対応に変わった。
「せ、聖女様でいらっしゃいましたか。大変申し訳ございません。無礼をお許しください」
「えっと、でも、まだ聖女とは認められていないというか……。それを確かめるために、アラン様にお会いしたいのですが……」
「アラン様はここから見える孤児院で管理者としてお勤めされておりましたが、先日の火事で建物が焼失してしまいまして、今は広場を抜けた先の教会にいらっしゃいます」
「火事があったんですね……」
「あと、アレックス様も我が国へ入る事を許可いたします。我が国では種族関係なく受け入れていますので。あと、条約の件も承知しました」
雫は推薦状を門番から受け取ると、軽く会釈をして、門を潜った。先程の門番達は雫達に敬礼をし、見送ってくれた。二人は広場に通ずる橋を目指して、進む事にした。少し進んだ所に、焼け落ちた孤児院が見えた。
二人はそこを横目に見て通り過ぎようとした時、ゾワッとするような感覚がした。
「主、ここおかしい」
「うん、俺もおかしいと思った。なんか嫌な感じがする」
二人は周囲に誰も居ない事を確認し、焼け落ちた孤児院へ入った。数日前に消火されたのであろう、水を含んだ焼け焦げた臭いがし、柱や瓦礫が散乱していた。
上から瓦礫などが落ちてこないかを確認しながら、嫌な感じがする場所まで進んだ。そこには、ススがついていない真新しそうな聖杯が地面に転がっていた。
「この聖杯、ススがついてない」
「主、触っちゃダメ。それから瘴気を感じる」
「もしかして、火災の原因ってこの聖杯のせいじゃ……。このまま放置しておく訳にはいかないし、浄化しておいた方が良いよね。今から浄化魔法使うから、何かあったら、助けてね」
「主、分かった。気を付けろ」
雫は杖を取り出し、術を唱えた。
「光の束よ。瘴気を祓い、払拭せよ。――ミアズマ・バニッシュ」
聖杯の真下に金色の魔法陣が現れ、光の束が聖杯を包んだ。やはり、予想が的中したのか、聖杯からは濃い紫色の瘴気がじゅわっと漏れ出すように出てきた。光の束に当たると、瘴気は消えていった。雫は浄化魔法を終えると、その聖杯を手に持った。
「瘴気無くなった」
「そうだね、手に持っても、何も感じない普通の聖杯になった。これはアラン様に報告した方が良いけど、聖杯に瘴気を満たすなんて普通の人間は出来ない事だと思うから、慎重に聞き出さないと……」
雫は聖杯をバッグの中に入れると、焼け落ちた孤児院を後にした。橋を渡り、広場に着いた。広場は賑わっており、串焼きを焼く香ばしい香りが漂っていた。明らかに魚ではなく、肉の匂いだ。
二人して、お腹を鳴らし、気付いたら、その美味しそうな香りをさせる串焼き屋の前にいた。アレックスは串焼きに目が釘付けで、口からは涎を垂らしていた。
「へい、いらっしゃい! お兄さん達は旅の人かい? ここの串焼きの味は世界一だぞ!」
「主、食いたい! アレックス、串焼き食いたい!」
「……食べたいのは俺も一緒だけど、お金無いんだから、ダメだよ!」
「なんだ、金が無いのか。それは仕方ないな」
「あ、あの、教会ってどっちですか? アラン様とお会いしたくて。あと、ここに希空っていう背がこの位で、黒髪で可愛らしい男の子っていますか?」
「ああ、教会はそこの角の道を進んでいけば、教会に行けるよ。そこにアラン様がいらっしゃるはずだ。この前、孤児院が突然、火事になっちまって、子供達も教会に一時的に保護してもらってるみたいだ。アンタ、希空様と知り合いなのか? 確かに、黒髪で小柄だったな。それにしても、あんな美人な聖女様と知り合いだなんて羨ましいよ。希空様も教会にいらっしゃると思うぜ」
「ありがとうございます。今度、手持ちがある時に、ここの串焼きを食べに来たいと思います」
雫は深々と頭を下げると、串焼きに釘付けのアレックスを引っ張りながら、教えて貰った道を進んだ。串焼き以外にも野菜や果物を売るお店もあり、職場の近くで開かれていたマルシェを思い出した。あとは、装飾品のお店もあり、キラキラして、高そうなものばかりだった。
雫は緩やかな坂を登り、教会へ通じる門に辿り着いた。門番に通行証と推薦状を見せ、中へ入った。右手には二階建ての建物があり、その奥から威勢のいい男達の声がした。左には薬草園なのか、様々な草花が咲いていた。
薬草園からは子供達の声が聞こえ、その声の中に聞き覚えのある声がした。雫は薬草園へ入り、声がする方へ向かった。
門番にアレックスの父親からの推薦状と首に下げている通行証を見せた。門番は推薦状を手荒に奪うと、面倒臭そうに読み始めた。しかし、徐々に顔が青ざめていき、今まで強い口調だったのが急に態度が変わり、丁寧な対応に変わった。
