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第四章:Side Noa <互いの気持ちが徐々に>
4-14:猛火の聖杯
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楽しい食事が終わり、希空は自室へ戻った。今日は本当に充実していた。その分、体はヘトヘトで、ベッドに背中から倒れ込んだ。ふかふかのベッドが希空の体を優しく受け止め、包み込んでくれる。
「はぁ……、今日は大変だったけど、楽しかった。お風呂は朝入ろう。エミュに怒られちゃうかもしれないけど」
希空はもぞもぞと動きながら、ふかふかの枕の所まで行き、布団に入った。そして、体を横向きにし、窓の方を見た。今日は満月で月が青く見える。月明かりがひんやりと差し込んで、幻想的だ。
遠くの森からフクロウの鳴き声が小さく聞こえてくる。前の世界では夜は眠れなかったが、今の世界では寝れるようになった。希空は明日の献立を考えながら、眠りについた。
◆◇◆◇◆◇
眠りについて、時間がどの位経ったのだろうか? 突然、希空の夢の中に孤児院が浮かんできた。今日も見てきたあの孤児院。子供達が楽しそうに遊ぶ声が聞こえる。自分が孤児院の中へ入っていくのが見えた。希空は自分自身を追いかけた。追いかけると、祭壇の前でアランと自分が喋っており、新しい聖杯を祭壇にある古いものと交換していた。
(今日の事? ……どうして?)
希空が新しい聖杯を見ていると、自分以外の時間が早送りされ、夜になった。礼拝堂の小さなステンドグラスが月明かりで色とりどりの光を作り、祭壇に降り注ぐ。
(綺麗だな。実際に見てみたいな。……えっ、でも、夜の孤児院なんて行った事無いのに? これ、夢なんだよね?)
次の瞬間、聖杯から耳鳴りがするような高音域の音が鳴り響いた。希空は咄嗟に耳を塞ぎ、立ってもいられず、その場に跪いた。聖杯から生じる音は礼拝堂に反響し、ステンドグラスはその共鳴に耐え切れず、勢いよく割れた。
そして、礼拝堂が瞬く間に猛火に包まれた。希空は慌てたが、火の熱さは感じなかった。周りを見渡したが、火元になるものは見当たらなかった。
希空が聖杯をもう一度見ると、禍々しい瘴気を漂わせていた。紫色の靄となっていた瘴気は顔のように形を変え、希空の存在に気付くと、悪意のある笑みでニヤリと笑った。
「――ヤバい! 孤児院に行かなきゃ!」
希空は嫌な予感がして、飛び起きた。脂汗をかき、呼吸が少し乱れていた。希空は夢であって欲しいと願いながら、孤児院の方角が見える外廊下に出た。目を凝らしてみると、黒煙が立ちのぼっているように思えた。
「う、嘘でしょ……。助けに行かなきゃ」
希空は裸足で外廊下の階段を下り、教会の通行門まで走った。息を切らしながら、裸足でこちらへ向かってくる希空に門番は驚いた。
「門を開けて!」
「希空様、どうされたんですか? 申し訳ありませんが、夜間は閉門する規則がありまして――」
「それでも開けて! 僕が行かなきゃ、子供達が死んじゃう!」
「ですが!」
「本当にお願い! 今日だけだから!」
希空は門番の前で土下座をした。門番は希空の押しに負け、仕方なく開門した。希空は門を潜り抜け、騎士団の宿舎横までやってきた。もうすでに足の裏は痛く、息も絶え絶えだ。希空が息を整えていると、焦げた臭いが微かに感じた。希空は膝から崩れ落ち、落胆した。
