召喚聖女♂の異世界攻略ノート~クーデレ護衛騎士と人狼わんこの手懐け方~

沼田桃弥

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第二章:Side Noa <名ばかりの召喚聖女>

前回までのあらすじ

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 高校三年生の希空はイジメや両親の離婚、親からの放任により、その寂しさを紛らわすため、色んな男と体の関係を持っていた。
 暇つぶしに人気オンラインゲームをやってみるも、そこでも暴言を吐かれる。そんな時、雫と出会う。
 雫は何でも優しく丁寧に教えてくれて、一緒に居て楽しかった。希空は唯一心の許せる人だと感じ、雫にリアルで会わないかと誘う。断られるかと思っていたが、雫は承諾した。
 実際に会ってみると、外見もカッコいい雫に惹かれ、体の関係を迫るが、断られる。雫の温かさに触れ、希空は少し元気を取り戻した。


 しかし、母親の男に襲われ、その現場を母親に見つかってしまい、「お前なんか産まなきゃ良かった」と言われてしまう。イジメも先生に相談したところでエスカレートしていき、徐々に居場所が無くなっていく。


 最終的に、自分の必要性を感じられなくなった希空はとあるサイトで見つけた『願いを叶えてくれる魔法陣』を試そうと決意する。希空は雫に別れを告げ、会った時に買ったイニシャルキーホルダーをポケットに忍ばせ、「この世と決別し、新たな世界へ。皆が自分の事を崇めてくれて、自分の事を守ってくれる強くて、カッコいい男の人と結ばれますように」と願い、眠りにつくのであった。
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