「せ、聖女様でいらっしゃいましたか。大変申し訳ございません。無礼をお許しください」
「えっと、でも、まだ聖女とは認められていないというか……。それを確かめるために、アラン様にお会いしたいのですが……」
「アラン様はここから見える孤児院で管理者としてお勤めされておりましたが、先日の火事で建物が焼失してしまいまして、今は広場を抜けた先の教会にいらっしゃいます」
「火事があったんですね……」
「あと、アレックス様も我が国へ入る事を許可いたします。我が国では種族関係なく受け入れていますので。あと、条約の件も承知しました」
雫は推薦状を門番から受け取ると、軽く会釈をして、門を潜った。先程の門番達は雫達に敬礼をし、見送ってくれた。二人は広場に通ずる橋を目指して、進む事にした。少し進んだ所に、焼け落ちた孤児院が見えた。
二人はそこを横目に見て通り過ぎようとした時、ゾワッとするような感覚がした。
「主、ここおかしい」
「うん、俺もおかしいと思った。なんか嫌な感じがする」
二人は周囲に誰も居ない事を確認し、焼け落ちた孤児院へ入った。数日前に消火されたのであろう、水を含んだ焼け焦げた臭いがし、柱や瓦礫が散乱していた。
上から瓦礫などが落ちてこないかを確認しながら、嫌な感じがする場所まで進んだ。そこには、ススがついていない真新しそうな聖杯が地面に転がっていた。
「この聖杯、ススがついてない」
「主、触っちゃダメ。それから瘴気を感じる」
「もしかして、火災の原因ってこの聖杯のせいじゃ……。このまま放置しておく訳にはいかないし、浄化しておいた方が良いよね。今から浄化魔法使うから、何かあったら、助けてね」
「主、分かった。気を付けろ」
雫は杖を取り出し、術を唱えた。
「光の束よ。瘴気を祓い、払拭せよ。――ミアズマ・バニッシュ」
聖杯の真下に金色の魔法陣が現れ、光の束が聖杯を包んだ。やはり、予想が的中したのか、聖杯からは濃い紫色の瘴気がじゅわっと漏れ出すように出てきた。光の束に当たると、瘴気は消えていった。雫は浄化魔法を終えると、その聖杯を手に持った。
「瘴気無くなった」
「そうだね、手に持っても、何も感じない普通の聖杯になった。これはアラン様に報告した方が良いけど、聖杯に瘴気を満たすなんて普通の人間は出来ない事だと思うから、慎重に聞き出さないと……」
雫は聖杯をバッグの中に入れると、焼け落ちた孤児院を後にした。橋を渡り、広場に着いた。広場は賑わっており、串焼きを焼く香ばしい香りが漂っていた。明らかに魚ではなく、肉の匂いだ。
二人して、お腹を鳴らし、気付いたら、その美味しそうな香りをさせる串焼き屋の前にいた。アレックスは串焼きに目が釘付けで、口からは涎を垂らしていた。
「へい、いらっしゃい! お兄さん達は旅の人かい? ここの串焼きの味は世界一だぞ!」
「主、食いたい! アレックス、串焼き食いたい!」
「……食べたいのは俺も一緒だけど、お金無いんだから、ダメだよ!」
「なんだ、金が無いのか。それは仕方ないな」
「あ、あの、教会ってどっちですか? アラン様とお会いしたくて。あと、ここに希空っていう背がこの位で、黒髪で可愛らしい男の子っていますか?」
「ああ、教会はそこの角の道を進んでいけば、教会に行けるよ。そこにアラン様がいらっしゃるはずだ。この前、孤児院が突然、火事になっちまって、子供達も教会に一時的に保護してもらってるみたいだ。アンタ、希空様と知り合いなのか? 確かに、黒髪で小柄だったな。それにしても、あんな美人な聖女様と知り合いだなんて羨ましいよ。希空様も教会にいらっしゃると思うぜ」
「ありがとうございます。今度、手持ちがある時に、ここの串焼きを食べに来たいと思います」
雫は深々と頭を下げると、串焼きに釘付けのアレックスを引っ張りながら、教えて貰った道を進んだ。串焼き以外にも野菜や果物を売るお店もあり、職場の近くで開かれていたマルシェを思い出した。あとは、装飾品のお店もあり、キラキラして、高そうなものばかりだった。
雫は緩やかな坂を登り、教会へ通じる門に辿り着いた。門番に通行証と推薦状を見せ、中へ入った。右手には二階建ての建物があり、その奥から威勢のいい男達の声がした。左には薬草園なのか、様々な草花が咲いていた。
薬草園からは子供達の声が聞こえ、その声の中に聞き覚えのある声がした。雫は薬草園へ入り、声がする方へ向かった。
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