「今から走っても、どうあがいても間に合わない……」
その時、宿舎横の厩舎から馬の鳴く声が聞こえた。希空は藁をもすがる思いで、厩舎へ走った。
「ヘンリー! ヘンリー! いる? 緊急事態なの! 助けて!」
希空は暗い厩舎で必死にヘンリーを探す。希空の問いかけにヘンリーが鼻を鳴らして、答えてくれた。希空は一目散にヘンリーの元へ行き、お互いの顔を擦り付けた。希空はヘンリーに事の顛末を話し、協力して欲しいと頼んだ。
そうすると、ヘンリーは馬栓棒を鼻で突いた。希空は馬栓棒を外し、出れる準備をした。ヘンリーは希空が乗ると、徐々にスピードを上げ、街へ通ずる門まで走った。
「どいて! 早く開けて! 緊急事態で呼ばれたの! 早く開けないと、突っ込むよ!」
猛スピードで走ってくるヘンリーに門番は驚いた。そして、慌てて開門し、門の隙間を通り抜けるように希空が乗ったヘンリーは通過していった。その後は孤児院へ行くように伝え、希空は手綱をしっかりと持った。
近付くにつれ、焦げ臭さと煙たさ、バチバチと音を鳴らしながら、燃えている音が強く聞こえてきた。孤児院の前は人だかりが出来ており、その中に孤児院が燃えていく様をただ唖然と見るアランと泣きじゃくる子供達がいた。
「アラン様! ご無事ですか!」
「あぁ……、希空様!」
「希空お兄ちゃーん……、怖かったよぉ」
希空はアランに馬を預け、子供達が無事である事を確認して、一瞬ホッとした。しかし、人数を数えてみると、誰かいない。希空はセトの事を聞いた。
「アラン様。セトは? セトがいないじゃないですか。どこに……?」
「セトはライアーを取りに、火の中へ入ったっきり、……出てきません」
「そんなっ!」
希空が血相をかけて、燃え盛る孤児院へ入ろうとすると、アランが腕を引っ張り、引き留めた。しかし、希空はアランの手を振り解き、覚悟を決めた顔でアランを見つめた。
「ダメです! 希空様! 貴方様は大切な聖女様でいらっしゃいますので、どうかおやめください!」
「そんなの知るもんか! セトを助けてくる!」
「――希空様!」
希空は小川からバケツリレーをしていた人のバケツを奪い、頭から水を被った。そして、燃え盛る孤児院の中へ入った。
「はぁ……、今日は大変だったけど、楽しかった。お風呂は朝入ろう。エミュに怒られちゃうかもしれないけど」
希空はもぞもぞと動きながら、ふかふかの枕の所まで行き、布団に入った。そして、体を横向きにし、窓の方を見た。今日は満月で月が青く見える。月明かりがひんやりと差し込んで、幻想的だ。
遠くの森からフクロウの鳴き声が小さく聞こえてくる。前の世界では夜は眠れなかったが、今の世界では寝れるようになった。希空は明日の献立を考えながら、眠りについた。
◆◇◆◇◆◇
眠りについて、時間がどの位経ったのだろうか? 突然、希空の夢の中に孤児院が浮かんできた。今日も見てきたあの孤児院。子供達が楽しそうに遊ぶ声が聞こえる。自分が孤児院の中へ入っていくのが見えた。希空は自分自身を追いかけた。追いかけると、祭壇の前でアランと自分が喋っており、新しい聖杯を祭壇にある古いものと交換していた。
(今日の事? ……どうして?)
希空が新しい聖杯を見ていると、自分以外の時間が早送りされ、夜になった。礼拝堂の小さなステンドグラスが月明かりで色とりどりの光を作り、祭壇に降り注ぐ。
(綺麗だな。実際に見てみたいな。……えっ、でも、夜の孤児院なんて行った事無いのに? これ、夢なんだよね?)
