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第四章:Side Noa <互いの気持ちが徐々に>
前回までのあらすじ
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希空が目を開けると、儀式をするような場所だった。希空は分からないまま、眠らされ、目覚めると、豪華な部屋のベッド上で、純白のノースリーブワンピースに着替えさせられていた。どうやら『願いを叶えてくれる魔法陣』は成功したようだ。
希空が喜んでいるところに、ドレッド大司教とエミュ司祭、そして、フィディスという護衛騎士がやってきた。
希空はドレッドから世界の摂理について話を聞く。聖樹が世界の均衡を保っていたが、その力は衰えており、聖樹の力を甦らせる必要があると。そのために、真の聖女を召喚する運びとなり、希空が召喚されたという。しかし、聖樹を甦らせるだけでは意味がないのではないかと希空は疑問に思う。
とりあえず魔力量を計測するために、大聖堂にある水晶玉に手をかざす希空。しかし、虫眼鏡で覗いてみないと分からない位の弱く小さな光の粒子だった。希空が聖女である事は間違いないが、それにしても、魔力量が低かった。
出会った時から希空に対して、難癖をつけてきたフィディスから『名ばかりの聖女』と言われる。希空はフィディスを見返してやるために、聖女になるための修行を決意する。
フィディスは相変わらず、希空に盾突いてくるが、エミュはフィディスとは違い、希空に様々な事を教えたり、身の回りの世話をしてくれた。
エミュとも打ち解けてきたある日、エミュはドレッドから聖女の魔力を増やす手段として、『魔力増幅技法についての過程とその考察』という禁書に書かれている儀式を行なうと言い渡される。この技法は公に出来ないため、皆が寝静まった時間帯に地下聖堂で行なうという事だ。
エミュは希空に儀式をやらない選択肢もあると伝えるが、ドレッドから拒否権は無いと言われる。希空は香炉から漂う香りで意識が朦朧とし、ドレッドに体の中を弄くり回される。儀式が終わると、希空は汚れた実験台の上に置かれた人形のようだった。
希空が喜んでいるところに、ドレッド大司教とエミュ司祭、そして、フィディスという護衛騎士がやってきた。
希空はドレッドから世界の摂理について話を聞く。聖樹が世界の均衡を保っていたが、その力は衰えており、聖樹の力を甦らせる必要があると。そのために、真の聖女を召喚する運びとなり、希空が召喚されたという。しかし、聖樹を甦らせるだけでは意味がないのではないかと希空は疑問に思う。
とりあえず魔力量を計測するために、大聖堂にある水晶玉に手をかざす希空。しかし、虫眼鏡で覗いてみないと分からない位の弱く小さな光の粒子だった。希空が聖女である事は間違いないが、それにしても、魔力量が低かった。
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エミュは希空に儀式をやらない選択肢もあると伝えるが、ドレッドから拒否権は無いと言われる。希空は香炉から漂う香りで意識が朦朧とし、ドレッドに体の中を弄くり回される。儀式が終わると、希空は汚れた実験台の上に置かれた人形のようだった。
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