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第四章:Side Noa <互いの気持ちが徐々に>
4-12:ホッと一息つきたいところだが
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希空は子供達が座っているテーブルの真ん中にスコーンが入った紙袋を置き、取りやすいように紙袋の口を外側に折り返した。そして、子供達に何の味があるかを説明し、行儀よく食べるように伝えた。子供達は自分達の両手ほどある大きなスコーンに大喜びした。そして、お祈りをすると、スコーンに噛り付いた。
「っ! 希空お兄ちゃん、美味しい! 凄く美味しい!」
「本当? 嬉しいな。よく噛んで食べるんだよ」
「希空様、子供達の為にありがとうございます」
「アラン様、良いんですよ。僕が作ったお菓子をこんなにも美味しそうに食べてくれる子供達を見ていると、こちらまで幸せになります。……あっ、そうだ。エミュからアラン様に渡して欲しいって言われたものがありました」
希空はバッグから紙に包まれた聖杯を取り出した。希空はフィディスに子供達の面倒を見るように伝え、アランと一緒に祭壇へ向かった。祭壇の上には硫化によって黒く変色しており、だいぶ年季が入っていた聖杯が置かれていた。
希空は紙を外し、新しい聖杯を祭壇の上に置いた。その聖杯は彫刻などの装飾はされておらず、表面はとても磨かれており、自分の顔が映る位だった。
「随分と良い聖杯ですね。とても美しい。新しい聖杯を持って来ていただき、感謝します」
アランは希空に深々と頭を下げた。希空は古い聖杯を大事に紙に包み、アランに手渡した。そして、新しい聖杯を前に、希空は跪き、祈りを捧げた。
「子供達に永遠の愛と幸福が訪れますように。どうかお守りください」
希空は祈りを捧げ終わると、食堂へ戻った。気持ち多めに作ったはずのスコーンがあっという間に無くなっており、希空達が戻って来たのが分かると、フィディスは急いで口をモグモグとさせ、お茶を飲んでいた。
希空は怪しいと思い、問い詰めるも、食べてないの一点張りだった。しかし、口の周りに食べかすがついており、明らかに食べたのが分かった。希空はため息をつき、宿舎の晩御飯の仕込みもあるため、帰る支度をする。
「希空お兄ちゃん、もう帰っちゃうの? もっと遊ぼうよ」
「ごめんね、今日はちょっと用事があって……。また遊ぼうね。その時はまた別のお菓子を持ってくるから」
子供達に別れを告げ、希空とフィディスはヘンリーの元へ行く。希空はヘンリーの前に立ち、自分の額をヘンリーの鼻梁にそっと優しく当て、頸を抱き締めるように手を回した。ヘンリーは嬉しそうに鼻を鳴らした。希空がヘンリーと戯れている間に、フィディスは乗って、希空の事を待っていた。希空はフィディスの手助けで乗馬し、フィディスの大きな体にすっぽり包まれながら、騎士団の宿舎を目指した。
「凄い喜んでいたな」
「ん? 何が?」
「子供達だよ。お前のお陰で、皆笑顔だった」
「うん、皆喜んでくれて良かった。またお菓子作りしなきゃ」
希空が嬉しそうに笑っていると、後ろでフィディスも小さく笑ったような気がした。宿舎に着くと、希空はフィディスとヘンリーにお礼を言うと、一足先に厨房の裏口を目指し、走った。
厨房に入ると、カレン達が心待ちにしていた。希空はフード付きケープを脱ぐと、考えたメニューをカレン達に伝え、作り方をアドバイスしながら、夕食の準備をした。
「今日はミネストローネ、ジェノベーゼピザ、ほうれん草とベーコンのサラダを作ろうと思います。疲れた体には酸味が効いたスープに、鎮静作用とリラックス効果や食欲促進効果のあるバジルを使ったピザ、少しでも野菜を取って貰いたいので、ほうれん草を選んでみました」
「へー、美味しそうだね。ミネストローネなら私達でも作れるから、そのジェノベーゼピザっていうのをお願いするよ。あとは指示してくれたら、私達がやるから、遠慮せずに言って」