次の瞬間、聖杯から耳鳴りがするような高音域の音が鳴り響いた。希空は咄嗟に耳を塞ぎ、立ってもいられず、その場に跪いた。聖杯から生じる音は礼拝堂に反響し、ステンドグラスはその共鳴に耐え切れず、勢いよく割れた。
そして、礼拝堂が瞬く間に猛火に包まれた。希空は慌てたが、火の熱さは感じなかった。周りを見渡したが、火元になるものは見当たらなかった。
希空が聖杯をもう一度見ると、禍々しい瘴気を漂わせていた。紫色の靄となっていた瘴気は顔のように形を変え、希空の存在に気付くと、悪意のある笑みでニヤリと笑った。
「――ヤバい! 孤児院に行かなきゃ!」
希空は嫌な予感がして、飛び起きた。脂汗をかき、呼吸が少し乱れていた。希空は夢であって欲しいと願いながら、孤児院の方角が見える外廊下に出た。目を凝らしてみると、黒煙が立ちのぼっているように思えた。
「う、嘘でしょ……。助けに行かなきゃ」
希空は裸足で外廊下の階段を下り、教会の通行門まで走った。息を切らしながら、裸足でこちらへ向かってくる希空に門番は驚いた。
「門を開けて!」
「希空様、どうされたんですか? 申し訳ありませんが、夜間は閉門する規則がありまして――」
「それでも開けて! 僕が行かなきゃ、子供達が死んじゃう!」
「ですが!」
「本当にお願い! 今日だけだから!」
希空は門番の前で土下座をした。門番は希空の押しに負け、仕方なく開門した。希空は門を潜り抜け、騎士団の宿舎横までやってきた。もうすでに足の裏は痛く、息も絶え絶えだ。希空が息を整えていると、焦げた臭いが微かに感じた。希空は膝から崩れ落ち、落胆した。
「今から走っても、どうあがいても間に合わない……」
その時、宿舎横の厩舎から馬の鳴く声が聞こえた。希空は藁をもすがる思いで、厩舎へ走った。
「ヘンリー! ヘンリー! いる? 緊急事態なの! 助けて!」
希空は暗い厩舎で必死にヘンリーを探す。希空の問いかけにヘンリーが鼻を鳴らして、答えてくれた。希空は一目散にヘンリーの元へ行き、お互いの顔を擦り付けた。希空はヘンリーに事の顛末を話し、協力して欲しいと頼んだ。
そうすると、ヘンリーは馬栓棒を鼻で突いた。希空は馬栓棒を外し、出れる準備をした。ヘンリーは希空が乗ると、徐々にスピードを上げ、街へ通ずる門まで走った。
「どいて! 早く開けて! 緊急事態で呼ばれたの! 早く開けないと、突っ込むよ!」
猛スピードで走ってくるヘンリーに門番は驚いた。そして、慌てて開門し、門の隙間を通り抜けるように希空が乗ったヘンリーは通過していった。その後は孤児院へ行くように伝え、希空は手綱をしっかりと持った。
近付くにつれ、焦げ臭さと煙たさ、バチバチと音を鳴らしながら、燃えている音が強く聞こえてきた。孤児院の前は人だかりが出来ており、その中に孤児院が燃えていく様をただ唖然と見るアランと泣きじゃくる子供達がいた。
「アラン様! ご無事ですか!」
「あぁ……、希空様!」
「希空お兄ちゃーん……、怖かったよぉ」
希空はアランに馬を預け、子供達が無事である事を確認して、一瞬ホッとした。しかし、人数を数えてみると、誰かいない。希空はセトの事を聞いた。
「アラン様。セトは? セトがいないじゃないですか。どこに……?」
「セトはライアーを取りに、火の中へ入ったっきり、……出てきません」
「そんなっ!」
希空が血相をかけて、燃え盛る孤児院へ入ろうとすると、アランが腕を引っ張り、引き留めた。しかし、希空はアランの手を振り解き、覚悟を決めた顔でアランを見つめた。
「ダメです! 希空様! 貴方様は大切な聖女様でいらっしゃいますので、どうかおやめください!」
「そんなの知るもんか! セトを助けてくる!」
「――希空様!」
希空は小川からバケツリレーをしていた人のバケツを奪い、頭から水を被った。そして、燃え盛る孤児院の中へ入った。
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