「はい! ありがとうございます。あの、薬草園のバジルを二枝……大体三十枚位を取って来て貰えますか?」
カレン達にはミネストローネを作るのをお願いして、希空はまずはジェノベーゼソースを作る事にした。この世界にはフードプロセッサーが無いため、調理器具棚から大きなすり鉢を取り出した。
希空はパントリーから松の実とニンニクを取りに行き、松の実は袋に入れ、麺棒で叩き、粉々にし、ニンニクもおろし金ですりおろした。他の料理人にバジルを受け取ると、それを細かくみじん切りにして、すり鉢に入れた。
(フードプロセッサーって本当に偉大だったんだな。前の世界が便利過ぎたんだろうな……)
すり潰すだけなのに、不慣れなすり鉢に悪戦苦闘し、腕に力が入って、肩まで変に力が入り、筋肉痛になりそうだ。希空が休み休みすり潰していると、見かねた他の料理人が変わってくれた。
ソースの作り方を伝え、希空はピザ生地作りをした。これまた力仕事だ。周りを見て、自分も負けてられないと思った希空は一生懸命ピザ生地を作った。厨房には、トマトの酸味ある香りと、バジルの甘みのあるさわやかな香りが漂う。
「希空、ミネストローネ出来たよ」
「こっちも。ソース出来たよ! 次どうすればいい?」
「皆さん、流石手際が良いですね。そのソースをこの薄く伸ばした生地に薄く塗って、上からカマンベールチーズを十六等分に切って、均等に並べて、最後にキノコを散りばめて、釜で焼いてください。縁を作っているので、そこに良い焦げ目がついたら、完成です」
「サラダのほうれん草はざく切りに切ったよ。あとは何をやれば良い?」
「ボールにいれて、すりおろしニンニクとレモン汁と塩胡椒を入れて、あえてください。ベーコンは細切りでカリカリに焼いて、最後にフライパンの油も一緒にサラダにかけます。あと、卵を十個硬めに茹でて、それを手で少し大きめにちぎって、彩りでサラダに入れます」
厨房は正しく戦場だ。カレン達は手慣れた手つきで次から次へと出す指示を聞いて、動いてくれた。こんなに大きな声で早口になりながら喋ったのは人生でない。本当は一人率先してやるはずだったのに、完全にカレン達に任せっきりになってしまった。
学生食堂のおばちゃん達が笑顔を絶やさず、次から次へと生徒に定食を出している事は凄い事なんだなと希空は思った。
「っ! 希空お兄ちゃん、美味しい! 凄く美味しい!」
「本当? 嬉しいな。よく噛んで食べるんだよ」
「希空様、子供達の為にありがとうございます」
「アラン様、良いんですよ。僕が作ったお菓子をこんなにも美味しそうに食べてくれる子供達を見ていると、こちらまで幸せになります。……あっ、そうだ。エミュからアラン様に渡して欲しいって言われたものがありました」
希空はバッグから紙に包まれた聖杯を取り出した。希空はフィディスに子供達の面倒を見るように伝え、アランと一緒に祭壇へ向かった。祭壇の上には硫化によって黒く変色しており、だいぶ年季が入っていた聖杯が置かれていた。
希空は紙を外し、新しい聖杯を祭壇の上に置いた。その聖杯は彫刻などの装飾はされておらず、表面はとても磨かれており、自分の顔が映る位だった。
「随分と良い聖杯ですね。とても美しい。新しい聖杯を持って来ていただき、感謝します」
アランは希空に深々と頭を下げた。希空は古い聖杯を大事に紙に包み、アランに手渡した。そして、新しい聖杯を前に、希空は跪き、祈りを捧げた。
「子供達に永遠の愛と幸福が訪れますように。どうかお守りください」
希空は祈りを捧げ終わると、食堂へ戻った。気持ち多めに作ったはずのスコーンがあっという間に無くなっており、希空達が戻って来たのが分かると、フィディスは急いで口をモグモグとさせ、お茶を飲んでいた。
希空は怪しいと思い、問い詰めるも、食べてないの一点張りだった。しかし、口の周りに食べかすがついており、明らかに食べたのが分かった。希空はため息をつき、宿舎の晩御飯の仕込みもあるため、帰る支度をする。
「希空お兄ちゃん、もう帰っちゃうの? もっと遊ぼうよ」
「ごめんね、今日はちょっと用事があって……。また遊ぼうね。その時はまた別のお菓子を持ってくるから」
子供達に別れを告げ、希空とフィディスはヘンリーの元へ行く。希空はヘンリーの前に立ち、自分の額をヘンリーの鼻梁にそっと優しく当て、頸を抱き締めるように手を回した。ヘンリーは嬉しそうに鼻を鳴らした。希空がヘンリーと戯れている間に、フィディスは乗って、希空の事を待っていた。希空はフィディスの手助けで乗馬し、フィディスの大きな体にすっぽり包まれながら、騎士団の宿舎を目指した。
「凄い喜んでいたな」
「ん? 何が?」
「子供達だよ。お前のお陰で、皆笑顔だった」
「うん、皆喜んでくれて良かった。またお菓子作りしなきゃ」
希空が嬉しそうに笑っていると、後ろでフィディスも小さく笑ったような気がした。宿舎に着くと、希空はフィディスとヘンリーにお礼を言うと、一足先に厨房の裏口を目指し、走った。
厨房に入ると、カレン達が心待ちにしていた。希空はフード付きケープを脱ぐと、考えたメニューをカレン達に伝え、作り方をアドバイスしながら、夕食の準備をした。
「今日はミネストローネ、ジェノベーゼピザ、ほうれん草とベーコンのサラダを作ろうと思います。疲れた体には酸味が効いたスープに、鎮静作用とリラックス効果や食欲促進効果のあるバジルを使ったピザ、少しでも野菜を取って貰いたいので、ほうれん草を選んでみました」
「へー、美味しそうだね。ミネストローネなら私達でも作れるから、そのジェノベーゼピザっていうのをお願いするよ。あとは指示してくれたら、私達がやるから、遠慮せずに言って」
「はい! ありがとうございます。あの、薬草園のバジルを二枝……大体三十枚位を取って来て貰えますか?」
カレン達にはミネストローネを作るのをお願いして、希空はまずはジェノベーゼソースを作る事にした。この世界にはフードプロセッサーが無いため、調理器具棚から大きなすり鉢を取り出した。
希空はパントリーから松の実とニンニクを取りに行き、松の実は袋に入れ、麺棒で叩き、粉々にし、ニンニクもおろし金ですりおろした。他の料理人にバジルを受け取ると、それを細かくみじん切りにして、すり鉢に入れた。
(フードプロセッサーって本当に偉大だったんだな。前の世界が便利過ぎたんだろうな……)
すり潰すだけなのに、不慣れなすり鉢に悪戦苦闘し、腕に力が入って、肩まで変に力が入り、筋肉痛になりそうだ。希空が休み休みすり潰していると、見かねた他の料理人が変わってくれた。
ソースの作り方を伝え、希空はピザ生地作りをした。これまた力仕事だ。周りを見て、自分も負けてられないと思った希空は一生懸命ピザ生地を作った。厨房には、トマトの酸味ある香りと、バジルの甘みのあるさわやかな香りが漂う。
「希空、ミネストローネ出来たよ」
「こっちも。ソース出来たよ! 次どうすればいい?」
「皆さん、流石手際が良いですね。そのソースをこの薄く伸ばした生地に薄く塗って、上からカマンベールチーズを十六等分に切って、均等に並べて、最後にキノコを散りばめて、釜で焼いてください。縁を作っているので、そこに良い焦げ目がついたら、完成です」
「サラダのほうれん草はざく切りに切ったよ。あとは何をやれば良い?」
「ボールにいれて、すりおろしニンニクとレモン汁と塩胡椒を入れて、あえてください。ベーコンは細切りでカリカリに焼いて、最後にフライパンの油も一緒にサラダにかけます。あと、卵を十個硬めに茹でて、それを手で少し大きめにちぎって、彩りでサラダに入れます」
厨房は正しく戦場だ。カレン達は手慣れた手つきで次から次へと出す指示を聞いて、動いてくれた。こんなに大きな声で早口になりながら喋ったのは人生でない。本当は一人率先してやるはずだったのに、完全にカレン達に任せっきりになってしまった。
学生食堂のおばちゃん達が笑顔を絶やさず、次から次へと生徒に定食を出している事は凄い事なんだなと希空は思った。
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